2008年9月の日記:[以前の日記]
 
 
9月30日(火)
 
 
プラッサオンゼにて、コーコーヤライブ

 7月の沖縄からずっと続いていたコーコーヤのライブシリーズも、これで一段落。久しぶりに古巣の戻っての「最終戦」である。演奏していて、今までのこの場所のライブの時とはひと味違う自分たちを感じることが出来た。やはり、短期間で回数をこなすというのが、チカラをつけるための最良の道なのであろう。
 演奏だけでなく、ライブの進行やMCなどにも進歩が見られた。我々はおしゃべりの専門家ではないので、上手にしゃべる必要はないのだろうが、ライブのリズム感のようなものを阻害しないような、流れに沿った進行が出来ることは大事なことで、そういう部分でも、手応えを感じたのだが、どうだったでしょうか。

1222836883.jpeg バスガイドのよう、と評される江藤さんのおしゃべり。3人の中では、ただひとり「MCがうまい」と言える部類。

line
9月27日(土)
 
 
那覇・栄町「生活の柄」にて、比屋定篤子さんとライブ。

 久しぶりに県産素材を使ったイタリアンのお店「T亭」へ。普段、仕事前には飲まないようにしているのだが、イタリアン食ってワイン飲まないのは罰当たりなことであるから、多少「禁」を破ることに。最近トシのせいか独り言が多いのだが、気がつけば、3度ほども「美味しい・・・」とつぶやいている自分がいた。
 夜のお店「生活の柄」は、二度目の出演。本来は居酒屋なのだが、ライブ会場としても、なかなかステキな場所。栄町というのは、国際通りや公設市場周辺からは少し離れた所にある下町の商店街と、大分昔のおねえさんが待っている古寂びた色街の合体したような地域なのだが、最近は面白い店がいろいろ進出してきていて、活気が出てきている。「生活の柄」も、そんな店のひとつである。
 8月以来ということで、多少の不安もあったのだが、やはり那覇っ子の比屋定さん、リラックス度が他の場所でやる時とは全然違う。始めから全開。こちらもつられてリラックス度急上昇で、終わってみれば、昨日に匹敵する充実度の高いライブとなった。
 これで、今年は早く?も沖縄での予定が終了。こんなに早くおわってしまうのは初めてかも。なんかサビシイなぁぁ。誰か沖縄の仕事ちょうだい。

1222611643.jpeg

1222611644.jpeg 打ち上げはメガネのおじさん大集合。
細いの、太いの、取り揃え。みなさま、ありがとうございました。


line
9月26日(金)
 
 

那覇・桜坂劇場にてEPOライブ。

 昼、公設市場周辺の食堂に、桜坂スタッフNさんご推薦のカレーライスを食べに行く。これが、アンタ、すごいんですわ。大きめに切った野菜がゴロゴロ入った家庭風の質実剛健なカレーで、量は大盛り、上にトロトロのソーキがドンと乗って、ゆし豆腐の汁がついて390円!ありえねいです。久々に「沖縄」に驚いたのであった。
 夜は桜坂劇場にてEPOさんとのライブ。実は今月に入って、会場でのギターの音環境作りでずっと悩ましい思いをしてきていた。ガットギターの音というのは、マイクでとると、どうしても中低音がワーンというカンジで会場にまわってしまう傾向がる。それを解消するために、低音部を押さえ気味にして高音部は逆に音を硬くするために強調するという方向で音を作ることとなり、その結果、音の表面はカチカチ、中はスカスカ、という、高域にメリハリがありつつ中低域はたっぷり豊か、という本来のガットギターの音とは似ても似つかぬ音になってしまう・・。
 会場の音というものは、PAオペレーターさんと相談しながら作っていくのだが、こちらも、うまくリクエストするだけの知識やボキャブラリーに乏しく、お互いに困惑してしまう、という状態が続いていたのであったが・・・。桜坂のPAスタッフは、何度も仕事をともにして気心が知れているので、ここのところの「窮状」を詳しく話してみたところ、ものの見事に解決してくれたのであった。おかげさまで、久々に、ギターの音量・音色を完全に手の中でコントロール出来る態勢のもと、相手がEPOさんということもあり、ここしばらくではベストの演奏をすることが出来た。
 終演後、打ち上げで、沖縄で知る人ぞ知るパン屋さん「M堂」のご主人と今日の音についての話しをしたら、ご主人曰く、それ、石窯で焼くパンと同じですね。おいしいパンは、外はカリカリで中はしっとりと詰まってるんです、と。なるほど。

1222583649.jpeg

1222583650.jpeg

1222583651.jpeg 川満しぇんしぇーは、最近なんか健康そう。

line
9月25日(木)
 
 
昼の便で那覇へ。

 2ヶ月ぶりの沖縄。気温はまだ高いが、空の色は、もう「秋の色」になっている。日射しが、こころなしか淡い。ホテルにチェックインして、買い物をする時間もそこそこに、北谷MODS入り。EPOさんとは8月アタマ以来なのだが、何故か、全く心配するココロがわき上がらない。EPOさんは、いかなる準備もせずに会場入り出来る、僕にとって唯一の共演者なのである。
 例によって、軽く音出しをしながら、何しようか・・・、と、相談。今夜は、「数年ぶり」な曲が何曲もあったのだが、それでも全く心配がない。いざとなれば相手が何とかしてくれる、という信頼感がお互いにあるのである。究極のもたれ合いとも言えるか。場数というのは、恐ろしい。いや、有り難い。
 終了後、川満しぇんしぇーやその友人達も一緒に打ち上げに。ところで、川満しぇんしぇーが連れてきてくれた友人の中に、正真正銘のシャーマンの方が。沖縄との関わりは長いが、ユタさんと出会ったのは、初めてである。お話によれば、随分強力な方とのことであったが、そういうヘンな迫力みたいなものは感じさせない方であった。むしろ「見えてしまう」ために幼少よりいろいろ苦労をされたことなど、興味深いお話をいろいろ伺った。EPOさんと僕の顔を見比べて「あんた(=笹子)はこの人(=EPO)より弱いね。」とおっしゃいました。正解。
1222422806.jpeg

line
9月23日(火)
 
 
豊橋「house of crazy」にてコーコーヤのツアー最終日

 午後の新幹線で豊橋入り。さすがに相当疲れも溜まってきた。メンバーも相当「来て」いるカンジで、少しドンヨリした雰囲気が漂う。
 これはよく経験することだが、同じ内容のツアーを長く続けていると、ある時期をピークに、演奏が崩れ始める。これは必ずしもダメなこととも言えなくて、まあ言い方を変えれば「香ばしい腐臭が漂って来る」状態になるのである。(あんまりいい言い方になってないか・・。)たぶん当面の課題が見つけられなくなって、精神が浮遊し始めている状態なのではないかと思うのだが、「融通無碍」と「散漫」の間をフラフラしてるカンジ。もちろん一番望ましいのは、常に新しい気持ちでもって新たに曲と向き合う心構えを持つことなのだが、これは演奏家にとっての永遠の課題であるとも言える。 
 今日に関しては、メニューの後半を少し変更して、今回の主催者Mさんのリクエストを取り入れ、急遽1年以上やっていなかった「E loque」という昔の僕の曲をアンコールの最後に置いてみたのだが、それが良かったかもしれない。取り敢えず一番最後に、新鮮な気持ちで集中して曲と向き合う事が出来、納得してツアーを終えることが出来た。
 こういう細かいツアーをやるのは、年々キツくなってきているのだが、今もなお、やる度に新しい発見やら勉強になることが多い。音楽屋の原点なんでしょうね。

1222320890.jpeg 豊橋は名古屋文化圏。エビと炭水化物の波状攻撃。

line
9月22日(月)
 
 
大阪chove chuvaにてコーコーヤのライブ

chove chuvaって、つい最近来たような気がするんですけどぉ、と思いつつ、会場入り。スタッフのDさん、Kちゃんとこの1週間で会うのは3回目。お客さんもこの前の with 松田美緒の時にも来ていただいていた皆さんもおり、なんか「大阪人」になってしまった気分。
 そうでなくとも、chove chuva のライブでの雰囲気は、カジュアル感満点。ここだと、苦手のおしゃべりも気楽にこなせ、演奏も何だか普段着な気分ですることが出来る。ミュージシャンにそういうふうに感じさせるスペースは強い。演奏者に「自由」を与えてくれるので。
 というワケで、慣れた場所にて慣れた人達に囲まれ、演奏も無事終了。打ち上げのお店もここ数日で3回目のお店。同じメニューを頼み同じ時間に席を立ち、大変「慣れた一日」が終わったのであった。
1222152840.jpeg いつもと同じあの場所で、いつもと同じあのヒトと。

line
9月21日(日)
 
 
日比谷野音にて、桑江知子さんと琉球フェスティヴァル出演

 朝早めの便で、江藤さんとともに東京へ。本日は通算何度目かの琉フェス出演である。出番は2番目。夕方4時半頃、まだ客席が余り暖まっていないぐらいのタイミングで、ある意味、気楽に演奏出来る時間帯だ。
 とは言え、普段よりも大分「メジャー感」のある舞台であることもまた確かで、大舞台慣れしているはずの桑江さんですら、結構緊張の面持ち。本番では「ストップモーション」他全4曲演奏の後、次の出演者である平安隆さんに加わっていただき、「会いたいな」を。この曲は、桑江さんのアルバム「ちちゆみま」に収録した平安さんの曲で、平安さんとはその時に三線とコーラスで参加していただいて以来だったのだが、「いやぁ、ササゴさんと一緒にやりたいと思ってたんですよ」と言っていただき、大変イイ気になったのであった。
 琉フェスの楽屋というのは、何だか独特の雰囲気があって、沖縄人じゃない僕には、正直、「座りどころ」が無いカンジが無きにしもあらず、なのだが、今回は、下地勇さんや新良幸人さん、与那覇徹さんなど見知った人達もいて、ちょっと安心・・・。などと言っているヒマも無い程あわただしく到着即リハ、即本番、即退去、そのまま神戸に逆戻り。あれ、今日は東京にいたんだっけ?という気分の一日だったのであった。
1222013026.jpeg

line
9月20日(土)
 
 

岡山 Charlie にてボサノヴァ50周年移民100周年記念ブラジル音楽会に、コーコーヤで出演

 香川のボサノヴァシンガー山本なつきさんとピアニスト小山寛治さんのデュオ「feriado」、地元岡山のアマチュアバンド「おねえさんがいっしょ」とのジョイントライブ。いかにも地味そうなイベントだが、実際には内容充実の一晩になった。
 「おねえさんがいっしょ」の演奏は、「ブラジル音楽は大好きだけど、どこに『お友達』がいるのかわからない」という、僕のアマチュア時代の状況を思い出させられた。そう遠くない大阪ではあれだけの盛り上がりがあるのに、岡山では、まだまだリスナーの人口も、そして当然演奏人口も、少ないようだ。がんばってください。香川の「feriado」は、クオリティの高いデュオだった。「お友達」がいない状況は岡山以上で、随分苦心されているようだったが、吉田慶子さんのように地元にしっかりと根を張って、四国を「ボサノヴァと言えば四国」といわれるようにしていただきたい・・。
 ・・・・、何だか「高所」から発言しているカンジだが、打ち上げでいろいろハナシをしているうちに、新興宗教の教祖様のように偉そうな "ご宣択" を垂れまくるハメになってしまい、ホテルに帰ってきても、その「カンジ」が抜けない。ワシはえらいっ。


1221972505.jpeg

line
9月19日(金)
 
 
日本ポルトガル協会の集会にて、秋岡欧とともに、松田美緒ディナーショー

 昨日のライブでは、ファドだけでなくドリヴァル・カイミを始めいろいろやったのであったが、今日は、ウェスティンホテルの宴会場にて「ファドだけ」のショーである。前々から松田美緒と一度ファドだけのライブをやってみたいと思っていたのだが、内容は、想像以上に「脂っこい」ものになった。それはそれでとても面白く、また深いところに行けたのだが、やはり1ジャンルだけの音楽はどうしてもモノトーンになりがち。普段、一晩でもっといろいろな音楽的アプローチをとることがアタリマエになっている我々3人にとっては、結構「重い」仕事を終えた気分になって楽屋に帰ってきたのである。松田美緒は、ステージ上で暴れ足りなかった分、楽屋で踊り狂って発散しておりました。その松田さん、明後日からは「女優」としてスリランカへ撮影の旅に。元気じゃのう。

1221972692.jpeg

1221972693.jpeg 踊リ狂フ

line
9月18日(木)
 
 
大阪 chove chuvaにて、松田美緒、秋岡欧とライブ

 もともと「FADOの夜」というサブタイトルが付いていたのだが、いつのまにか、そのタイトルははずれていたのであった。
 確かにファドという音楽は、似たようなイメージ、節回しのものが多く、そういう意味で「演歌」になぞらえることが出来ると思うのだが、今まで、そういう古いカンジのワンパターンは、若い松田美緒は避けたいという気分がアリアリであった。ところが、古い?僕と秋岡は「演歌」が大好きなのであって、今日も松田美緒のような本格的なヒトと「演歌」をやるのを、楽しみにしてきたのであった。
 で、一部でファドのみ、二部で他の全て、という構成を取ったのだが、まずファドが良かった。あとで彼女の曰く、しばらくファドを避けていたけど、今になって再び「自分のモノ」として新鮮に歌えると感じることができた、と。
 そのままの流れで、2部も大変素晴らしい内容になった。余りに気持ちよくなって、十二分に用意したレパートリーをものともせずに、更に何曲も予定に無い曲を歌ったのだが、あとでスタッフからも、このお店で何度もライブを見てきたけど、その中でも今日のライブは特別だった、との感想をもらった。僕も同感でした。
1221799010.jpeg

line
9月17日(水)
 
 

コーコーヤで、吉田慶子さんの番組・FM福島「一枚の写真から」に出演。

 ホテルをチェックアウト後、Rさんに連れられ、隣町川俣町の奥の方の谷あいにある会員制スペイン料理レストラン&メガネ屋さん「CASA DE SACA」へ。ここは本当に美味しく楽しい?お店で、福島に来る度に行く機会を伺ってきたのだが、この度、久しぶりに訪れることが出来た。
 その後、福島市内に戻って、吉田慶子さんの番組「一枚の写真から」の収録。この番組は、ショーロクラブがテーマミュージックを担当しているご縁もあり、開始時からよく知っているのだが、吉田さんのポーっとしたカンジの進行も相変わらずで、何だかおかしかった。最後に、ほとんどにぶっつけ本番で吉田さんとのデュオ「リンダフロール」を演奏。放送は10月予定とのこと。
 終了後、新幹線にて東京へ。そのまま、神戸へ。疲れた。
 
1221660376.jpeg

1221660377.jpeg

line
9月16日(火)
 
 
福島、マジーノアールにて、コーコーヤのライブ

 昼過ぎの在来線にて白石より福島へ。入り時間まで余裕があったので、久々に信夫山を散策。市街地のすぐ傍なのに結構「山」気分を味わえる、好きな場所のひとつなのである。
 夕方、マジーノアール入り。今月に入って既に何度もライブをやっているだけあって、サウンドチェックでバランスを作れば、もう丹念にリハーサルをする必要は無い。近くの中華料理屋で簡単に夕食を済ませ、すぐに本番。
 今回のツアーでは、演奏だけでなく、MCなどステージング全体のことについても、いろいろ話し合って、上手くなくてもいいからライブのテンポ感を損なわないように、と、試行錯誤をしている。前向きに取り組めば、それなりの成果は現れるのであって、今日も、いい手応えを感じることが出来たように思う。
 終演後、主催していただいたRさん、マジーノアールのマスターのIさん等と、先ほどの中華料理屋に逆戻り。遅くまで、Iさんの「驚愕の人生」を聞いて盛り上がる。マジーノアールは何度も演奏しているが、Iさんがそういうヒトとは知りませんでした。
1221660429.jpeg
福島県内で密かに流通する謎の通過「KERO」。為替市場にて1KERO=100円で取引されているらしい。


line
9月15日(月)
 
 
コーコーヤ東北ツアー二日目、白石・カフェミルトン

 前日は移動だけ。夕方に白石に到着。秋田よりもひとまわり涼しいカンジで、既に秋の気配が濃厚だ。
 夕食をミルトンにて。サッと行って食事をいただき、ビール1杯日本酒1杯で退散する予定で向かったのだが、ミルトン夫妻とも共通の旧友・横浜のI氏がふらりと現れ、結局いろいろ盛り上がってしまい、I氏などは「ササジーは明日演奏があるんだから早く帰してあげないと」と言いつつ、銘酒「十四代」をどぼどぼどぼと注いでくれたりしてしまうので、ホテルに帰ったのは1時半近くになってしまった。
 で、今日は、レコーディングのアレンジに苦心中の江藤さんを非情にもホテルに置き去りにして、蔵王山麓のソバ屋に鴨蕎麦を食いに行き、大満足してからミルトンへ。仙台、東京、横浜、新潟、大阪などなど遠方からのお客さんに多数来ていただいた中、集中度の高い演奏をすることが出来た。
 恒例の打ち上げも、開演時間が6時と、普段よりも随分早かったこともあって、ゆっくり飲み食い。更に演奏大会へ。吉田慶子さんの演奏を久しぶりに聞かせて貰ったのだが、更に安定度を増していて、久々に本当に素晴らしいボサノヴァを聴かせてもらって、有り難い気分に。嬉しくなってその場で共演を申し込んだのだが、何を弾いても途中までしか覚えていないことが判明。そろそろ「ブラジル音楽のギタリスト」の看板は降ろさんとイカンかも。いろいろありつつ、ミルトンでの打ち上げにしては驚異的に早い1時前退去を実現。

1221544532.jpeg

1221544533.jpeg

1221544534.jpeg

1221544535.jpeg

line
9月13日(土)
 
 
秋田市のギャラリー、ココラボラトリーにてコーコーヤライブ

 秋田市は、数年前にショーロクラブで呼んでいただいて以来、久しぶり。今回は、テキスタイルデザイナー・平岡素子さんの個展とのセットによるライブである。会場は、小さな古いビルの一階なのだが、二階の石田珈琲店をはじめ、全てのフロアの全てのお店がアンティーク調に統一された、それは洒落た素晴らしい空間なのであった。ハナシを伺うと、地元の文化発信意欲も旺盛とのこと。こういう「東京植民地」的でないチカラに出会うと、ちょっとホっとする。
 ギャラリーを主宰するSさんのお出迎えを受け、会場へ。会場に着いたとたん、一面に飾られたテキスタイルに女子達は歓声を上げ、ライブの準備もせずに、あれが欲しいこれが欲しい、と、終演後に何を売って貰うかの相談を開始。おっさんには、理解不能な行動なのであった。
 今回の「東北シリーズ」初日とあって、うまく演奏に入れるか若干の不安もあったのだが、皆様のおかげで無事離陸。打ち上げも、「由利正宗」「春霞」といった普段余り飲まない秋田の美酒や、ちと不思議感のあるお店のサービスなどなど、充実の一日でした。

1221373842.jpeg 仕事ヲ忘レ買ヒ物ニ走ル

1221373843.jpeg 怪しいサービス

1221373844.jpeg 伊藤旅館ゲストハウス。旅慣れた人の多い当ダイアリー読者には絶対お勧めの、マニアな宿泊先。食事良し。部屋の天井に洗濯物が干せるのも良し。

line
9月11日(木)
 
 
桑江知子さん宅近所にて、リハなど。

 今日のリハは、江藤有希さんを交え、21日の琉フェスのため練習、そして、10/24新大久保労音会館でのコンサートの内容についてのミーティングなど。久しぶりに桑江さんとゆっくりハナシをしたのだが、ハナシをしていて、桑江さんとの共通点をひとつ知ることに。なんと、桑江さんもテレビ出演が大の苦手なのだとか。レコード大賞新人賞を取ったぐらいのヒトなのにそれはないだろう、と思うのだが、やはりテレビカメラの向こうに何千万人、とか、意識してしまうと、もうイケナイのだそうだ。間違えるのではないかという気持ちが起こって、それが、きっと間違えるに違いない、という確信に変わり。そして、実際に間違えるのである。
 桑江さん曰く「ササゴさんは、まだマシですよ、だって、テレビにコード進行出ないでしょ。わたしの場合は、歌詞、テロップで出てるから、間違い、全部バレちゃうんですよぉ。」なるほど、おっしゃるとおり・・・。
1221194678.jpeg

line
9月10日(水)
 
 
池袋、鈴ん小屋にて、コーコーヤライブ

 池袋の市街は、滅多に足を踏み入れない場所である。ライブは、沢田穣治と出会う前の初期ショーロクラブで一度、ベーシストの故ルイザォン・マイアの参加した伊藤典子さんのコンサートのお手伝いで一度、ぐらいかなぁ。あとは、しょぼくれて駅裏を歩いていて自衛隊勧誘員のおじさんに声をかけられたり、なんか、そういう思い出が多い。
 今回は、そんな池袋での久々のライブである。自然食を出すお店ということで、今夜の特別メニューは、我々のアルバムの名前「antique」にひっかけて「古代米」を使ったプレート。楽屋でいただきましたが、こういう食事をしていれば。ブタにならずに済んだのになあ、と思った。
 ここのところ、都内でコーコーヤのライブをやる度に、新しいお客様が来てくださっていて、ウレシイ限りなのだが、今日はまた、5年前にレコーディングのお手伝いを一度だけさせていただいた歌手の方、去年アンサリーさんと出演したイベントで初めてササゴさんを見て、という歌手の方、先頃のNUU10周年ライブでNUUの衣装を制作された方、久々に見に来ていただいた某レコード会社スタッフ、などなど、珍しい?人達に、いっぱい来ていただいておりました。多謝。

1221194797.jpeg

line
9月7日(日)
 
 

名古屋cafe Dufiにてコーコーヤライブ

 浜松でうな茶の昼食。その後こだま自由席で名古屋移動。cafe Dufiでのライブは2度目。僕の記憶が間違っていなければ(しばしば間違っていますが)コーコーヤを立ち上げて以来初めての東京以外でのライブが、3年前、ここだったような気が・・。このグループは、今もまだまだ精神的にも技術的にもひ弱な所があるけれど、当時と比べればもの凄くプロ的になったのではないかと思う。3年間のユニットの成長の跡をかみ締めつつ・・、ライブをやるつもりだったのだが、始まってみれば、結構山あり谷ありの、最近では珍しい程に浮き沈みの激しい内容になってしまった。ライブは日々それぞれの出来があるので、反省はそこそこにして前進あるのみ、と考えているが、それにしても今日は「初心」を思い出させられるライブだったかも。
 ところで「ソロ活動しないんですか?」というご質問をBBSにいただいておりましたが、これはしばしば問われる事柄なので、この際、お答えしておきましょう。しません。・・・、すいませんねえ、素っ気なくて・・。何でか、と言いますと、ソロをやるにはソロの表現技術とフロントに立つモノとしての精神力が必要なのですが、僕は20代の半ばに、ソリストとしての性格じゃないなあ、ということを自覚して以来、全くソロをやっていないので、そのどちらもが、全く足りていないのです。それらの問題を今からクリアしようとすれば、最低2年ぐらいは、他の仕事をせずに「修行」しないといけません。そういうリスクを背負ってもソロをやりたいっというモチベーションもありません。身もフタも無い答弁で申し訳ありませんが、この件に関しては来世の課題とさせていただきたく・・。
1220891220.jpeg

line
9月6日(土)
 
 
浜松HERMIT DOLPHINにて、コーコーヤレコ発ライブ

 月始めの企画モノレコーディングの次は、アルバム「antique」のレコ発ツアー。今日、明日の名古屋を皮切りに、毎週末ごとに地方でのツアーがある。今月は ”コーコーヤ月間” なのであった。ハーミットドルフィンは、まだツアー経験の少ないコーコーヤとしては珍しく、既に2度ライブをさせていただいている。いつも大事にしていただいているカンジで、我々にとって「ホーム」感のある場所のひとつだ。
 ライブも恙なく終わり、一回目のライブの時から見てくれていたスタッフやお客様達に「もの凄く進歩した」と言われた。こちらも手応えは感じてはいるものの、そうやって言葉に出して言っていただけると、素直にウレシイ。当ユニットは、褒められて育つタイプなので、今後もいっぱい褒めてちょうだい。
 打ち上げは、もう何度一緒に飲んだかわからないスタッフ達と、魚と日本酒の美味しい店へ。初日から結構飲んでしまい、ゴキゲンになって、いろいろ演説をぶってしまったような記憶が。あとは脱毛のハナシとかをしたような気がする。集っていた男子全員が、密かに脱毛の悩みを持つおともだちなのであった。

1220891178.jpeg おともだち。

line
9月5日(金)
 
 
設定地獄

 3日に「アラフォー企画」の後半、「M」のレコーディング。何だか本当にあっさりと終わってしまって、ここんところレコーディングでは苦戦続きだったのがウソのよう。まあ、いろいろ理由はあると思いますが・・。
 で、昨日は一日パソコンと格闘。20日ほど前にパソコンの調子が悪いというご報告をしたのだが、その後、修理、買い換え、設定、修理、再設定、・・・・・・、と、脂汗をかきっぱなしなのであった。買ったばかりの新しい方のMacの調子も悪く、設定やソフトの仕込みが終了すると同時にぶっ壊れ、前の壊れたMacが戻ってきたのと入れ替えるように修理に出し、初期化されて戻ってきた古いMacを苦労してもとの状態に戻して、更に新しいMacがまたまた今度はヴァージョンアップ・初期化されて戻ってきたのを時間をかけて使用出来る状態に戻したとたん、エアエッジが新ヴァージョンに対応していないことが判明。しょうがなしにヴァージョンダウン、再設定、でもって、何故かそれでもエアエッジが使えず、ウィルコムに電話をかけて2時間あーでもないこーでもない、とやって、結局相手がギブアップ。今朝になってカードを作っている会社に直接電話をかけて、やっと解決して、全ての状況を再整備出来た、と思ったら、やっぱり新しいMacの調子が、少しおかしい・・・・・。これは、地獄そのものの日々です。こういうことをやりながら、この20日間、ライブやレコーディングを日々続けていたワタシは、本当にえらい。今度生まれ変わる時は、パソコンの無い世界に生まれたい。
line
9月1日(月)
 
 
コーコーヤで、某レコード会社の企画モノCD制作のお手伝い

「アラフォー」向け企画だそうで、その年代の人達からアンケートを採って選曲したJ-POPナンバーを、室内楽風(=?たぶん"ヴァイオリンつきアコースティック風"の意味だと思うのだが・・)に、というモノ。コーコーヤとしては4曲の参加で、歌手は比屋定さんが務める。今日録った曲は中島美嘉「雪の華」久保田早紀「異邦人」杏里「オリビアを聴きながら」というもの。なかなか凄いでしょ。特に「異邦人」は、面白いアレンジ・演奏になった。こういう企画は、僕は実は結構好きで、いい意味で無責任?に楽しめる。10年以上前に「Feel So Cool」{Feel So Natural」というポップスデフォルメ?モノのアルバムを制作したのが、「企画モノ」を手がけた最初だったのだが、今でもそれらのアルバムは、「思い出の作品」である。
比屋定さんは今回は来れなかったので、仮歌を、このアルバムのコーコーヤ担当以外の曲で歌手を務められるyuumiさんにお願いして、作業を進行。コーコーヤ「antique」の時のエンジニア、シュガースペクター氏持参のノイマンマイクの復刻モデルを使っての実に気持ちの良い音質のもと、予想以上にスルスルと作業は進み、晩ご飯までに全ての作業の三分の二を終了。もう今日はいいや、ということで、飲食モードに。
1220338272.jpeg ジョアン・ジルベルトも使ったノイマンマイク(の復刻)

1220338273.jpeg 最近ハピスタ作業の後は、いつもここ。美味。

line