長い長い新作紹介

数年前から、自分の作品集を作らんとイカンなあ、とは思っていたのです。。ショーロクラブもコーコーヤも活動ペースがスローモーになってしまっているせいで、自作の録音機会がサポートしている歌手の皆さんへの楽曲提供に限られてしまい、「物足りなさ」を感じていたので・・。僕はあんまりアーティスティックなタチではないので、制作意欲は、例えばショーロクラブ沢田穣治先生などに比べればほぼ「皆無」と言うに等しく、いつも人に促されてやっとヨロヨロと立ち上がる、みたいなカンジなのですが、それでも、流石にこのまま死ぬのもなんだかなあ、という思いはあったのです。ただ、現実の問題として、日々の仕事に追われてなかなか集中出来ない。そこへ来てこの「コロナ禍」。

仕事が無かった若い頃以来の、毎日毎日毎日毎日「やらなければいけないことがな~んにもナイ」日々。これは、コロナで苦労されている皆様には申しわけないけれど、有り難かった。おかげさまで、前から作りかけていた曲も含めて、たいへんな数の曲を作ることが出来ました。そして、とても自分のアルバムだけに収まりきれなかったそれらの曲を、更に同時進行していたコーコーヤの新譜に、更に好都合にも降って湧いた?ARIAの新シリーズ「 ARIA The CREPUSCOLO 」のサウンドトラックにも収めることが出来、ここ数年の「空白」を取り返すことが出来たのでした。

自分名義のアルバム、ということでは「onaka-ippai」というアルバムがあります。もう11年前の作品ですが、収録作品は普段から共演している歌手の皆さんに歌詞を書いて歌って頂く、という、「歌のアルバム」であり、インストに分類出来る曲は4曲だけでした。今回は、敢えて「歌」の曲は1曲も作らず、全曲インストにしました。あとから聞けばそのまま歌詞が乗りそうな曲も少なくないので、いずれ、どなたかに歌詞を作って歌っていただければ、それはそれで嬉しいけど。。。

以下、このアルバムのご紹介をしていきます。webなんで「一般の皆様」にお知らせしなくてもいいようなことに終始するかもしれません。長いワリに読んでも得にならないかもー。


アルバムタイトル : PLATAFORMA
プラタフォルマ、と読みます。「プラットフォーム」ですね。もうあちこちで書いてますが、曲名やアルバムタイトルを決めるのが、曲を作るよりよっぽど苦手で、今回もバーボン1本ぶら下げて翻訳者の國安真奈師匠に助けを求めに行きました。あーでもないこーでもない、とおしゃべりをしていて、ふと師匠が「プラタフォルマは・・?」・・・とつぶやかれまして(経緯失念)その言葉に飛びつきました。

常々、僕のギターはその音楽の「土俵」を作るもの、歌でも楽器でもそれぞれ適材適所な方々にその土俵の上で踊っていただくのが僕の在り方、と広言しているのですが、プラットフォームって、まさに「土俵」じゃないですか。でも、アルバムタイトル「土俵」ではいかがなものか、だし、「plataforma」これ、いいんじゃね、と。今回のアルバムは、まさに僕の作った土俵の上で、最高の音楽家達がバンバン四股を踏んでるという内容です。たまに僕自身もしゃしゃり出て来ますが、それについては、追々考察していく(多分しない)として。。。

その参加メンバーですが、基本編成として、ピアノとローズに林正樹君、ベースにコモブチキイチロウ君と織原良次君、フルートにヤマカミヒトミさん、パーカッションに岡部洋一君に来てもらいました。全13曲中8曲がこのメンバーの全員あるいは一部に演奏してもらっています。いずれも、今までの自分のレコーディングをいつも手伝ってくれて、何も言わなくてもこちらの意図を200%ぐらい理解して、本人も知らなかったその曲やアレンジの良さを引きだしてくれる人達です。

そしてこれらにガットギターを加えた編成って、多分1950~60年代あたりのブラジルのインスト音楽の基本編成であって、出来上がってきた曲・演奏を聴いて、改めてそこの部分が自分の「三つ子の魂」であることを理解しました。ずいぶんブラジル音楽から離れた活動をしているし、違うことをやってきたつもりだったけど、結局「ここ」に戻るのかぁ、と思いました。決してイヤじゃないですけどね。


1)Cornered
いきなり軽快なサンバから始まります。そして僕はイントロを弾いたらあとは「土俵」役に終始してオモテには出てきません。しかし、こういう軽快でスルッと過ぎていく曲に何らかの「引っかかり」をつけるというのは、バッキングの「腕の見せ所」であって、そういう意味でもある意味最も「自分が出る」曲、とも言えそうです。

メンバーも上記の基本メンバーそろい踏みですが、全員、さりげなくカッコイイ「引っかかり」をつけていて、流石ですね。
曲名は「追い詰まった、進退窮まった」という意味。曲名が決まらず呻吟する僕を見て、國安師匠がつけてくれました。

2)Rapadura com Jiló
ブラジル北東部風リズムの曲。僕はしばしば北東部的なアプローチの弾き方をしますが、これ、実はジョアン・リラの影響なのです。92年にショーロクラブでブラジルにレコーディングに行き、終了後しばらくリオでブラブラしていた時、たまたまマウリシオ・カヒーリョがジョアンとともに「ギターで弾く北東部音楽」みたいなことを試みているところに遭遇しました。田舎の別荘でガス灯の光のもと、何時間も彼等が練習をしているところを端で見ることが出来たのは、個人的には「我が音楽至高体験ベストテン」に入ることでした。(帰国後、その時の彼等のアレンジに多少手を加えたものを数曲、秋岡欧先生と「DUO」というアルバムに録音しています。)ジョアンについては、つい数年前も、僕のギターの弾き方について、ある問題点をもの凄く的確に指摘してくれたことがあって、そういう意味でも、師匠を持たない自分にとって、ある意味唯一「師匠的」な役を果たしてくれてきた人と言っていい人かもしれません。

というワケで、この曲はジョアンに捧げよう、と思い立ち、ウラ心としては「曲名も決めてくれんかなあ」などとも思いつつ、ジョアンに出来上がった音源を聞いて貰いました。そうしたら、すぐにこの曲名を考えてくれて、なおかつ「明日ドゥルヴァル・ペレイラがウチに来るから、ちょっと音足してもらってもいいか。」と。悪いワケきゃない。それにドゥルヴァルさんは、ショーロクラブの2000年「Brasiliana」のブラジル・レコーディングの時に、ピフェ・ムデルノのメンバーとして参加していただいてるので、御縁もある。

で、まあいろいろスッタモンダもあったのですが、めでたくドゥルバルにパンデイロで参加してもらうことが出来ました。間奏開けのBメロからです。これでコーコのリズムがより鮮明になりました。ちなみに、曲名は「黒糖 with ジロー(苦みの強い小ぶりなウリみたいな野菜)」ということで、合わないもの同士のチグハグさの表現だと思うんだけど、正直、ズバリな「訳語」がわかっていません。あるいは、もしかしてそんな料理ある?誰か教えてくれんかね。

3) Ariosamente
 大分前、コーコーヤの女子達に、こんなん出来ました、と、この曲のAメロを聞かせたところ、「このアタマ、バッハのアリオーゾですやん」と言われ、大変にビックリしたのでした。基本的に音楽教養に欠けているので、しばしば「誰でも知ってる曲」を知らないのですが、バッハの有名曲とアタマが同じでは、流石にアカンです。全体としては気に入っていたので、最初の部分だけ少し変えて活かそうと思い、いろいろ作ってみたのですが、、作曲をされる方はわかると思いますが、最初のモチーフを動かすと全体が歪むのですね。結局ダメで、諦めてお蔵に入れました。

 そして今回、そんなことはすっかり忘れて過去の「お蔵」からこの曲を見つけ、「お、ええ曲やん」と思って、今度はBメロまでも作ったところ、再び「このアタマ、アリオーゾや」との指摘を受け、ビックリ。もうホントにアホです・・。今度こそ廃棄しようと思ったのですが、今度は何故か曲のメロディがアタマに貼りついて離れない・・・・。
 
 というワケで、腹をくくって録音することにしました。曲名の意味は、開き直りの「アリオーゾみたく」です。最初だけアリオーゾと同じだけど、展開も着地点も全然違うので、お許しいただきたし。というのは許されるのだろうか・・って、もういれちゃったけど。
 この曲は、今回のアルバムの中では唯一「ショーロ的」な音楽で、作った時から名手アベル・フェヘイラのクラリネットの音がイメージとしてありました。なので、日本のアベル(違う・・)黒川紗恵子さんに吹いていただきました。秋岡欧先生の枯淡過ぎる「相の手」も入ってます。

4)Velas Ligeiras
今回のアルバムは、イメージとしては「上質なイージーリスニング」にしたい、と思っていました。イージーリスニングと言うと何だかつまらないもののように思えますが、あのジョビンの「wave」というアルバムだってイージーリスニング的ですし、良いモノは良いのでして。で、この曲は、そのジョビンのアルバムの中に入ってる「ような」曲、ということを敢えて意識して作りました。

 当然それにはクールなストリングスが不可欠なワケで、当初は橋本歩先生に弦アレンジをお願いするつもりだったのですが、取り敢えずイメージを伝えようと思って、初めて弦アレンジ(みたいなもの)を仮で作って橋本さんに聞いてもらったところ、これはほぼそのまま使えます、と言っていただき、めでたく弦アレンジデビューとなりました。ちなみにアウトロの素敵な弦フレーズは、橋本さん御製です。なんかやっぱりアウトロの方が「プロやな」というカンジがしなくもないですが、どうですかね。。曲名の意味は「走る帆」でいいのかな。クールな曲にぴったりのクールな、僕らしくない名前。

5)三茶の恋の物語
いきなり下世話な曲名になってしまいました・・。出来た音源を聞いていたら、なんだかメロフォン(織田祐亮君)とヴァイオリン(江藤有希さん)とがデュエットソングを歌っているように聞こえ、これは「ギンコイ」だ、、と、納得してしまいまして。銀座には殆どご縁が無い僕も、三茶はご縁が深いので、このような曲名になってしまいました。

当初トロンボーンでやっていただくつもりだったのですが、キーが合わず(そういうところ、僕は詰めが甘いです。反省。)、織田君の提案で、急遽レア楽器のメロフォン(mellophone)を使うことに。

6)曇りガラス
今回のアルバムの中でひとつ試してみたかったのは、柔らかくてちょっと無機質な女性のスキャットを「楽器」として加える、ということでした。エギベルト・ジスモンチの初期のアルバム「orfeu novo」に収録されている「parque lage」という曲のヴォイスのイメージ、と言うと、ご存知の方はおわかりいただけるかもしれません。

僕の作る曲なのでジスモンチとは大分違うのはしょうがないのですが、取り敢えずそのイメージに沿った曲が出来ました。歌っていただいたのは神田智子さん。随分前から顔見知りだったのですが、イメージどおりの素晴らしいパフォーマンスでした。

7)婉容<Wanron>
数年前、二胡奏者のウェイウェイ・ウーさんとフィドルの大森ヒデノリさんとで、中国+北欧+ブラジルという怪しい内容のユニットをやっていたことがあって、その時にウェイウェイさんのためにつくった曲です。曲名の「婉容」(ワンロン)とは、満州皇帝溥儀の皇后でありながら悲惨な最期をとげた人の名前で、メロディを聴いたウェイウェイさんが、この曲のイメージにぴったり、と、この名前をつけてくれました。自分としては気に入った楽曲だったのですが、そのユニットの方が「発展的解消」になってしまい、どこかで形に残しておきたい、と思っていたところでした。

 それで、結局今回柏木君とデュオでやることにしたのですが、名人のソリストとデュオをやるって、ソロ技術乏しい自分にはなかなか大変で、、と、いつもの言い訳は置いておき、いや~やっぱり柏木君、うまいなあ。。何とかついて行きましたが、この、アルバムの中で一番毛色の違った曲が、彼の手にかかることでしっくりと収まったカンジがします。で、改めて聞いて、思いましたよ、「名曲や」。

8) Just Sayin’
ハナシは戻るけど、本当に曲名をつけるのが苦手で、というハナシを某関西人にしたところ、関西特有の言い方を外国語に翻訳する、というテはどうか、とご提案いただきました。で、「なんでやねん」とか「知らんけど」とか、いろいろ考えました。最近特に「知らんけど」は、よく使ます。いろいろえらそうなことを言った最後に「知らんけど」とつけたとたん、その大上段な物言いについての「責任」からスルリと逃れる、という、あれ。で、またこれにぴったりな英語があったんです。「just sayin’」。「ちょっと言ってみただけ」的なニュアンス。座りのいい言葉でしょ。なので、最後まで命名出来ずに残っていた曲に、めでたくこの言葉を使わせていただきました。曲の内容とは全く関係ございません。インストはそういうところ、何でもアリなんです。知らんけど。

9)Brisa Marina
この曲はコーコーヤの2枚目の作品集「FREVO!」で既に一度録音しています。自作の中では「好きな曲ベストファイブ」にはいる曲で、心密かにアントニオ・カルロス・ジョビンに捧げた曲でもあります。で、ずっと思ってたのです。「大編成のストリングス入れたい、出来ればジャキス・モレレンバウムのアレンジで」と。

ジャキスは、ブラジル最高のチェリスト・アレンジャー。在りし日のジョビンのグループのリーダーを務め、今はカエターノ・ヴェローゾのサポートもしています。僕との関係では、ショーロクラブの2000年のアルバム「Brasiliana」で、僕の「Trilhas」という曲のストリングスアレンジをやってもらったことがあり、2001年の「Maritima」では、アルバム全体のプロデュースもやってもらっています。しかしその後コンタクトを取ることもなく20年近くの日々が過ぎてしまい、今頃急に「やあジャキス、元気?アレンジやってちょ」とか言えんよなあ、と、諦めていたのですが。。。

その、「・・とか言えんよなあ」というハナシをある人としたところ「人生は短い。滅多にない機会だからチャレンジすべし」と背中を押してくれたということがあり、メッセンジャー経由でジャキスに「やあ元気?」とやったところ、「おおお元気にしてた!?」という素敵な反応が。おそるおそるアレンジのハナシをしたところ「僕を思い出してくれてうれしいよ、いい曲だね・・」みたいなことに。お世辞でも嬉しいし、いやジャキスってもともとそういう人だったよなあ、と思ったり。それで、まずは黒川紗恵子さんとのデュオでベーシック音源を作り、それをジャキスに送ってアレンジをしてもらいました。

で、更に沢山の楽しい遣り取りの末に完成したアレンジ。日本側では、ジャキスの大ファンでもある橋本歩(別称ジャキミ)さんがリーダーとなってストリングス隊を率いてくれました。ヴァイオリンの江藤有希さんはもちろん、ヴァイオリンの高橋暁さんもヴィオラの田中景子さんも仕事でも飲み屋でもお馴染みの人達です(先のVelas Ligeirasのストリングス隊もこのメンバー)。コントラバスにコモブチ君、更に柏木君まで居残りで参加してくれて、何度も音を重ねて立ち上がってきたサウンドの素晴らしさ!やっぱり今回のレコーディングの「ハイライト」だったかな。

10)Cerveja em Paquetá 
 リオにいた頃、毎日ビールを飲んでギターを弾くばかりで観光に行くなど考えたことも無かったのですが、一度だけマウリシオ・カヒーリョ父子とペドロ・アモリンとで連絡船に乗って、パケタ島に行ったことがありました。グアナバラ湾の、リオの国際空港があるゴベルナドール島の先にある小さな島です。都会の近くと言えば近くだけど、もうそこは別世界で、まず車が無い。観光政策上らしいのですが、移動は馬車。観光地とは言え人も少なく、ただでもノンビリしているブラジルの中でも一層時間がゆったり流れている所でした。

 強い日差しの下しばらくウロウロしていたのですが、結局暑いしやることも無いし、で、間もなく海辺のレストランに入りました。その店で出てきた冷えた瓶ビールが、もう絶品で・・・・。湿った外気に触れてカキンカキンに冷えた瓶の表面に薄く氷の膜が張っている、それをマウリシオのお父さんが瓶の上から両手でゆっくりとシゴキ落とします。「ササーゴ、これがカリオカ式の冷えたビールを飲む手順だー」とか言いながら。背景には、どこまでもどこまでも青い空と海。。。

懐かしいな。もう行くことは無いのかな。
曲名は「パケターでビール」。下世話な曲名だけど、あのときの記憶を懐かしみつつ。。

11)Depois da Chuva
 何故村田陽一君と?と思った方もおられるのではないかしら?村田君とは、実は彼がまだ学生ぐらいの頃に、一緒に「森本タケル&エラジエスチ」というバンドをやっていたのでした。その後は、数年に一度ぐらいの頻度でレコーディングをお願いするカンジで「今ニ至ル」のですが、偶然この日のレコーディングの数日前に、まだ一緒にバンドをやっていた頃に彼とデュオで10曲ほどデモを録ったテープが出てきて、それを二人で聞いたところ「あんまし代わり映えしねえなあ」という結論に達しました。それはさておき。

 彼は、今や誰もが認める日本を代表するトロンボーンプレイヤーであって、「ソロ出来ません」みたいなことをいまだに言ってる僕が彼とデュオをする、というのは、なんとも「バランス」が悪いのだけど、作った曲について「このメロディーは是非村田君のトロンボーンで聞きたい」と思ってしまったので・・。結果、何だか彼に「サポート」してもらってるような気分になりつつも、何とか完成。やっぱり村田君、凄い。トロトロの色っぽい演奏です。曲名の意味は「雨上がり」。

12)Dolphin Through
どこが似てると言うワケでも無いけど、ジョビンの「サーフボード」という曲と自分の中でイメージの重なるところがあり、題名をサーフィンの用語から取ろうと思っていろいろ調べ、この言葉を見つけました。意味は、サーフィンで、波の下をスーっとくぐっていく、あれのことだそうです。死んでもサーフィンとは無縁そうな僕がサーフィンの曲を作る、というのも、いかがわしくていいでしょ。無縁と言えば、いかにも僕には無縁なカンジのT-SQUAREに同名のアルバムがあることを、後から知りました。だからどうということもありませんが。

13) Posfácio
この曲は、実は柏木広樹君とのデュオのために、チェロの音色をイメージして作りかけた曲でした。先述の「婉容」と、どちらを柏木君とやるか決めかねていたところ、柏木君に「これ、ギターソロがいいですよ、アルバム最後の曲で。アルバムが締まりますよ。」みたいなことを言われ、そうかいなあと思ってそのようにしたら、このようになりました。言ってみれば、柏木君がこの曲のプロデュースをやってくれたカンジです。

自分には珍しいちょっとクラシック風な曲で、演奏では結構冷や汗かきつつも、何とか完成出来ました。ギタリストのアルバムにギターソロが無いというのはどうなんだ?みたいなプレッシャーを有形無形に受けていたので、この曲が出来てよかった。柏木君に感謝です。曲名の意味は「追伸」。最後に「なーんちゃって」と言って終わる、というカンジです。


以上、長いアルバム紹介でした。別段斬新なアイディアに溢れているワケでもないし、鋭角な展開があるワケでもありませんが、「いいメロディー、いいグルーヴ」という点だけははずさないようにしたつもりです。それでは、お楽しみください。