2007年7月の日記:[以前の日記]
 
 
7月29日(日)
 
 
桑江知子さん、鬼武みゆきさんと、琉球フェスティバル出演

 先日、雨オンナのハナシをしたところだが、もう一人、強力な雨オンナがいたのであった。桑江さん、アナタのことです・・。今日も、午後1時に会場入りした頃までは晴れていたのに、だんだん空が暗くなってきて、「きっと桑江さんのリハが始まる頃に降り出しますよ」と言っていたら、まさにそのとおりの事態に。
 そのまま雨脚はどんどん強くなっていったのだが、幸いイベントが始まる頃には、どうやら雨も止んだ。「きっと桑江さんの出番が始まる頃にまた雨が降り始めますよ」と、二度目の予言をしたのだが、残念?ながら今度は見事にハズれ、薄日が射す程に天気は回復、気持ちの良いパフォーマンスとなった。出演者多数のため、出番は15分3曲と限られていたのだが、さすがは桑江さん、限られた時間の中で、キッチリと魅力をアピールされておりました。
 これで5日以来続いた「死のロード」も、疲れと贅肉をいっぱい蓄積して終了。取り敢えず明日からは、8月のもろもろのスケジュールに向けて気持ちを切り替えなければいけないのだけど、果たしてうまくいくのやら。
1185806874.jpeg

line
7月28日(土)
 
 
岐阜県美濃太田にてNUUと『太田宿宵まつり』出演

 今日はこのあたりは、恐らく34〜5度はあったと思う。本当に暑い一日。会場は中山道は太田宿本陣跡のそばにある「太田宿中山道会館」なる所。一宮からまっすぐ来て、到着したのが11時過ぎ。本番は夜の8時から、ということで、異例な程にのんびり過ごさせてもらった。
 宿場町の町並みがよく残っているカンジは、いつぞや訪れた三重県の亀山に似たところもあるのだが、一番の違いは、ブラジル人の多いこと。駅に到着した時から、周囲からポル語の話し声がひっきりなしに聞こえてくる。駅前の通りにも、ポル語表記の店がチラホラ。
 長い待ち時間を利用しての散歩中、なんかイイカンジのランショネッチ(ブラジル風軽食屋)を発見、久しぶりにブラジル人の作るカイピリーニャを飲みたくなって、入ってみた。美味でしたよ。仕事前に飲むという多少の罪悪感も絶妙なスパイスとなって、タイヘン満足いたしました。余りにも満足したので、夕方、もう一度、今度はNUUマネージャーのSさんと一緒に飲みにいってしまった。NUU社長にも許してもらいましょう、今月の長〜いツアーもようやく終わろうとしているのだから。
1185638417.jpeg 暑かった・・。

1185638418.jpeg

line
7月27日(金)
 
 
NUUと、愛知県一宮市『一宮七夕まつり』のステージで演奏

 とても大きな、町を挙げての大イベントだった。街中のいろいろな場所で、特設ステージやら盆踊りやら出店やらが立ち、もの凄い人出。久しぶりに「街の夏祭り」らしい夏祭りを見た気がした。
 NUUは、まず駅近くのコンサート用ステージにて、1時間のステージ、その後9時からは、「にぎわい広場」なる、商店街近くの公園の中の特設ステージで30分ほどのパフォーマンスを。商店街の人混みをかきわけて辿り着いた会場は、ビールや焼きそばの出店がいっぱい、みんなワイワイガヤガヤ、の、ビアホール状態である。正直に言えば、こういう場所で歌を歌う、ということは、歌手にとっては結構ハードなことであって、「出来れば避けたい」という気持ちにもなるかもしれない。しかし、ですね・・。
 実はこういう場所で歌を歌うことは、歌手にとって凄く大事なことなのである。予定調和的な、必ず自分の歌を好意的に聞いてくれる「自分のお客」じゃない、別ここで歌を聴かなくても構わない、と思っている人達に、自分の「気」をぶつけて場を成立させる、という作業は、本当に大変なのだけど、それらのお客さんを振り向かせることが出来た時、その歌手の「地力」は、確実にUPする。かつて30代だった頃の某歌手Eさんと散々そういう仕事をしたものだが、Eさんの現在の「無敵ぶり」は、その当時の修行の成果と言って間違いない、と僕は思っている。どんな場所、どういう性質のお客さんの前でも、自分を伝えることが出来る、という確固たる自信は、あの頃のハードな仕事の中で培われたのだと思う。
 で、今日の「にぎわい広場」のパフォーマンスだが、NUUさん、アッパレ、でした。ガヤガヤととりとめのないお客さん達を、最後はキッチリひとつにまとめ、ステージ前で飲んで内輪でもりあがっていたオジサン達をいじりたおして笑いを取り、アンコールまでいただいて、CDも売り切る。完璧。またもや「力」をつけたように見えた一日でした。
1185596617.jpeg 終わって帰る頃には、人通りもまばらに。

line
7月26日(木)
 
 

赤坂区民センターホールにて、庄野真代・桑江知子ジョイントコンサート二回目

 全員、大分慣れてきたカンジ。いろいろなことが、スムーズに流れていくようになってきた。このコンサートは、今後順次いろいろな場所で開催していくことにしたい模様だが、お客さんの反応を見る限り、結構イケルのではないか、と、思う。一昨日はコーコーヤ江藤さんが、今日は黒川さんが見に来てくれ、異口同音に「おもしろかった」と言ってくれたのが、うれしかった。まあ、彼女達がおもしろかったと言ったのは、僕の似非ラテンギターソロの部分についてだったのかもしれないが・・。
 終演後、某超有名ライブハウスの元マネージャーOさんと鬼武みゆきさんと3人で、渋谷の某所にて飲食。自分が普段から感じていた、昨今の音楽の場とお客さんの質についての問題点を、Oさんも深く共有していたことを知る。その他、ライブハウスの裏話的なことなどいろいろ興味深いハナシを伺う。
1185808608.jpeg

line
7月24日(火)
 
 
江東区文化センターホールにて、庄野真代・桑江知子ジョイントコンサート出演

 金沢から再び朝の電車で上京。ヘロヘロになりつつ会場入り。最後にリハをやったのが今月初めだったこともあって、ちょっとみっちりリハをやったのだが、若干の不安を残しつつ本番へ。
 しかし、このコンサートは「歌謡ショーの王道」とでもいえばいいのか、実に実に良くできた構成を持ったコンサートだった。普段、僕らは特定の音楽を好きな限定的な人達を相手にして音楽を作ったり演奏したりしている、ということが言えるのだろうが、今回のコンサートシリーズのお客さんの主力は「テレビの前のお茶の間」にいるような、NHKの歌謡コンサートを楽しみにしているような人達である。今までも、イベントなどでそういう「一般的」なお客さんの前で演奏する機会は無いわけではなかったが、ここまでそのことに徹した造りのコンサートに参加したことは無かったなぁ。このことが、実は僕や鬼武さんにとっては、大変新鮮なコトなのであった。本日は、エンタテインメントというものの基本について、ちょっとお勉強させていただいたかもしれませんでした。

ところで、BBSにも書き込みましたが、 SCHEDULEコーナーにおいて、8月24日の情報 (EPO 那覇・桜坂劇場) を、8月25日の欄に誤って掲載してしまっておりました。申し訳ありません。もしかして、間違ってその日に合わせてエアチケットなど購入された方がいらっしゃるのではないか、と、大変心配しております。ごめんなさい。
1185342844.jpeg

line
7月23日(月)
 
 
金沢、21世紀美術館にて、NUUライブ

 昨夜、今月5日に奄美に向けて旅立って以来久しぶりに帰宅したのだが、あっという間にまた「車中の人」に。上越新幹線経由で北陸へ。午後2時頃に金沢入り。金沢は、朝方小雨の降っていた東京とは打って変わって、びっくりする程さわやかな日和であった。日射しは強いが気温はそんなに高くなく、とても気持ちがよい。あんまり気持ち良かったので、駅から、金沢城内を横切り、兼六園の横を通って、直接会場入り。
 会場の21世紀美術館の小ホールは、階段教室のような造りになっていて、大変やりやすかった。設備もしっかりしていて、今回のNUUツアーの中では、一番「コンサート」的な雰囲気になった。大阪名古屋に続いて特別参加の谷川賢作さんとのコンビネーションもバッチリ。特に「あかり」などのしっとりした曲が、一層映えていたように思う。
 とは言え、全体としてはいつもどおりの楽しいもので、最後の方では谷川さんがステージをピアニカ吹きながら走り回るというオマケ?付き。この人は、期待されると、期待以上のことをしないと気が済まないタイプらしい。
1185256706.jpeg

1185256707.jpeg

line
7月22日(日)
 
 
船橋市の宮本公民館で、桑江知子さんライブ

 今日は早朝岡山を発ち、午前中に千葉県の公民館に入る、という、あまり嬉しくない時間割り。「早起きは三文の徳」というけれど、あれは僕には当てはまらない。気持ちが暗くなる腹が減って一日4食になって太る便秘になる、と、ロクなことが無いのである。などと文句は言ってはいけません。好きでやってるんだからね。
 午後日の高いうちのコンサートというのは、僕はつい先日四天王寺学園の公演をやったばかりだが、実は我々ミュージシャンにとっては、年に何度もあることでは無い。桑江さんも、開口一番威勢良く「みなさんこんばんわっ!」とやっていた。
 宮本公民館は数年前にかとうかなこちゃんとやった所。古い小ホールだが、お客さんは熱心。やりやすい所、という印象は、今回も変わらなかった。疲れと脂肪は相変わらず蓄積中だが、演奏への集中度も、昨日あたりから増してきていて、今日も久しぶりの桑江さんとのデュオであったにも拘わらず、自己評価の随分高い演奏内容になったと思う。という雰囲気はお客様には伝わったかな?あるいは。単にこちらの「旅ボケ」かしら?
line
7月21日(土)
 
 
岡山「城下公会堂」にて、NUUライブ

 会場のネーミングがいいですね。「この次はいよいよ武道館でっ」と言いたくなるような名前だが、実は定員数十名のこぢんまりしたスペースなのであった。
 ところで、4曲目「空にわたし」を歌っている時、急にNUUの目から大粒の涙が。歌に浸ってつい泣いてしまったのではなく、何かのアレルギーだか反射だかで、感情に関係なく涙が出てしまったらしい。「みんな、ありがとう。ワタシは今日で引退します」などと、自分の涙までをネタにしてギャグをかますところなどサスガと言う他無いのだが、原因不明のまま、しばらくの間、涙は流れ続けていたのであった。
 コンサート後半、「すっぽんぽんっ、すっぽんぽんっ」と歌っていたら、今度はテレビカメラが会場に入ってきた。これは岡山の街を紹介する番組の取材の一環ということだったのだが、(VOICE 21,RSKテレビ 8/9 ON AIR 18:55〜)[「おっさん、おっさん」という歌詞の歌が終わったところで、退出していった。どんな歌手やねん、と思われそうだね。
1185060509.jpeg ライブ後もインタビューを受けておりました。

line
7月20日(金)
 
 
松山BUENA VISTAにて、NUUライブ

 ちょうどサウンドチェックが終わった頃から本格的に雨が降り出し、開場時間前後には「大雨警報」発令。NUUは、僕と広島で合流する前には尾道でライブをやっていたそうだが、その時も同様の状況(しかも野外)になったそうだ。それ以外にも、なぜかNUUとライブをやる時は雨であることが多い。「雨オンナ」というのは、本当にいるのですな。
 その反対の「晴れオンナ」の方も、凄いのを知っている。「おばぁ」こと、女優の平良とみさん。石垣島でジャケット写真の撮影をした時、ずっと天気が悪かったのに、とみさんが現場に現れると、決まって薄日が射すのである。とみさんのスタッフによれば、いつもこうなんです、とのこと。つかの間の雨雲の切れ目の時に、偶然現場入りし続けた、と言ってしまえばそれだけのことなのかもしれないが、それにしても、なんだか確率が高すぎるような気が。・・・・、いっぺんNUUととみさんを戦わせてみたくなってきた。
 その大雨も、始めの頃こそ会場内で凄い雨漏りを勃発させたり、ちょっと大変だったが、ライブが進行するにつれ小降りになり、やがて知らぬ間に上がったようである。2部が始まる時には、もう窓を開け放って、夜の海風を感じながら、気持ちよくライブを続けることが出来た。
1185053884.jpeg 大雨直前。BUENA VISTAのbuena vista(佳き眺め)

line
7月19日(木)
 
 
広島から松山へ、フェリーで移動。

朝11時過ぎに宇品の港から、フェリーにて松山へ。船だっわーいわーい、とガキのようにはしゃぐNUUさんなのであった。思った以上に快適な2時間半程の船旅の後、松山ブエナ・ビスタのSさんのお出迎えを受け、うどん屋経由でFM愛媛へ。生番組1本と録り1本を、僕も参加して無事こなした。
 ところで、往きの車中で、「誰かぱーっとごちそうしてくれないかなぁ」とNUUはつぶやいたのだが、収録終了後、昔からお世話になっているFM愛媛のスタッフWさんに「今日はこれからちょっといい所でビールでも飲みましょうよっ」というお誘いを受ける。う〜む、本当に「念ずれば通ず」なんだねぇ、と、お店に向かう車中、無言の目配せを交わす。
 案内していただいたお店が、道後のN庵という、これまた素敵なお店で、ホスピタリティのカタマリのような接待と、美酒・美食にまみれ、時間を忘れるひとときを過ごさせていただいた。長旅の「一休み」ということで、お許しを。
1184896199.jpeg

1184896200.jpeg

1184896201.jpeg

line
7月18日(水)
 
 
広島、OTISにてNUUライブ

 いろんなライブハウスの中には、本当に「音楽」が染みこんでいるような所がある。「ここは音楽のカミサマがいるねえ」というようなことをミュージシャン同士で言い合うことがあるが、今日の会場のOTISも、いかにも音楽のカミサマがいそうな空間であった。沢山のアーティストの発した「念」のようなものが、壁や天井に張り付いてるような風情があって、なんだかイイカンジだ。
 そのせいでも無いだろうが、NUUのパフォーマンスも、平均よりも少しシットリ目の落ち着いたものとなった。ひとつには対バンのユニット "アコーディオン" のファンの方の割合が高く、このユニットの持つ静謐なサウンド感を好まれる人達の雰囲気にチャンネルが合ったのかも。それでもライブ後のアンケートを見ると「おもしろかった」という意見が多かった。広島のみなさん、NUUは「おもしろさ」に関しては、まだまだこんなモンじゃありませんぜ。次回も乞うご期待。
1184852398.jpeg OTIS

1184852399.jpeg 夜中の2時にコレ。
ワタシに死ねと言うのですか。

line
7月17日(火)
 
 

四天王寺学園EPOコンサート最終日

 計5公演の四天王寺学園コンサート、最終日。一回一回違う学年を対象としたコンサートだったのだが、今日は中学校1,2,3年を対象としたものである。中高生というのは、恐らく普段僕らとは全く違う音楽を聞き、全く違うことに興味を持ったり考えたりしながら生きているのであろう。そういう人達に向かってパフォーマンスを行うというのは、ある種の「異文化交流」のようなスリルがあって、ちょっと外国での公演と共通するモノを感じましたな。同時に、中学高校というのは最も成長の著しい時期であり、生徒さん達のコンサートへの反応も、学年によって随分違うモノになっていた。同じ話をしても、学年によって「食いつき」が随分違ったり、大変興味深かった。
 ううう、ともかくこの長いツアーも、この後「後半戦」の NUU 桑江知子さんのシリーズへ突入。明日はNUUと広島だ。しんどいっ。太ったっ。でも甘いものが食いたいっ。
line
7月16日(月)
 
 
再び大阪に移動

 北海道から伊丹空港へ。そのまま一度神戸の実家に立ち寄り、9時頃になんばのホテルにチェックイン。あとは寝るだけ、と、シャワーを浴びてくつろいでいたら、CHOVE CHUVAのKちゃんから電話で、7弦ギターのヤーソがブラジルから帰ってきて、今店にいる、とのこと。それでは土産話を聞くことにしよう、と、早速CHOVE CHUVAへ。
 店では、松田美緒がジョアン・リラと作った新作の音を聞きながら、いろいろな話を。なお、この新譜については、思いの外シブい内容に、ちょっとビックリ。「オトナのオンナ路線」なんだそうだが、本人のキャラとの乖離が吉と出るか凶と出るか、ですねえ。クスクス。
 で、ヤーソの土産話だが、熊本尚美の旅行中の友人の空き部屋に泊めてもらっていたところ、数十匹のムカデの襲撃を受けて大変だった、と。更にゴキブリの襲撃も受け、ゴキが靴の中に入っていたのを知らずにそのまま靴を履いてしまったのだとか。いい話が聞けたので、早々に退散。
 で、ホテルに戻って寝ようとしていたら、N原J氏が石垣島から酔っぱらって電話を。来月のEPOさんとの石垣島ライブには、石垣島の友人達が島中のてびちを集めて持ってきてくれるとのこと。泣けるねえ。
1184673407.jpeg

line
7月15日(日)
 
 
北海道・倶知安にて、EPO、渡辺亮と、イベント出演 

いや〜、ジンジン疲れた一日でした。11時に宿舎を出て会場に。羊蹄山がドーンと目前に聳える、冬はスキー場として使われている模様の広場にて、「アースヒーリング」なるイベント出演。対バン(というのか?)の羊蹄太鼓という地元の和太鼓のチームのリーダーの高田緑郎(通称ロクさん)さんは90歳を超えてまだ現役を続けておられる。自分達はいつまで現役を続けていられるのか、つい考えてしまった。ロクさんは出番を終えた後も、こちらのパフォーマンスを、お客さん達に混じって見ておられ、誰よりも大きなリアクションでライブを楽しんでおられた。いろんなことに興味があって、好きなモノが多い人なのだとか。長寿の秘訣は、結構そういうことの中にあるのかも、と思ったり。
 で、終演後、昨日とは別のコースで一路札幌へ。またもや長時間の車旅で、疲労はピーク。でも、北海道なので、やっぱり最後は居酒屋へ。ロクさんのことから、音楽仕事を続けていくことの大変さなどについて、いろいろ語り合う。このメンバーは気心知れていて一番気楽なので、いろいろ助かるのです。(考えてみれば、あのメンバーもどのメンバーも、気楽なような気も。)
1184574282.jpeg

1184574283.jpeg 「うにぎり」だって。

line
7月14日(土)
 
 
四天王寺学園にて、EPOコンサート2日目・2公演後、北海道へ移動

 朝10時には一回目の本番。まー、滅多に無い時間の演奏だったのだが、今日もノリの良さと食いつきの良さに優れた生徒さん達に助けられ、楽しいライブに。2回めの公演が午後1時半からで、休憩時間の間、EPOさんご持参の「ビリー」に挑戦。EPOさんは、始めたとたん食い過ぎで3キロ太ったのだとか。なんじゃそら、と言いつつ、2ステージ目に突入。
 たっぷり一時間半のステージ2回をこなし、めっちゃ楽しかったぁ、と笑い会う女子高生達の笑顔に見送られ、一路関空へ。7時の便に乗り込み、着いた先は北海道。内陸の気温14度の山道を2時間かけて夜走り。倶知安に辿り着いた時には、もう日付は変わっていたのでした。
1184462060.jpeg

1184462061.jpeg

1184462062.jpeg

1184462063.jpeg

line
7月13日(金)
 
 
四天王寺学園和光館にて、渡辺亮君とともに、EPOコンサート出演

 いわゆる「学校公演」というヤツである。皆さんも子供の頃経験されたことがあるのではなかろうか、学校で授業の一環として、講堂などで「音楽鑑賞会」のような名目で行われるコンサート。これが、ミュージシャンにとっては、結構難物なのだ。なぜならば、普段相手にするお客さんとは全然質の違う、最も「ご縁」の無い世代のお客さんを相手にすることになるので。
 今日も、「高校二年生女子」をお客さんに迎えてのライブ。さあ、どうなることか、と思ったのだが、ぜ〜んぜん問題ありませんでした。ノリの良さと、曲に聴き入る素直さを兼ね備えた、スバラシイお客さん達だった。EPOさんのセラピーにまつわるいろいろな話は、多感な時期の子供達にとっては、とても入りやすいものだったのだろう、という推測は立つのだが、それにしても、「亮さん、ロンゲがかわいいっ、もえ〜っ」という声援は、どう解釈したものか・・・。

 さて、昨日のダイアリーで触れた「有為転変」の意味について、某古老よりご指摘をいただきました。どうもありがとうございました。
「世事の移り変わりやすいこと、やから ちょっと違いますな。
よけいなお節介ですんません。」

1184335945.jpeg

1184335946.jpeg

line
7月12日(木)
 
 
移動

今日は夕方の便で大阪へ移動の予定だったのだが、昨夜の情報では、台風が急速に速度を増していて、今日の夕方には飛行機は飛ばない可能性も、と。それで、ホテルをチェックアウトしてそのまま空港へ。幸い1時過ぎの便が取れたのだが、これが大阪南部の「関空」行きの便。本来は、神戸よりの伊丹空港に降りて空港近くで一件ミーティングを済ませて神戸の実家に帰る予定だったのだが、妙に中途半端な時間に、妙に遠い所に降りるハメとなった。
 関空到着後、しょうがないので取り敢えず神戸の実家に戻ろうと、電車に乗ろうとしたところ、JRが事故で動いていない、との情報が。で、結局、船で神戸へ。瀬戸内海の真ん中を波に揺られて移動しつつ、有為転変、という言葉がアタマに浮かぶ。こういう時に使う言葉じゃなかったんだっけ?
1184255581.jpeg

line
7月11日(水)
 
 
那覇・D-set cafeにて比屋定篤子ライブ

 昼は、公設市場近くの地元食材を使った激うまイタリア料理T亭にて、がっちょりランチを。「アグー」と呼ばれる県産黒ブタのスペアリブが大変美味。あああ、このまま夜に仕事が無ければいいのに、と、本末転倒な気持ちになる。
 今回沖縄での最後のライブは、那覇のD-set cafe。なんだか、「山あり谷あり」のおもしろい?ライブだった。妙なミスも多かったのだが、しかし、マチガイを犯すたびの比屋定さんのフォローの仕方は、もはや「芸」の域に達しつつある。比屋定さんは今年初めまで地元ラジオの3時間番組を担当していたのだが、そのせいなのだろうか、「話芸」も、確実に上達した。動じなくなったし、伝えたいことはキッチリ伝えることが出来るようになった。デビュー当時の、何をしゃべっていいかわからず、すぐに心細げにこっちを振り向いていた初々しいあのひとは、今いずこ。
 ところで、公式発表はもっと先になるのだろうが、比屋定さん、秋に新譜を発売、年末頃には発売記念ツアーをやる予定だが、那覇でも、普段より大きな規模で行うことになりそうである。これはちょっと「一世一代」になりそう。是非ご協力の程を、今からお願いしておきます。
1184223950.jpeg おニク様を切り分けるのは、この方をおいては。

line
7月10日(火)
 
 
北谷・MOD’Sにて、比屋定篤子ライブ

 今回、5日の奄美大島から始まった旅は、今日でやっと前半の真ん中にさしかかったぐらいなのだが、既に疲労注意報、肥満警報が発令されている状態である。寝が浅いのは"加齢" のなせる技なのだろうか、なんだか疲れが取れず、ドンヨリした気分が続いている。更にそんな状態であっても、、食欲だけは、毎度のことだがそれほど衰えない。というワケで、疲労も脂肪も蓄積中、ちゅうカンジです。
 今回の比屋定さんとのライブのひとつの目的は、夏の間に制作する次のアルバムに入れる曲のテストである。今回は、笹子ー比屋定オリジナルだけでなく、いろいろなカヴァー曲も収録する予定で、今日のライブでも、ササヒヤ・オリジナルを1曲、他にカヴァー曲数曲を、試運転してみた。レコーディングというのは、実際に作業に取りかかり始めると、どんどんイメージが開けていくものであって、先日のリハと今日のライブで、急速に「やるべきこと」が見えてきたカンジがしている。
1184136906.jpeg

line
7月9日(月)
 
 

 ブセナリゾートにて、比屋定篤子とイベントライブ出演。

 ブセナリゾートは、数年前に一度「見学」に行って、ああ将来金持ちになったら、1週間ぐらい泊まってノンビリしたいなぁ、と思ったというぐらいの、高級リゾートホテルである。今回の出演はブセナ10周年記念のイベントとしてのライブで、3日間あるこのイベントの、初日の出演である。
 ホテルのイベントは、しばしば「営業」色が強く、演奏する側にとっては必ずしも歌や演奏を楽しめる状況では無い場合も少なくないのだが、今日のイベントは、むしろ静かな曲が映える程の、集中度の高い環境であった。レコーディング予定の曲の試運転なども一部折り込みながら、2ステージ90分の、なかなかイイカンジの演奏でした。
 あてがっていただいた控え室がこれまたスバラシイ部屋で、終了後、ああ、もう二度とこういう所には来れんだろうなぁ、後ろ髪引かれるなぁ、と言いつつ、退出。
1184001832.jpeg 今日のてびち

1184001833.jpeg リゾートするセレブなマッダーム

line
7月8日(日)
 
 
桜坂劇場にて、NUUコンサート

 暑い。まことに暑い。15年ほど前には、毎年同じ7月上旬に、自転車をかついで沖縄を走り回っていたというのが、我ながら信じられない。ある年には、自転車で最北端の辺戸岬から最南端の喜屋武岬までを二日で走破したこともあったっけ。それが、今ではホテルの周りを日陰を探しながら30分ほどウロウロしたら、もうフラフラである。人間の体はここまで劣化する。皆さんもお気をつけあれ。
 今日は桜坂劇場にて、NUUのワンマンを渡辺亮君とサポート。今回はホールAという、一番大きなホールへの初進出。普段NUUが沖縄でライブをやる時の4倍ほどのキャパのあるホールへの「挑戦」でもあった。結果は、動員的にひとつの殻を破ることは出来たけど、満員は次への課題、というカンジ。でも、やって正解の挑戦だったと思う。「初めて沖縄に来たときは誰も知らなかったのに、今はこんなに沢山の人達が私を聞きに来てくれる」というNUUの言葉どおり、一歩一歩着実に前進することの大切さを感じる。「来世に期待」などと言っていてはいけませんでした。すいません。
1184001358.jpeg

1184001359.jpeg

1184001360.jpeg 桜坂劇場、裏口

line
7月7日(土)
 
 
 喜界島を朝の便で発って、奄美空港経由で沖縄へ。どの地域も暑くて湿気が凄いが、微妙に気候の違いもあって、おもしろい。
 那覇のホテルにチェックインしてその足で比屋定さんのご両親のお宅へ、リハをさせてもらいに伺う。このリハは、まもなくレコーディングに入る予定の比屋定篤子新譜のためのもので、今回、いわゆる「ササヒヤ」作品も3曲ほど候補に挙がっている。今回初めてその3曲のメロディに歌詞を合わせてみたのだが、比屋定さんの歌詞はいつになくゴツゴツしたカンジの、リアリティの強いものになっていた。何か心境の変化があったのかな?もう一歩深いところに近づこうとっしている現れなのかな。楽しみなことです。
 で、リハを終えその足で、今度は桜坂方面へ。桜坂の道路の真ん中に映画スクリーンを張っての、桜坂劇場のキャンペーンイベントに、NUU、比屋定篤子と出演。お客さんには、野外の難しい環境のイベントにも関わらず、大変熱心に聞いていただくことができた。そのあと、桜坂名物おでんのEへ。更に桜坂劇場で大島保克さんのライブを久しぶりに聞かせてもらった後で、焼きテビチの店Tへ。憧れの「一日二てびち」を実現。
1184001220.jpeg 道の真ん中でライブ

1184001221.jpeg 本日の一てびち

1184001222.jpeg 本日の二てびち

line
7月6日(金)
 
 
喜界島SABANIにてNUU ライブ

 昼前の便で、奄美よりも更に暑い喜界島へ。ところが着いてみれば、「郡体」(大島郡の体育大会)の真っ最中。その期間、大島郡の各地域でいろいろな競技大会が行われ、多くの人々が他所に出かけていなくなってしまう一方、他所から競技に参加するために許容量を遙かに上回る宿泊客が島を訪れる。で、そのために、我々にまでホテルの割り当てが回ってこず、ホテルの持っている小さな一軒家(普段何に使われているのか、ついに最後までわからず)に、NUU, マネージャーSさん、今回同行中の大阪CHOVE CHUVAのDさんの4人で「合宿」することに。なんか、久々に楽しい「お泊まり」となった。
 お客さんの入りも心配されたのだが、不利な条件の中、SABANIの皆さんもがんばってくださったようで、熱心なお客さんに囲まれて、イイカンジなライブに。人口8000人の島であれだけのお客さんが来てくださるというのは、人口比率で考えれば、東京なら東京ドームが満杯になるのと同じことなのであって、もう大スター並だぜい、と、楽屋で盛り上がる。
1183821829.jpeg こちらは、もう「盛夏」

1183821830.jpeg 喜界島の印象。空が広いこと。高い山はもちろん、高い建物も殆ど無く、ともかく空の "見晴らし" が良い。

1183821831.jpeg サインをされている大スター

line
7月5日(木)
 
 
奄美大島ASIVIにてNUUライブ
 空港に降り立ったとたん、南国の太陽ギラギラ。本格的に暑いっ。迎えに来ていただいたASIVIのスタッフの方と、ケンムンのハナシなどしながら名瀬の街へ。
 ケンムンをご存じですか?日本列島に伝わる身近な妖怪の一種で、本土では河童、沖縄ではキジムナー(あるいはブナガヤー)に当たるポジションにあるモノの、奄美ヴァージョンがケンムン。かつて波照間島に行った時「キジムナーなら子供の頃は海岸でよく遊んだよ」と真顔で語るヒトが一人や二人でなくいるのに随分ビックリした覚えがあるが、奄美でも、ケンムンに会った、と言うヒトは現在でも後を絶たないそうである。釣りをしていると、裏の山から鬼火のようなモノが降りてきて、そういう時はケンムンが釣った魚を狙って来ているので、振り向かないようにして、ウシロに魚を投げて与えるのがいいんだって。そうすると、ケンムンは魚の目玉だけろ食べて去ってくのだとか。
 え、ライブはどうだったかですか?そら、良かったですよ。オープニングアクトを務めてくれた前山真吾さんも、去年より更に良くなっていたし。でも、暑くて積極的に文章を書く気にならないので、今日はここまでっ。
1183706727.jpeg

1183706728.jpeg

line
7月3日(火)
 
 

小松亮太さんのレコーディング
 久々のソニー乃木坂スタジオにてレコーディング。コモブチキイチロウ(b) 岡部洋一(perc)という "いつもの" 二人にキーボードの林正樹さんというメンバーでの、小松さんのサポート。一昨日我が家でリハをしたばかりの新曲が、疾走感あふれる名曲として完成。ヨカッタヨカッタ。それにしても、小松さんの、正面突破系、闘志あふれるキャラに拍手。最近あんまり見かけないタイプのアーティストでした。今後また、何らかのカタチでのコラボがあるかも。
 その後、川崎に移動。秋に予定のコーコーヤのレコーディングについてのミーティングを、ハピネスレコーズH氏と、久々、コーコーヤメンバーとで。えーと、ミーティングと言いつつそのまま飲み屋に行って、散々バカバナシをしたあげく、その店を出てから、店の前で立ち話を数十秒。それが実質的なミーティングだった、つうのは、どういうことか。
1183481627.jpeg

1183481628.jpeg

line
7月2日(月)
 
 
 労音、庄野真代・桑江知子ジョイントコンサート、リハ

 忙しい人達の集まりで、7月24日、26日の二回のコンサートのためのリハが、全員のスケジュールが調整できたのが、6月7日と今日の二回だけ、という状態。大体はつつがなくリハは進行したのだが、ある一曲のみ、二拍三連のカカカッカカカ、という、得意な人には何でもなさそうな仕掛けが全然出来ず、全員「カカカッカカカ地獄」に陥る。本番は、この一カ所のみが、焦点になると思われる。
 リハ後、桑江さん、鬼武みゆきさん、桑江さんマネージャーIさんとともに、またもや新大久保韓国料理屋へ。鬼武さんはマレーシア帰り。むこうでは言うも憚られる苦しい経験をされた由であるが、とてもその内容をこの場で書くことは出来ない。南無阿弥陀仏。


line
7月1日(日)
 
 
バンドネオンの小松亮太さん来訪。レコーディングのリハ。

 小松さんとは、直接には面識があるという程度だったのだが、奥様がショーロのプレイヤーであったり、コーコーヤのメンバーがお世話になっていたりと、何となく親しみを感じていたところ、今回、声をかけていただいての、初めての共演である。
 リハ後、いろいろハナシをしたのだが、作曲をすることのプレッシャーについて、もう大変で大変で、今回も、ホント、自殺しようかと思ったぐらいですよぉ、と、何度も何度も語っていたのが、おもしろかった。いや、僕も作曲が嫌いで、自分の作品の質についても、音になるまで不安で不安でしかたがないタイプなので、気持ちはよぉくわかるのである。仕事として(というか、注文制作的なやりかたで)作曲をするのは、僕の場合、ショーロクラブとしてやることが多いので、3人のうち誰かがイイ曲を書けば何とかなる、という、多少ラクな気持ちにもなれるのだが、自分しか作る人がいない、というのは、生真面目な人にとっては、本当にプレッシャーなんだろうな。「いやー、よかった、目処が立って本当に良かった。はははは。」と、来た時とは別人のように晴れ晴れとした顔で、帰っていかれました。
 ところで、5月24日のダイアリーでご報告した、渡辺貞夫さんのFMセッションのON AIR の詳細が出ました。詳しくはINFORMATION のコーナーをご覧ください。
1183288150.jpeg

line