2010年3月の日記:[以前の日記]
 
 
3月30日(火)
 
 
 5月の、aminさんの万博関連の上海ツアーのためのリハ。5月中旬に、三日間、万博会場でコンサートを行うことになっている。その中には、二胡奏者の馬暁暉さんとの共演、地元の少女合唱団との共演、平原綾香さんとの共演などなど、いろいろ盛りだくさんな企画があり、準備の手間も、結構大変である。日本側メンバーは、基本は妹尾武さんと僕。それに、最終日はバンドメンバーが加わる。

 そういうワケで、本番は5月なのに、4月にもリハとショーケースのために、上海に行かねばならない。4月は自分のレコーディングがミッチリ入っているので、その曲のアレンジや演奏をはじめ(まだ作曲も終わってなかったりする。大丈夫か?オレ。)、上海ツアーの音楽、とっくに忘れ去っている中国語、そしてどれだけ食うことになるかわからない中華料理等々、いろいろについて考えを廻らさねばならない。大変なことになってきた。

 リハから帰って来たら、昨年プロデュースした吉田慶子さんの「パレードのあとで」の韓国リリースが決まったとの連絡が。上海といい韓国といい、出不精な僕にも、「アジアの時代」の波が押し寄せてきているらしい。
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3月29日(月)
 
 
 いろいろ大変だったが、やっとギターが、修理から戻って来た。イギリスから戻って来たら割れてた、というハナシまでご報告していたが、その後、再び日本国内で修理に出し、この度やっと手にとって弾くことが出来た。

 表面板というのは、ギターの響きを決定づける最も大事な部位であり、それを張り替えるということは、全く新しいギターを作り直すことに近い。新しいギターが、本当に鳴り出すのには、表面板を振動に馴染ませるための時間が必要であり、4月から始まるレコーディングに間に合わすには、ちと時間が足りないのだが、こうなったらヤルしかない。


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3月27日(土)
 
 
那覇、桜坂劇場にて、イベント「沖縄国際アジア音楽祭」に、aminと参加

 通りを歩いていると、「見知った人」が歩いていたりする、ということは、那覇で大きなイベントに参加するとよくあるのだが、今日も早速に梅津和時さんに遭遇。近藤房之助さんと、別のホールで同じイベントに参加している、とのこと。
 楽屋に入ると、ハピネススタジオの平野さん他、これまた「見知った人」が続々。平野さんは、今回は「流線型」というバンドのメンバーとして、このイベントに参加している。それで、その流線型は、今日は「流線型と比屋定篤子」というユニットでのエントリー。比屋定さんを客席で見るのは、恐らく初めてのことであって、大変に楽しみにしていたのである。

 aminさんとは、もう2年以上仕事をしているので、デュオでの場数も何度も踏んでいるような気がしていたが、よく考えて見たら、まだ2度しかやっていなかった。ので、本番は多少緊張したが、大過なく終了。見に来ていただいていた梅津さんにも、「とてもキレイでした」とお褒めの言葉をいただく。終演後の楽屋は、次の出番の流線型や比屋定さん、お客さんとして見に来てくれていた桑江知子さんやマネージャーのIさん他、これまた「見知った人」でいっぱい。こういうのはお祭りっぽくて、好きです。

 で、比屋定篤子&流線型である。比屋定さんの声は、バンドの中でとてもよく活きていた。デビュー以後の殆どのライブが僕とのデュオという「貧乏なサウンド」でやってきた比屋定さんに対し、今までツライ暮らしをさせて済まなかったねえ、おまいさん、と謝りたくなったほどである。流線型のクラシカルなバンドサウンドが、また比屋定さんに特によく合っているのだろう。この組合わせは、今後も定期的に続けたら良いのではなかろうか。
 というようなこと以前に、客席で見る比屋定さんはおもしろかった。どこが、と言われても困るが、今まで10年間ずっと僕の右横で歌っていた人を、初めて客席から見上げるという状況が、とても新鮮だったのだ。というワケで、わざわざ一番前のど真ん中の席に陣取ってプレッシャーをかけてみたのだが、後で比屋定さんに聞いたら、「意地でもササゴさんの顔は見ないつもり」だった、とのこと。
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3月26日(金)
 
 

 本日は那覇にて一日OFF。遅れている自分のレコーディング関連の練習をしていたら、あっという間に3時に。せっかく沖縄に来たのにこれはもったいない、と、バスに乗って知念半島方面にでかけたのだが、ほんっとに寒かったっ。Tシャツにフリースを引っかけて行ったのだが、冷たい風ビュンビュン状態で、とても「沖縄」とは思えない。1時間ぐらいさむいさむいとつぶやきながらウロウロして、さっさと撤収。そのまま那覇の某飲み屋に直行してamin組に合流。途中おでん屋に河岸を変えて、今回の「初てびち」をいただき、日付が変わる前には終了。
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1269651313.jpeg 実はaminさんも「てびち友の会」の会員なのです。

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3月25日(木)
 
 
コザあしびなーにて「やちむんコンサート」出演

 やちむんは、15年ぐらい前にEPOさんと那覇で初めてライブをやった時に、カメラマンとして僕らの前に現れた。打ち上げで「僕は歌も歌っているのです」と言って「ピザハウスジュニアの歌」他を聞かせてくれた。「僕は『ハードフォーカー』です」と自己紹介してくれたのも印象的だったが、年月は流れ、ショーロクラブでレコーディングのお手伝いをしたこともあったり、いつのまにか比屋定篤子と「デキ」ていたり、で、ご縁は今に至っている。

 比屋定さんと結婚したことに関しては。僕が二人を紹介したのだったんじゃなかったかな。「憎からず思っております」というメッセージの伝達役をやらされたような朧気なキオクもあり、まあ、僕は「愛のキューピット」だったワケだ。ロクでもねえハナシです。

 コンサートは、最初に比屋定ー笹子デュオを含むゲストのパフォーマンスがあって最後に「やちむんショー」をゲストを交えつつ、という構成。久しぶりにやちむんのパフォーマンスを見せてもらったが、相変わらず面白く、バイタリティーも健在だった。主役と舞台監督とローディーとCDの売り子と影アナを全部一人でやっていた。ご苦労様でした。
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3月24日(水)
 
 
沖縄へ。

 25日のやちむん「コンサート」及び27日の沖縄国際アジア音楽祭出演のために、来ている。午後4時頃到着。気温26度、晴れ。これだけで、「オトク」なカンジがするのである。
 本日はリハがある予定だったのだが、事情で無くなり、完全オフ。久しぶりに友人を呼び出し、初めて行く大東島料理のお店へ。大東寿司も良かったが、「ナワキリ」という魚が、やたら美味。沖縄に来ればいつもテビチばかり食っている、ワケではないのだよ。
1269480499.jpeg ナワキリ=クロシビカマス。肉質は白身で脂が多く、刺身、焼き、干物等、煮付けや鍋物等にしても美味。

1269480500.jpeg 不思議な料金体系。
久米仙Gボトル:一合¥600
ボトル(=4合)¥2300
菊の露VIP:一合¥600
ボトル(=4合)¥3500

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3月20日(土)
 
 
小岩「こだま」にて、桑江知子「月詠み旅」

 このお店、料理が美味い。桑江さんも、それを目当てに、敢えて空腹を抱えたままお店入り。リハ終了後すぐに八重山ソバを作ってもらって、いただく。うん、ホンマに美味い。
 本番の方は、前回の経験を活かし「アクティヴ」系の楽曲を中心に組んでみたのだが、今日のお客様はじっくり聞いてくださる方々だったので、更に内容修正。ざっくばらんさと深さを兼ね備えた、とてもいいライブになったと思う。

 今回は、初めてストップモーションで、「重ちゃんコール」をいただき、曲中のギターソロでは至近距離でのペンライト攻撃(「攻撃」ではないですよね。)も受け、いろいろ「初体験」のことが多くて、勉強させていただきました、と。ちなみに今日の「重ちゃんコール」は、「私のハートは♪(トモチャ〜ン)ストップモーション♪(シゲチャ〜ン)」というもので、感無量であった、、ということにしとこ。ギターの破損のことを桑江さんのブログでご心配いただくなど、桑江さんのファンの皆様には、いつも暖かいお気持ちをいただいていて、感謝、です。

 アンコール前に、いきなりバースデーソングを三線で弾き始めた桑江さん。お客様の誰かが誕生日なのかと思って、つられて伴奏をしたところ、「対象者」は、自分でした。今年も、またトシをとってしまった・・。
 
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3月19日(金)
 
 
近況

某日
 帰ってきたギターの輸送事故の問題に、展開があった。結構驚愕的な対応が、輸送した会社からあったので、折を見て写真入りでゆっくり紹介したいと思う。いや、社会は恐ろしいね。油断を隙もありゃしない。

某日
 aminさんとリハ。来月と再来月の二回にわたって上海に行くことになり、そのための打ち合わせと、3月27日の那覇でのライブのリハ。那覇でのライブは、イベントの一部ということで、出番は45分前後。久しぶりのデュオなのだが、リハの1曲目から、すっと曲の深いところに入れるようなコンビネーションが出来上がってきたように思う。こういう形が取れるようになると、デュオとして、本当に「美味しい」思いを味わうことが出来る。

某日
 アンサリーさんとリハ。僕のアルバムの中で、アンさんにも1曲共作共演をお願いしていたものの歌詞が、出来上がった、とのことで、池袋の某所(すいません、またもや「ビッグエコー」です。)にて、音合わせ。いつも、歌ったり歌詞を乗せるには大変すぎる曲を書いては比屋定さんに怒られている僕であるが、今回はアンさんにまで「被害」を拡大させてしまった。エライ苦労をおしつけてしまったのであったが、見事に「答え」を出してくれて、本当に嬉しい。実際、相当難しい内容になってしまい、家で練習するのも大変そうなのだが、アンさんならやってくれるに違いないっ。(と、更に苦労を押しつける。)
 終了後、「ちょっとだけ」飲みに行こう、と言いつつ、結局随分長時間飲んで、いろいろとオハナシを。これまでゆっくり語り合う機会が無かったので、よろしゅおました。
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3月16日(火)
 
 
handled without care

修理に出したギターがイギリスから戻って来ので、
梱包を開けてみてのけぞった。

割〜れ〜て〜る〜〜〜〜〜〜っ。

側板に大きくヒビが入っていて、中の棒もはずれてしまっていた。
どのように「with care」で扱うとこうなるのか。
この壊れ方は、高い所から投げ落としたものに違いない・・・。

早速輸送会社に連絡を取ったのだが、どうも十分な責任を負わないニオイが。それ以前に4月からのレコーディングに間に合うように修理に出したのに、また修理に出さないといけなくなってしまった。このギターで、残りの一生を過ごすつもりだったのに、元に戻らなかったらどうしてくれるか。

ううむ、グレてやる・・・・・。

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3月12日(金)
 
 
世田谷、宮本三郎美術館にて、コーコーヤライブ

 昨日私用で遠い所に行き、今日は戻って来てそのまま会場へ。えらい疲れていたのだが、こういう時はかえって何も考えずに済むので(というか、諦めの境地に達してしまい)良い演奏が出来ることが多い。本日も、大変楽しく演奏することが出来た。
 ここのところ、ゲストを交えての演奏が続いていたのだが、久しぶりでじっくりと3人で演奏し、改めてお嬢様方の「上達ぶり」を実感した。若いモノはいいなあ。と言う程、もう若くなかったりして、いやいやいや。あははは。
 なお、このライブを最後に、コーコーヤはレコーディングモードに入る。夏頃までライブはやらない予定である。(仕事をくれるヒトがいたら、考える。)
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1268491293.jpeg かつてテビチギターTシャツを作ってくれた友人が、Tシャツ屋さんを始めました。

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3月7日(日)
 
 
金沢もっきりやにて、吉田慶子さんとデュオ

 昼前の鈍行列車で金沢へ。途中、富山での乗り換え時間を利用して食事。富山駅前は、日曜ということもあり、イマイチ入りたくなるような店が無く、氷雨そぼ降る中をうろうろしたあげく、結局駅ビルに戻って、ビル中の食堂にて「しろえび天丼」を食す。富山は、スーパーの食品売り場を覗けばわかるが、魚介類の質の良さと安さにビックリさせられる土地。駅ビルの食堂でも、全然「OK」でした。

 3時前金沢着。ホテルでゆっくり過ごし、お店には6時入り。ゆっくりリハをやって、ゆるゆる本番へ。本日も「弱音の神髄」の世界に遊びつつ、ほぼつつがなく終了。

 で、終了後、マスターHさんに、近くのスペイン料理のお店連れて行っていただいたのだが、これがまた凄かった・・・。つくづく思うのだが、東京にはあんなに多くの店があるのに、内容と値段と、全てを加味して考えた時に、断然地方の方がいいお店が多い。いろいろ理由は思い当たらないでもないが、それにしてもなあ、と思うのであった。
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3月6日(土)
 
 
黒部市コラーレにて、ショーロクラブ&吉田慶子でイベント出演

 会場に着いてみれば、なんだかかつて来たことがあるような、ウッスラとした記憶が。10年ぐらい前に、宮沢和史さんと作っていたバンド「ササゴッチ」で来たことがあったのであった。「ササゴッチ」は、その前後「jabatida」なる、もう少しもっともらしい名前に改名したのだが、時すでに遅く、ヘンな名前の毒気にあてられ、解散してしまったのであった。それはさておき。

 吉田さんとショーロクラブのコラボでは、ともかく「弱音の美学」で押す、と、方針が決まっているのであって、結果、恐らく一般の方が「ブラジル音楽」についてイメージする内容とは真逆な世界が出現するのであるが、お客様には、よく聞いていただいた、という印象が。終了後、ブラジル人のお客様から「こんなブラジル音楽は聞いたことがありませんでした。繊細にして強い。」という、「ど真ん中」なお褒めのお言葉をいただいた。よかったよかった。
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3月4日(木)
 
 
下北沢音倉にて、桑江知子さん、普天間かおりさんのジョイントライブ

  ここのところの桑江さんのブログの書き込みで、「私のハートはストップモーション」の歌の中のあいの手で「トモチャ〜ン」というかけ声をみんなで入れましょう、という申し合わせが出来上がっているそうだ。「私のハートは、(トモチャ〜ン)ストップモーション(トモチャーン)」という具合である。ところが最近、たまには「しげちゃ〜ん」というのもどうか、という話題が出たそうで、本日、生まれて初めて「しげちゃ〜ん」コールをいただく運びとなった。ありがとうございました。「黄色い声」でなかったのはちょっと残念であったが、贅沢は言わない。

 ジョイントは、普天間さんのサポートのピアニスト紺野紗衣さんが、去年の11月に那覇でchoro clubとジョイントしたばかりだったり、その紺野さんといっしょに普天間さんを日頃サポートしているのが、これまたNUUで一緒だったパーカッションの中北裕子さんだったり、他にも共通の知人が沢山いることがわかり、終始和気藹々とした雰囲気で推移。
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1267768176.jpeg アタマ、刺してる

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