2009年1月の日記:[以前の日記]
 
 
1月31日(土)
 
 
吉祥寺スターパインズカフェにて、ハシケン+太田惠資(Vin)+ショーロクラブ

「オトナのためのアコースティックナイト」。太田さんも加わって、相当内容充実だった。ショーロクラブや太田惠資など、クセのあるミュージシャンを従えたハシケンの音楽も、また十分にクセがあって、それがうまく共振していた。このジョイントは、想像していた以上にうまくいったかも。
 ショーロクラブは、今年結成20周年を迎えて、演奏は近年に無く好調。どうしたんだろうねえ。そろそろ「老人力」に手が届きつつあるのかも、と、半ば本気で思っている。まだまだ「雑念」も多いですがね。「20年前のレコ発を見ました」というファンの方から花束をいただき、「継続は力なり」ということを、ちょっと思いました。
 これで、ショーロクラブはしばらくお客様の前から姿を消し、レコーディングに専念することになる。リリースの時期は、「夏前後になるであろう」というところまでしか決まっていないが、平行してコンサートのブッキングなども始まっている。秋からは「怒濤のスケジュール」になる「はず」なので、よろしくお願いします。それから地方の方、秋以降、積極的に動きますので、是非お声をおかけください。
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1月29日(木)
 
 
ハシケン&ショーロクラブで1/31用リハ。

 異色の取り合わせ、と言えるだろう。今回のジョイントは、ハシケン側からのお誘いで実現した。「オトナのためのアコースティックナイト」という企画なのだそうだが、第一回目から僕らなんか呼んでいいのかなぁ、なんてね。
 ハシケンとは、今まではNUU絡みでのおつきあいに終始していた。NUUのライブのゲストで来てもらったり、NUUのアルバム「あかり」を共同プロデュースしたり、などなど。一緒に音楽をやっていて、もの凄く豊富なイメージ力と、そのイメージを結晶させていく執念と体力に、非凡なものを感じる人である。
 今回、ショーロクラブは前半に単独でワンステージ、後半にはヴァイオリンの太田恵資さんも含めて、メンバーバラバラに出たり入ったりしながら、ハシケンのサポートをする。多分ハシケンのファンの皆さんにとっても、ショーロクラブのお客さんにとっても、「普段とは少し違う風景」をお見せすることになると思う。

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1月23日(金)
 
 
代官山「張れたら空に豆まいて」にて、コーコーヤ「antique」レコ発ライブ


 今まで、コーコーヤの側がゲストの立場に立ったことは何度かあるが、こちらがゲストを迎える形のライブは、もしかしたら初めてだったかもしれない。レコーディング参加組も、パーカッションのビックは当初からお願いしていたのだが、ヴォイスの神田智子さんとsaigenji は、飛び入りで、それぞれレコーディングの時以上のパフォーマンスを披露してくれた。
 そして、更にスペシャルゲストとして、ゴンチチのゴンザレス三上さんに来ていただけたのは、嬉しかった。三上さんのソロアルバムに演奏・アレンジで参加させていただいたのがコーコーヤにとっての「初レコーディング」だったのであり、それがそのままテレビCMで1年間「ゴンザレス三上withコーコーヤ」のクレジットで流れ続けた。普通は「withコーコーヤ」の部分は、本来クレジットする必要は無いものなのであって、そういうところからも、三上さんの「愛」を感じるのである。演奏は勿論のこと、この度も「奇妙トーク」炸裂で、「さすがは三上さん」と、改めて惚れ?直しました。
 そして、晴れ豆には何度か出演しているけれど、こんなの見たことがないという程、店の奥までギッシリのお客様。おかげさまで気持ち良く演奏させていただくことが出来た。皆様、ありがとうございました。

 CD発売が去年の7月なので、レコ発と言うにはちと時期はずれだったのだが、去年はCD発売後を中心に計40本近くもライブをやっていたそうで、今日は言わば、それら一連の動きの「総決算」としてのライブだった。おかげさまでインディーズ・インスト系としてはなかなかの売れ行き、とのことで、次作の企画への流れもも整いつつある。それもこれも、皆様のおかげでございます。
 流れ、と言えば、コーコーヤで、フジテレビのアニメ「リストランテ・パラディーゾ」(オノナツメさん原作)の音楽を制作することになった。店員が老眼紳士ばかりというイタリアのレストランの物語で、同じく老眼紳士である僕にピッタリな作品だ。これは放映後にサントラCDとして発表される流れのハナシであり、現在既に曲出し作業進行中。2月にはレコーディング、というスケジュールである。カミサマは、コーコーヤに、このまま気を抜かずに突っ走れ、とおっしゃっているらしい。
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1月19日(月)
 
 
もろもろ

 今年の1〜3月は「制作月間」で、ライブが少ない。制作も、行程の後半はスタジオワークが中心となるのでいろいろ派手であり、ご報告することも多いのだが、今はひたすら家に籠もり、「四六のガマ」よろしく一人脂汗を出して鏡とにらめっこしているような日々である。僕は作曲が苦手で(と言うと「またぁ」みたいな言われ方をするのだが、意識としては演奏の方がナンボか気楽なんです。)、1年に1〜2度訪れる"作曲週間" では、いつも辛い思いをする。今回は、ショーロクラブだけでなく、いろいろ他の作業もあるので、ひときわイヤ〜な日々だ。
 経験的に、時々アタマの鉢が開いたような、メロディーがダダ漏れになるような状態が訪れるのだが、そのタイミングを捕まえるのがとても難しい。今回は十分に時間を確保しているのだが、で、いつその状態が訪れるのかが、全く予想がつかない。演奏に明け暮れている時からの切り替えも難しい。いやぁ、作曲は難しいんですってばっ。

 グチはこのくらいにして、若干の宣伝を。

●おかげさまで1/23コーコーヤの前売りは好調のようです。もう何日もないけれど、売り切れることもあり得る情勢なので、お早めにご予約ください。ちなみに、大変申し訳ありませんが、予約番号は、座席の優先順位とは関係が無いシステムを取るそうなので、前の方の席をご希望の方は、お早めに起こしいただければと思います。
●1/31ハシケン&ショーロクラブの内容ですが、1セットまるまるをショーロクラブ単独で演奏、ハシケンとの絡みも、ユニットとだったりメンバー一人一人とだったり、いろいろヴァリエーションを交えてやる予定です。リハはまだこれからなのですが、我々も今から楽しみにしています。是非お越しください。
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1月18日(日)
 
 
エイベックス関連某歌手新譜のためのレコーディング

 何故「某歌手」と書くかと言うと、発表していいのかどうか、聞き忘れたからでして。特にメジャー展開されている方の場合、発表のタイミングなどにはいろいろな「戦略」みたいなものがあって、いついつまでは発表しないように、ということが、わりと厳格にある。今回おつきあいさせていただいた歌手の方も、浜××××さん程では無いけれど、同じ系列の、僕ですら名前を知っている超メジャーな方である。普通、こういう系統の方と「交わる」ことはまず無いのだが、「リミックス」要員としては、時々お声がかかる。
 今日も、その歌手の新譜シングルのカップリング曲として、その新譜のリードトラックからボーカル部分だけを取り出して、それにギター一本で新たに全く別の伴奏をつける、という、こちらにとってやること自体は普段と同じという、大変やりやすい形でのリミックス作業。そんなワケで、大変手際よく、あっと言う間に終了。今まで、久保田利伸さん、広瀬香美さん、Fantastic Plastic Machine他と、リミックスという形で「共演」してきているが、普段はまず関わることの無い人達とのこういう「共演」も、ちょっと遊び感覚で気楽に出来る部分もあって、なかなか楽しい。
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1月14日(水)
 
 
ゴンザレス三上さん、ビックを迎えて、コーコーヤ、1月23日渋谷ライブ用リハ

 アルバム発売後半年を過ぎての、季節外れ?なレコ発ライブなのだが、ともかくも今回のコーコーヤのファーストアルバム「antique」発表を巡る「ひと盛り上がり」の、ひとつの区切りとなるであろうライブでもある。
 そういうワケなので、最も「普段と違う」コーコーヤを見ていただこうと、デビュー以来何かとお世話になっているゴンチチのゴンザレス三上さんに、わざわざ大阪から来たいただくことをお願いし、快諾をいただいた。20年以上前からゴンチチの存在は知っていたけれど、ここに来てこういう形で三上さんにお世話になるとは、ちょっと感慨深いものがあります・・。
 今日は、まず「もう一方のゲスト」として、ビックに来てもらって、数曲をリハ。本番ではコーコーヤレコーディングのサポートメンバーの代表として、レコーディングの感想なども述べてもらう予定。続いて三上さん登場。予定時間いっぱいを使って、大変マジメな練習を。三上さんのギターが加わることで、コーコーヤのレパートリーに、また別の光が当たったように感じた。必ずしも別の楽器で加わるのが簡単では無いコーコーヤのサウンドに対して、ナルホドさすがはっ、と思うアイディアを加えていただいたことに、大変感動。
 当日は、他にも複数の飛び入りゲストのウワサもあり、コーコーヤのライブとしては珍しく?賑やかな一夜になりそうである。まだ残席もあるようなので、是非お早めにご予約を。
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1月6日(火)
 
 
 時差出勤で、午後からかとうかなこ新譜のTDに顔を出す。昨夜からTDを始めて、今日中には終了しなければいけない、というハードスケジュールで、今回は僕はプロデュースにはタッチしていなくてヨカッタ?のだが、プロデューサーでもあるかなこちゃんとマネジメントのKさんは、あんまり寝ていない模様。
 今回の新譜の内容については、録り始めた2年前と今と比べても、相当かなこちゃん自身がヴァージョンアップしているのが如実に出ていて、なかなか頼もしかった。楽曲も、かつて僕がプロデュースした「ひだまり」よりも、随分「色」が濃くなっているように感じた。僕自身の参加は半分ぐらいになるようだが、春には発売されるそうなので、是非聞いていただきたい。
 幸い順調に作業も進んで、数曲のTDに立ち会った後、スタジオを後にして、吹田の某店でのCHOVE CHUVA新年会へ。参加者は、CHOVE CHUVAチームの他、VOCEの靖子さん、石垣島スケアクロのHちゃん他数名。途中からヤーソやパーカッションの山村誠一さんも加わり、大変大阪情緒?たっぷりな飲み会に。しかし、大阪の女子は飲むとひときわ濃いいなぁ。ついていけまへんでしたわ。
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1月5日(月)
 
 
奈良のスタジオにて、かとうかなこレコーディング

 今年の最初の仕事は、関西にやって来ての、かとうかなこのレコーディング。随分前から断続的に音を録り溜めていたのが、今日の録りをもって終了、という運びになるはずの一件である。本日の楽曲は、既に何度かライブでもやっている1曲と、オリジナルの新曲が1曲、の予定だったのだが、昨日のこと、リハスタジオに行ったら、「昨日、出来たばかりの新曲をメールで送ったんですけど・・・」と、かなこちゃん。う〜む、自動的に迷惑メールで処理されてしまったらしい。正月早々新曲など送られても迷惑、ということでは決して無かったのですが。

 で、その場で譜面を貰ってリハを始めたところ、これがとんでもない難曲なのであった。リハの後、高校時代の友人達との新年会があって、お酒はひかえめにしつつ高血圧と人生におけるシアワセの在り方についての深い議論をしたのち、実家に帰ってその曲のおさらいをしたのだが、2時間練習しても全然弾けない。レコーディングで、ある楽曲について技術的に自信の無いままスタジオ入りすることは、今までまず無かったのだが、ついに悪しき先例を作るハメに。おまけに、その新曲を含め全3曲も録らないといけないのに、共演の大森ヒデノリさん(フィドル)と田中良太さん(パーカッション)は夕方にはスタジオを出なければいけない、という、絶体絶命の時間割。

 しかし、なせばなる、と言うか、火事場のバカ力と言うか・・、大森さんの退出時間ぎりぎりに、どうにかこうにか、OKテイクを出すことが出来た。普段使わない頭をフル回転、凄い「瞬間集中力」でもって、何とか合格点に漕ぎ着けた。崖っぷちのミュージシャンのこういう能力も、なかなかバカに出来ない。その後も、そのまま随分前に録ったテイクを含めてのトラックダウン作業へ。明日も引き続きトラックダウンに立ち会う予定。

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1月1日(木)
 
 
散文的年頭所感。

 あけましておめでとうございます。

 昨年は、例年に増して、いろんなことをやったような気がする。特に12月以降の日々は、音楽的にとても内容のある、充実した日々であった。いろいろな相手といろいろな音楽を出来ることは大変刺激的で楽しいことではあるが、しかしながら毎日毎日日替わりで違うことをやっていると、ストレスも溜まって、だんだん気持ちが鬱屈してくる。かと言って仕事が無ければ無いで、やはり気持ちが鬱屈してくる。自由業というのも、やっかいなもんです。そういえば、去年のオシリ頃、某歌手とのライブで来年の抱負を聞かれ、「少ない仕事で高収入」と言ったら、じゃ、ワタシとはやりたくないのかっ、と詰め寄られたということがあったが、内容に価値を感じる仕事と収入とはあまり関係が無い、というのも、残念な現実ではある。   
 今年も既にいろいろなプロジェクトが決まってきていて、それは追々発表させていただく予定だが、世界同時不況の影響なども、いろいろ出て来るのかもしれない。歌舞音曲に予算をかけづらい状況も予想されるが、しぶとくやって行きたい、と思っている。
 しかし、年頭のコメントを、アーティスティックな夢のハナシとかではなく、収入などのハナシで始めるミュージシャンというのも、どうよ、と、我ながら思う。すいませんね。そして、去年1年、ありがとうございました。今年も、どうぞよろしくお願いします。

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