2008年2月の日記:[以前の日記]
 
 
2月27日(水)
 
 

上海出身のaminさんと初リハ。

 ゴンザレス鈴木さんのご指名で、aminさんの活動のお手伝いをすることになり、今回初リハである。aminさんは、ウーロン茶のCMやNHK中の国語講座などで実は皆さんもその歌声には接したことがあるハズのヒトで、上海出身、10年前に来日して以来、日本と上海を行き来して活動されている。ゴンザレスさんご指名、ということは、既に僕の音楽との相性も問題ナシ。リハもスムーズに進行。特に中国語の美しい響きが、心地よかった。
 4月に初ライブが企画されているのを始め、今後いろいろなことが進行していくものと思われる。上海でライブしましょうっ、というハナシも出て、これもすぐにでも具体化しそうな雰囲気。「アジアの時代」の波は、ついに僕の周辺にも押し寄せてきた模様。上海蟹、食うぞー。(というぐらいのことしか、上海についてまだ知らないので。)
1204123985.jpeg amin from 上海
やっぱりオッサンが4人で映ってるような写真より、こういうのの方が大分いいです。

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2月25日(月)
 
 
青山プラッサオンゼにて、ショーロクラブ with 柏木広樹ライブ

 ライブに関係無いハナシで恐縮なのだが、今日、生まれて初めてホンモノの竜巻を見てしまった。うちの窓から見える庭の向こうに広い休耕畑があるのだが、その更に向こうに建っている家のウシロの方に烽火のような茶色いスジが立ったと思ったら、生き物のようにさーっと近づいてきてその家の屋根を越え、枯れ草や土煙を巻き上げながら休耕畑の中を斜めに踊りながら横切っていった・・・。目の前15メートルの一瞬の出来事だったのだが、ビックリしたぁ。
 というハナシはさておき、ライブである。最近プラッサでのライブはショーロクラブも含め、常に満員の盛況で、大変うれしい。今日も、人気モノの柏木広樹ゲスト、ということもあって、予約を締め切る程の盛況であった。演奏内容も、例によって山あり谷ありではあったが、トータルには音楽の「豊か感」を出すことが出来たのではなかろうか。柏木君とは、2年ほど前の「prevendo」レコ発ツアー以来なのだが、ショーロクラブにとって、サウンド的に最もカタチの良くなる組み合わせではないかと思っている。出来るだけいろいろな場所でやりたいと思う。各地主催者の方、是非挙手をっ。
1204006081.jpeg たまには普通の記念写真風に。

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2月22日(金)
 
 
六本木STBにて、EPOアクアノームの夢、ライブ

 今回のEPOアクアノームは、記念すべきコーコーヤ江藤さん加入第一戦である。妙に決め事が多かったり、そのわりには妙にルーズだったりする不思議なこのバンドのおかしさ?を、楽しんでくれたかな。
 ルーズといえば、飛び入りが決まっていたボタンアコーディオンの桑山哲也君と一緒にやる予定だった「君と僕」、リハにて新しいアレンジを教えてくれた時のEPO社長の言葉では「このアレンジどおりで桑山君とこの前やったから、このとおりやればリハも要らないよぉ」ということだったハズなのだが、桑山君が開演直前に楽屋に挨拶に来た際にアレンジの確認をしたところ、繰り返しの数もコード進行も何もかも全部EPO社長の記憶とは違っていたことが判明。当初の予定通り確認せすにステージに上がっていたら、アンコールの「君と僕」は崩壊、みんなステージで土下座をするハメになっていたところであった。いつも何事も無いように成功裏に終わっているかに見えるこのバンドの内情は、このように「スレスレ」のものなのである。コワイねえ。

 ところでステージ上でも紹介されてしまった僕の病についてだが、なんと、沖縄でほぼ行動を共にしていたN原J氏も、同様の症状にみまわれていたそうだ。いったい誰に染されたんだろう。やっぱり「いいおんな風」のあのヒトだろうか・・。
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2月21日(木)
 
 
 沖縄から帰った夜から嘔吐→発熱→鼻づまり→下痢の黄金コースを辿り、やっとどうにか今日から出勤。明日のSTB、EPOアクアノームのリハに参加。リハは実は昨日もあったのであって、僕はなんだか病欠して授業についていけない小学生のように、みんながあーだこーだと説明してくれるのをキョロキョロ見回すばかり。
 EPOさんの場合、同じ曲でもリハをする度に、毎回毎回微妙にカタチを変えていくので、その経過を知らないと、ワケがわからなくなってくる。(知っていても、しばしばワケがわからなくなっていく。)取り敢えず時間内に全曲を終えたが、さて、本番はどうなるのであろうかっ!?
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2月18日(月)
 
 
 薄日射す穏やかな天気のもと、N原J氏の運転するレンタカーに乗って、比屋定、N原夫人とともに島内一週観光旅行へ。西表島にはもう何度も来ているのだが、石垣は、西表への中継点として通過するばかりで、ここに来ることを目的として来たのは、大昔にEPO with CHORO CLUB でのコンサートで一度、平良とみおばぁとCHORO CLUB でアルバムを出した時のジャケ写撮影で一回、去年のEPOさんとのライブ、と、計三回のみである。
 特に目的地も無くノンビリと走り、路傍の食堂で昼食をとったり、海岸沿いのカフェでお茶をして今後のライブについて相談したり、そこここの岬や海岸に立ちよったり、と、久々にたいへん贅沢な時間を過ごさせてもらった。
 夕方、開店時間を見計らってpapa bigode へ。マスターご自慢の洋風テビチをいただき、最終便で帰るN原氏ご一行を見送って、単身、去年EPOさんと出演させていただいたジャズバーすけあくろへ。結局7時半から2時過ぎまで、そのまま飲み続けてしまった。その間、徐々に見知った人達も増え、気がつくとフォークギターを弾いていたりして、何だかよくわからないけど楽しい一晩に。マスターのMさんとコーコーヤの石垣ライブのハナシもし、「オーケーだからよ」との返事をいただく。というワケで、次回の石垣は夏頃、コーコーヤで行きます。メンバーにはまだ言ってないけど。

1203404629.jpeg いいおんな風

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2月17日(日)
 
 
石垣島papa bigode にて比屋定篤子ライブ

 午後の便で石垣島へ。気温は20度を超え、Tシャツ1枚でも大丈夫なほど。やっぱりここまで来ると違うわ。ホテルにチェックインした後、会場入り。サウンドチェックとリハーサルを軽めに済ませて、遅い昼食をとりに八重山ソバのお店へ。前回石垣に来てテビチをご馳走になった時にも書いたが、八重山の味は本島に比べてひとまわり淡泊。出てきたソバも、シンプルで薄味なモノであった。
 夜のライブは、満員の盛況。中には何で石垣にいるの?と思うような顔もチラホラ、なんだか西の果ての離島でライブをやっている気がしなかった。
 終了後、場所を近所の飲み屋に移して、打ち上げ。ずっと「1時過ぎには帰る」を実践していたのだが、結局2時過ぎまで盛り上がってしまいました。
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2月16日(土)
 
 
那覇、桜坂セントラルにて、CARNAVAL DE OKINAWAに出演。

 4年目になるこのイベント、今年の出演は、比屋定篤子+笹子、cachinba、saigenji+福和誠司という、第一回からずっと出演し続けている「ベーシックメンバー」のみ。シンプルな構成で一体感もあり、各組、十分に持ち味を出すことも出来たと思う。今までで一番イベントとして良かったかも。
 ところで、このイベントにおける僕にとっての毎年の楽しみは、実はcachinbaを見ることである。このグループは、初めて見た時は、ありがちなサルサ風オキナワン・ラテン、みたいな、ちょっと中途半端な方向性が気になるバンドだったのだが、その数年後、このイベントで出会った時には、ルーツに根ざしたキューバ音楽を追究する本格派グループにヘンシンしていて、しかも毎年見る毎に、その掘り下げは深くなってきている。それでいて、ステージングの楽しさもハンパではない。よりマニアックにルーツに肉薄しつつ、しかもエンタテインメントに徹するという、簡単ではないことをアッサリとやってのけているところが、スバラシイ。久茂地に「mi casa tu casa 」という自分達の根城となる店を持って、日々ライブや練習にいそしんでいるそうで、日々目的を持って研鑽しているモノだけがもつ「筋力」のようなものを感じるグループでもある。このお店では、毎週木曜と第三金曜にライブをやっているそうなので、そろそろ沖縄のあれやこれやに飽きてきた、というムキには、是非「cachinba体験」をしていただきたい。
 しかしsaigenjiといいcachinba といい、アッパーなラテン音楽は楽しいね。もともとこういうアッパー系ラテンミュージックが好きでブラジル音楽を聞き始めたのに、気がついたら「ガットギターの醍醐味は小さい音のダイナミズムにあり、ごにょごにょ」みたいなことを言い垂れるような微温的音楽に終始しているというのは、ちょっと残念でもある。来世はサルサだっ。
 
1203559205.jpeg cachinba

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2月15日(金)
 
 
那覇、沖縄県立美術館講堂にて比屋定篤子ライブ
 昼過ぎに那覇空港到着。今朝までずっと天気が悪かったそうだが、薄日射す空模様になっていた。極寒の東京に比べれば「暖かい」と言ってよい気温のもと、マフラーをまいて寒い寒いを連発するウチナンチュ達を横目に、「君たち、これは常識的には『寒い』とは言わないのだよ」とココロの中でつぶやきつつ、ホテルへ。待ちかまえていた比屋定事務所社長N原J氏ご指定のコースに沿って、浦添の「光食堂」にて、まずてびちを食し、県立美術館入り。
 「講堂」とはあるが、行ってみればリッパな小ホール。昨年の新譜発表以降県内での露出も増えつつある比屋定さんを見に、幅広い世代のお客さんが集まってくれていた。1時間強のメニューだったが、なかなかいい雰囲気のもと、通常だとコンサートが始まるぐらいの時間にコンサートは終了。さて、普段よりも余裕のあるアフターを、どこに行くか。
 N原氏が選んだのは、「ブラジル肉料理」。2年ほど前に澁谷のシュハスカリア(ブラジル風肉バイキング)に行って元が取れず、もう肉を大量に食う体力が無いことを悟って「ブラジル」をリタイアしたつもりになっていたのだが、「行きたい」というN原氏の情熱に押されるように、去年那覇に出来たシュハスカリアへ。久々の「お肉の洪水」を堪能したのであった。
 更に国際通りのバー「半月亭」に移動。バーテンダーのSさんは、マニアックなブラジリアンギターファン、ということで、前回の桜坂劇場出演の時には、楽屋まで特製のてびちを届けていただいている。また、一度は電話で誰もしないようなバーデン・パウエルの奏法についての質問を受けたこともあり、やはり一度は訪問せねば、と思っていた店。度数の高いベルギービールで大分酔っぱらっていたのだが、結局30年前に取った杵柄、バーデン奏法を披露するハメに。ほぼ9割はデタラメ、というヒドイ演奏だったのだが、ご褒美?に、スーパーレアなCDをいただいたのであった。
1203130461.jpeg 寒いといっても、この程度。

1203130462.jpeg てびちだっ。

1203130463.jpeg 怪奇肉男

1203130464.jpeg 比屋定さんのライブなのに飲食物の写真ばかりですいません。

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2月14日(木)
 
 
芝公園のプリンスタワー内のジャズバー「メロディライン」にて、chieさんとデュオライブ

 いわゆる「ジャズのお店」を会場にしての、JTの「ジャズイントーキョー」なるイベント。対バンも女性ジャズコーラス4人組であったりと、いろんな意味で、普段とは随分タイプの違う環境での演奏となった。しかしchieさんとも、今月に入ってアップルストア〜プラッサオンゼと来て、既に3回目の顔合わせであり、お互いの呼吸感が随分微細に感知し合えるようになってきた。多世代にわたるお客さんにも、地味な内容であるにも関わらず、相当高い集中度を持って聞いていただくことが出来たと思う。
 しかし、MPBのようなグルーヴが多彩な音楽をやる時は、正直に言って、楽器が少ない方がやりやすい。自分の手の中で流れの全てをコントロール出来るデュオ、あるいはデュオ+1ぐらいの編成が、やはり僕にとっては、一番自分自身が味わえるカタチであるようだ。来月のchie さんのツアーは、自分がバンマスをやるバンドとしては、久々の大編成(と言ってもchieさん入れて6人なんだけど)。ちょっといろいろ考えながら作っていくことになりそう。
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2月8日(金)
 
 
プラッサオンゼにて、chie ライブ

 3月のツアーの前段階として、ツアー参加予定者のうちヤマカミヒトミさんと岡部洋一と3人によるサポートでの演奏。のハズが、名パーカッショニストの「スケジュール上のアクシデント」によって、一部はフルートとギターのみによる伴奏となった。これがまた、ようおますねん(誰のマネ?)。凄くコントロールしやすい音環境の中、久々に「MPB」の演奏を堪能させていただきました。
 二部には岡部洋一も入ってのセッションで、これはこれで勿論ヨカッタわけで、お客さんは、二度楽しめてよかったかも・・・と言ってはいけませんね。今後は気をつけましょう・・。いずれにせよ、満足度の高いライブになった上に、これで、3月ツアーユニットのイメージもほぼ固まり、メデタシメデタシ、だったかな。

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2月3日(日)
 
 

銀座アップルストアにて、chie さんとデュオライブ

 朝起きてみたら、凄い雪。昔は雪が積もっていたら大喜びしたものだが(大学生の頃まで雪だるま作って喜んでたけど)、今では、移動のことなどを考えると鬱陶しいだけである。パソコンを覗くと、「マジですかぁ〜この雪、ライブあるんですかねえ?人来るんですかねえ?」という心細げなメールがchie さんから。先日雪が降った時も、連絡を取り合って無理矢理リハを中止した、というぐらい、我々「南方系日本人」は、雪が苦手なのである。
 しかしそうも言っておられず、しぶしぶ?アップルストアへ。chieさんとは、彼女が長期の海外滞在に出る直前の05年の秋に二回ほどライブをやったきりで、久しぶり、というより初めてやるような気分。「初モノ」は緊張するものなのだが、そこは、大好きなMPBを最もMPBの香り豊かに歌うchie さんとの取り合わせ、何の問題も無く無難に"再出航"することが出来た。
 これから2/8プラッサオンゼでのライブを経て、3月には名古屋ー福岡ー岡山ー神戸ー大阪ー東京、というツアーに出る。各地の皆様、よろしくお願いします。
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2月2日(土)
 
 
下北沢ラカーニャにて、桑江知子さんライブ

 桑江さんと、今年初めてのデュオライブ。と言っても、江藤有希の飛び入り参加もあって、なかなか充実した内容になった。去年は、それまでに出した2枚のアルバムからのレパートリーを中心にした内容に終始していたのだが、今年からはまた新たにレパートリーを増やして、次のレコーディングに繋げる、という方針。   
 さっそく、エノケンのカヴァー「月光値千金」、ハワイアンから「ウコンの花」、そして僕の作品に木下詩野さんに詩をつけていただいたものが、新たにレパートリーに加わった。僕の作品というのは、50年代のモダンなサンバカンサォンをなんちゃって風になぞったような作品で、それに対して木下さんがつけたくださった歌詞が、年上の女性が若い男子に恋をする、とうような、大変「想定外」な内容のもの。普段の僕の「圏内」ではあまり見かけない性質の曲に仕上がった。こういうのが、「異種格闘技」のおもしろさですね。
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