2006年10月の日記:[以前の日記]
 
 
10月31日(火)
 
 
国分寺のクラスタにて、ko-ko-yaライブ

 このお店はわりとギターオタクな人達が集まるお店のようで、出演者のラインナップを見ても、相当濃いカンジであった。お店で流していた日本人ギタリストのソロのアルバムも、知らないギタリストだけど何だかうまかったりして、やっぱり「ギター界」も底が深いような・・。
 ちなみに、僕は全然自分を「ギター界」のヒトだと認識していない部分があって、「ギタリスト」と呼ばれると、実はホンネではちょっと「えーと」という気分になる。実は、ギターという楽器の技術者というよりは、ギターを使ってサウンドを作る技術者、というのが、僕の自分に対する定義なんである。まあどっちでもいいか。
 と、ギターについていろいろ思いつついたところ、江藤さんが持ってきた彼女のもうひとつの所属グループ、レンブランサの新譜の1曲目が流れてきて、またビックリ。ヤーソ、何だこの危険なプレイはっ。カッコ良すぎるなぁ。カンベンしてくれ。う〜む、日本人の7弦のプレイもここまで来たか、と、ビックリこいたのでした。
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10月28日(土)
 
 
山形市文翔館にて、アン・サリーさんとライブ

 この日のライブが、実はアンさんにとっては今年最後のライブ。なんだか羨ましいような羨ましくないようなハナシであるが、そういうワケで、ちょっとイレコミキ気味に始まったのだが、おかげさまでとてもいい内容のライブになった。曲数やおしゃべりと歌とのバランスなどについていろいろ意見を交換してきたことが、うまい具合に結果に繋がった部分もあったかも。
 去年の後半以来、約一年にわたって1ヶ月に一回ぐらいのわりでデュオの形でのパフォーマンスを続けてきたわけだが、二人でやるについての呼吸の合わせ方など、相当オイシイ具合になってきた。これからしばらくはレコーディングを中心とした活動になりそうだが、次の「ライブシリーズ」では、今回までに積み上げたことを基礎として、更に「上」のランクに到達出来るようにがんばりたいと思いますので、どうかご期待を。アンさん、お疲れ様でした。山形の皆様、ありがとうございました。
1162135550.jpeg 文翔館は、昔の県会議事堂ざんす

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10月27日(金)
 
 
ああ、今宵もメタボリック。
しょうがないでしょう、山形なんだから・・。
1161999375.jpeg 山形と言えばウシ

1161999376.jpeg 白い毒キノコ、食べたらあかん(他の人は)

1161999377.jpeg この中では「黒縄」が一番

1161999378.jpeg アンさん、いつも過剰なご協力ありがとうございます。

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10月26日(木)
 
 
渋谷のライブハウス、7th floor の周年記念イベントに、NUUと出演。

 こういうイベントでは出演者が多いのが常なのだが、だいたいの場合「逆リハ」といって、出演順の逆にリハーサルが進行される。今日はNUUがトリなので、3時半にリハをしたあと、9時の出演まで長〜い空きが出来てしまった。
 こういう時は大体本屋に行くことになり(僕はCD屋に行かないミュージシャンでして、今年になってまだ一回もCD屋に行ってない)、で、長く本屋にいると、何冊も本を買うハメになり、結局本日の推定ギャラを超える買い物をして、それでもまだ4時間近くある・・。思いつく限りの、そのうちすべきだった買い物をして、東急地下のすべての食料品を鑑賞して、東急ハンズの3階から下の全ての商品をひとつひとつ見て、食事して、どうにか時間をつぶして開場に戻る。
 ライブは30分。我々には短すぎる時間で、あっと言う間に終了。何をやっていたのかよくわからないままに、一日が終わったのであった。
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10月21日(土)
 
 
宮崎県都城市にて、EPOさんファンクラブ主催のライブ

 先日、札幌での比屋定篤子ライブの時に、「女性」主催者の方々について触れたばかりだが、今回の宮崎のEPOライブもまた、女性達の手になるライブなのであった。
 もともと宮崎には、最古?のEPOファンクラブ(=「エポエポ教」という)があって、数年前から年に一回、EPOさんのライブを主催している。僕も当初から参加させていただいていて、すっかり「年中行事」と化している。
 こういう何年も続く企画においては、主催者側・出演者側のそれぞれが同じように年を取っていくカンジが、何とも味わい深い。 それは四捨五入して言えば、年齢とともにいろいろ増殖していく悩みや喜びを、こちらも同じように実感しているから、ということなのだろうと思う。1年に一度お会いして、近況などを伺ったり、その息子さんが1年毎に成長していたりするのを目の当たりにすることで、自分自身の1年の「時間経過」をも実感する。地鶏料理をつつきながら彼女達のハナシに耳を傾けていると、みんな同じやな、と思い、少しホッとしたりするのである。
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10月18日(水)
 
 
渋谷アダンオハナにて、ジョゼ・ピニェイロの投げ銭ライブに飛び入り

 昼間11月7日大阪の「ヤーソと不愉快な仲間達」のリハを自宅にて。前回よりも随分手応えを感じたが、さて本番ではどうなるのか。
 次に渋谷のカラオケ屋で、ko-ko-ya黒川さんとカラオケを楽しんだ・・・、のではなく、今度レコーディングをお手伝いすることになったゴンチチ・ゴンザレス三上さんのソロプロジェクト用のアレンジのデモ音源作りのために、カラオケ屋を使ったのであった。夕方までの時間のカラオケ屋というのは割安で、僕らのような純然たるアコースティック小編成サウンドの音楽の音出しには、ヘタにスタジオを借りるよりも居心地もコストもベターだったりするのである。
 で、その後、食い物に釣られてまたも来てしまった・・渋谷・アダンオハナの投げ銭ライブ。今日は本来はジョゼ・ピニェイロのソロの予定だったのだが、不純な食欲的動機のもと、黒川さんと一緒に飛び入り参加。考えて見ればジョゼとは今シーズンはこれが最後。相変わらずの結構ハードなプログラムだったが、楽しく終えることが出来た。ZE PINHEIRO & BOTO、来年もやりますので、お楽しみに。
1161235429.jpeg な、ないろの〜♪

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10月14日(土)
 
 
札幌FORTUNAにて、比屋定篤子さんとデュオライブ

 雑貨の店「TABASA」の16周年とインポートセレクトショップの「FORTUNA」の9周年の、計25周年?を記念してのライブ。お話しを聞いた時は、一種の "営業的" イベントかなと思っていたのだが、実際には、もしかしたら「計25周年」はライブを開催するための口実だったか?と思う程に「熱い主催」のライブだった。あとで聞けば、もともと「FORTUNA」のTさんがたまたま沖縄で比屋定さんと僕とのライブに遭遇して、是非これを札幌でやりたい!と思ってくださったのが発端だったそうである。
 地方でこういうプライベートライブ風の小ライブを企画してくださる方々には共通の傾向があって、それは、明るく元気で顔が広くて好奇心が強く、とても手厚く迎えてくれる「女性達」が多い、という点。Tさんや「TABASA」のFさんも、まさにそれらの項目全てに当て嵌まる素晴らしい人達であった。地方を廻っていていつも感じるのは、そういう女性達の「元気さ」。もちろん男性諸氏にも大変お世話になっているし素晴らしい活動をされているヒトも多いのだが、なんか、年を取るとともに元気なオトコが少なくなっていく傾向があるような気がしてならない。それだけ女性が強いのか、男性が社会で痛めつけられているのか、恐らく両方なんでしょうねえ・・・。
 ともあれ、札幌でまたスバラシイ人達と出会えたことに、感謝。



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10月13日(金)
 
 
かくして、メタボリックな夜は更けゆくのであった。
だってしょうがないでしょう。北海道なんだもの。
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10月11日(水)
 
 
青山プラッサオンゼにて、今年最後のZE PINHEIRO & BOTOライブ

 今年最後だというのに、更に新曲4曲を増やしてのライブ。いやー、楽しかったですねえ。vice versa のマツオさんの言によれば、マニアック内容なのに、やってるメンバー全員、もの凄く楽しそうにやっている、と。多分、「ブラジル北東部のフォルクローレ」というくくりそのものはマニアックでも、メンバーは全員 "ブラジル音楽育ち" なので、普通の日本人ミュージシャンがロックかなんかをやるのと変わらない普段着のメンタリティで、それらの音楽に対することが出来る、ということではなかろうか。でもって、何せ「ブラジル音楽=喜びの体系」ですから。
 一部メンバーからは、次回のジョゼの来日時には、レコーディングを実現しよう、というハナシも出ている。今から来年が楽しみです。
1160623443.jpeg ZE PINHEIRO & BOTO

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10月9日(月)
 
 
神戸港の「モザイク」にてNUUとkiss FMのイベント出演

 NUUはしばしばライブの最後に即興で歌を披露するが、あれはメロディ以上に、言葉により比重がかかったパフォーマンスではないかと思う。その時思ったこと感じたことが、よくあんなにパーパーと、リズミカルな言葉として出てくるもんだなー、と感心するのである。
 ブラジルにカンタドール=吟遊詩人とよばれる人達がいる。ジョゼ・ピニェイロの言い方では「歩くシンギング・ニュースペーパー」。ヴィオーラカイピーラを抱えて、街から街、村から村へと渡り歩き、自分の見てきたことやその他のことを、定型詩の形にして、簡単な節をつけて即興で歌う。NUUの即興の歌を聞いていて、僕はいつも彼らのことを連想する。
 今日もNUUさん、楽屋で我がメタボリック症候群のことを話題にしていたら、さっそく即興で歌を歌ってくれた。余りにも感動的であったので、以下に書き留めておきたい。

ないぞうしーぼう、もーりもり
しーきがはやまるぞぉー
ないぞうしーぼう、もーりもり
いのちちぢまるぞぉー

たくわえているつもりでも
たくわえているつもりでも
そーれはじごくのかいだんだー

NUU作
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10月7日(土)
 
 

 新幹線三島駅近くの長泉町にて、スティーヴ・サックスと共にアンサリーさんのサポート。当初、予定曲13曲プラスアンコール2曲と決めていたのが、なんだかスルスルと進行してしまって、本編終了時点で、まだ1時間ちょっとしか経過していない。ので、アンコール2曲を加えて、アンコール計4曲に。お客さんはトクした気がしたのか、ソンした気がしたのか、大変微妙なところですねぇ。で、結局ダブルアンコールをいただいて、更に急遽「DINDI」をやって、結局計18曲・・。最初からこのくらいの曲数を用意しておくべきだったような・・。
 ところで、コンサート中にアン先生、「医者の守秘義務」に反して僕の「メタボリック症候群」について言及されたが、実際困っとりまんねん。歩くのが好きで、普段は日に1時間以上は歩くのだが、仕事が忙しくなると、それが出来なくなる。オマケにそういう時は、食事の機会は増える、ストレスが溜まって大食いする、という、「負の連鎖」に絡め取られてしまうのである。今年は、1年の四分の三ぐらいはそういう状態だったので、今や「大変なこと」になっている。どなたか、僕の健康を守る方法を教えてくれないか。
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10月6日(金)
 
 
 大荒れの天候の中、大揺れの飛行機に冷や汗かきつつ東京帰還。その足で青山のビクターへ。今日は、12月発売のアニメ「AREA the NATURAL」 DVD第六巻の特典映像となる「音楽制作者座談会」の収録なのである。佐藤監督、妹尾さん、河村英里さん、佐藤恭野さんと僕の5人で、AREAの音楽制作についての想い出?話をする、という企画。皆さんのお話を聞いていて実感したのは、このテの仕事としては異例な程に、制作者間の信頼関係を築くことの出来た仕事だったなぁ、ということ。音楽を最大限に大事に扱ってもらえたことも含め、本当に楽しい仕事だった。機会があれば、また是非このチームで仕事をしたいと思う。
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10月5日(木)
 
 
 コザのM-frogにて、沖縄二日目の桑江知子ライブ。
 コザは桑江さんの出身地でもあり、親戚軍団その他合わせて満員の盛況であった。でもって、反応が凄い。寄声を発してノリまくるおばあ、強烈なツッコミを入れるオジサン等々、大衆演芸場に来たみたいだった。今後コザでやる時は「コザ特別プログラム」を作成する必要がありそうだなあ。
 打ち上げは、前回の比屋定さんの時にも行った路上屋台風のお店Y屋。ここは何を隠そう「沖縄一おいしい日本蕎麦」と、Nさんが力説する蕎麦を出す。前回比屋定さんや中原仁さんと来たときにみんなで食べて、蕎麦好きの我々に複雑な微笑をもたらした、というハナシをしたら、桑江さんが、私も経験したい、と。で、桑江さんの感想=「決して不味くはない」。お店は、路上にテーブルを出して涼みながら飲み食いできて、お味もなかなかイケルのであるが、日本蕎麦については、どうなんでしょうねぇぇ。

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1160118076.jpeg 「これが沖縄で一番の日本蕎麦です。
ね、おいしいでしょ、え? そう思わない? オカシイなぁ。」

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10月4日(水)
 
 
 昼に比屋定篤子のラジオ番組「@bbs」に、桑江知子さんのお供で生出演。演奏を1曲。この番組も短期間で3回目、なんだか「ヨソの番組」じゃない気分です。
 夜は久茂地の交差点のところにある「パライソ」にて、桑江知子さんとライブ。新譜発売以後初のライブで、新譜からのレパートリーは全部やることになっており、当然初めての曲も多く、おおいにビビリながらやるも、なんとか大過なく終了。これからライブをやる度にこなれていくことになると思う。
 打ち上げは、久々に近くのN屋へ。メンバーも、桑江さん、スタッフ1名、沖縄側スタッフのNさん、にんにく王子以下お客さん系友人計3名、というこぢんまりしたメンツ。しかしにんにく王子は、ホントによく沖縄にいらっしゃいますな。ヒトのことは言えないか。
 で、その後浦添の「スカラベ」に、来年2月のko-ko-ya沖縄ライブの主催をお願いしに。(←決まりました。)夜中の3時までマスターTさんと怪しいセッション。
1160016426.jpeg ハピネス田中さん、ごめんなさい。勝手に飲んでしまいました。ごちそうさまでした。桑江さんが、宜しくお伝えくださいと申しておりました。

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10月3日(火)
 
 

 朝11時から、代々木でアンサリー、スティーヴ・サックスとリハ。1時間半のライブのためのリハが1時間半で終わった。ホントに「出来てる」メンツだなぁ。3人で駅前の立ち食い蕎麦屋で腹ごしらえをして、アンさんは職場の病院へ、スティーヴさんと僕は麻布のスタジオへレコーディングに。
 今日のレコーディングは、ゴンザレス鈴木さんプロデュースによる照屋実穂さんのアルバムの中の1曲。先先月に続いての録音だが、今回はスティーヴさんの他、秋岡欧(bandolim) 石川智(perc) そして初めての顔合わせの佐藤慎一さん(bass) という編成。何の心配も無いメンツで、何の問題も無く予定よりも2時間早く終了。その足で羽田空港へ。乗変して早い便で発ちたかったのだが、ちょうどの便が無く、空港で3時間も時間をつぶした後、沖縄へ。
 到着早々、予め桑江さんとお約束していたおでん屋さんへ。そこは焼きテビチで有名なお店。沖縄に来れば、結局はコレ。
1159894581.jpeg 富士蕎麦の人々

1159894582.jpeg 照屋さんと風俗関係のヒト

1159894583.jpeg またコレかよ
でも今夜は焼きテビチ

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