2007年11月の日記:[以前の日記]
 
 
11月30日(金)
 
 
日本青年館にて、ARIAコンサート出演

来年から始まるアニメ・ARIAの第三シリーズに向けてのコンサート。普段、ライブハウスや小さいホールでの、ごくカジュアルなライブばかりやっているので、こういう台本や構成のきっちりしたコンサートをやる時は、いつも凄く神経質になる。楽譜を忘れた、と言って楽屋に取りに帰る、なんてことは許されないわけで、譜面の順番やら、MCがどこに入るかとか、ひとつひとつアタマの中で確認して、次の瞬間にまた不安になる、ということの繰り返し。
 という、なんだか落ち着かない時間を過ごしているうちに、本番に。で、本番になったとたん、あっと言う間に終わってしまった。全体の構成は、最初に数曲choro club +senoo で演奏し、妹尾さんはその後もいろいろ絡みが有るのだが、ショーロクラブはいきなり次はアンコールで、という、ラクなんだか大変なんかわからない構成だったのだが、まあ、内容は大きな問題も無く、穏便に終えることが出来たかな、と。
 しかし、ショーロクラブと妹尾さんとであーだーこーだと言いながら作った音楽が、こういう見える形で多くの人達に楽しんでいただけているのを感じることは、素直に大変うれしい。サントラが売れた、というハナシを聞いただけではわからない「実感」を得ることが出来た。皆さん、ありがとうございました。
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11月29日(木)
 
 
四谷コア石響にて、ショーロクラブ生音ライブ

 古くからのお客さんのご指摘によれば、石響でのライブは、もう9年めを迎えているそうである。今回は、このスペースでの史上?最高の動員となった。本当に有り難いことである。来月結成18年目を迎え、我々も相当ヨレヨレしてきているのであるが、「妖怪力」を更に発揮する方向で、今後もしぶとくやっていきたい。
 と言いながら、今日は一曲目でコケました。すいません。いつもオープニングでやる曲というのが大体決まっていて、それはたいていゆったりとした曲で、つまり、演奏しながらいろんなその日の調子を徐々にチューン・アップしていくのに必要な時間的「余裕」の持てる曲、ということなのだが、今日は、ちょっと気分を変えて、と思い、いつもなら真ん中へんで流れを変えるために使っていた曲を、最初に持って行ったところ、見事に三人とも別々の方向へ「流れて」いってしまいまして(トホホ)。「修復」するのにしばらく時間がかかってしまったのだが、途中から徐々にペースアップ、「ARIA」の新曲披露あたりで、ほぼ「プラス」に転じることが出来たかと。見ていただいていた皆様は、どうお感じになりましたでしょうか?
 「いつもベストを尽くします」と言うのは易しいが、何年やっていても、「その日の調子」と相談しながら、自分たちを奮い立たせていかねばならない。「客前商売」というのは、まことに難しい。特にショーロクラブは難しい。
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11月28日(水)
 
 
プラッサオンゼにて、ジョゼ・ピニェイロ&BOTOライブ

 いやー、今回も実に楽しかったっ。お客さんが全員踊ってるライブも、実に久しぶり。途中からno-rioが飛び入り参加して、ステージ向かって右側にパーカッションが4人、スラムのような状態で、なんか、ワケがわからなかった。パーカッション組は熱が入ってくるともう誰も止められないっすからねえ。
 これで今年のジョゼ・ピニェイロ&BOTOは終わり。今年はたった2回だよ。これだけ楽しいバンドに、もっと活動の機会を与えてもらいたいっす。来年は結成20周年。デビューした8月8日には、イベントを仕組む予定ですので、お楽しみに。あと、12月11日には、澁谷のアダンオハナにて、ジョゼの打ち上げ兼テーブルライブを、BOTOピックアップメンバー(=その日ヒマなメンバー)でやります。忘年会みたいなモンかな?
1196272229.jpeg スラムで会議

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11月27日(火)
 
 
南青山マンダラにて、比屋定篤子ライブ

 今回のツアーの、取り敢えず「山場」とも言うべきライブ。既に4カ所でやっているので、大分気持ちもほぐれ、内容的にも納得のいくものとなった。ゲストの高田漣君とやるのも楽しみだったのだが、特に「カポナータ」あたりは、漣君が入ったことで、今までで一番楽しく演奏出来たかも。それと、saigennji の特別参加も興味深かった。彼とジョイントするのは随分久しぶりだったのだが、高速で発展していく姿を直接肌で感じることは、自分にとっても大きな刺激となる。ただ、比屋定と一緒になって「ササゴさんはお父さんのよう」とか言うのはやめなさいっ。ひとまわりとちょっとしか違わんのに。
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11月26日(月)
 
 
青山プラッサオンゼにて、松田美緒ライブ

 巨匠ジョアン・リラとの1ヶ月にわたるツアーを終えた松田さんとの、久しぶりのフルサイズのライブを、秋岡欧、江藤有希とともに。ジョアンの「代わり」のような音楽をやっていても無様なだけなので、我々ならではの音楽世界を追求したところ、もしかしたらプラッサオンゼ・ライブ史上ベストスリーぐらいにはランクインしそうなほどに地味な(というか、静謐感溢れる)パフォーマンスとなった。
 具体的には説明しにくいけど、ともかく美しくて気持ちよかったことは確かで、強いて言えば、ちょっとショーロクラブ的なサウンド感に寄ったカンジ、とでも言えばいいか・・・。自己評価をすれば「特A」クラスのライブだったと思うが、松田美緒はこの方向性だけの人ではない、というのも確か。次回(12月22日)は、このメンバーにパーカッションの福和誠司が加わる。今回敢えてアプローチしなかった、「反対側」の世界へのアプローチを試みることになる。両方、とことんまで行ければ、無敵ですね。
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11月25日(日)
 
 
 10時半にホテルをチェックアウト。みんなは天童の蕎麦家さん「吉里吉里」へ。僕ひとり、午前の便で東京に戻らなければならない。昨夜別れ際に「ササゴー、ヒトリで帰りやがれーっ、ワタシは美味い蕎麦食って帰るからなーっ」という捨て台詞を比屋定に吐かれたのだが、これは前回二人で山形に来た時と全く逆のシチュエーションとなってカタキを取られているのであって、比屋定が特別に性格が悪いというワケではないのである。なワケで、車窓の雪景色を見ながら、ひとり寂しく東京へ。
 で、何をしに帰ったかというと、30日のARIAのイベントのためのリハがあったのであった。3時前にスタジオに到着して、間もなく時間に。妹尾武さんとショーロクラブを中心に、河井英里さん、SONOROUSUさんとの絡みもある。出番は最初と最後、という、なかなか大事な場面なのだが、リハ自体は淡々と進み、あっさりと終了。(そういや、ハピネスレコードのHさんが、パーカッショニストとして、このイベントに別グループで参加することも判明。僕らの後に出番があるそうなので、僕らがHさんの「前座」ということになる。がんばらせていただきますっ。)楽屋では、妹尾さんとは随分一緒に音を出してきたので、ここらでキッチリしたジョイントライブをやりたいね、というハナシに。岡部洋一を加えて「おやじだらけの室内楽」と銘打って、来年どこかでやることに決定。(決定じゃないかも。)
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11月24日(土)
 
 
 早朝神戸の実家からバスで伊丹空港へ。空港で比屋定と落ち合い、仙台空港へ。更にN原J氏とそこで落ち合って、ずんだ餅食って時間調整した後、バスにて山形へ。一時間ほどで、見慣れた山形市内の風景が。
 今回の山形ライブは、VigoFM開局5周年を記念したイベントであり、ライブの模様もナマでON AIRされた。VigoFM は開局当初より、山形ブラジル音楽普及協会のI会長が深く?関わっておられ、また社長A氏は個人的に比屋定大ファン、ということもあり、何かと親しくさせていただいていて、今回もこういうカタチで呼んでいただけることになった。まずは開局5周年、おめでとうございました。
 ライブは、去年のアンサリーさん以来の文翔館議場ホール。新曲も大分こなれてきたところでもあり、山ブラの皆さんも含め、よく見知った人達に暖かく迎えられて、比屋定さんもリラックスムード。そろそろ「ライブを楽しめるモード」に、ギアが切り替わってきたカンジである。
 怒濤の4連チャンだったが、取り敢えず終了。比屋定さんとは明後日に青山マンダラ、12月7日に那覇の桜坂の2回を残すのみとなった。僕の方は、まだまだ「つづく」なのだが。


1195997487.jpeg 昼食は日本一(のような気がする)のネパール料理屋、ネワブドゥにて。

1195997488.jpeg 清酒「ひや」を貰って上機嫌。そのまま一升瓶抱えて帰っていった。

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11月23日(金)
 
 
 12時にホテルをチェックアウトして、新幹線の時間まで1時間半も、ということで、昼食をとりに、教えて貰った浜松駅近くのブラジリアンスポットへ。セルヴィツーというスーパー兼軽食堂のような店なのだが、これが「一歩店に入ればそこはブラジル」みたいな所だった。
 ヴァイキング形式で量り売り、という、ブラジルでよく見かける形式なのだが、料理も豊富で、どの皿を見ても、いけない食生活の全てを思い出させるような内容。味も文句ナシ。比屋定も、ガテン系労働者のごとく皿に料理を盛り上げ、見事完食していた。しかし、浜松駅新幹線口から徒歩3分の所にこんな店があったとは。シアワセの青い鳥は、実は身近な所にいたのである。
 と言うわけで満腹の腹を抱えて大阪へ。CHOVE CHUVAは比屋定との相性がとてもいい店。比屋定もいつもこの店ではとてもリラックスして歌っているが、今日も満員のお客さんの中、今回のツアーでは一番収穫のあるライブとなった。いつもなら、この後長い打ち上げが近所の飲み屋であるのだが、明日は早朝出発。仙台空港経由山形行きという長旅であるので、泣く泣く解散。
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11月22日(木)
 
 
比屋定篤子レコ発ツアー2日目、浜松、ハーミットドルフィン。

 12時にホテルチェックアウト。レパートリー決めよりも長い時間をかけてディスカッションをした結果、昼食は名古屋の「うな富士」にてとることに。うなぎと言えば、かつて頻繁に訪れていた関市のMというお店のうなぎは、絶品であった。そこは代替わりをしてすっかり違うモノになってしまい、関でライブを主催してくれていたプラッサオンゼ岐阜のよっちゃんも亡くなってしまい、もうそれは「思い出の味」になってしまっていたのであったが、この「うな富士」の味は、十分にMに対抗出来るものであった。感激しました。
 で、そのまま浜松入り。今年も何度も御世話になっているハーミットドルフィンにてライブ。体調やその他諸々の条件が重なり、なかなかに「苦労」のライブとなったが、力ずくで何とか「到達点」に持ち込んだ。曲に慣れるまでは、若干ナーバスな状態が続くであろう。一日一日が大変だが、そうやっているうちに、いつかその曲の演奏が思い通りになっていく。いくつになっても、そのプロセスは同じ。
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1195784739.jpeg エビのヒゲとわたくし。

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11月21日(水)
 
 
名古屋TOKUZOにて、比屋定篤子レコ発ライブ

 比屋定さんとは、10月のコンベンション以来。あの時はフルサイズのライブではなかったので、本日発売の新譜関連としては、初の本格的ライブである。
 今回の新譜「a million smiles」は10曲入り。その全てを今回のツアーでご披露する、というのに、考えてみればその為のリハは全然やってない。前日になって比屋定さんから「新譜の全曲と、あとはいつものレパートリーでやりましょうぜ、ほっほー(多少誇張アリ)」という風な、なんだかテキトーなメールが届いただけで、今日の日を迎えてしまった。
 で、会場に入ってリハが始まったのだが、久しぶりの上、ツアー初日の上、リハもしてない新曲満載ということで、結構惨憺たる内容のリハになってしまい、不安はイヤが上でも高まるのであった。しかも最近アタマの中のON OFF があまりにもハッキリチェンジしてしまう状況があって、OFFの時の僕の状態は、ただのボケ老人と変わらない。あわあわあわ、と言っているうちに、本番の時間が迫ったのであったが・・。
 皆さん、私たちはエラかった。ちゃんと出来ましたよー(そら、ちゃんと出来ないと困るけど)。開演20分前ぐらいになると、突然手が温かくなってきて、アタマもスッキリ。なんか「変身」したようになり、本番は何の問題もない演奏に。どうも、ここのところの「日々すれすれ」な状況のせいで、ギリギリまでアタマが冬眠してしまうように、自動的になってしまっているようだ。ニンゲンのカラダというのは神秘的ですな。
1195711915.jpeg 取り敢えず、恙なく。

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11月18日(日)
 
 
横浜、鶴見の沖縄料理「まーさん家」にて、桑江知子さんとライブ

 あまりにもいろんなことが前日と対照的で、何だか笑ってしまう一日であった。「まーさん家」は、京急鶴見の近くの昭和の香りを残す飲み屋街の、フィリピンパブの上の階にある、店内にぶらさがっている提灯がよく似合う沖縄料理屋さん。手作りのお弁当+飲み放題、というライブで、お客さんの多くは地元の老若男女や沖縄出身の人達。
 で、実にそれぞれの仕方で場を楽しんでおられる。わいわいがやがやと騒々しくしているなぁと思えばすーっと聞き入ってくれたり、と思ったらいつのまにかお客さんが沖縄の衣装を羽織って踊っていたり。ほんまに音楽の場は千差万別ですなあ。勉強させていただきました。
1195402843.jpeg 桑江さんは、自分のことと思ったらしいっす。

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11月17日(土)
 
 
静岡にて、EPOさんとプライベート・ライブ

 静岡市内で演奏するのも、随分久しぶりである。今回は「旭」というお店でのプライベートライブ。で、どうだったかというと、ううう、今度はここに飲みに来たいっっ。という程に、スバラシイ「飲み屋」でした。
 良い飲み屋が良いライブハウスに「時々変身」するのは、今は無き幡ヶ谷「たまははき」の例を出すまでもなく、しばしば見かけることであるが、こちらのお店も本当にスバラシイ「酒と料理」のお店であった。ライブの内容のハナシが出てこないのもナンなのだが、勿論ライブも良かったのだが、ともかくお酒が美味しく、料理がおいしかった。酒飲みは静岡に行く時は、是非訪ねるべしっ。
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11月15日(木)
 
 
澁谷7th floor にてかとうかなことライブ

 「帰らせていただきます、あとはよろしくお願いします・・」などと、かなこちゃん、開演時間直前の楽屋でゴニョゴニョつぶやいている。大分前に当ダイアリーで述べたことがあったが、客前商売人の、" 直前ブルー" というのは、どうしても避けられない心理らしい。沢山の人の前に出て何かをして、しかもそれらの人達に納得して帰ってもらうという「使命」を背負わされている、というプレッシャーは、真っ当なニンゲンなら持って当然のことなのであって、例えばEPOさんのような大ベテランでも、それは変わらないようだ。ところがひとたびお客さんの前に出てしまったら、180度違うハナシになる、というのも、みんな同じ。いつものこと。
 かなこちゃんとのフルのライブは、多分半年以上ぶりなのだが、先日二日間、ローランドのレコーディングで「苦労」を共にしてきたせいか、全くブランクを感じさせないコンビネーションで、お互いをいい意味で挑発しながら盛り上がるという、とても満足出来るライブとなった。ある種の「凄み」みたいなものも、ライブで見せることが出来るようになってきたかな。いつもそういうふうに出来れば、と思う。
1195182093.jpeg この写真がいいと、本人が言った。

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11月13日(火)
 
 
 前日に続いてローランドのスタジオにてレコーディング。
 今回はローランドの技術者の皆さんのサポートを受けてのレコーディング。「音」に実に熱心な技術者ダマシイ溢れた人達で、大変気分良くレコーディング出来た。のではあるが、時間はタイト。その上、全曲が今回初めて聞く曲ということもあり、最後は「デスマッチ」の様相に。集中力の限界を超えたあたりで、やっとなんとかノルマを達成。浜松駅近くでうなぎ食って終電で帰宅。疲労。
1194966907.jpeg 研究所からの眺め。浜名湖。

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11月12日(月)
 
 
 浜名湖畔のローランドの研究所にて、かとうかなこによるVアコーディオンのレコーディングに参加。Vアコーディオンというのは、ローランドが開発しているエレクトリックアコーディオンのことで、かなこちゃん宅には新機種が開発される度に新品が届くのだそうな。アコースティックな楽器の音をエレクトリックな楽器で再現することの難しさは、当ダイアリーでも何度も述べたとおりだが、このVアコーディオンという楽器も、その「壁」に挑戦しようとしている楽器である。
 今回は、浜名湖畔のリッパな研究所内のスタジオでの、ローランドのさる企画の映像BGMとして、Vアコーディオンを含めたエレクトリックな楽器のみを使ってのレコーディング、という、ちょっと特殊な仕事。パーカッションの田中良太君も慣れないVドラムを使用。僕もスジを屈して?エレアコを使用したのである。
 エレクトリックな楽器には、アコースティックな楽器とは全く違う方向の可能性があると思うが、一方でアコースティックな楽器の演奏家にとっては、本来アコースティックな楽器でのパフォーマンスにはムリがあるような環境で、それを感じさせないような音がシミュレート出来るようなエレクトリック楽器があるのなら、それもまた有り難いことである。そういう「Vギター」があれば、使うんだけどなぁ。
1194967175.jpeg 「無響室」。まったく音の反射の無い作りの部屋。なんかヘンなカンジ。

1194967176.jpeg Vアコーディオン

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11月10日(土)
 
 
兵庫県の内陸部、多可町立八千代中学校にて、コーコーヤで学園祭出演。
 あんまり無いケースなのだが、中学での演奏である。
 僕らのような音楽をやるミュージシャンにとっては、10代の子供達の前で演奏する機会というのは、たいていの場合、滅多に無い。ので、何をやればウケルのか、雲を掴むような気分があり、正直、いろいろ思い悩んでしまうのである。今回選んだ「スペシャル」な曲は、バッハのカンタータ「主よ、人の望みの喜びよ」、パイレーツ・オブ・カリビアンのテーマ、ピーチ/大塚愛、である。並べて見ただけでも、「苦労の程」がご理解いただけるのではないだろうか。
 しかし。やってみると意外とおもしろかったりして、「ピーチ」なんかは、そのうちライブでもやったろか、と思う。お客さん、帰っちゃうかな。カンタータについては、昔バーデンパウエルがライブで演奏した、ウソ八百の我流カンタータの旋律がアタマにこびりついていて、修正に大変手間取ってしまった。
 などなど、苦労したのだが、生徒さん達は、最後までちゃんと聞いてくれて、最後に楽屋にまで挨拶しに来てくれた。こちらこそ、どうもありがとうございました。
1194823027.jpeg 少年少女達と、おじさん、おば・・、
いやいやおねいさん

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11月9日(金)
 
 
大阪にて、松田美緒、江藤有希とリハ。

これは11月26日プラッサ・オンゼ用のリハである。本番では、この編成に秋岡欧が加わる。松田美緒にとっては、ジョアン・リラが帰ってから初の東京での本格的ライブとなるワケだが、ジョアンとの内容とは全く違ったものにしたい、という意向がある模様。そら、僕はジョアンの「代わり」は出来ませんわ。ジョアンと比べられるの、イヤだなぁ、などと思いつついたところなので、その意見には賛成である。我々にしか出来ないものは何かを考えつつ、やりたい。と言っても、最後はいつものように、宇宙より来た歌姫が歌い倒して、みんなを圧倒して終わるのであろうが・・。
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11月8日(木)
 
 
 12月4日、青山マンダラでやるNUU+谷川賢作+笹子のライブのリハを、一ヶ月近くも前なのに、やった。忙しくて他にもう時間が取れなかったのだが、1ヶ月というのは「程よく忘れる」に好適な時間である。大丈夫なんだろうかねえ。
 このメンバーで最後にやったのは7月の金沢だったが、その時のライブは、最後に谷川さんがステージを走り回ったあげくべーゼンドルファーの上に飛び乗り会場の人を青ざめさせた、という(多少誇張アリ)、思い出深いものであった。今回も、彼はきっと何かやってくれる、と思う。期待しましょう。

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11月7日(水)
 
 
 
 浜松から帰宅、そのまま新宿でコーコーヤのリハ、更に医者をまわって、夜には澁谷にてジョアン・リラの送別会。共演者達を始め大阪・名古屋の関係者も含め総勢20名超集まり、盛会となる。最初はジョアンのマジメな挨拶から始まったが、やがてジョアンのワイダン大会(バイアグラ飲んだハナシなど、抱腹絶倒)を経て、結局は歌とギター大会へ。巨匠は最後まで音楽をまき散らして、帰っていかれました。
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11月6日(火)
 
 
ショーロクラブ、ツアー最終日、浜松かじまちヤマハホールにて。

 流石お膝元だけあって、かじまちヤマハホールは音響の優れたとてもやりやすい小ホールだった。ツアー最終日、ここまで順調に演奏をこなし、今日も途中まで「万全」な内容だったのだが・・・。一部の最後から一つ前の曲で、イキナリ親指の爪が欠けてしまったではないかいな。
 実は昨日の晩寝る前に、ふと気がつくと爪が欠けていて、その時に修復を(画用紙とアロンアルファを使って、まったく問題なく修復出来るのです)したのだが、その修復した場所がまた欠けてしまったのであった。一度修復した場所は二度は修復できず、しょうがないので大幅に爪を切って応急処置を施し、後半の演奏したのだが、いや〜、そっからあとは結構苦行でした〜。なんとか演奏に支障をきたさないように細心の注意をはらいつつやったが、最後の「cade o coco」あたりで、危うく沈没しかかった。(結局沈没しませんでした。流石はプロ。)
 打ち上げは本日も11時半終了。この4日間、こんなに健康的に過ごしたツアーは無かった。そして、ツアーの疲れというのは、多くの場合「打ち上げ疲れ」であることを、はしなくも今回は学んでしまったのであった。
1194410040.jpeg 早め早めが健康の秘訣

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11月5日(月)
 
 
ショーロクラブ、ツアー3日目、名古屋得三。

 今回のツアーの中で、最も集中度の高いライブとなった。特に最近の傾向として、「侘びさび」系のものについて、とても深く演奏を掘り下げられるようになったように思う。夏にやったプラッサオンゼでのライブあたりから、その方向性は顕著であり、昔のレパートリーも含め、もう一度「発掘」をしなおす必要を感じる。
 そして打ち上げも「侘びさび」系。早めに始まり、11時半には終わっている。暴飲暴食はしない。我々は、実に良い子だ。もう先は長くないかも。
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11月4日(日)
 
 
おたっしゃクラブ・・・。

 昼一にCHOVE CHUVAで集合して、好天の下、車で亀山へ。亀山の会場「月の庭」は、古民家を利用した自然食レストラン。数ヶ月前にNUUと来たばかりだが、とても雰囲気のある所で、ノーマイクで出来るのも、、我々にはうれしいことである。演奏内容も安定していて、問題ナシ。
 むしろ問題は、我々の健康の方にあって、今回も、いかに食生活を健康的に保ちつつこのツアーを切り抜けるか、が、最大のテーマになっている。つい数年前まで、ブラジルあたりで爆食を競っていた我々としては見る影もないようなハナシなのだが、寄る年波には勝てず、というか、まあ、健康に留意してがんばろう、という前向きな姿勢と解釈していただきたい。
 昨日はCHOVE CHUVAの近くの、いつも行く飲み屋でジョアン・リラも交えてウチ上がっていたのだが、出てくるメニューは、必ずしも「健康に留意」した内容では無く、全く健康に留意していない食べ方をするジョアンに引っ張られて、余り健康的でない食い方をしてしまった我々だったが、今日は自然食レストランでもあり、演奏時間が早かったせいもあって、大変美味しくかつ健康的に、一日の食を終えることが出来た。そして明日は「打ち上げ要注意」の得三である。果たしてどうなることか。

1194247240.jpeg 通天閣をあとにして。

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11月3日(土)
 
 
大阪、CHOVE CHUVA にて、ショーロクラブのライブ

 昨日に続き「実に久しぶり」なライブ。店に行ったら、ツアーが終わってノンビリしているジョアン・リラと松田美緒に遭遇、雑談などを。
 先月のダイアリーでお知らせしたとおり、秋岡と僕による「DUO」というアルバムの中の北東部モノは、ジョアン・リラのアレンジを僕が日本に持ち帰ってきたものがベースになっていて、当然のことだがレコーディングするにあたって、ジョアンと共同でアレンジをしていた、僕が結婚した時の仲人でもあるリオのギタリスト「M氏」に国際電話で了承を取り、その時にジョアンにもその件を伝えるようにたのみ、なおかつ出来上がったCDを送ってジョアンにも届けるように言付けたのであったが、何も伝わっていなかったことが判明。(マッタク、あのオッサンは何を考えておるのか?)
 それでは、と、その場でジョアンに「DUO」のCDを聞いてもらった。その時の彼らのアレンジは結局ブラジルではCD化されず、唯一残っているのが我々のCDだということもあり、彼にとってはタイムカプセルのフタを開けたような気分だったようで、感慨深げでした。
 リハ終了後、ジョアンとギターを弾いて遊んでいるうちに、開場時間に。ここのところの忙しさで疲労もピークで、決していいコンディションではなかったのだが、彼に元気を貰ったのか、ライブはテンション感のある納得出来るものとなった。最前列でジョアンにずっと見つめられたのは、ちょっとナンでしたけど。    
 終了後の打ち上げでは、血圧のハナシ、健康のハナシなど、万国共通オジサンの話題で盛り上がる。
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11月2日(金)
 
 
み・そ・じ・・・・(汗)

 半年ぶりぐらいになるのかな?実に久しぶりの、プラッサオンゼでのコーコーヤ・ライブである。江藤さんの手の療養の件やら、コーコーヤ・レコーディングの件やらで、こういうことになってしまったのだが、やっぱり、と言うか、ちょっと固くなってしまったかも。しかし、にもかかわらずそれなりにコーコーヤとしてのパフォーマンスは十分に出来ていたと思うので、やっぱり相応の実力がついた、ということなのだろう。新曲披露も無難にこなし、取り敢えず上々の再スタートとなった。
 いや、今日はそれよりも何よりも、今日で30歳になった黒川さんの「みそじパフォーマンス」が全てだったかも・・・。自らを祝います、と言って始めた「みそじソロ・インプロヴィゼーション」は、この演奏家のフツーじゃないところを、余すところ無く我々に見せつけるものであった。「ミ・ソ・シ・・・・」「ミッソッシー!!」と繰り返されるパフォーマンスを聞きつつ、「アホと天才は隣り合わせ」という言葉を思い浮かべた。ユニット内にこういう才人がいることは、基本的に大変心強いことなのであるが、若干不安になったりもする。
1194069404.jpeg 三十路になりました・・・

1194069405.jpeg ミ・ソ・シ〜ッ

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