2009年3月の日記:[以前の日記]
 
 
3月31日(火)
 
 
ショーロクラブレコーディング


 ショーロクラブが最初にアルバムを作ったのは、90年。まだ未熟者であった我々は、初日の2曲目で完全にハマってしまい、その日は1曲しか録れなかった。それでも、予定された残り二日で、残り全曲を録り終えることが出来たのである。それ以来、どうも、自分たちの作品集については「3日で録る」ことが身に染みついてしまったようだ。その後、予算が潤沢な時で5日も6日もスタジオを抑えていた時もあったが、結局そういう時は夕方4時に終了してしまったり、と、単に一日の仕事数を減らせていただけで、常に作業時間は「まとめたら3日分」ぐらいだったように思う。今回も、予定としては4日ぐらいを考えていたのだが、キッチリ3日で録りを終了してしまった。
 今日はまず朝10時!から柏木広樹君に来てもらって、沢田穣治ご無体メロディのダビング。昼前から岡部洋一、アコーディオンの佐藤芳明君両名に来て貰って、ショーロ(のようなもの)とサンバ(のようなもの)を1曲ずつ。その後佐藤君には休んでもらって、前回撮ったカボクリーニョ(のようなもの)のダビングを。ちゃんと岡部洋一の「夜の仕事」に間に合うように終了。居残りの佐藤君とショーロクラブとで、笹子作「侘びさび系」の1曲を。この曲は、単純過ぎるが故にどう扱っていいかわからず、アレンジ段階でメチャクチャ苦労をした曲だったが、やってみれば、初めからこれしかない、というカタチになった。最後に佐藤君にも沢田ご無体メロディのダビングをしてもらって(この曲は、ゲスト全員参加なのです)全行程終了。あとはトラックダウンを残すのみ。
 今回のアルバム、純然たる作品集としては10作目、サントラなどの企画ものを合わせると、実に22枚目のアルバムである。モーロクしてしまった部分も、逆に未熟にして到達し得なかった部分も含め、それなりのチャレンジ精神を持って臨み、そういう内容になったと思う。乞うご期待!
1238552196.jpeg 柏木君、岡部君

1238552197.jpeg 佐藤君、エンジニア花島さん

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3月29日(日)
 
 
いわきアリオス小劇場にて、NUUコンサート

 2007年から始まったNUUの「お出かけアリオス」の企画も、今回で12回目だそうだ。「ホールのコンサートを出前します」というこの企画、動員人数も計千数百人を数えたそうで、福島県いわき市、という限定的なエリアでのことと考えると、ある意味奇跡的なことだったかもしれない。何度も言うけれど、アリオスのスタッフの「やる気」と現地の人達の気持ちとNUUの能力の「幸運な出会い」の結果である。関わった身としても、楽しい思いをさせていただいて大感謝、でした。
 で、今日は、さんざん「お出かけ」した末の、初めてアリオスの「中」に入れてもらってのホールコンサート。満員の客席の中には、何度もいわきに通ううちに見知った顔もチラホラ。構成としては、一部は普通にNUUのライブだったのだが、二部は、過去の「おでかけ」先での各公演や関係者の皆さんとの交流の記録写真をスライドで映しながらのアカペラによる即興歌、更に草野心平の詩にみんなで曲をつけてNUUが歌ったアルバム「つんつんつるんぶ・・」の内容を、地元の子供達を中心としたコーラスと一緒に再演する、など、大変盛りだくさん。実は、なかなかひとつのコンサートとしてまとめ上げるのは簡単ではない流れでもあったと思うのだが、そこはNUUさん、きっちりまとめ上げて、素晴らしいコンサートを作っていた。
 今回のコンサートを持って、「おでかけアリオス」NUU企画はひとまず終了する。僕個人は、すでに別企画のハナシもあり、今後もいろいろアリオスにはお世話になることになりそう。NUUも「これで全て終了」では、もったいない。この「12回」を土台にした、更にヴァージョンアップされたものが、何か出来たらいいな、と思う。
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3月28日(土)
 
 
いわき市郷ヶ丘幼稚園にて、NUU「おでかけアリオス」ライブ

 朝9時出発で、郷ヶ丘幼稚園へ。ここのところ午前中始まりのレコーディングなどが多かったので、早起きも余り苦にならない。
 子供相手のコンサートというのは、決して簡単なものでは無く、まあ例えばショーロクラブなどはどう考えても不向きだと思うのだが、恐らく我が共演者の中ではNUUさんが、最も「向いて」いるのではないか。彼女の持つ「全世代対応型」の高度なパフォーマンス能力と作品の威力が、今日も遺憾なく発揮されたのであった。
 45分程の時間、小さな子供から保護者の皆さん、職員の皆さんの全てが声を合わせて歌い、笑っているのを見ていると、こちらも楽しくなってしまう。NUUも、自信を持ってパフォーマンスしているのが伝わってきて、頼もしい限り。一連のいわきアリオスでの活動は、NUUにとって大きな財産になったのだな、と、改めて感じる。

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3月27日(金)
 
 
リハ、リハ、リハ・・・

 昨日の夜にいわき入り。今朝は11時半にいわきアリオスに入って、夜8時までにふたつのリハーサルを、ほぼぶっ続けで敢行。
 ひとつめは、吉田慶子さんとのリハ。吉田さんの新譜をプロデュースすることになったのだが、今回が、吉田さんの選んだ曲に大体のアレンジを施したものの、初めての音合わせ。このアルバムの「ネタ」は、「ナラ・レオン」。かつて当ダイアリーでも書いたような気がするが、僕にとってナラはもの凄く特別な存在であって、こういうカタチでナラと関われるのは、とてもウレシイのである。ともかくシンプルで繊細な内容にしたいと思っていて、アレンジも、ドンピシャその方向。幸い、吉田さんにはほぼ気に入っていただけた模様で、ひと安心。あとは、もう少し深く「耕す」作業をして、月末の本番へ。
 吉田さんを見送ったところで、入れ替わりにNUU、夏秋文彦さん、渡辺亮君登場。大リハーサル室にて、明日の「おでかけアリオス」郷が丘幼稚園、明後日のアリオス小劇場でのコンサートのリハ。NUUのいわきでの活動については、これも前々から当ダイアリーでその都度ご報告してきたが、今回の公演は、その一連のNUUといわきとの特別な関係の「総決算」とも言うべきもの。大変重要なコンサートなので、ここで足を引っ張るワケにはいかないのである。新曲もあり、例の「草野心平シリーズ」もあり、なかなか気が抜けない。長時間だったが、大リハーサル室からの素晴らしい眺めのおかげもあって、最後まで充実したリハとなった。最後に地元の子供達に参加してもらっての部分のリハを終えて、全行程終了。やっぱ疲れましたけど。

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3月22日(日)
 
 
ショーロクラブレコーディング2日目

 先週イッキに6曲録って、「次からが問題」というハナシだったのだが、その「問題」のレコーディング。11時から岡部洋一に来て貰って、まず4人で3曲。夕方からはヤマカミヒトミに来て貰って、そのうちの2曲へのかぶせを、というスケジュール。
 で、1曲目から、どうなるんだろう、という不安な立ち上がりである。もう何枚もアルバムを出しているので、同じことばかり繰り返しているワケにはいかず、いろいろ「やり方」を広げていくうちに「不得手」なフィールドにまで手を伸ばさざるを得ず、おまけにトシとってすぐ疲労するし、という重圧の中、少しずつ内容を詰めて行くようなレコーディングだった。
 特に2曲めの沢田穣治作のご無体メロディと3曲目の笹子作の日本人には不向きなメロディには、いろいろ大変な目に遭ったわけだが、まあ何とか夕方にベーストラックを録り終えることが出来た。
 むしろ我々以上に大変な目に遭ったのが、ヤマカミヒトミだったかも。来たとたんから、ご無体で日本人には不向きなメロディをひたすら吹かされ続けたのである。我々はと言えば、先に演奏を終えた気楽な立場。ごめんねごめんね、と口では言いつつ、ひたすらヒットミーに重労働を強い続けたのであった。とは言え、8時過ぎにはどうやら全て終了。ヒットミー、ごめんねごめんね。
1237739348.jpeg かわいそうにかわいそうにと皆で言いながら、重労働を強いる。

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3月21日(土)
 
 
名古屋、得三にて、植木等追悼ライブ2009出演

 去年に続き、二度目の名古屋・得三「植木等追悼」ライブ。得三の10周年記念イベントの一環でもあるそうで、このお店、10年しか経っていないとは、知らなかった。既に創立30年ぐらいの風格がある店です。
 で、他のメンバーよりも遅れて会場に入ったのだが、みんな去年以上に入れ込んでいる様子がありあり。特に、去年の「特別出演者」から"通常"出演者に立場を変えたマスターの森田さんの入れ込みには、なかなか見るべきモノがあった。他の出演者達も、去年のイベントで「どう楽しめるイベントか」を熟知しているので、もうリハ段階から「楽しい」オーラをぶりぶり出している。こういうのは、いいなあ。
 一方、僕はと言えば、クレージーキャッツの曲をギター一本でやる、ということの難しさに苦しみまくった。相当に難しいアレンジにせざるを得ず、それを一生懸命やればやる程、曲の持つアッパラパーな世界から滑っていく、という悲しい立場。開演前の楽屋では、「森田さんっ、ホントにこの企画は素晴らしいですねっ」(NUU)「おまえが言い出しべえじゃろがっ」(森田)みたいなアホな会話が頭上を飛び交うの中、本番直前まで一人ずっと練習。
 結局本番の45分はあっという間に終わってしまい、当然とても楽しかったのだが、明日、午前中からショーロクラブのレコーディング(究極に正反対の世界デス)があるので、そのあともっとおもしろいことが起こるのをわかっていながら、泣く泣く会場を後にして、帰宅。しかし、昼の1時過ぎに家を出て、名古屋でライブをやって、夜11時前には帰宅してる、というのも、なんか不思議。

1237645315.jpeg 名古屋無責任オールスターズ。森田さんが入って、パワーアップ。

1237645316.jpeg 準備段階から、気合い。

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3月20日(金)
 
 
青山・プラッサオンゼにて、比屋定篤子withコーコーヤ


 全く同じメンバーで、去年も同じ3月20日にライブをやった。去年はテビチとケーキという不思議な取り合わせで誕生日イブを祝っていただいたのであったが、やっぱり今年も同様に沖縄直送のテビチとケーキで誕生日イブを祝っていただいたのである。多くの方からプレゼントをいただいた。お気遣い、まことにありがとうございました。これで51歳になったワケだが、去年、N原J氏が「50過ぎたらおんなじ、おんなじ」とおっしゃっていたとおり、疲れると高くなる血圧が気になるぐらいで、この年齢について特に深い感慨はない。せっかく皆さんに祝っていただいたのに、イロケの無いことです。
 比屋定さんは、これから第4子ご出産にむけて「巣ごもり」をされるので、東京でのライブはしばらくお休み。でも、声の調子はすこぶる良いようで、それは体重が増えてることと関係があるのかしら。コーコーヤと比屋定さんの相性もなかなか良いようで、比屋定さんが復帰したら、またやることになるだろう。

コーコーヤといえば、アニメ、リストランテ・パラディーゾの宣伝がyoutubeに上がっていました。こんなんです。
http://www.youtube.com/watch?v=gtR6gb8nDqE

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3月18日(水)
 
 
コーコーヤで、アニメ、リストランテ・パラディーゾの挿入歌レコーディング

 アニメの音楽というのは、ショーロクラブやコーコーヤでレコーディングするような、本編のシーンのバックに流れる音楽以外にも、オープニングテーマやエンディングテーマなどもあり、これらは本編中の音楽とは全く違う枠で、それぞれの思惑のもとに決まっていく。挿入歌というのもあって、これは本編中のあるシーンに流れる「歌モノ」であって、例えば同じレコード会社に所属する新人が抜擢されたりするようだ。これも、本来は僕らとは関係無い所で決まっていくのだが、今回は、コーコーヤさん中心のサウンドで、という依頼を受けた。歌うのは清浦夏美さん。なんと今月高校を卒業したという、まだ10代の人で、歌手としては、当ダイアリーの読者の皆さんには、比屋定篤子さんに似た方向性の声の持ち主、とご説明しておこうかな。
 作業は、コーコーヤ3人と、清浦さん、コモブチキイチロウ(B)福和誠司(Perc)とで開始、多少試行錯誤しつつ、ちょっと遅れ気味でベーストラックを終了。で、ここでヴィブラフォン奏者、浜田均さん登場。この楽器の第一人者の大ベテランである。ショーロクラブがCDデビューした20年程前に、一度だけ共演させていただいている。とても面白い(失礼)方で、演奏は重戦車のようにパワフルで線が太い「ジャズ」。僕などは普段ペーパークラフトのような「軽い」音楽の作り方をしているので、コントロールルームでは、「すいませんっ」と何度も謝りつつ、「音減らし」のお願い。「注文が多いなぁ」と浜田さんにツッコミを入れられつつも、最終的には素晴らしい内容に仕上がった。もう20年も前のことなので覚えていらっしゃらないだろうと思いつつ、昔共演したことをお話したところ、よく覚えてくださっていた。僕らみんな年取ったよねえ、と、感慨深げなコメントをいただきました。
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3月17日(火)
 
 
ショーロクラブレコーディング、初日

 今回で、実に22枚めのアルバムとなる。グループを立ち上げた時は、こんなに沢山アルバムを出すことになるとは、夢にも思わなかった。デビュー盤のレコード会社の宣伝担当の人が「10枚まで出せるようにがんばりましょう!」と言うのを聞いて、心の中で「ご冗談を」と思ったものであった。
 ところで、今まで殆どの場合、ショーロクラブのレコーディングは「連日」行うものであった。数日かけて、スタジオに毎日かよって、作り上げる。ところが今回はもろもろ事情があって、一週間に一回ペースで数回に分けて録ることになっている。その間、他のライブやレコーディングも続くので、どう集中を持続するのか、ちょっと気がかり。
 で、本日だが、まず柏木広樹君に11時に来て貰って、4人で1曲。ゲストミュージシャン諸氏はみんな売れっ子なので、早い時間しか空いていないことが多く、今回のレコーディングは、「朝来て夕食前に終わる」という、ブラジルかアメリカでのレコーディングのようなパターンが続きそう。
 そして、1時過ぎに早々に仕上げて柏木君を見送ってから、ゲストなしの曲を5曲連続でバババッと録音。早いっ。ここのところサントラのレコーディングが多かったせいか、「早さ」に磨きがかかってる。夕食前どころか、まだ明るいうちに予定していた6曲全て終了。ここまでは予定通り。しかし、問題は次回からなのです・・・。
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3月16日(月)
 
 
NUUと、名古屋での3/21植木等追悼ライブのリハ

連日ショーロクラブレコーディングのための「詰め」をやっている中での、「植木等」である。まー、音楽としては北極と南極ぐらい違いますわな。両方平行して考えたり練習したりしていると、気が狂いそうになる。どうすればよいのか。

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3月14日(土)
 
 
岩手県公会堂にて、桑山哲也君を交えて、FM仙台の公録EPOライブ。

 桑山君とちゃんとやるのは、いつ以来だろう。10年ぐらい前にショーロクラブのゲスト、比屋定篤子のレコーディングのサポート(「いつもの席で」というササーヒヤ曲)、あとは大島保克さんのサポートも一緒にやったのだったか・・。叩き上げ的な筋力と動物的音楽勘を持った(一応褒め言葉です)凄い演奏家、という印象を持っていたが、その後ご縁なく、今回実に久しぶりの共演なのであった。
 千葉のフランス人にアコーディオンを習い、その後札幌で礼儀正しい暴走族になったという不思議な経歴を持つ彼は、先日リハの後で飲んだ時も思ったのだが、大変チャーミングなお人柄。今日も、本番前サウンドチェック中の、俳優の宮川雅彦さんの朗読の途中、心のやさしいお馬さんが天国に召されるところにさしたかったとたん、大粒の涙をポロポロとこぼされておるワケです。それを見てEPOさんもさっそくもらい泣き。舞台の左半分にはナミダにくれるEPO・桑山、右半分にはあきれて見つめる笹子・宮川、という、EPOさんの現場では起こり勝ちなシーンが、今日も現出した。
 ライブは上々。久しぶりの桑山君との共演は、楽しかった。この3人は、コンビネーションがいい。ちょっと頻繁に動くことになりそうな予感がする。

1237297620.jpeg 公会堂は、超レトロな雰囲気。

1237297621.jpeg 楽屋は、笹子=知事室 桑山=参与室、EPO=天皇陛下の御座所でした。

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3月8日(日)
 
 
EPOさんのサポートで、CCレモンホールにてTOKYO FMのイベント出演

 CCレモンホールが「渋公」の新しい名前であることを、最近まで知らなかった。この日のイベントについても、説明されても、よくわからない。最近大変人気のあるラジオドラマのイベントなのだそうだ。ラジオドラマ?今時?ってなもんだったのだが、開場は満員御礼、大盛り上がりしている。
 このイベントは、ラジオドラマ「NISSAN あ、安部礼司〜beyond the average〜」(毎週日曜17:00〜17:55、TOKYO FMほかJFN系37局ネット)の主人公「安部礼司」氏の結婚式、という設定で、観客は招待客として参加、各界有名人はVTRで祝辞を述べ、歌のゲスト(EPOさんと渡辺美里さん)も祝辞を述べて歌をプレゼント、という、「仮想結婚式」的趣向。これだけ説明してもわからない方(僕もわからんかった)は下記へ。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=774263&media_id=51
 ナルホド、なのだが、それにしても世の中、わからないことだらけになってきたなぁ、と、つくづく思う。ARIAだって、係わってなければ、絶対知らないままだったろうしなぁ。トシのせいなのか、あるいは社会が複雑怪奇になったせいなのか。(ちなみに、今度の日曜に、一部実況放送される模様。)
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3月7日(土)
 
 
見附市文化ホールにてEPOライブ

 このホールは、去年の暮れ頃に小松亮太ツアーで来たばかり。何だか「知ってるところ」気分である。メンバーも渡辺亮君とのトリオで、これまた「知ってる」どころでない、多分今一番気楽な組み合わせの一つ。EPOさんとは今年初めてのライブでとても新鮮だし、そういったいろんな要素が、一番いい形でパフォーマンスに結実した一晩だったゾッという実感の残る、素晴らしい演奏になった(と思う。)くどい文章でスイマセン。
 終演後、これまたここ数ヶ月で3度目になる長岡のホテルの一階の居酒屋で飲みつつ、こういうシンプルな編成で、それなりに大きな場所だろうが小さい場所だろうが「おおきな世界」を作れる、というのは、強い。我々は実に強いっ、と、気勢を上げたのであった。

1236481441.jpeg 山海の珍民

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3月5日(木)
 
 
ショーロクラブリハ、桑江知子さんレコーディング

 連日のショーロクラブのレコーディイング用リハ。どんなに活気があるかと思いきや、スタジオでは、3人揃って「疲れた」「シンドイ」「眠い」の大合唱。他にボキャブラリーは無いんかいっ、と言いたいところだが、「初老」なんで、しょうがないやね。2時間もやると、そろそろ止めよか、というハナシになる。僕も、ここのところなんだか急に公私ともに忙しくなってきて、これからが一番大事なところなのに、なかなか集中して時間が取れない。いつもながらスケジューリングのヘタさは天下一品なのである。
 というワケで、今日もダブルヘッダー。夜は桑江知子さんの約30周年記念シングルのレコーディング。30周年ということで、デビューアルバムのアレンジをされたアレンジャーの方がアレンジを担当。で、僕はギターを弾くのかと思いきや、何と、三線を弾きなさい、と。
 三線奏者と言えば「重吉」である。ショーロクラブと平良とみおばぁとで作ったアルバム「ニライカナイ」で衝撃のデビューを飾った謎の三線奏者なのだが、その後も2〜3年に一度、思い出したように笹子周辺のレコーディングメンバーに名を連ねるへっぽこ野郎でもある。何年に一回の仕事で、どうやって食っているんだろうねえ。それはそれとして、今日は2曲やったのだが、冗談抜きの、いずれも由緒のある沖縄系楽曲。こういうことをやっていて、天は許してくれるのだろうか、という不安を抱きつつも、ギャラだけはしっかりいただいて、終了。
1236270439.jpeg さあ、三線を弾くのですっ。

1236270440.jpeg 「へい」(重吉)

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3月2日(月)
 
 
リハのダブルヘッダー

 1月2月は殆ど家に籠もって曲作り他にかかりっきりだったのだが、春も近いことだし、とうワケでもないが、そろそろ「外出モード」になってきた。本日は、リハのダブルヘッダー。
 まずは、今月なかばから始まるショーロクラブの新譜レコーディングのためのリハ。少し見えてきたところによれば、なんだか「速い曲」が多い模様。まだ全貌が見えた、という所までは行っていないが、この2週間で、急ピッチに仕上げる予定。
 次に、スタジオを移動して、今月14日に岩手で行われるEPOさんのデートFMの公録のためのリハを、EPOさん、桑山哲也君とともに。桑山君とは、随分前から時々仕事を手伝って貰っている仲なのだが、今回は二人で全曲EPOさんをサポートする内容。途中ではデュオなどもあり、楽しみである。あっと言う間にリハを終え、途中から奥様の藤田朋子さんもお呼びしての「飲み」突入。

1236065543.jpeg 真ん中の方は藤田朋子さんではありません。

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