2008年4月の日記:[以前の日記]
 
 
4月29日(火)
 
 

青山プラッサオンゼにて、コーコーヤ、ライブ

 プラッサオンゼは、僕の音楽活動にとって最初期の「根城」であり、その後も、ずっと何らかの形でお世話になり続けている。コーコーヤも7月末にやっとCDデビューが決まったが、ここでライブを続けることでユニットを固めさせてもらった、と思っている。コーコーヤにとってだけでなく、このお店は、僕のプロ活動のスタートとほぼ同じ時期に開店して以来、常にブラジル音楽ファンやミュージシャン達にとって重要な場所であり続けている。その間のブラジル音楽の状況の変化を考えればちょっと奇跡的なことかもしれない。
 かように長々とプラッサオンゼを褒め称えているのは、実は今日が店主クラウジアさんのウンジュウウン回目の誕生日だったからなのであった。クラウジアさんの大毒舌には、多数の自虐的なオッサンのファンがついている程なのであるが、実はミュージシャン達に対するきめの細かい目配りには、いつも感心感謝感激している。僕と同様仕事が大キライなのだそうだが、そうおっしゃらず、今後もがんばっていただきたい。このくらい褒めておけばいいかな?誕生日ですからね。
1209550392.jpeg お供えを前に

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4月27日(日)
 
 
アンサリーさんと、川越市茶陶苑にて埼玉ベンチャークラブ主催チャリティーライブ出演

埼玉ベンチャークラブ女性メンバーの主催によるクローズドのチャリティライブである。アンさんとは、年末以来だろうか、最近はご主人とのグループでの活動(ウワサによれば、結構”夫婦漫才”なのだとか)も多く、医業の方も”母業”の方も更にお忙しいようで、「ちょうど忘れた頃」の共演が多く、結構あせりつつやることになる。会場は小江戸(というのだそうな)川越の、観光地まっただ中、のような街区の一角にある、古い蔵をそのままイベントホールにした「茶陶苑」という所。天気もぽかぽか陽気だし、川越も初めてだったので、ゆっくり散歩をしつつ会場に入り、なんだかのんびりした気分に終始してしまい、演奏中のみ、極度にあせる、という、あんまり心臓によくない展開に。しかし大丈夫。なにせ心臓内科のお医者さまとの共演なので。

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4月26日(土)
 
 
NHK神戸にて、ショーロクラブ、「FMトアステーション」ブラジル移民100周年記念ライブ出演

 朝の早い新幹線で神戸入り。そのままNHKへ。今日のライブはブラジル移民100周年を記念した神戸放送局の企画で、対バンはブラジルなど中南米で活躍する演歌歌手の井上祐見さん、という、ちょっとレアなイベント。神戸は移民船の出発地として、ブラジル移民とは縁が深い。移民100周年に関しては、実はブラジルからも含めて他にもいろいろなオファーがあったのだが、いずれも結局成立せず。なかなか世知辛い世の中なのであった。収録中の3人によるトークはは相変わらずバラバラで、司会の女性を散々困らせたのであったが、演奏の方は(ほぼ)つつがなく終了。
  さて、というワケで夕方5時前に自由の身になった。で、たまたまアコーディオンのcobaさんのイベントがNHK神戸から徒歩10分のクラブであって、かとうかなこちゃんが出演するという事実があり、お互いすぐ近くにいて、時間も絶妙にずれているということを昨日知ったので、急遽、共演しようか、というハナシになって、取り敢えずそちらへ向かう。ところが「マイクの本数が足りない」という、大変シンプルな事実が発覚。結局cobaさんに挨拶だけして、会場をあとに。
 明日の仕事の都合上、今日中には家に帰らなければならなかったのだが、そのまま帰るのも何だかな〜、と。で、何をしたかと言えば、結局、三の宮のガード下の立ち飲み屋で一杯やったのであった。最近、とみに行動がおやじ化してきた、と、我ながら思う。
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4月25日(金)
 
 
澁谷7th floor にて、かとうかなこライブ

 かなこちゃんと向島ゆり子さんとの取り合わせのライブは、1年半ぶりぐらいだろうか。向島さんは、一昨日に家で練習中にヴァイオリンのブリッジが突然割れて(そんなこと、聞いたことも無いです)、昨日は一日落ち込みの極致だったのだとか。ところが、リハで新しいブリッジを試したところ、凄く調子が良くて、今度はスーパーハイ状態に。もの凄く弾きまくっていて、ちょっとおかしかった。楽器奏者にはありがちなココロの変動なのだが、僕は、何故かそういうカンジの楽器への「思い」みたいなモノが薄い。楽器扱いが悪く、すぐ壊してはあちらこちらで呆れられるのは、そのへんに理由があるのかも。ダメです。
 かなこちゃんと本番をやるのは久しぶりなのだが、前からそうなのだが、アコーディオンソロによる演奏のレベルが、見る度に高くなってきている。逆に一緒に演奏する機会の減っているデュオによる演奏のレベルが停滞気味な分、余計際だって見える。ソロというのは、全て完全に自分のコントロールの許にハナシが進んでいくジャンルなのであって、実は彼女、案外、人と協調作業をするより自分で好き勝手にやる方が向いているのかしら。「そんなことありませんよ〜」というご本人の声が聞こえてきそうです。
1209175990.jpeg ジャバラ服

1209175991.jpeg びろ〜ん

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4月23日(水)
 
 
 昼過ぎまで那覇のホテルで仕事をして、県産イタリアンの店T亭で山羊のチーズと野菜のパスタをいただいて、夕方早めの便で羽田へ帰還。で、そのまま、日本にいるはずのない人々に会いに、横浜へ。いろいろつもるハナシをして、深夜帰宅。流石に疲労。
1208967682.jpeg あれれれ、何でこの人達がこんな所にっ?

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4月22日(火)
 
 
北谷モッズ二日目、桑江知子さんとライブ

 桑江さんとの本島でのライブは、一年半ぶり。桑江さんの幼稚園の同窓生のKさんがマスターを務めるモッズでのライブも、コザから北谷に移ってきて以来、初めてである。桑江さんとの本島中部でのライブと言えば、前回コザでやった時の、お客さん達による大混乱?状態が記憶に焼き付いているのだが、今日もやってくださいました、ああ、素晴らしいお客様達・・・。
 今日は、二部の途中で、桑江さんの舎兄ならぬ「舎姉」古謝美佐子さんが飛び入り出演してくださった。古謝さんのご自身のコンサートもトークが長いことで有名?なのだが、今日も爆笑トークが延々と続いて、全然「本編」に入らない。で、さんざんお客さんを笑わせた末にやっと本編「童神」に入った時には、イントロから大声で歌われる方、ステージに出てきて創作舞踊を踊られる方、もう完全にお客さん達も精神的に「出来上がって」しまっていて、前回を遙かに上回る大混乱状態に。桑江さんも古謝さんも笑いをこらえるのに必死で、歌はグシャグシャ。ふと気づくと、古謝さんお頬には笑いすぎて涙の跡が。「童神」って、笑いながら歌うような曲じゃないはずなんだけどなー。「こんな『童神』、初めてだよー」と、古謝さんも、殆ど自分であきれておりました。
 なんかひたすら笑ってるうちに終わってしまったライブだったが、取り敢えず今回の「島ツアー」、無事終了。昨日と同じ場所、同じ席で再び打ち上げ。
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4月21日(月)
 
 
沖縄、北谷モッズにて、高良結香&比屋定篤子ライブ

 チェックアウトタイムギリギリまで、今日の「相手」比屋定篤子さんのレパートリーの予習。1終了後、10分だけホテルのバルコニーから奄美の空を見上げて名残を惜しんで、空港へ。なんだかおっかない小さな飛行機で那覇へ。
 奄美から那覇に入るといつも思うのだが、やはり那覇の方が「暑い」。気温にして2〜3度は違うのではなかろうか。時間も無いので、ホテル近くのベトナム料理屋でフォーを掻き込んで、ハーベストファームNさんの車で北谷モッズへ。
 車中、比屋定さんが、「笹子さん、ほれほれ」と言って見せてくれたのが、運転免許証。ついに比屋定さんは免許を取得されたのである。まだ取ったばかりで、日々恐怖におののきながら家の周囲で運転練習をしているそうだ、最初に同乗するハメになる勇気のある人は誰なのであろうか。
 今日は高良結香さんとの対バンライブ。高良さんは、ブロードウェイミュージカルで主役を張る超本格派のパフォーマー。Nさんが数年前からマネジメントに関わっていたので、一度見てみたい、と思っていたのだが、お会いしてみたら、「超天然系ウチナンチュムスメ」だった。明るいオーラがほとばしっているカンジで、個人的には古謝美佐子さんに通じる「手触り」を感じた。今日はギターの熊木さん、パーカッションのチコさんという小編成グループでの唄を中心としたパフォーマンスだったので、全貌を見ることは出来なかったのだが、大編成グループによる大きい舞台でのダンスを取り入れたパフォーマンス、ということになると、相当凄いことになるのではないか、と、想像出来た。最後にキャンディーズの「春一番」を全員でやって、終了。今日も、軽く食事をして帰るつもりが、全員で何だか盛り上がって、随分遅くまで飲食。
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4月20日(日)
 
 

奄美大島、名瀬のASiViにて、桑江知子さんとライブ

 昨日のコンサートは夕方終了だったので、そそまま打ち上げの後、ちょうど近くでライブをやっていた賢作さんの弟子スジのデュオ「mitatake」のライブに、俊太郎さんまでも含め、乱入。飛び入りで、賢作さん、高瀬さん、笹子が一曲ずつ参加。彼等は、先日の「わひわひわひ大コーラス」に参加してもらった人達でもある。「さすが賢作さんの弟子スジ」と言うべき、質の高いデュオでした。
 そして今日は、朝一の便で、神戸空港から鹿児島経由で奄美大島へ。日々、どんどんやることが替わっていくので、その日にやることの練習をその日の昼にせざるをえなく、ホテルに着いてからライブハウスへの出発までの2時間あまりを練習に充てる予定だったのだが、広がる「青い空白い雲」を見たとたん、予定変更。「そのうちなんとかなるだろぉぉ」と唄いつつ、散歩に出たのであった。
 夕方、名瀬の「ASiVi」入り。「おかえりなさい」と声をかけてくれる。3年連続の出演、ということもあり、従業員のみなさんにとても暖かく迎えていただいた。無表情なワタシではあるが、実は、そういうふうにしていただくと、とてもウレシイのである。さて、昼間サボったおかげで、本番直前まで別室で脂汗を垂らすハメになってしまったが、本番には何とか間に合って、ちゃんとした内容にすることが出来た。桑江さんも、奄美は初めてなのだが、満員のお客さんの前で、充実したパフォーマンスをされていた。
 終了後、桑江さんの明日の朝の予定が早いので、形だけの打ち上げをする予定が、オープニングアクトをしてくれた島唄の前山真吾君、松元良作君と飲んでいるうちに、どんどんハナシがはずみ、結局は結構な時間までの飲み会となった。前山君のご両親は、桑江さんや僕らと同世代と知り、ゲッソリする。彼等とは、音楽についての随分深い、イイハナシをしたような気がするのだが、一晩寝たら失念。
1208834557.jpeg 奄美ではてびちとはいわない

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4月19日(土)
 
 
兵庫県立芸術文化センターにて、「詩と音楽の贈りもの」出演

 詩人の谷川俊太郎さんと谷川賢作さん父子を中心とした、詩と音楽のコンサート。メンバーは昨日同様、賢作さんと高瀬さん。会場は兵庫県立芸術劇場という、この地域の「殿堂」。素晴らしい会場での、久々の大変マジメなコンサートである。
 俊太郎ー賢作親子の詩の朗読と音楽のパフォーマンスには、去年一度ゲスト出演させてもらっているのだが、恐らく「音楽至上主義者」が多いと思われる当ダイアリーの読者のためにご説明すれば、「ブンガク臭漂う」?ものでは全く無く、むしろ音楽と詩の関係を再認識させられるような、質の高いものである。それは勿論俊太郎さんの詩の質の高さによるのであろうが、それと同様に、賢作さんの作る音楽の質の高さに負うところも大きいと思う。
 ブラジル音楽では、しばしば詩人にスポットを当てた音楽のコンサートやCDがあって、それらはポル語のわからない我々にとっても十分鑑賞に堪えるものであるのは、ブラジル音楽マニアにはご存知のとおりである。これは、音楽の部分を担当している人達の質の高さに負っていることだと思うのだが、今回の俊太郎さんのコンサートも、内容的にも十分そういった「ブラジルもの」に対抗出来るものであった。賢作さんの作品の質の高さと、DiVaの演奏能力の高さにも負うだろう。そしてそのおかげで、ブンガクに縁無き僕のような者にも、俊太郎さんの詩の素晴らしさと出会うことが出来るのである。
 終演後、俊太郎さんのインタビューが楽屋であって、横で聞くとはなしに聞いていたら、「世界はエロスで出来ているのだから・・」という一言が印象的だった。基本的に詩人も音楽家も同様の価値観のもとに生きているものらしい。
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4月18日(金)
 
 
京都 modern times にて、谷川賢作さん、高瀬麻里子さんと、ライブ。

 今回の小ツアーへの参加は、賢作さんと高瀬さんがやっている ” 現代詩を唄うグループ ” DiVaのベーシスト大坪寛彦さんのスケジュールの都合で実現?した(早いハナシ、トラかしら??)もので、谷川さんとはNUUと一緒に何度かライブをやっているとは言え、NUUの音楽は「こちらの家」だが、今回のレパートリーは、「あちらの家」。随分緊張もしたのだが、まあ、無難に船出することが出来た。
 対バンは、歌手の深川和美さんを中心に、関西で活躍するアコースティック系のオイシイあたりを集めた「やみなべ」。関西で対バンものをやる度に思うのだが、関西のグループは音楽を聞くことの楽しさの原点みたいなものを、キッチリと押さえたものが多い。「やみなべ」も、リクツ抜きで、楽しませてもらった。
1208594986.jpeg 京都やっ。

1208594987.jpeg DiVaくずれ

1208594988.jpeg やみなべ

1208594989.jpeg この人は、どこででもこれをやるらしい。

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4月17日(木)
 
 
谷川賢作さん、高瀬麻里子さんとリハ

 明日、明後日の、賢作さん関連の関西でのライブのためのリハ。高瀬さんとは、初顔合わせ。明日のライブのリハを初顔合わせでしかも前日にやる、というのは、よく考えてみると結構ご無体なことなのだが、賢作さんには、僕の良いところとダメなところについて、キッチリと理解していただいていただいている、という実感もあり、何とかなるのだろうと思っていたのだが、実際に音を出してみて、モノによっては「初顔合わせ・初演」とは思えない内容のものもあり、安堵。
 最近シンドイ状況が続いているので、リハ終了後は一足先に関西入り。
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4月16日(水)
 
 
アン・サリーさん宅にて、リハ

 アンさんとは、久しぶり。という言い方になることが多いのだが、今回も、久しぶり。唄とギターだけのリハなので、今回はアンさん宅にお邪魔してのリハ。ご存知のとおり、お二人の乳幼児を抱えたお宅なので、リハ中におもしろいことがいろいろ起こり、結構大変なのであった。
 「妙齢」の女性歌手と仕事をすることが多いので、時々子供のお守りをしながらのリハ、ということを経験する。かつて、女性歌手・某Hさんのリハでお宅に行っていた頃は、這い寄ってくる赤ちゃんを足で押さえつけながら練習する、というような、実に "修羅場" な思いを、毎回したものであった。Hさんの所の子供達も、もう「リハ」ということも理解出来る年頃になり、今では大変な思いをすることは無いのだろうが、子供は大変な思いをさせられる頃が一番カワイイ、というのも、確かなこと。そういう大変な思いが、「イイ思い出」として残って行くのでしょうかね。
 帰りがけ、バイバイ、と手を振ってくれる母親似の明るい性格を持つと言われるアンさん長女の姿を見つつ、彼等彼女等にとって、母親がリハをしている様子がどんな記憶として残っていくのかな、ということも、ちょっと思ったのであった。横でヘンな道具で音を出しているオジサンのことは、どう見えているのだろうか。
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4月15日(火)
 
 
プラッサオンゼにて、chie さんデュオ

 chieさんとは、先のツアー以来。ツアーの時とは打って変わって、「最小編成」でのパフォーマンスである。
 15年程前にEPOさんとのデュオ活動を始めて以来、女性歌手とのデュオによるパフォーマンスは、自分にとっての「専門仕事」のようになっているのだが、サウンドの流れを完全に掌握できるおもしろさにハマっているのと同時に、最近は、最初から最後まで常に凄い集中力を発揮しつつパフォーマンスを続けないといけないことの大変さを感じることも、多くなってきた。
 これは、寄る年波に勝てなくなってきた、という体力の問題と、あまりにもいろいろな人とそのような活動をしている故に、ノーミソのキャパをちょっと越えてきてしまった、という、もうひとつの問題のなせるワザではないかと思われる。ちと情けないハナシなので、何とかノーミソの「メモリー増量」を画策したいところなのだが、さて、具体的にどうすればいいのか・・・。
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4月13日(日)
 
 
「つんつん つるんぶ つるんぶ つるん」完成

 NUUの新譜、「つんつん つるんぶ つるんぶ つるん」のマスタリング作業が終わった。草野心平という、誰でも一度ぐらいはその作品に接したことがあると思われる詩人の作品をもとに、別のモノを再構築する作業は、掛け値無しで、とてもおもしろかった。新しい経験をさせてくれたNUUに感謝、である。
 夏秋文彦さん、谷川賢作さん、NUU,笹子、という異質の作曲家達による作品が、NUUという強い色を持った表現者によるパフォーマンスによってひとつの「構築物」のパーツとなっていくのを横で見ているのも、なかなか楽しかった。今回も一応共同プロデュースを担当したのだが、これまでのNUUの作品に比べて、「少ない努力で大きな成果」を得ることが出来た、というか。いやいや、手を抜いたワケではないのですが、それだけ "才能の結集" の効率の高い作品だった、ということなのです。 5月28日発売。楽しめるアルバムですよ。
 ところで、17日の朝9時過ぎに、フジテレビ”とくダネ”に、aminさんが出演、その中で、先日のライブの模様が少し放映されるようです。また僕の映像は「手だけ」だったりするのかもしれないけど。先日ウェイウェイ・ウーさんと3人で録った音源も、流されるようです。
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4月10日(木)
 
 
大阪にて、かとうかなことリハ

 4月25日の澁谷7th floor 用のリハ。彼女とは、絶妙に「忘れる」あたりの頻度で一緒にライブを続けているのだが、逆にそのせいもあって、一緒に音を合わせるのが、いつもとても新鮮である。今回、2曲の新曲があったのだが、音を出しながらアレンジを作っているうちに、どんどん楽しい気分になってくる。お互いに同じような気持ちでやっているのがわかるカンジで、前回もそうだったが、結構このデュオは「旬」を迎えつつあるのかもしれない。
 アフターは、ベリー大阪風お好み焼き屋で。空腹もあって、大変美味。
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4月9日(水)
 
 
吉祥寺ストリングスにて、コーコーヤライブ

 今までにも何度か書いてきたことだけど、ライブハウスというのは、音楽のカミサマの住み着いていいる場所といない場所がある。どういう場所に住み着くか、と言えば、やっぱり作った側・運営する側に音楽への思いが強くあるような所、かね。音楽への思いとは別の思惑で作られてスペースというのは、結局いつまで経っても音楽のカミサマは住み着かない。というようなことは、余りに純粋無垢な意見だろうか。(ちなみに、音楽のカミサマの鎮座されているあたりには、貧乏神も鎮座されていることがしばしば、と感じるのだが、これは、失礼な意見?)
 さて、今回初出演した吉祥寺ストリングスも、そういう意味で、音楽のカミサマがいそうな雰囲気が漂う店であった(貧乏神の方は知りません)。壁に張り出されている出演者リストを見れば、見知った名前がズラリ。みんなやってるんだねえ、というカンジ。場所の力に釣られてか、久しぶりに派手目の演奏をしてしまった。
1207847718.jpeg aminさん飛び入り。コーコーヤ中国歌謡デビュー。

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4月8日(火)
 
 
トラックダウン

川崎のスタジオにて「つんつん つるんぶ つるんぶ つるん」のTD。大変手際よく進行して、あっさりと終わる。もう少しでオワリ、というカンジだったので、夕食時間を削って作業を続行したため、終わった時には全員超空腹。近くの激ウマ中華料理屋で、レコーディング中としては異例の爆食。NUU社長は、食うのに夢中になった挙げ句、見事終電をのがされました。
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4月7日(月)
 
 
六本木STBにて、妹尾武さん、ショーロクラブ、岡部洋一とで「五人囃子」ライブ

 昼の新幹線で東京へ。そのまま六本木STB入り。この組み合わせでライブをやるのは初めて。曲も、サントラ中心ということで、初演、あるいは初演に近い曲がほとんど。ということを、今日リハをやっていて初めてみんな気づいて、大変あわてたのであった。また、サントラの音楽というのは、普段の作風よりもより淡々とした流れになることが多く、サントラ中心にコンサートを組む、というのは、実はなかなか大変なことなのではなかったか、と、不安になったり。
 と、始まるまでは結構不安いっぱいだったのだが、その緊張感が良い方向に作用。本番では、とても集中力の高い演奏に終始することが出来た。4作も一緒にCDを作っていれば、随分親しくなるのだが、おしゃべりの端々にそういうカンジが反映出来たのも、良かったのではなかろうか。
 ARIAのシリーズは残念ながら終わってしまったが、このメンバーでの制作は、是非継続していきたい。ライブも、またやりたいですね。
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4月6日(日)
 
 
浜松、ハーミットドルフィン

 爆食中毒状態の黒川さんを連れて、ウワサのブラジル飯屋セルビツーへ。二人で大盛りプレート爆食の後、ハーミットドルフィンへ。いつもお世話になっているこちらのお店は、コーコーヤで行くのはまだ二回目なのだが、ともかくお客さんにもお店にも、もの凄く暖かく受け入れていただいているカンジ。演奏に対する反応も上々で、これは、浜松は、このグループにとってとても大事な場所のひとつになりそうな予感が・・。
 ところで、流石、女子のバンドというのは、実に「スイーツ」の差し入れが凄い。今日も、江藤さんが思わず「浜松は天国だ・・」とつぶやいた、という程に、スイーツの差し入れであふれていた。僕は酒飲みと思われているが、実は甘いモノも好きで、この状態は、カラダには良くないがココロには決して悪くない。誰とは言わないが、菓子じゃなくて酒なのよっ、というタイプの某女性歌手と仕事をする時も、差し入れていただいたスーツは、実はいつも僕が代わりにいただいておるのである。すいませんです。
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4月5日(土)
 
 
 朝、知り合い関連の某企業の記念パーティーにて演奏、2時には全てを終え、浜松に移動。楽屋で鯛飯弁当を完食した黒川さんが、今度は「ひつまぶしを食べたい」と言い出し、駅ビルのひつまぶし屋さんでひつまぶしを食べてからホテルへ。もう仕事も終わっており、久々に長時間のOFFだったのだが、僕はここのところレコーディングやらaminさんのライブやらで他のことをする時間が全くなかったので、ホテルの部屋にこもって必要な練習や準備をやらざるを得ず、ずっと仕事。
 夜、いつも浜松でお世話になっているOさんとともに、和食系のお店へ。これがまた美味で、またもや黒川さん、完食。一日完全4食だよ。成長期なのかしら。
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1207492424.jpeg しゃれた名前の通り

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4月4日(金)
 
 
NUUレコーディング

 本日は、まずバンドリンの秋岡欧先生登場。やしの木が青空にゆれている情景を唄った笹子作曲の一編を、ショーロクラブっぽいアプローチで。これに、渡辺亮君に持ってきて貰った「コンチェロ」(=コンガの胴体にチェロのネックが突き出ている、という怪しいシロモノ)をかぶせ、更に亮君にちょこっと音を加えてもらって、完成。次に、昨日の例の蛙の鳴き声の唄に。パーカッションを重ねてもらう。
 夕方に、Bofana織原良次君登場。同じく昨日録ったNUU作曲のリリカルな一編に、色彩感のあるベースを加えてもらった。先日のchieツアーの時に彼の音楽を経験して、この曲は彼に合うだろう、と思ったのだが、やっぱりバッチリでした。
 今回のレコーディング最後の1曲は、アルバムのタイトルになっている「つんつん つるんぶ つるんぶ つるん」というフレーズが繰り返される「河童と蛙」。NUUの語り+アカペラに、渡辺亮のイメージで音を重ねてもらった。これは、まさに「渡辺亮劇場」。彼が音を重ねる毎に、どっか遠い山奥の河童の住む沼に連れていかれるカンジ。こういう世界になれば、もう彼の独壇場である。たっぷり楽しませてもらって、全ての録り、終了。
 今回はミニアルバムぐらいの分量(8編)で、短いものもあって、随分あっさりと終わってしまった感があるが、内容的には凄く豊かなものになったと思う。ここからあとはミックスが残っているのだが、ひとまず作業を置いて、新幹線終電に飛び乗り、静岡へ移動。
 更に告知一件。7日のSTBのショーロクラブ+妹尾武+岡部洋一、まだまだ座席あるそうです。ひとつよろしく。お願いしーまーすー。
1207321078.jpeg これがコンチェロです。

1207321079.jpeg 亮君のフシギな譜面

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4月3日(木)
 
 
わひわひわひ

NUUの新譜『つんつん つるんぶ つるんぶ つるん』、レコーディング開始。この作品は、詩人草野心平の詩に、夏秋文彦さん、谷川賢作さん、NUU、僕の四人が曲をつけ、それをNUUが歌う、というもの。既に3曲は、夏秋さんの曲やアレンジによってレコーディングされていて、今日からの4日の作業で、残りの全ての作業を終える。
  で、今日はまず僕一人でスタジオに入り、ギターを弾いて、それに自分の唄を載せる、という、我がレコーディング史上初の作業から始めた。全編蛙の鳴き声という詩編に僕が曲をつけた作品なのだが、蛙の声に合わせてメロディをつけていたら、大変複雑怪奇なモノになってしまい、まず自分が「手本」を示しておかないと、先に進めない状況になってしまっての、窮余の一策としての「自作自演」である。
 次に谷川賢作さん登場。秋の寂しいココロを唄った一編を、ギターと賢作さんのアンデス(鍵盤で演奏するリコーダー、初めて見た)で。賢作さんとは、NUUを交えて既に何度も共演しているので、今日も大変手際よく完成に到達。
 次が問題の、その「全編蛙の鳴き声」の曲のダビング。この詩の冒頭には「14人以上の人物が同時に唄うべき詩」という但し書きがついていてる。難易度の高いメロディを14人で歌うのはなかなか大変であり、音楽のプロを集めなければ、ということで、NUUや賢作さんに手分けして人数分のアーティストを集めていただき、練習を重ねて録音へ。これがどんな詩かというと、「クリケップクリケップクリケップ」とか「ゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラ」とか「わひわひわひ」とか、ともかく全編それだけで出来ているという、大変なシロモノで、スタジオは大混乱に。しかしさすがはアーティスト。最後にはキッチリまとまって、「わひわひ大コーラス」は、見事完成したのである。しかし、おもしろかった。恐らく、みんな「わひわひわひ」と唄いながら帰ったであろうと思われる。
 最後に、リリカルなNUU作曲による一編を、ギターとのデュオでサッパリと仕上げて、初日終了。
1207320901.jpeg 「わひわひわひ」な14人

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4月2日(水)
 
 
おやじたちの五人囃子ライブ、リハ

 おやじだらけの室内楽改め「五人囃子」(4/7六本木STB)のリハ。妹尾武さん、ショーロクラブに岡部洋一という、先日最終回を終えたテレビアニメ・ARIAシリーズと昔手がけた日テレドラマ「彼女が死んじゃった」のサントラ制作チームによる、一夜限りのジョイントライブである。
 普段余りライブで演奏することの無いサントラの作品中の気に入ったものを、ライブ仕様にリアレンジしてお届けする、というコンセプト。それぞれお気に入りの候補曲を出して、1曲ずつリアレンジしながら練習をしたのだが、終わって数えてみれば、とても一晩ではできない程の曲数になってしまった。構成をお願いした妹尾さんは、今夜から数日、アタマを悩ますことになるであろう。当日はARIA関係者もみんな見に来てくれるそうで、内輪的には、「ARIA同窓会」みたいなことになるかも。同窓会もいいけれど、このシリーズ、更に続いてくれたら、なおいいのだが。
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4月1日(火)
 
 
澁谷、公園通りクラシックスにて、aminライブ

 有田純弘さん(マンドリン、ブズーキ)、佐藤慎一さん(コントラバス)と3人で、aminさんのサポート。よく考えてみたら、これってショーロクラブと同じ楽器編成なのであった。しかし、出てくるサウンドは全然違う。楽器は弾く人の個性、ということですな。今日は特別ゲストとしてaminさんのお姉さんのウェイウェイ・ウーさん(二胡)にも参加していただき、先日録ったデモ音源の再現を。
 aminさんとは今回初めてのライブだったのだが、中国の唄、中国語の唄が良かった。やっぱり母国語の説得力というのは、凄い。中国の曲は、日本人にも直接響くメロディーを持ったものも多いようで、そういうメロディを扱う面白さを知った、というのが、今日の第一の収穫だったかもしれない。パフォーマンスとしては、今日は例の「初日症候群」的な部分もあったのだが、これから回数を重ねることで、もっとトロトロの音楽に仕上がることになろう。

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1207068981.jpeg 上海コラーゲンだっ。

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