2010年5月の日記:[以前の日記]
 
 
5月29日(土)
 
 
大阪chove chuvaにて、MACO改めMAKOちゃんと、「新譜見せ合い」飲み会

 10人ぐらいのこぢんまりした飲み?会。最初に飲みながらそれぞれの新譜を若干の解説を交えながら聞いてもらい、あとはぐずぐずの「飲み会セッション」へ。
 ブラジルでファーストアルバムを出したばかりのMAKOちゃんは、本人は否定するが、前に会った時より、更にひとまわり「ブラジル人化」していた。最近めっきりご無沙汰のブラジル音楽界のいろんな裏話を聞きつつ、異国の地で、いろいろアグレッシヴな活動を展開している彼女から出ている「頼もしさオーラ」を、ビンビンに感じたのであった。
 
1275187064.jpeg

line
5月27日(木)
 
 
マスタリング終了

笹子アルバムのマスタリング終了。さっさと作るつもりだったのが、気がついてみれば、作業開始から2ヶ月もかかってしまった。労作です。「大作」かどうかは、聞いてご判断を。8月25日発売。

 で、出来たばかりの音源を内輪で聞こう、という、シミツの会合を、明後日29日、大阪のchove chuvaで、やります。実は、ブラジルで初のソロアルバムを出したMAKOちゃんと、「お互いの"初物"を聞き合おう」ということになりまして、基本的にはそういう「会」なのですが、早く聞きたいっ、という方は、会費は飲み代実費ですので、来ていただいて大丈夫です。その気になったら、MAKOちゃんと何曲か演奏するかもしれませんが、お約束は出来ませんっ
1274982337.jpeg

1274982338.jpeg

line
5月26日(水)
 
 
奈良のスタジオにて、かとうかなこレコーディング

 かなこちゃんのミニアルバムのレコーディングで、奈良に来ている。今回のアルバムは、かなこちゃんがかつてフランスのノミの市で買ってきた古いアコーディオンを、素材にしたものである。なんでもノミの市で××円で買ってきた激安品だったのだそうだが、1920年代のスキャンダリーというイタリア製のアコーディオンで、齢80を越える堂々たる「古楽器」である。いたわりつつ時々ライブで使っていたところ、とても味のある音がして評判も良いので、一度この楽器だけを使ったレコーディングをしよう、ということになったらしい。実に敬老精神溢れる経緯でございます。

 リハも含め、一昨日から奈良に来ているのだが、ここのところ、ミニアルバムぐらいの曲数(今回は計6曲)では、ほんとうにレコーディングに時間がかからない。11時過ぎにスタジオに入って、7時ぐらいには、全て録り終えてしまった。大森ヒデノリさんとのトリオとしての「ユニット度」も一段とUPしており、このメンバーでの作業は、ひときわ楽しいものとなってきてた。
1274970145.jpeg

1274970146.jpeg

1274970147.jpeg

line
5月17日(月)
 
 

上海最終日

 昨夜は結局3時まで飲み食いをし、寝たのは4時をまわっていたのだが、今日は1時半ホテル出発、ということで、無理矢理早起きして、amin&メンバーと共に「上海の浅草」とも言うべき豫園を散策。怪しいお土産品などなどをいろいろ購入して、最後に豫園のはずれにある、ごく庶民的な商店街にあった小さな麺屋さんに入ったのだが、何の変哲も無いこのお店の麺が、もの凄く美味でビックリ。最後にディープ上海の底力(というのも大げさだけど)を垣間見たところで、今回のツアー、終了。
1274117867.jpeg

1274117868.jpeg 真剣にバイアグラの購入を検討中の関さん

1274117869.jpeg

1274117870.jpeg

1274117871.jpeg 最近、「パジャマで街を歩いてはならない」という法令が出た、と
聞いてはいたが、ホントにパジャマで街を歩いてる人がおるんですわ。

line
5月16日(日)
 
 
上海5日目、公演最終日

 今日は、日本館の見学が出来る、とのことで、1時間早くホテルを出発。日本館もいいのだが、個人的にはブラジル館に挨拶に行く義理?を感じ、他のメンバーと別行動で、会場内を歩いてブラジル館まで行ってみることにした。上海万博の会場の広さは愛知博の4倍なのだそうだが、日本館の場所とブラジル館の場所は、まさに会場の両端に別れていて、取り敢えず歩いてみたものの、30分歩いても着かない。そのバカでかさの故にすぐ近くに見えていた中国館ですら、歩くと15分ぐらいかかる。汗だくになってやっとブラジル館に辿り着いた時には、もうリハ開始の20分前に。やむなく、1枚写真を撮っただけで会場バスに飛び乗り、日本館に戻る。何をしているのか、全然わからん。
 
1274114966.jpeg

1274114967.jpeg

1274114968.jpeg

1274114969.jpeg

1274114970.jpeg

 今日も、リハ時間が押しに押し、開演を15分遅らせてスタート。先月からの、レコーディングと平行しての「万博騒ぎ」も、この1時間半で全て終わりだ。コンサートは恙なく進行し、amin+バンドパートから平原綾香+バンドパートへ。平原さんにとっての初演でもあった「威風堂々」も上々の出来。「ミオ・アモーレ」は、感動の拍手鳴り止まず。そして「jupiter」で最高潮を迎えたところで、昨日に続いて小熒星少年少女合唱団が登場。「星つむぎの歌」を一緒に合唱し、会場は暖かい雰囲気に。あと2曲。あと2曲で終わりだったのだ。その最後から2曲目で、ついにやらかしてしまいました。

 カポタストというものをご存知だろうか。ギターのネックに装着することによって、自動的にキーを上げることの出来る「便利グッズ」で、歌の伴奏をする時など、曲がギターに合わないキーに設定されている時などに使う。ただし、その着脱を失念すると、いきなり他の人と違うキーでギターを弾き始めることになる。
 僕にとってココロの傷になっているのは、もう10年近く前のアンサリーさんの名古屋公演。開始1曲目からいきなり一人別のキーでギターを弾き始め、メンバーを混乱の渦に叩き込んだのであった。それ以降、この件については、随分神経をつかってきたのだが・・。

 いきなりキーがゆがんだバックにも驚くことなく、平原さんは落ち着いて曲を止め、もう一度、と、にっこり微笑んで合図をして、何事も無かったかのように歌い始められた。見事と言う他無い。それに引き替え、ワタシは醜い。お客様の中には、平原さんが間違えた、と思われた方もおられたようだが、あれは僕なのです。連日の疲れのせいにしてはならない。そう言えば、アンサリーさんの時も、ドラムは石川智だった。石川君のせいにしておこう。

 ともあれ、全て終了。最後にコケたところが何とも悔しかったが、よくやったとの思いもある。終演後の楽屋で、ササゴさんが一番大変でしたね、とaminが言ってくれたのは、素直にうれしかった。最終日ということで、aminの提案で、夜遅かったにも拘わらず市内のレストランに繰り出し、みんなで最後の晩餐。今日だけは、健康のことは忘れて、深夜まで飲み食い。
line
5月15日(土)
 
 
上海4日目、コンサート2日目

 昼前に、市内の「MAO」なるライブハウスへ、昨日到着したバンドメンバーとamin、平原さん、小熒星少年少女合唱団とによるリハをしに行く。今回、明日の最終日のみバンド編成になる。メンバーは、エレキギターに関淳二郎さん、ベースの佐藤慎一さん、ドラムスに石川智君。メンバーはそれぞれに馴染みのある人達だけど、「バンド編成」というものには、もうすっかりご無沙汰で、ラインを使った大音量でギターを弾くのも久しぶり。最近は「弱音表現」にどっぷり浸かっていたので、ちょっと不安もある。

 リハを終え、しばらくホテルで休んでから会場に。ところが、何故か入り口のセキュリティーチェックがもの凄いことになっていて、昨日まで通っていたゲートから入れてもらえず、遠い所にある別のゲートにまわっても、ヘアメイクのスプレーがダメだと言われたり、ギターを全部開けさせられて5〜6人がかりでサウンドホールのウラまで調べて、エレアコの中の配線を、爆弾ではないのか、と、調べられる、という、大変な騒ぎに。
 今日の出演は無いものの、機材の運び込みに一緒に来ていた佐藤さん、関さんは、重い機材を肩に担ぎつつの移動のすえのこの騒ぎに、この国はなんちゅう国だ・・・、と憮然たる表情。後で聞いたところによると、VIPが来ていたのだそうだが、「官」が徹底的に強いこの国の仕組みを垣間見た気分であった。

 で、当然のことに会場入りが遅れて、結局開演時間ぎりぎりまでリハをやって、しかもリハ終了間際にギターのトラブルで音の環境が激変してしまって。もうパニック状態。ところが、大体こういう時は、ヘンな諦めがついて、かえって直前にすっと冷静になれたりするのである。
 まずaminと妹尾&笹子で始まり、次いでamin+合唱団、平原さん+妹尾&笹子、最後に全員、というコンサートの流れだったのだが、その全てが、まれに見るほど良い出来で、ギターを弾きながら、感動してしまった。aminとの1曲目「草原情歌」からいきなり深いところに行けるし、どんどん自由になれるし、子供達の合唱も美しいし、平原さんともピッタリ合うし、もう言うことナシ、のコンサートだった。

 で、それで終わるか、と言うと、そんな甘いことは無く、終演後セットチェンジして、今度は明日のバンド編成の、amin,平原さんの曲のリハを。結局全部終了したのは夜中の12時半。上海に来て以来、この労働量の凄さはどうなっておるのか。そして、それでも気力体力が保っている自分にビックリ。オレはエライヤツだなあ、と思うワケである
1274116005.jpeg

1274116006.jpeg

1274116007.jpeg

1274116008.jpeg

line
5月14日(金)
 
 
上海3日目、コンサート初日。

 朝、本日のコンサートの予習を少しやってから、喪服を仕立ててもらいに、再び例の仕立て屋さんに行く。何せ1万円でオーダーメイドであるので、行かないワケにはいかないのだ。
 今回は初めての単独行動だったのだが、何とか用は足せた。しかし、ほぼ全くしゃべれない、というのはやはり相当不自由なことで、ブラジルで、怪しいながらも取り敢えず言葉で意志の疎通が出来るということの有り難みを再確認。
 とは言え、知らない街をぶらぶら歩くのは、なかなか楽しい。夕方に会場入りした時に、待ち時間を利用して2〜3のパビリオンをまわってみたが、この昼の散歩の方がよっぽど楽しかった。

本日のコンサートは、「天平楽府」と「心連心」なるユニットのジョイントで、その「心連心」というのが、馬暁暉さんと妹尾さんと僕とによるトリオの名前であることに、会場到着後、看板を見ていて気づいた。天平楽府は、正倉院御物の楽器を復元したアンサンブルで、古典雅楽、と言えば堅苦しいが、ゆる〜くて楽しい音楽を演奏する集団。対してこちらは、大美人・馬さんの大変にキャラの立った演奏を、日本のかよわいオトコ二人がサポートする、という、別の意味で見所満載なユニットである。(馬さんがどんな方かは、この映像を見てください。http://www.youtube.com/watch?v=YKBLlaF-lkQ&feature=related)

 馬さんには、リハの後で「もっと顔を見合わせて微笑みなさい。無表情はいけません」というご指導を受けたのだが、この3日間の初演であり、馬さんとの初演でもあり、おまけに微笑んでいないといけなかったりしたので、僕は、本番中、ずいぶん怪しい表情をしていたと思われる。しかし、あとで聞いたところによれば、「ササゴさんは、無表情だし、口数も少ないけれど、一緒に演奏を始めると、もの凄く会話をすることが出来た」とおっしゃっていた、とのこと。愛は言葉を越えるのである。
 
1273910310.jpeg

1273910311.jpeg

1273910312.jpeg

1273910313.jpeg

1273910314.jpeg

 最後は「天平楽府」と「心連心」に、aminも加わって1曲。昨日初めて聞かされた曲だったが、コードが2種類しかない。天平楽府の劉宏軍さんにホテルのエレベータでお会いした時に、「難しく考えなくていいから、おおいに楽しんで好きな音を出してください、はっはっは」と言われたのだが、そもそも難しく考えようが無い曲で、おっしゃるとおりに、「天平気分」の合奏を楽しませていただいた。
 天平楽府メンバーの中に、大昔にショーロクラブと共演したことがあります、という人や、最近まで沢田穣治さんの緊縛関係を手伝ってました、という人などいて、またもや奇遇にビックリ。
line
5月13日(木)
 
 

上海2日目

 朝、先日仕立てたステージ衣装が届く。実は、引き替え券を家に忘れてきて困っていたのだが、たまたま妹尾さんが、その仕立て屋さんの名刺をもらってきていたので、電話をして、事なきを得た。服は、スーツ仕立ての中国服のようなものだが、恐らく「ササゴ史上」最初で最後の「ちゃんとしたステージ衣装」になるのではないかと思われる。
 
 今日は、会場にて、明日、明後日のリハーサルを夕方までやって、あとは、例の少女合唱団の練習場で、子供達とのパートのリハを夜までやることになっている。会場へは、出入の少ない裏口のような所から入ったが、セキュリティーチェックが厳しく、長い傘×、ライター×、ペットボトル×、ヘタをしたら楽器まで×、というものものしさ。特別警戒中の空港ばりの念入りなボディチェックを受けて会場内に入ってみれば、なんだか閑散としていて、思ったように賑わいではない。それでも、日本館周辺は、さすがに人気館らしく、長蛇の列。2時間待ち、というウワサは、本当だったようである。

 で、リハーサル。まずは、明日の部。天平楽府との共演から。天平楽府は劉宏軍さん率いる、天平時代の楽器によるオーケストラ。最後に1曲、二胡の馬暁暉さん、妹尾さんとともにジョイントを、という流れである。普段やっていることとは全然違うけれど、わからないことは何も無く、なかなか楽しくてヨロシイ。

 次いで、妹尾さんドキドキの、馬暁暉さんとのトリオのリハ。馬さんのキャラは妹尾さんにとってよっぽど興味深かったらしく、先月のリハ以降、ことあるごとに馬さんのことを話題にしていた妹尾さんであったが、ついに、明日本番を迎えることとなった。リハの時は、手探り状態だったが、さすがにみんなほぼ内容を押さえていて、ちゃんと人前に出せるものに仕上げることが出来た。途中でaminが2曲ゲスト参加。明日がたのしみである。

 最後に平原綾香さんが到着。ここから先は明後日のリハである。平原さんとのジョイントは、かの「ジュピター」をはじめ、妹尾さんが彼女のデビュー盤に楽曲提供した「はじまりの風」他。、妹尾さんと二人でのサポートである。ウチの子供が好きなので、帰ったら「パパは平原さんのジュピターの伴奏をしたぞ」と発表する予定。このコマでは、aminも数曲。一番知っている相手、内容なので、ある意味、唯一息がつける部分。
1273910657.jpeg

1273910658.jpeg 日本館

1273910659.jpeg ごくろうさんです。

1273910660.jpeg 天平楽府

1273910661.jpeg ムスメよ、父は・・・・。


 結局昼ご飯を食べる間もなく夕方までぶっ続けのリハで、へとへとになったところで、いったんホテルに戻り、1時間程休んで、今度は市内にある小熒星少年少女合唱団の練習場へ。合唱団とは2日目、3日目に共演することになっているのだが、リハをやるうちに「聞いてないよ〜」系のハナシがどんどん出てきて、その都度譜面を書き替えたり、と、もーローとしたアタマに追い打ちをかけるような展開に。身も心もへろへろになって、練習場を後に。最後に四川料理の高級レストランで、舌と胃もでろでろになって、壮絶な一日、終了。死ぬ。
line
5月12日(水)
 
 
上海1日目

 朝の便で上海へ。前回は羽田から出発して、虹橋空港という、上海の西側の空港に降り立ったのだが、今回は成田から出て、浦東空港という万博会場に近い巨大な国際空港に降り立つ。羽田から出る時はなんだか沖縄にでも行くような気分だったが、成田に来ると、何故か「海外旅行しますっ」という気分になり、フシギと、旅行保険でもかけておこうか、などという考えもおこってくる。

 浦東に降りたって点呼を受けていると、実はもの凄い数の人達が今回のプロジェクトに参加ていることを知り、愕然。僕らは「夜の部」で、amin隊+ステージスタッフ計10名ほどなのだが(明日から平原綾香さん、明明後日に他のバンドメンバー合流)、それ以外に、明後日共演する「天平楽府」メンバーが結構沢山、更に、「昼の部」に出演するミュージカルのメンバーがもの凄くいっぱいいて、みんなでバス2台に分乗してホテルへ。

 奇遇だったのは、そのミュージカル隊の方に、小坂明子さんが参加されていたこと。小坂さんは、約三十数年前に「あなた」という大ヒットを飛ばしたことでご記憶の方もおられるだろうが、その後も、作曲家でとして大活躍されている。で、その小坂さん、実は僕の小中学校時代の1年先輩で、音楽部に所属。僕が小太鼓を叩いていて、彼女はピアノを弾いていたのであった。
1273718775.jpeg これ、みんな関係者。
右から4人目、小坂さん。

1273718776.jpeg

1273718777.jpeg 右から唐辛子の何か。「牛肉醤」。何かわからない飲み物(雑穀入りのヨーグルトだった。)

1273718778.jpeg これからまた5日間の胃袋修行。


 夕方にホテルに到着して、今日はリハも無く、取り敢えず晩ご飯までの時間を、ホテル付近を散策。ホテルは万博会場近くの浦東地区、前回右往左往した上海中心部からは、川を挟んで東側にある。大きな商業地は無いが、普通にいろいろなお店があって、見ているだけでもおもしろい。怪しい「醤」を買ってみたり、街角の点心屋で筆談で点心を買ってみたり、楽しく過ごす。夜はamin隊10人で上海料理のレストランへ。これからまた5日間、中華天国(中華地獄)が始まる。
line
5月11日(火)
 
 
トラックダウン終了

 先月アタマから続けてきた笹子アルバムの制作も、ついに終了。8日から今日までは編集作業を続けていたのだが、全く問題なくサクサクと進行。今までいろんなアルバムを作ってきたが、少なくともスタジオ内での作業において、こんなに思った通りに出来上がったアルバムも珍しい。これも日頃の行いがよっぽどよかったのか・・、ではなくて、一重に皆様のおかげなのであって、いくら感謝してもし足りないのである。

 思ったとおりに出来上がった、と言ってはみたが、一曲ずつの内容については全く不安は無いのだが、内容があまりにいろいろ有りすぎて、一枚のアルバムとして果たして成立しているのか、という、若干の不安が無いでもない。エンジニアのM師匠は、横で「あ〜あ、もっとふざけたことやりたかったのになぁ」とボヤいている。さて、このアルバム、成功しておるのかどうか。あとは、皆様、発売時に各自ご判断いただければ。
 発売は、当初7月末の予定とお伝えしていたが、諸事情により、お盆明けになる予定。あーあ、これでひとつ終了。これから成田で前泊して、明日朝の便で上海へ。
line
5月7日(金)
 
 
レコーディング、7日目

 本日が、録りの最終日。今回のレコーディング、前半は順調、後半は結構「山あり谷あり」だったのだが、取り敢えずここまで辿り着いた。最後でコケないようにしたいとの思いを胸に、スタジオ入り。
 まずパーカッションの渡辺亮君に来て貰って、先日秋岡先生にいれてもらったYaeさんの曲へのかぶせ。続いて桑江知子さん登場。

 今日の曲は、テーマは「沖縄の童謡」。安易に沖縄の旋律を使うのではない、でもシンプルで、沖縄を想起するようなメロディの曲を作ってみた。作ってみて、これは桑江知子さんに歌っていただこう、歌詞はウチナーグチにしよう、と、決定。今回のレコーディング、実は、うっすらと「食を中心としたオーガニックな手触りの詞を集めよう」というテーマがあったのだが、みやびなウチナーグチで、沖縄の食を言祝ぐような内容のものが出来たらイイなぁ、と思ったのである。

 で、早速ウチナーグチの歌詞について、佐原一哉さんにご相談したところ、「ううむ、難しいなぁ・・、まあ考えてみますが・・」というお返事。どうなることか、と思っていたのだが、間もなく素晴らしい歌詞が届いた。「ゆうばんまんじゃー」という名前がついていて、「晩ご飯おねだり屋さん」というほどの意味。この言葉は、実は一番星の金星のことで、夕方にいち早く上がる宵の明星を指して「ひとりぼっちでさびしかろう」と同情したところから来ているのだとか。その由来どおりの、美しく、またかわいらしい詞で、佐原さんがベーシックな部分を作った後に、奥さんの古謝美佐子さんが手を入れてくださって、完成した、とのこと。

 レコーディングは、桑江さんに、ピアノの鬼武みゆきさん、渡辺亮君、という、自分のレコーディングにおいては、「定番」のメンバー。定番ではあるが、若干のアレンジ上の工夫でいつもとは違う色彩を加えてみたところ、曲にもピッタリ合って、録りの最後を飾るに相応しい内容となった。

 でもホントの最後を飾ったのは、例のコーラス。前回録れなかった妹尾武さんにもわざわざこれだけのために来ていただいて、桑江さん、鬼武さん、亮君、妹尾さん、担当のMさんとで、最後のコーラス入れ。これで参加者全員参加も達成。コーラスについてはココロに傷を持つ亮君(当ダイアリー2007,2,12参照)もいたので、若干不安があったのだが、これも無事終了。明日からは編集作業。
 
1273373515.jpeg 練習にも余念無く

1273373516.jpeg

line
5月5日(水)
 
 
意識朦朧、血圧沸騰

 上海万博のための、最終リハ。今回、3日間の出演の間に、aminさん、馬暁暉さん、小熒星少年少女合唱団、天平楽府、などなどと演奏することになるが、実は、この3日間の「一方の主役」は、平原綾香さんであって、今回、こちらにもバンドメンバーとして参加する。 今日は、バンド編成での、平原さん、aminさんとのリハである。

 いわゆる、ドラムやベースの入った「バンド」なるものに参加するのも、凄い久しぶりで、でもって、平原さんのような純粋に「J-Pop」な方と一緒にやるのも、レコーディング以外では、記憶に無い程久しぶり(もしかしたら初めて?)。ピアノの妹尾さんによれば「平原さんと一緒にやっているササゴさんを見るのは、とてもハラハラドキドキした」(?)そうだが、見え方はともかく、リハ自体は、平原さんは音大でサックスを勉強されていたそうで、大変にやりやすく、スムーズに進行。メンバーも、全員よく知っている人達で、お気楽ではあったのだが。

 ともかく朝11時にスタジオに入ってから夜11時前まで、休憩もそこそこに、ずーーーーっとリハ。労働基準法違反だな、これは。後半の方は、得意の「ストレス性高血」まっしぐらな状態で、ほぼ、意識朦朧に。終了後、amin、妹尾さんと行った近所のインド料理屋(夜11時過ぎてインド料理、つうのも、また、なかなか)では立ち上がる気力も失せ、終電を乗り逃してしまったのであった。
 
1273114309.jpeg お誕生日でした。

1273114310.jpeg 何故aminさんはいつも「Vサイン」なのか。

line