5月30日(土)
プラッサオンゼにて、ショーロクラブ、ライブ
午後一で、神奈川系のフリーペーパー「Media Spice!」の取材と撮影、更にタワーレコードの店内誌「intoxicate」の取材。新譜「Trilogia」の発売に向けて、プロモーション活動が始まった。そして、夜は青山プラッサオンゼにて、その「Trilogia」収録の新曲の「船出」ライブである。
「新曲」というのは、普通は、アルバム制作にむけて演奏を完成させていくモノだと思うが、ショーロクラブの場合、アルバム収録は、「仕込み」の終了でしかない。そこから、長い時間をかけて「熟成」させていくのである。その過程で、アレンジは深まり、メンバー間の呼吸も整い、そしてある曲は淘汰され、最終的に残ったレパートリーが本当の意味での「ショーロクラブのレパートリー」となる。
実際、一枚のアルバムから2〜3曲が残る、というのが、通常のパターンであり、そういうふうにして残った、例えば初期ファンハウス盤中の「Na Baixa do Sapateiro」「都会のマラカトゥ」「Itapemirim」「春の夢」「Varandem」「くじらの午睡」あたりの曲は、今や、熟成の極致、となっている。同じことをやっているようで、本当に微妙な部分で毎回新鮮な驚きもあり、20年近く演奏し続けていても、演奏している側として、決して飽きることがない。
今日の演奏は、初めての人前での演奏、ということもあり、お聞き苦しい部分も多々あったかもしれないが、それぞれの曲に、我々は手応えを得たと思う。2年後、3年後、もっと先に、これらの曲のうちの何曲が「ショーロクラブのレパートリー」となるのか、楽しみである。その前にこっちがくたばらんようにせにゃ、なのである。。
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先生、既におくたばり。 |
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