2008年6月の日記:[以前の日記]
 
 
6月28日(土)
 
 
富山県南砺市ヘリオスにて、アンサリー・コンサート

このヘリオスというホールは、かつてショーロクラブでイベント出演をしている。体感的記憶としては10年ぐらい前だったような気がしているのだが、聞いてみると5〜6年程前のことなのだそうだ。対バンが「しぶさしらず」という、ちょっと想像を絶する組み合わせだったのだが、余りの「落差」が、かえってショーロクラブらしさを引き立てる、という、意外な結果になったことをかすかに覚えている。しかし、どんなホテルに泊まったか、みたいな細かいことは、忘却の彼方だ。
 で、早くに会場に着いたので、一人でホテルにチェックインしに行ったのだが、急に、「あれ?EPOさんとこのホテルの前を歩たぞ」という記憶が蘇ってきた。そのショーロクラブの参加したイベントよりも更に数年前、富山付近の小都市をEPOさんとツアーしたことがあったのだが、その時の一コマとして、確かにここを歩いたのだ。後で無理矢理記憶の糸をたぐり寄せたところ、庄川という場所でEPOさんとライブをやった記憶があり、そこに行く途中に、ホテルの隣のショッピングセンターに立ち寄ったということらしい。数年前の記憶があやふやなのに、もっと前のことをヒョイと思い出したりする。もともと記憶力は弱い方だが、いよいよ錯乱の度合いも深まってきたようである。
1214739809.jpeg まことのめおと

1214739810.jpeg ふぃーばーっ。

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6月27日(金)
 
 
aminレコーディング、2日目

 録りの二日目。今回のレコーディングは、録りと平行して、aminの作曲のお手伝いなどにもトライしていて、1曲毎のアレンジだけではないモロモロの事にも微妙に関わっている。従ってレコーディング自体は2日目なのだが、ここのところずっと作業に携わっている状態だ。
 サウンドについても、最初にプロデューサーのゴンザレスさんのイメージを理解するところから始めるワケだが、ゴンザレスさんの提示するイメージは大変具体的ではっきりしたものなので、自分が抱いたイメージとの摺り合わせが、かえって結構難しい。いきおい、現場で音を出しながら意見を聞きつつ微調整、という形になる。今日録った2曲の作業は、特にその傾向が強かった。
 レコーディングに入る前に、スタジオのラウンジにて、雑誌・ラティーナによるコーコーヤの取材を受け、しかる後に作業開始。最初はユーミンの曲を、ヴァイオリンの太田恵資さん、有田純弘さん、渡辺亮君とで。太田さんとは何度かイベントなどで一緒になっているのだが、一緒に音を出すのは初めて。楽しみにしていたのだが、期待に違わぬオリジナリティ溢れる演奏家であった。2曲目は日本でも懐メロとして知られる中国の古い歌謡曲を、居残りの亮君とサンポーニャの岡田浩安君とで、中国の大草原に吹くたおやかな風の世界を表現できたか。どちらも、ゴンザレスさんと相談しつつ、ほぼ具合の良い所に着地したかな、と。
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6月25日(水)
 
 
6/25 コーコーヤでJ−WAVE「SAUDE SAUDADE」出演

 アルバム発売を控え、いろいろ「イベント」がある。今日はJ−WAVEの「SAUDE SAUDADE」出演。生演奏つき、である。ラジオのスタジオは、当然のことながらしゃべり用の構造になっていて、普通は生演奏は余りしないのだが、そこは「アコースティック系音楽」専科。今までにもあちこちのラジオ局のスタジオで、何度も生演奏をやってきた。テレビほど緊張することはないが、やっぱり微妙にやりにくいモノがある。
 いきなり演奏を録ったのだが、ホンチャンのレコーディングに比べての様子の違いに,お嬢様方は戸惑っていたご様子。無視して、どんどん先に進めていく。しゃべりにも大変緊張のご様子だったが、みんな、なかなかうまいなあ。一人しゃべりなんか、僕は未だにちゃんと出来ないが、江藤さんは、しっかりしゃべっていた。(7/20、17時台後半on air)
 ラジオだけでなく、新譜発売前の一連のモノゴトについては、コーコーヤのお嬢様方にとってはいろいろ初体験なことが多く、大変ではあろうが、その「新鮮感」が、こちらにとってもなかなか新鮮で、「ボクタチ新人なの」という気分になる。大変よろしい。
 考えてみれば、コーコーヤ新譜についてのちゃんとした宣伝は、当欄ではまだやっていなかったような気が。7月23日発売です。よろしくお願いします。あ、それから7月5日那覇、6日石垣島も、よろしくお願いします。まだまだ残席多数(と思う)。

既にタワレコ・サイト他で予約受付中ざんす。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1837725&GOODS_SORT_CD=101
(なんだか熱い画面がいきなり出てきますが、お気になさらぬよう。)
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1214577706.jpeg コーコーヤ「antique」7/23発売。

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6月23日(月)
 
 

代々木のスタジオにて、aminレコーディング、初日。

 バタバタしているうちに初日を迎えてしまった感のある、aminレコーディング。別にプロデュースをしているワケではないのだが、当初からいろいろ相談を受けつつ進んできた企画なので、内容の行方は、ひときわ気になるのである。レコーディングは今日からとびとびに数日、来月なかばに数日と、おおきく2回に分けて行われる。今月分としては既に6曲のレパートリーが決まっていて、そのうち4曲を僕が、残りの2曲を吉川忠英大先輩が担当することになっている。
 プロデューサーのゴンザレス鈴木さんには、アン・サリーさんのアルバム制作に呼んでいただいて以来しばしばお世話になっており、僕の立場から言えば、彼は「実にうまく使ってくれるタイプ」である。ただ、今回のaminの音楽内容は、例えばアンさんに比べて遙かに「アジア系洋楽」な音楽世界であって、曲なりのアレンジをしていれば曲の方が勝手にどこかに連れて行ってくれる、ということにはならない。1曲1曲、慎重に他の曲との差異を測りつつアレンジしていかねばならない。そこが、今回の企画の難しさでもあり、面白さでもある。
 今日は、取り敢えず有田純弘さんのブズーキ、佐藤慎一さんのベースとで1曲、スティーヴ・サックスさんのアルトフルートと佐藤さんとで1曲の計2曲の中国の曲を録って、吉川忠英さんにバトンタッチした。うまくいったように思う。
1214233608.jpeg aminとギタリストのオジサン2名

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6月21日(土)
 
 
池袋、自由学園明日館にで、NUU「123456789,10周年ライブ」

 例の、25曲一挙演奏のライブである。僕にとっては、レパートリーのうち四分の三は知っている曲なのでそんなに大変ではなかったが、鬼武さん江藤さんは大変だっただろうなぁ、と思う。25曲を2部に振り分けてやるとしても、1部につき12曲。何曲かはメドレーにして短くしたが、それにしても曲数が多い。NUUには、リハの時から何度も「おしゃべりはほどどどにせよ」と言い続けたのであったが、結果的には「長さ」を感じさせない、充実したライブになったのではなかろうか。個人的には、初期のR&Bモノが楽しかったかな。
 衣装をあつらえ"10周年記念"物販品を揃え、DVDの収録までして、やれることは全てやった感のある今回のコンサート。相変わらずのNUUの充実ぶりが、印象に残った一晩でありました。
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1214233855.jpeg どちらの奥様かと思いました。

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6月19日(木)
 
 
澁谷、公園通りクラシクスにて、音楽鑑賞授業としての、コーコーヤライブ。

 芝浦工業大学高等学校の音楽鑑賞クラス授業、である。学校関連の「音楽鑑賞」コンサートは時々やるが、こういうふうにクラス単位で、しかもライブハウスを借り切って、というのは、極めて希なケースではなかろうか。コーコーヤは、去年も学校の音楽鑑賞の仕事をやっているし、来月は大阪で中高一貫校の鑑賞会5公演、というのをやる。微妙にクラシック的な要素もあってしかもクラシックよりアトラクティヴ、というあたりで、結構学校鑑賞会向きのユニットなのかもしれない。あとから、担当の先生から「生徒のあんなに楽しそうな姿をみたのは久々だった」という旨のメッセージもいただいた。「授業」に、自信がつきました。
 で、雑用を幾つか済ませて、夜はジョゼ・ピニェイロと飲みつつ、BOTOの内容についての相談。「日本の梅雨はカラダに応えるよ」といいつつ、8月8日9日用の新曲の候補曲を持ってきてくれたのだが、なんだか久々に聞くディープな「ブラジル音楽」は、健康的でまぶしかったデス。
1214012041.jpeg いかにも「授業」ってカンジでしょ。

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6月18日(水)
 
 
澁谷、公園通りクラシクスにて、aminライブ

 今月後半から始まるレコーディングの選曲、あるいはレコード会社を新たにしての新譜発売に向けての準備を兼ねたライブ。前回はマンドリン他の有田純弘さん、ベースの佐藤慎一さんとのユニットでやり、この編成が当面「標準編成」となる予定なのだが、今回、有田さんがスケジュールが合わず、特別編成として、佐藤さんと、秋岡欧、江藤有希の2名に参加してもらうことに。
 やってみて思ったのだが、やっぱり(当然のことながら)より「こちら寄り」のサウンドになりますなあ。自分にとっては、より"普段着" な世界になった。いろんな意味で、思ったところに思ったものが思ったように配置されているカンジである。もちろん有田さんを含むセッションでは、逆に普段の自分に無い部分が引き出されてくる。それはそれで、新鮮だ。
 今回のaminさんのプロジェクトは、名プロデューサー・ゴンザレス鈴木さんの、恐らくは僕が持っていないいろいろな感覚を、プロジェクトの内側から実見出来る、ということに、僕にとっての大きなメリットがあると考えているので、そういう意味で、ゴンザレスさんが、これらのいろいろなサウンドの可能性の中から、何を取捨選択して製品化していくのか、大変に興味を持って見ている。
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1214011972.jpeg 肉と秋岡

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6月14日(土)
 
 
春日井市民会館にてアンサリーさんコンサート

 アンさんは、最近はご主人の飯田さんのバンドでのコンサートが多いが、今回と月末の富山でのコンサートは、1部が僕とのデュオ、2部がバンド、最後に一曲共演、という構成。1コンサートの半分の曲数で済むのは何だかラクであり、集中力一発の芸風を持つ身としても、コントロールし易い。この2回のコンサートについては、スタッフも旧知の方々ばかりで、大変気楽である。
 ステージ上でも何度も言われていたが、アンさんは、僕との音楽的相性の良さをいつも強く感じてくださっているとのことで、私達は音楽上の「夫婦(めおと、と読む)」です、と、普段にも、お客さんの前でも言ってくださる。もちろん悪い気はしないのであるが、本日は、「本夫」飯田さんとの共演であり、「今日は、オレは"二号さん"(古いね)だなあ」と思ったのであった。
 
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1213503497.jpeg まったく絵にならない楽屋風景

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6月12日(木)
 
 
 朝10時半から、アン・サリーさんとリハ。医業と育児で超多忙なアンさんと、グチャグチャなスケジュールの僕とでリハの時間を合わせると、こんな時間になってしまうのである。アンさんとは毎回「お久しぶり」なので、本番の日を迎える前に、一度はリハをしないといけない。リハはつつがなく終わったのだが、リハの途中、アンさん、ふと僕のギターを見て、「このギターは、○○なんですか?」と、余りに今更なご質問を。「バカと思われるからダイアリーに書かないで〜」というご希望があったので詳細は書かないが、やっぱり不思議な人だ・・・・。
 さて、夜のプラッサオンゼまで時間があったので、恒例、カラオケルームにて3時間ばかり仕事を。その後プラッサオンゼへ。今日はコーコーヤ、アルバム発売前の最後の東京ライブである。ところが、どういう巡り合わせなのか、今日はお客さんが通常より少なめ。でもって、そういう時に限って、演奏内容がとてもイイのであった・・・。演奏には、毎回手応えを感じる。良い状態でリリースを迎えることが出来そうである。
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6月8日(日)
 
 
座間にあるアートフォーラムトータルカレッジにて、コーコーヤライブ。

 ここは、何を隠そう、実は僕の子供達が通っている創作教室なのである。数年前ショーロクラブでもやらせていただいたことがあって、その時は、ウチのコドモ2名が二階でバタバタと走り回ってうるさくてかなわず、大変難しい立場に陥ってしまったのであったが、その子供達も、既に神妙な顔をして演奏を聞くことの出来るトシになっている。
 どのくらいお客さんが来るかわからないんだけど・・、というハナシだったのだが、フタを開けてみたら、こんなに密度の高い観客席も久しぶり、と言う程に、隅から隅までギッシリのお客さん。お客さんの中には、たまたま会場の向かいのマンションに住んでいて、リハの音に惹かれて来てしまった、とおっしゃる方も。本当に有り難いことである。
 演奏の方は、「湿度地獄」で、指が走らずに苦戦したのだが、苦労しつつもテンションを保つことが出来るようになったのも、大変な進歩なんである、と自画自賛。
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6月7日(土)
 
 
調布の神代植物公園にて、コーコーヤのアー写撮影。久しぶりに天気も良くなり、公園での撮影にうってつけの日和。お嬢様方は、早朝からヘアメイクをしてもらったり、とチカラが入っている。朝10時に公園で集合して、温室やら森やら芝生やら、いろんな所で、夕方5時近くまで撮影を。今までショーロクラブでは何度も撮影をしていて、ショーロクラブでの時は、いつも撮られるのがヘタだ、という指摘を、一番激しく受けている僕なのだが、今回は一番の経験者ということもあり、カメラマンの柳さんにも「一番撮りやすい」と、お褒めの言葉を。どんなもんだいっ。
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6月6日(金)
 
 

何かと忙しく、ちょっとへばり気味で、「何かある限り日々更新」の習慣が崩れそう。ここ数日の近況を羅列して、お茶を濁します。

6/4
NUU誕生日ライブ、リハ、2回目。最近の曲ばかりでなく、初期のR&B系の曲も、ピアノ、ヴァイオリン、ギターでカヴァーしてしまう。これがまた、結構いいサウンドなのです。6/21明日館では、ちょっとおもしろいものが見れるかも。まだ幾分残席があるようなので、お早めにご予約を。
6/5
6月18日公園通りクラシクスaminライブ用リハ。前回一緒にやった有田さんが海外公演中、ということで、今回は秋岡欧、江藤有希に、ピンチヒッターをお願いした。どういうふうに違ってくるのか、自分としてもちょっと楽しみな編成。今月後半からはaminのレコーディングが始まり、これからいろいろ作っていかねばならないことが出てくる。こちらもどうなるか、楽しみ。
6/6
この夏以降、アルバムリリース(7/23)を始め、スケジュール盛りだくさんなコーコーヤ。取り敢えずいつまでに何を準備しなければいけないか、ということについてのミーティング。HPのスケジュール欄には書かないところの学校関連の公演というのが実は結構あって、前に同様の公演をやった時には大塚愛の「ピーチ」をやったりしたのだが、今回も「ミスマッチ・レパートリー」が結構有りそう。こういうの、実は結構面白いんですよ。
ミーティングのあとは、最近やっていないレパートリーの復活リハ。ニンゲン、こんなに簡単に物事を忘れるものなのか、と、ちょっと感心。

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6月2日(月)
 
 
青山、プラッサオンゼにて、BOTOライブ

 日本での長期滞在を決めたジョゼとBOTOの、久しぶりのライブ。8月8日にグループ結成20周年を迎えて開かれる、8/8,8/9の二日間にわたる、ZE PINHEIRO & BOTOライブへ向けての、今までやってきたことの確認、というのが、今日のライブの位置づけなのであった。
 今回も初代メンバーのノリオを含めパーカッション4人、というゼイタク過ぎる編成だったのだが、レコーディングのように、それぞれの楽器の音質や音量のバランスがきっちり取れるような場合はともかく、ライブでは、映える曲と映えない曲の選別をしないといけないなぁ、というのが、一番の感想だったかな。
 ここ2年程、このメンバーでやる時は「押せ押せ」で来ていたのだが、8/8再スタートの時には「押したり引いたり」も考えつつやりたい、と、個人的に思ったのであった。
1212995627.jpeg みなさん、踊ってはります。

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6月1日(日)
 
 
NUU「全曲ライブ」リハ。

 去年の誕生日ライブで「来年は今までの曲を全部やります」と、いきなりお客さんの前で口走ったNUU。ついに落とし前をつける時が来てしまったのであった。
さすがに全50曲を一日でやることは出来ないので、6/21,22の二日にコンサートを分けて、アレンジも、夏秋文彦さんと笹子とでジャンケンポンして25曲ずつレパートリーを分け合って、それぞれが率いるユニットで伴奏することに。笹子は21日の方を、鬼武みゆきさんのピアノと江藤有希さんのヴァイオリンという顔合わせで。「大人っぽく」やることになっている。
 で、今日が一回目のリハだったのだが、あんたねえ、25曲ぶっ続けでリハって、大変よ、ホント。ホンマに疲れた・・。なので、今日はオシマイ。
1212333846.jpeg お疲れハイ

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