2006年12月の日記:[以前の日記]
 
 
12月29日(金)
 
 
医者と宴会の日々

 24日以降、医者(=しなければいけない検査やムシ歯治療ほったらかし)と掃除(=仕事部屋荒れ放題)と読書(=読みたかった本山積み)の日々が続いているが、ここへ来て「宴会」ラッシュへ突入。
 昨日は、まず、新しく事務所を移転したN原J氏のアルテニア事務所開き兼忘年会へ。早めに行くと、まだN原夫妻と旧知のI氏しかおらず、豪華な寿司、秘蔵の酒、飲み放題食い放題状態。その後1時間程の間にハピネス関係者、トーン関係者feat, Bofana−1など、続々登場、更ににぎやかになった頃には、こちらは既に飽食、一人事務所をあとに、「宴会その2」へ。
 こちらは、ショーロ・クラブファンの某外国人有名(映画にうとくて、知りませんでしたぁ)映画監督を交えたこじんまりとした宴会を、渋谷のお店にて。異業種・異国の人と話をするのは、いつも刺激的。監督は手相をよくされるとのことで、久しぶりに手相を見て頂いたのだが、気付いていなかった「我が人生の"窪み"」を指摘され、沈思黙考。う〜む、ホントかしら。
 しかし考えてみると、このお店こそは、当ダイアリー記念すべき第一回(6月1日)の時に行って「鯛飯」をいただいたお店。やっぱり結局は飲み食い関連に終始か、という気もしないではないが、それはともかく、来年もせいぜいがんばって更新しますので、よろしくお願いしますね。

 で、今日は、先ほどまでko-ko-ya関連の忘年会。出る出る、狭い業界の中のウラ話。ううむ、知らなかったなー、あんなことやこんなこと。夜が更けるに従って盛り上がる皆様を残して、一人退出、小田急に乗ろうとしたら、人身事故で不通状態。あわててJRを経由して渋谷から東急線に乗り込もうとしたら、今度はトンネル内で煙が上がったとかで、やはりダイヤ大乱れ。来年のワタクシを象徴しているかのような「東京最終日」だったのでした。

 おお、大事なことを忘れていた。
来年2月15日に、ショーロ・クラブのナマ音ライブ、久しぶりに東京でやります。予約、既に受け付けていますので、よろしくお願いします。ショーロ・クラブの存亡は、アナタの予約にかかっていますっっ。
ご予約は以下へ。
http://www.players.ne.jp/~choro/topix-f.html
では、良いお年をっ。
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12月23日(土)
 
 
青山ベルコモンズにて、松田美緒さん新譜発売記念招待イベント

 今年最後の仕事というのに、ついに「ノロ」に感染したか?朝から下痢・腹痛に襲われる。症状が、数日前の秋岡先生と全く同じなのも、な〜んか気になる。
 とも言ってられず、下腹部に使い捨てカイロを貼り付けて出勤。会場のベルコモンズは、20年以上前にプラッサオンゼの夏のイベント「ラストサーマーカーニバル」をやっていた所。ええトシのオッサン達が、みんな女装したりバレーダンサーの衣装を着(←これはニンニクおじさんのみ)たりと、思い思いの仮装をしてカシャーサ浴びつつ踊りまくるという悪夢のようなイベントだったが・・・。かく言う僕も風船胸に入れて女装して演奏したっけが・・・。
 カイロが効いたのか、若干の腹痛を感じつつも「みじめな状態」にもならず、無事演奏を終えることが出来た。松田さんのユニットの「在り方」みたいなものも、一つ指針が出来たように思う。即ち、曲のことが頭に入ったら、あとは出来るだけ広くフレキシブルに対応する。これだよ。グルーヴさえ外さなければ、彼女は新鮮なことが起こる方がお好きなようだ・・。新鮮なことを起こしつつ、グルーヴをはずさず、全体のバランスは考えつつ、小事を気にしないでやる。簡単じゃーん??
 先にも書いたとおり、今年はこれにて「公式行事」は終了。こっからあとは忘年会が何本か入っているだけ。掃除して、積み上がってしまった「読むつもりで買っておいた本」を読んで、金輪際音楽のことなど考えずに年末を過ごす所存。しばらくダイアリーの更新はまばらになるかもしれないが、時々は覗いてください。なんかおもしろいネタを見つけたら、更新します。
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12月22日(金)
 
 
中目黒駅横のGT広場にて、NUU,
「100万人のキャンドルナイト」イベント出演。

 中目黒の横の再開発ビルの中庭のような所にある大きな階段に沢山の蝋燭を並べての、その踊り場でのパフォーマンス。お客さんは階段の下から演奏者と蝋燭を見上げる形となる。途中、照明を消して蝋燭の明かりだけで演奏する部分などもあり、お客さんにはなかなかステキなパフォーマンスだっただろうが・・・、いやー、寒かったのなんの。シリと左右のポケットに使い捨てカイロを忍ばせていたのだが、そんなモン、効きやせん。30分を越えたあたりから、指が完全に制御不能状態に。
 寒い演奏と言えば忘れられないのは、もう10年以上前だろうか、大阪は南港の吹きっさらしの広場で、「黒田征太郎ライブペインティング」の音楽を、ジョゼ・ピニェイロ&BOTOでやった時。気温2度の中、私服をステージ衣装の下に着込んで、相撲取りの着ぐるみみたいになって、それでもガタガタ震えながらやったことがあったっけ。あの時に比べれば、今日はまだ大分マシだったかも・・。
 などと言っているうちに、今年のNUUさんとの仕事も無事に終了。一昨日のレコーディングと今日の楽屋では、僕の「欠落」の問題から、何故女子の伴奏ばかりするハメになってるかの理由まで、いろいろ教えていただいたりもして、有意義な時間を過ごすことが出来た。来年も彼女とは、ライブレコーディングや、吉祥寺シアターでのライブなど、「重要案件」が目白押し。またいろいろ教えていただくことになるのだろうなぁぁ。
 
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12月20日(水)
 
 
横浜のスタジオにて、NUUによる金子みすゞのプロジェクトのレコーディング

 この金子みすゞの詩に曲をつける企画、先月の比屋定篤子に続いて、今日は「NUU編」。朗読1編と曲をつけたもの2編のレコーディングである。同じようなモノになるのを避ける意味も込め、1曲をギターを中心としたアレンジに、もう1曲は渡辺亮君のパーカッションのみによるアレンジにした。いずれもシンプルな内容になったが、全く方向性の違う仕上がりになった。ほぼ狙いどおりだったかな。
 夕方を過ぎる頃からNUUと僕のアタマの中は、徐々に中華街一色となり、当初はトラックダウンまでやる予定だったのをアッサリと諦めて、音録り終了と同時に、渡辺亮君共々「食い」に走ってしまった。とは言え中華街を彷徨する時間の余裕もなかったので、桜木町近くの良く知っている店に突入。おいしゅうございました。
これで、今年のレコーディングの予定も(今のところ)全部終了。
1166710979.jpeg 大変相性の良い二人なのであった

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12月16日(土)
 
 
 今日は今年最後の「旅仕事」、福岡の酒蔵「百年蔵」での、桑江知子さんのライブ。(福岡って、そういやつい最近来たことがあったような・・・??)
 会場は大変雰囲気のある地元の有名酒蔵。福岡は桑江さんの実質的な故郷で、お客さんも高校時代の同級生軍団が大挙して駆けつけてくれていた。一部の最後に桑江さん作詞作曲による彼女の出身高校の校歌を、その学校の先生方と在校生の皆さんにステージに上がっていただいて一緒に歌ったのだが、自分の出身校の校歌を作るというのは、ホントに嬉しいことのようである。考えてみれば、スカートの丈を長くしてペッタンコのカバンを持って歩いていた生徒(見てたように言ってるだけです、一応)が、いつのまにかその学校の歴史に名を刻むようになったのだから、ねえ・・。子供というのは、どんな可能性を秘めているかわからんですね。
 打ち上げでは、桑江さんの心遣いで、「福岡てびち(=豚足)」の美味しい店へ。3種類の調理法によるテビチをいただく。テビチギタリストとして、一年の旅のシメに相応しいメニューを堪能したのであった。
1166364766.jpeg 旅のシメは豚足

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12月13日(水)
 
 
プラッサオンゼにて、今年最後のko-ko-ya + 秋岡欧ライブ

 「今年最後」シリーズも、いよいよ佳境。ko-ko-yaは、地方でのライブも何度もこなし、確実にチカラをつけたと思うけど、目論んでいた今年中のレコーディングは、ちょっとダメでしたねぇ・・。来年は何とかせねば。
 ライブ中に本人からの告白もあったとおり、江藤さんも、この1年、本当に自分を酷使したようで、その分、明らかにレベルアップしたと思うけど、手も痛めてしまったようである。春までの間、活動をペースダウンするということだが、ゆっくり治して欲しい。
 そういう自分も、例年にも増して忙しい1年だったが、いろいろ病気もしたりして、なんだか晴れ晴れとしないまま過ぎてしまったカンジ。手を痛める、ということについては、極力練習をしない習慣?のある僕は余りリスクは高くないと思うが、それでも時々怪しいカンジになる。カラダを使うプロは、上手にやっていくしかしょうがないのでしょうね。
 で、今日のライブだが、1年のシメのライブとしては、演奏内容も安定していて、満足のいくものだったと思う。しかし、リオの熊本尚美とパウロ・アラガゥンの飛び入り参加もあって盛りだくさんでもあったのに、お客さんの印象の殆どが、秋岡と僕の「かぶりもの」に集中してしまったというのは、どういうことか。
1166064370.jpeg ハズカシイ・・・。

1166064371.jpeg ムナシイ・・・。

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12月11日(月)
 
 

六本木STBにて、EPOさんのアクアノーム・ライブ
 福岡から、直接会場入り。ううむ、じんじんと疲れてる。しかし、今年の忙しさも今日までで一段落。以降は比較的「人道的」?なスケジュールが続き、クリスマスを過ぎれば、もう"年末休暇" 入り、だ。もう少し平均的なスケジュールにならないかと思うのだが、仕事が入る時は集中して入り、で、急に何もなくなったりする。オソロシイ商売や。
 ライブの方は、どうだったのだろうか。演奏には十分集中出来たが、気分はちょっとクールだったかも。経験的には、そのくらいの時の方が評価が高いことが多いのも知っているのだが、イマイチ自己判断のつかない部分でもある。遠くから来てくださっていた地方の主催者の方達には「とてもヨカッタ」と言っていただいて、ちょっとホッとしたのだが。
 いずれにせよ、これでEPOさんとの今年のスケジュールも終了。最後なので近くの飲み屋で打ち上げをやってキッチリ終電を逃し、同じ方向のモノ同士でタクシーに乗り込もうとしたところ、暴力沙汰に巻き込まれかかって騒ぎになる。周りにメンバーやスタッフもいたのだが、EPO関係者に「武闘派」は当然ながら一名もおらず、みな遠巻きに見守るのみ。さあっどうするっ、というところで、パトカーのサイレンが。何とか事なきを得たのであった。久しぶりにこういう経験をしたなぁ。繁華街はコワイなぁ。
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12月10日(日)
 
 
福岡にて照屋実穂さんのイベント・サポート、後、小倉にてプライベートライブ

 照屋さんとの、初ライブ。会場は天神のイムズの吹き抜けの中庭?みたいな所。クリスマスツリーが飾ってあって通行人が行き来する中での演奏という、かつて何度も経験してきたような、ある意味ハードな環境での、デビュー盤のプロモーションを兼ねたイベント。比屋定さんのデビュー時に付き合って以来、何度もこういうシチュエーションは経験しているけど、新人にとっては、自分の歌を不特定多数の人の前で披露し、自分のアルバムをその場で売って、買ったお客さんと直接ハナシをしてサインもする、という、ある意味、とても新鮮な経験をする場でもある。初心を忘れずにがんばってください、、というコメントは、余りにもジジムサイか・・・。
 その後小倉に移動、小倉のライブハウス「106」にて、プライベート小ライブ。先日のカラオケ屋リハで練習した曲を総動員して、既に1時間分ぐらいのライブは出来る状態になっている。イムズでの2ステージ、こちらでの1ステージで、大体カンジは掴めた。今後もちょくちょくお手伝いすることになりそう。最後はプロデューサーのゴンザレス鈴木さんと3人で福岡に戻って締めの「飲み」。オッサンふたりで、若い女性相手にウンチク合戦。なんだかなあ。。
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12月8日(金)
 
 
「ジョビン・トリビュート」 レコーディング最終日、アンサリーさんと。

 今日が最終日、3曲目。アン・サリーさんが選んだ曲は「CHOVENDO NA ROSEIRA」。オイシイところを突いてくる。名曲中の名曲だが、相当の難曲でもある。特に「ピアノで作りました感」の強い曲で、ギタリストにとっては扱いにくい曲。正直に言って、相当アレンジにも演奏習得にも苦労した。歌も、ご無体なパッセージを含んでいて、二人で苦労することが予想されたのだが、結局2テイク目でOKテイクが出てしまった。流石に実力者は違う・・・・、と言うよりも、デュオのようなシンプルな編成では、結局気持ちの新鮮さが大事であって、何度もやっていると、ドンドン事は悪い方向に向かっていく傾向があるのだ。迷いが生じる前に、サッサと済ましちまえ、ということなんである。
 今回のジョビントリビュートは、全曲ギター一本で、というリクエストもあって、久しぶりの「楽しく苦しい」仕事であった。僕の担当した3曲については、それぞれの曲の輪郭だけでなく、比屋定さん、畠山さん、アンさんそれぞれの個性がキッチリ見えるように、相当細心に心がけたのだが、どうだったか。ギター一本のサウンドは、地味だけど深い。願わくば、良好なセンサーを持つリスナーに、これらの楽曲が届かんことを。
1165637021.jpeg 今の、どうだった? と言ってるところ。

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12月7日(木)
 
 

 松田美緒さんとリハ、そのあとJFN番組の収録にて、照屋実穂さんのサポート

 松田さんのリハは、23日のアルバム購入者向けイベントのもの。新譜の名前にもなっている「pitanga」という曲が、大変オモシロかった。CD中のジョアン・リラのギターが「これでもかジョアンっ」状態で、ジョアン・リラ奏法の日本における唯一の継承者?の僕としては、久しぶりに楽しめたのである。ちなみに、今回パーカッションの翁長みどりさんとも初共演。
 その後半蔵門にて照屋美穂さん出演のJFN「Applause」という番組の録りを。(12月22日朝10時30分、JFN系列にてON AIR)まだレコーディングでしか一緒にやったことが無い照屋さんと、その場でリハをやって、初めての曲「フラガール」のテーマ曲と、クリスマスソングを一曲。こういうのは、流石にチビリますよ・・。まあ、何とか及第点の演奏をこなし、その後プロデューサーのゴンザレス鈴木さんも含めて3人で四谷のカラオケ屋に行き、得意の「カラオケ屋リハ」を。これは10日の福岡のイベントのためのもの。
 ところで、3日のダイアリーの写真「チベットのN原J氏」について、質問を受けた。あの写真は、実はチベット仏教界最高峰に君臨するD師のご真影。毎晩酒豪伝説を飲みつつ暴れているN氏とは、実は仮の姿であった、か・・。
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12月6日(水)
 
 
 
「ジョビン・トリビュート」レコーディング2日目、畠山美由紀さんと。

 昨夜は2時前まで函館ライブの打ち上げ。懐かしい顔、新しい顔入り交じり、つい時間を過ごしてしまったが、今日は7時半ホテル発で、大変キツかったのである。そのままヘロヘロになりつつ羽田から麻布のスタジオへ直行。 
 「ジョビントリビュート」第二戦は、畠山さんと「SABIA」を。味わえば味わう程に深い内容を持つ名曲を、東北人の情念と怨念?を込めて歌う畠山さんの歌唱には、ちょっと他の人では出せない「スープ」が出ていました。結局3テイク目でOKテイクが出るという申し分の無い内容で、今回も勝利。あとは8日の第三戦、アンサリーを残すのみ。
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12月5日(火)
 
 
12/5函館金森ホールにて、EPOライブ

 今年最後の、EPOさんとのデュオによるライブ。ここのところ、何だか「今年最後の××さんとのライブ」が目白押だが、今までそういうことは意識したことが無かったのに、ダイアリーを書き始めたせいか、妙にそういうことが気になる。で、1年を総括してしまったりするのだが、EPOさんとのデュオ活動も、「第二のピーク」を迎えつつあるのかもしれない。EPOさんも同意見だったのだが、打ち上げ会場で、かつてのデュオの音源を聞いた時に、同じ曲、同じアレンジでやっているのにもかかわらず、明らかに今の方が「掘り下げ」が深くなっている。と思う。「凄いっ」と二人で言い合ったのだが、実際に進歩したのか、うぬぼれが強くなったのか、あるいは少しボケてきたのか、真相はどうなのか。
 ボケてきたと言えば、この金森ホール、数年前に同じくEPOさんとやったことがあるというのだが、そのことが全く記憶から消え去っていた。赤レンガのステキかつ特徴のあるホールだし、今までホール名は忘れてもその場に立って思い出さなかったことは無かったのに、全く思い出せない。奇怪な気分である。その後の打ち上げ会場のレストランのことは完全に覚えているのに・・・。こりゃまったどうしたことじゃろかい。
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12月3日(日)
 
 
那覇、桜坂劇場にて、今年最後の比屋定篤子ライブ

 昨夜那覇到着。そのまま焼きテビチを食いに出かけたら、何故かお目当ての店が休みで、結局栄町の飲み屋で夕食(のようなもの)を。ホテルに戻って2時まで仕事。で、今朝は起きてから3時まで仕事。こんな生活はイヤじゃあああ。
 で、その後公設市場で昼食を取り、そのまま桜坂劇場へ。気候は快晴とはいかないが、さわやかで過ごしやすい。沖縄の人々は「寒い」と言うが、どこがぁ、というカンジ。
 今年は例年に無く本数が多かった比屋定篤子とのライブだが、やっぱり本数が多いということは大事。随分いろんな意味でグレードアップしたと思う。来年も請うご期待デス。
 打ち上げも本番以上?に盛況。別件で滞在中の沢田穣治チェンチェイも加わり、いい「締め」が出来た。沖縄の皆さん、今年もいろいろお世話になりました。来年もよろしくお願いします。
1165505172.jpeg ありそでなかなか見れないツーショット

1165505173.jpeg 桜坂劇場のパンフに見えるチベットのN原J氏


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