2008年12月の日記:[以前の日記]
 
 
12月25日(木)
 
 
南青山マンダラにて、「植木等生誕祭」

 今年の3月にNUUので発案で名古屋で行われた「植木等追悼ライブ」の「続き」である。前回は名古屋で、NUU+笹子に、地元のアーティスト二組が参加してのものだったが、今回は東京で、NUU側もデュオでなく「ごますりトリオ」と、それにもう一方の出演者に「くものすカルテット」を迎えて、という布陣。
 くものすカルテット(7人もいて、全然 "カルテット"じゃない)は、かの「クロノスカルテット」の名前をもじった名を持つ不思議なバンドとして名前だけは知っていたが、パフォーマンスに優れた、今回の企画にうってつけのバンドであった。対する「ごますりトリオ」は、笹子、黒川、渡辺亮という地味な編成で、くもカルに比べて余りにもパフォーマンス性に乏しく、くもカルのリハを見て怖じ気づいてしまい、「しょぼくれトリオ」に急遽改名する始末。しかも出番もくもカルの後、ということで、どうなることかと気を揉んだのだが、流石はパフォーマンスでは決して負けないNUUさん、くもカル・メンバーのコーラスの助けも得て、リッパにこの「バラエティー・ショー」のトリを務めていた。
 来ていただいた皆様にはわかっていただけたと思うのだが、植木等やクレージーキャッツも最高に魅力的だし、それを演ずるNUU達もそれに負けずに魅力的。ショーとしてとても素晴らしいものを演っているのだが、普段の我々の活動との違和感のせいなのか、単に植木等の名前に反応する世代と我々のお客さんの世代とのズレのせいなのか、動員には結構苦労したようである。お客さんは、時としてアーティストのレンジの広さについていけない、ということの現れなのか。ちと残念ですな。何で来ないのぉ?おもしろいのに。
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1230282180.jpeg くものすカルテットでは、猫がサックス吹いてます。

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12月23日(火)
 
 
新潟県見附市文化会館にて、小松亮太「リオとブエノスの果実」最終日

 おっかなびっくりで参加した今回の小松さんのツアーも、どうやら無事終了。当初の予想を裏切って?勉強になっただけでなく、大変楽しいツアーともなった。
 普段の自分の活動は、総じて「サウンドを作る」ことを目指しているもので、そういう意味では「楽器奏者」として技術の限界に挑む、みたいな、本来の楽器奏者が持つ目的意識を、僕は余り共有していない。ショーロクラブやらコーコーヤやらですら、難しいことをやっていそうに見えるかもしれないが、実は自分にとってはやりやすい技術内容の範囲内に収まることを主にやっているのであり、眼目は、「サウンド作り」の方にある。
 第三者のインストグループに参加する、というのは、どうしてもそれだけでは済まない。もっと一般的意味での「楽器奏者」たることを要求されるのは、しょうがないことだ。なので、今までそれは極力避けていたのだが、今回のツアーに参加して、一生懸命楽器と向き合う、ということを、久しぶりに経験させてもらった。正直、初心に帰ることが出来た。
 かと言って、それではこれからは・・・、という方向には決して行かないのが、僕らしいところではあるが、今回の経験は、自分の今後の演奏のいろいろな部分に活かされる予感がしている。小松さんとメンバー諸氏に、改めて感謝したい。もちろん聞きに来ていただいた皆様にも。
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12月20日(土)
 
 
初台、近江楽堂にてEPO「ヴォイス・ヒーリング・ライブ」

 近江楽堂は、音響的になかなか個性の強い所だ。かつてショーロクラブでやった時にも、賛否両論あったと思う。ただ、歌とギターのデュオという組み合わせは、ショーロクラブのように「上はバンドリンから下はコントラバスまで」みたいなレンジの広さは無いので、何とかなるだろう、とは思って会場入りしたのだが・・。
 音を出してみて、凄く気持ちがいい・・・。天井に向けて上っていく音が、幻想的、というか、何をやっても凄く気持ち良く響くのである。EPOさんと二人でいろいろな曲を試したのだが、「カルビーのカッパエビセン」みたいな歌ですら、宗教歌のように聞こえる。歌手の皆さん、是非一度ここでやりましょう。
 ところで、月アタマのSTBでのライブの時に、僕とスタッフMさんが似ているか、というハナシの続編。前回は、国府弘子さんが二度も僕とMさんを間違えた、というハナシだったのだが、今日はついに長年の知り合いでもあるスタッフにまで間違えられてしまった。ホントに、そんなに似てますかねぇ。

1229869521.jpeg 再ビ問フ。

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12月18日(木)
 
 
青山プラッサオンゼにて、ショーロクラブ with 松田美緒

 約8ヶ月ぶりのライブ、というだけでなく、やっとスケジュールに乗せることが出来た来春のレコーディング及びそれ以降の演奏活動への「再スタート」の意味合いもあった今回のライブだったが、極めて満足の行く内容となった。(と思う。)いかがでしたか?
 ゲストで入ってもらった松田さんとのコラボも、おもしろかった。2部の、ショーロクラブのオリジナルでは、随分苦労をさせてしまったようだが(自分の曲がこんなに難しいとは知らなんだ)、特に前半の、シコ〜ジョビン〜ファド〜東チモール民謡〜武満徹、という流れは、ユニットにもピッタリとフィットしていた。(と思う、)
 全員50を超して「初老クラブでございます」というシャレが、シャレですらならなくなりつつある我々だが、「初老」でなくては出来ない演奏の境地、というものもチラチラ見え始めている。(と思う。)これから作るアルバムは、そのへんも意識しつつ内容を練っていきたい。来年は結成20周年。アルバムは22枚目、ということになる。「ならでは」のアルバムにしたい。
 で、その前に、結成20年目の最初の仕事は、1月31日、シンガーソングライター、ハシケンの企画による「オトナのためのアコースティックナイト」(吉祥寺スターパインズカフェ)である。単独演奏だけではなく、ハシケンとの絡みなども計画中。よろしくお願いします。

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12月17日(水)
 
 
ショーロクラブwith松田美緒、リハ

 ショーロクラブでのライブは、実に8ヶ月ぶりである。いつものことではあるが、ちょっと気を許すと、すぐさぼってしまうユニットなのであった。しかし8ヶ月ものブランクは、流石に「新記録」かもしれない。久しぶりに出す音は、何か初々しいものもあり、沢田穣治などは何曲も譜面をなくしたりしていて、なんだか危うい予感におののきつつも、リハは思ったよりもちゃんと進行。かつて散々やっていて、もう1年以上やっていないような曲もあって、新鮮、という言い方も出来ないではない。その「新生」ショーロクラブのライブは、明日、青山のプラッサオンゼである。(前日にリハ、というところが、このユニットらしくて、シブイ。)
 で、今回のゲストの松田美緒だが、最近ブラジルから帰って来たばかり。リオで女優業をやったあと、ヘシーフェでイベント出演、サンパウロでもライブ。ついでにカエターノ・ヴェローゾのレコーディングの見学までしてきたのだそうだ。いつものことだけど、アナタのエネルギーは、おじちゃんには眩しすぎるのよ。
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12月13日(土)
 
 
八王子市南大沢文化会館にて、小松亮太「リオとブエノスの果実」

 残すところあと二回となった「リオとブエノス」だが、今日、ちょっとした事件が起こった。サウンドチェックの途中で、バンドネオンが壊れてしまったのだ。
 バンドネオンというのは、そもそも19世紀にドイツの楽器メーカーが開発したもので、その後本国では廃れ、殆どアルゼンチンのみで使われている楽器(と小松さんが言ってました)。第二次大戦後にはそのドイツのメーカーも倒産してしまい、今世界に存在しているバンドネオンは、全てそのメーカーがかつて作っていたものを、修理しながら使い続けているものなのだそうだ。極めつけの「特殊楽器」ですね。
 サウンドチェックを中断してその場に座り込んだ小松さんは、ねじ回しやらペンチやらを取り出して、さっそく修理開始。少し時間はかかったが、結局修理することが出来た。簡単な故障ぐらいは自分で直せないと、バンドネオン弾きは務まらないらしい。
 難しい故障では無かったので事なきを得たワケだが、もし「複雑骨折」だったりすると、場合によってはコンサートそのものが出来なくなってしまいかねない。特殊楽器はオソロシイ。そのリスクは、相当なものである。僕の使っているガットギターは、仮に急に壊れたとしても、地域内に楽器屋さえあれば、必ずひとつやふたつは置いてあるような「普通楽器」なので、何とかはなる。でも、例えばこの前の田人町のような山の中では、やはりお手上げである。かといって、毎回二本持って移動するのも、ねえ。どうしたもんでしょうかね・・。
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12月12日(金)
 
 

オーチャードホールにて、畠山美由紀15周年コンサートに出演

 15周年をオーチャードホールで迎えられる、という畠山さんは、やはりシアワセな歌手だと思う。もちろん彼女自身ががんばってきたからこそでもあろうが・・。自分の出番を終えて、客席の最後列で聞かせてもらったのだが、歌手として、ということを越えて「ショーの中心人物」としての、抜群の存在感を発揮していた。しばらく一緒にやらない間に、より大きな存在になっていたのですね。15周年、おめでとうございます。
 で、僕の方なのだが、前半の中頃、という、あんまり気張らなくても良さそうなあたりの出番。まず畠山さんとゲストのアン・サリーさんと3人で「蘇州夜曲」を。久しぶりの大きなホールだったので、出るまではちょっと緊張したが、譜面の上に「ゆっくり!!」と書いておいたのが良かったのか(キャリア二十何年のベテラン、などと言っても、その程度)、落ち着いて演奏に集中することができた。あとは更に深い「SABIA」、最後に崩壊寸前までつっぱしる「CAI DENTRO」まで、全くリラックスしたまま出番終了。久々に、大会場での演奏を楽しむことが出来た。いつもこうだといいのだが。
 明日も昼公演で入り時間が早いので、アンコール前に一人会場を後に。電車に乗り込んだところ、事故のために途中で止まってしまった。そこで、「電車が止まったら、まず飲み屋へ行け」というEPO師の教えを忠実に守り、下車して飲み屋へ。約1時間後に、運転再開したばかりの電車にて、無事帰宅。
1229103329.jpeg ステージでかし。林立するマイクスタンド。

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12月11日(木)
 
 
NUU宅にで、25日の「植木等生誕祭」リハ

 パーカッションの渡辺亮君、クラリネットの黒川紗恵子とともに、リハ。植木等のようなものを扱うことは、NUUとのつきあいがなければ無かったはずで、それだけでもNUUには感謝、である。ともかくおもしろいですから。当日は対バンの「くものすカルテット」のメンバーにもコーラスで手伝ってもらって、「ゴマすりトリオ」名義で、アホなことをします。よろしく。
 リハ後、NUUのお母様の手料理をいただく。お母様の手料理は、NUUのスタジオワークの時にしばしばご馳走になっているけれど、大変美味。今日も、豚汁など、今まで食べた中で一番美味しかったかも。調子に乗って「酒、くれ」と言ったら、本当に出てきたので、しばし反省。

1229102923.jpeg とりとめのない写真

1229102924.jpeg 家中のお土産パーカッションを集めて。

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12月9日(火)
 
 
青山プラッサオンゼにて、比屋定篤子ライブ

 比屋定さんとは、前回のライブから少し間が空いていて、ちょっとじっくりリハをしようと思っていたら、リハ中に何故かマルコス・スザーノが乱入。スザーノとは本当に久しぶりで、会えて嬉しかったのだが、リハの方は何だか中途半端なことに。それでも、何度も何度もやっている曲なので、何とかアタマを整理して本番へ。比屋定さんは比屋定さんで、おしゃべりのカンジにやはり「違和感」があるようで、首をひねりながらしゃべってるし。恐らく聞いておられる方々にはわからない部分で、小さな?マークをアタマの中に点滅させつつも、ライブ自体はつつがなく進行していったのであった。
 最後にコーコーヤ女子2名が参加してくれて、先日の「アラフォー企画」の中から2曲、更に最後に比屋定さんと作ったオリジナルの「心踊る」を。「アラフォー」の中では、1曲目に収録されている「異邦人」が、ライブ的にも圧倒的に面白く、これがお客さんの前で出来たのが、今日の最大の収穫だったかも。
 
1228925879.jpeg 顔が白い。

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12月8日(月)
 
 
 12/12の「Miyuki Hatakeyama 15th ANNIVERSARY CONCERT」のリハ。久しぶりに畠山さんにお会いしたワケで、彼女に「全然変わってませんね〜」と言われたが、畠山さんもいろいろと相変わらずでした。BICは、ヘアスタイルが変わって山賊のようになってた。今回は殆どデュオに近いような小編成で3曲ばかりやらせていただくことになっているのだが、アンサリーさんと3人の絡みなんかもあって、楽しみである。しかし、15年というのは、早いね・・。ショーロクラブが来年20年目ということを考えても、あの若さで15年は、早い。ううむ。
 ところでハナシは変わるが、その20周年を迎えるショーロクラブも、どうやら20周年記念アルバムを出すことに目処がつきつつある。来年は、充実した「20周年活動」が出来そう。がんばろっと。

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12月7日(日)
 
 
横浜市緑公会堂にて、小松亮太「リオとブエノスの果実」

珍しく「家から30分」圏内での仕事。全然急がなくてもいいこういう時に限って、妙に電車の接続が良かったりめったにない横浜線快速に乗れたりして、よけいに早く到着。会場の緑公会堂だが、これが、実に古いホールで、裏階段など、ユーレイが出そうな雰囲気。でも、音響の具合がとても良い。しばしば古いホールというのは音響がいいのだが、あれは何故なのか。昔の壁材の方が音の反射の具合が丁度良かったりするのだろうか。謎である。音響工学みたいなことは、今の方がよっぽど進んでいるだろうに、新しいホールの方が、むしろしばしば音を作るのにとてもてこずる。どういうことだっ。

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12月6日(土)
 
 
高崎市文化会館にて、小松亮太「リオとブエノスの果実」

 約三週間ぶりの「リオとブエノス・・」である。こういうのが、一番恐い。何度もやってどんどん練れてきて、ノーミソが自然に覚えて譜面から目が離れ、意識せずに通過出来るようになっていた場所に、思わぬ「穴ぼこ」が開くのに丁度いいのが、このくらいの「空白期間」、というワケだ。しかも当日入りの夕方公演なので、家で確認する時間もなければ、リハの時間が潤沢にあるワケでもない。こういう場合は、経験的にも、リラックスを心がけるというより、もうテンションを高めて正面突破するしかないようである。
 で、事実そのような展開になり、お客様の前で恥をかくような事態は逃れ得たのであったが・・。それにしても、昔からそうなんだけど、他のメンバーがコケると、自分の方は安心して少し落ち着いた気分になるのは、どういうことか。つくづく自分の「小物」ぶりを感じるねえ。

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12月5日(金)
 
 
横浜DOLPHYにて、桑江知子さん、鬼武みゆきさんとライブ

 DOLPHYは随分久しぶり。最後に出たのは城戸夕果さんとだったかEPOさんとだったか。一応6年前、とステージでは言ったけど、実はどのくらい前か、よくわかっていなかったりする。そもそもこのお店は、鬼武さんが自己のトリオで最近よく出演していたのだが、ある日鬼武さんが、桑江さんファンのマスターから、桑江さんにやって貰えないだろうか、という祖談を受けたことから実現した。最初は、音楽内容がジャズ屋さんとどのくらいマッチするのか、本来のこの店の在り方を知っている鬼武さんや僕には、一抹の不安もあったのだが・・・。
 結果的には、凄く良かった。普段より少し緊張感があり、そして同時に小さなライブハウス特有のリラックス感もあり、そして何よりDOLPHYの、演奏をする場としての快適感があり。桑江さんと音楽をやる上について、僕なりに「理想」の世界があるのだが、今日はもしかしたら今までで一番そこに近づけたかもしれない。ちょうど、業界古参の某有名辣腕マネージャーも見に来てくれていて、僕が意を用いて来た部分について特に指摘の上、とても良かった、と言ってくれたのが、うれしかった。わかるひとはわかってくれるのであるなあ、と思ったワケです。


1228534691.jpeg 満員御礼

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12月4日(木)
 
 
六本木STBにて、EPO アクアノームのライブ。

 今年の春頃、国府弘子さんと共演させていただいた時に、国府さんの、どこかEPOさんに通ずる不思議なキャラについてご報告した。その時、仲間内で話題になったエピソードとして、アクアノームのコンサート終了後楽屋に来てくれた国府さんが、僕の前を通り過ぎて、僕に似たスタッフMさんのもとに直行、手を取って「素晴らしかったですっっ」と言った、というハナシを書いたと思う。で、今日なのだが、終演後。「いや〜、またもや、素晴らしかったですっ、と挨拶されてしまいましてね・・・」と、Mさん・・。
 前回当時は、まだそんなにしょっちゅうお会いした間柄ではなかったのだが、その後、僕は国府さんと一緒にライブをやり、酒も飲んでいる。Mさんに至っては一緒に何度もタクシーに乗っているのだそうだ。
 この件について報告を受けた僕は、さっそく帰り際の国府さんをつかまえて、またやったそうで・・・、と、やんわりと突っ込み。「いや、あの、ササゴさんに先に会ったら絶対間違えないんだけど、もごもご」と、ヘンな言い訳する国府さん。最後にお別れの挨拶をして、バイバイをしたその彼女の手のひらには、相変わらずマジックでメモ書きが。何てオモシロイ人・・・。
 で、打ち上げでもそのことが話題になり、Mさんと僕はそんなに似ているのか、というハナシに。似ているという人もいれば、それほどでも、と言う人もいる。ちょうど今日のライブは、出演した岩原さんや宮川さんのご両親に混じって僕の母も見に来ていたので、ここは"製造元"の判断を仰いだところ、「似ている」のだそうな。皆さんはどう思います?
 ライブの方は、泣いたり笑ったりと、いろいろ上げ下げの激しいライブだったけど、それがEPOさんなのです。思い通り感じたとおりにやってください、バックはこっちで守るから、のココロ。

1228534620.jpeg 似てる?

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12月2日(火)
 
 
EPOさんと、4日のSTBのリハ。

 昨日今日と、多摩川べりのスタジオにて、EPOユニットのリハ。この「アクアノーム」というグループは、ZE PINHEIRO&BOTOと共に僕にとっては珍しい?大編成バンドなのだが、ともかくカッチリした作りをしないのである。今回も新曲が5曲もあるのに、譜面も用意していない。「えーと、ササジー、譜面、採ってもらえるかな、と・・。」みたいなことを、リハが始まってから言われるのも、なんだかZE PINHEIRO&BOTOと似ていたりして。
 しかしながら、EPOさんのイメージする力は強力で、その曲をどういうカタチに持って行きたいか、ということは、とてもハッキリしている。故に、ひとたび音を出し始めると、どんどん曲が立ち上がって来る。このリハだけでも、「見せ物」としてもおもしろいだろうなぁ。みんなビックリするだろうなぁ、と思う。
 それと、このバンドのおかしいところは、ともかくみんな気負ってない、というか、気楽にしているのですな。月並みな言い方だが「笑いが絶えない」のだ。誰もピリピリしていない。すぐアホな冗談が飛び出すのだが、一度曲に入れば、どんどん集中度が増していく。ある意味、音楽をやるにおいての理想的な精神状態の中で音楽を作れるグループだと言える。
 ちなみに、4日は、まだ当日券があるそうです。是非見に来てください。
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