2010年7月の日記:[以前の日記]
 
 
7月31日(土)
 
 
大磯にて「なぎさの祭典 EPO & 白井貴子サマーコンサート」出演

 久しぶりに大磯に来て、漁港の特設ステージを見たとたん、記憶に甦るものが。実は、まだ僕がプラッサオンゼのハコバンをやっていた20代なかばの頃、同じこの場所の特設ステージでの町の夏祭りイベントに、に2年連続して出演したことがあったのであった。
 当時は「サンバ祭り」みたいなサブタイトルがついていたのではなかったか。何故2年で終わってしまったかと言うと、2年目のイベントの時に、同行したブラジル人サンバダンサーのお姉様方が、ノリが良すぎて途中でトップレスになってしまい、その時は(当然)異様に盛り上がったのだが、後で、町営のイベントとしては教育上どうか、と問題になり、結局我々はその回を持って「お出入り禁止」になったのであった・・・。
 
 久しぶりの大磯の夏祭りは、さわやかな白井貴子さんとEPOさんのジョイントライブで、当然誰もトップレスにはならず、すっかり垢抜けたカンジに。かつての「学園祭の女王」は、海と山の環境問題に取り組むNGO活動をされているとのことで、EPOさんや庄野真代さんもそうだが、音楽を越えてそれぞれの分野に視野を広げ、実際に活動されている、というのは、全く持ってリッパなことだと思う。
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7月30日(金)
 
 
畠山美由紀さんレコーディング

 多分畠山さんとしては珍しい仕事なのではないかと想像するが、8/7に仙台でイベントを行う高級ニュータウンのテーマソング?のレコーディング。CMではなくて、住民からキーワードを募って、畠山さんが作詞作曲をして、住民に配布する、という、しっかりした内容のもの。今回はサウンドプロデュースと演奏を担当させていただいた。

 ピアノに鬼武美由紀さん、パーカッションにビックをお願いしてのレコーディング。1曲に一日という、最近やった自分の某バンドとはエライ違う贅沢な時間割。もの凄くノンビリ時間をかけた印象だったのだが、畠山さん的にはどうだったのかな。
 かつてショーロクラブで畠山さんを数曲サウンドプロデュースしたことや、自分のアルバムの中での彼女のサウンドプロデュースということは経験していたが、畠山さんの側のペースでのサウンドプロデュース、という意味では、今回が初めての「顔合わせ」。今まで知らなかった畠山さんのクセなど、いろいろ知ることが出来、大変、今後の参考??になったのであった。
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7月28日(水)
 
 
畠山美由紀さんの8/8ジョニ・ミッチェル・ナイトのリハ。ベースの織原良次と3人で。

 ジョニ・ミッチェルの名前を初めて知ったのは、ラジオで「コートアンドスパーク」というアルバムをかけているのを聞いた時で、たぶん高校に入ったぐらいだったか。その頃は、まだ「アメリカ経由」で音楽を聞いていた時期で、当時から、概ね亜熱帯地方以南のテイストの音楽に強く反応する癖のあったササゴ少年としては、ちょっと引っかかる部分がありつつも(あったからアルバム名も覚えてる)、ちゃんと聞くには至らなかったのであった。

 時は流れ、少年はプロとなり、畠山さんと仕事をするようになって、再びジョニ・ミッチェルの音楽に、今度は正面から向かう仕儀となった。そして、彼女の音楽の、個性の強さ、質の高さを、詳細に知ることとなった。

 で、今回だが、十数曲の彼女の曲を、ドップリとアレンジ・演奏してみて、いや〜大変だわ、これは。一つ一つの曲の色は鮮明なのだが、やたらと複雑で難しい。想像するに、彼女は難しいことを考えてそうしているのではなく、自分の個性や「クセ」にとことん拘って音を作ってきたのではないか。本来、人間の個性とかクセとかは、人それぞれに大きく違っていて当然なのであって、それがそのまま発揮されれば、他人様にとってはずいぶん「意表を突かれる」展開になるのも、また当然なのだ。

 そしてそれらの「凄い曲」に、屈強なサポートメンバーが腕によりをかけてアイディア溢れるサポートを施す。結果として、東洋の弱小ミュージシャン達を困惑させるような「難しい」曲となるワケである。8日のアルテリオ小劇場は、その弱小ミュージシャン達が、「困惑」をどこまで乗り越えた演奏をするか、が、「見所」となる予定である。
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7月27日(火)
 
 

鈴木重子さん、EPOさんと、8/2STB用リハ

 重子さんとは2回目。EPOさんを交えたコラボレーションのリハは初めて。でも、お二人が揃うと、なんか、良く言えば大変「ニンゲン的」な時間感覚のもと、リハが進行する。ゆっくりおしゃべりをしつつ、少しずつ内容のやりとりをしつつ。僕は、全然ニンゲン的でない気持ちで、チラチラ時計を気にしたりしていたのだが、しまいに、この人達が寄れば、何とでもなるだろう、とあきらめ、こっちもゆったり構えることに。
 2日のSTBは、そんなカンジでゆったり作った音楽になります。ゆったりとお越しいただければ。
1280254712.jpeg EPOさんと重子さんです。つったって、わかんねえよな。

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7月22日(木)
 
 

 ゴンザレス三上さんに来ていただいて、コーコーヤ新譜のダビング

 三上さんに来ていただいてのダビング。さすがのプレイで、想像していた以上に素晴らしい「共演」となったのだが、三上さんの完成度へのこだわりの強さにも、またビックリ。僕だったら一発でOKを出すようなテイクを10回ぐらい続けても、まだ納得されずに、「もう一回お願いします。」
 エンジニアの平野さんが、しまいにどれがどのテイクかわからなくなってギブアップする程のテイクを録り続け、そしてやっぱり大変納得の出来る結果を出されるのであった。なんだか自分の日頃の「就業態度」への反省を迫られている気分がしないでもなかった。
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1279818723.jpeg 三上さんマイマイクの「真贋」については、論争がある模様。

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7月21日(水)
 
 

鈴木重子さんとリハ

 8/2STBの、EPOさんとのライブの、「鈴木さんとのデュオの部」のリハ。鈴木さんについては、しばしば「何で一緒にやらないの?」とか、「もう何度もやってるのかと思った」とか、言われ続けていたのだが、この度目出度く共演させていただくこととなったワケである。お話を伺うと、鈴木さんも、「前から共演出来る機会を待ってました」とのことで、お世辞でも、そんなこと言われると、ウレシイじゃありませんか。
 初めての「音合わせ」は、とてもイイカンジでした。
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7月20日(火)
 
 
FM Yokohamaの番組収録

 コーコーヤのレコーディングに手間をかけているうちに、自分のアルバムの発売日が近づいてきた。これから、徐々に雑誌やラジオなどへのプロモーション活動が始まる。今日は、FM Yokohamaの「濱ジャズ」という、ゴンザレス鈴木さんのやっている番組の収録。アルバムから2曲をかけてもらったので、早く聞いてみたい方は、是非エアチェックを。(8/13深夜2時30分=14日朝2時30分、84.7FM Yokohama)

 ちなみに、まだお知らせしていなかったような気がするのでこの際発表すると、この自分のアルバムのタイトルは「onaka ippai」というもので、既にアマゾンで予約も取っている。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003TOAXLK?tag=scam-22

 番組では、その他に、ミックスが上がったばかりの、先日のサリナ・ジョーンズさんとのレコーディングの音源もかけてもらった。これは、秋岡欧先生とのデュオによる曲なのだが、今回改めて聞いて、大先輩に対してこういう言い方もナニではあるが、サリナさん、ホントにウマい・・・。
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7月18日(日)
 
 
川口大輔さんプロデュース作お手伝い

 川口さんは、CHEMISTRYへの楽曲提供などで知られる作曲家、キーボーディスト。今回、お会いしたのは初めてだったのだが、「手嶌葵さんのアルバムでの演奏を聴いて、一度お願いしたいと思いまして」とのこと。そういう形で気に入って呼んでいただけるのは、有り難いことである。内容は、和紗さんという、ソニーの若手のアーティストの新譜。サクサクと作業を進め、サクサクと終了。

 実は川口さん、何と、都の西北大学ラテンアメリカ協会なるサークルの、僕の後輩に当たることが判明。「Saigenjiの同期で、現役の時にコンビを組んでいたヤツが、作曲家として大成功してる」というウワサを聞いたことがあって、それがこの川口さんなのではないか、と思っていたところ、まさに「その川口さん」だったのであった。

 このサークルのバカぶりは当欄でも過去に何度かお伝えしたと思うが(お暇な方は、2006年7月27日の項などをご参照ください。)レコーディングの合間にも、やはりその話題になり、少なくとも僕がいた頃から十数年後の彼の時代は、コンパになれば必ず服を脱ぎ、飲めば悪酔いして部室の二階の窓から××を一階の他サークルの換気口に向かって狙ったかのように吐き落とす、など、更に磨きがかかっていたことが、判明。マッタク頼もしい限りである。
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7月17日(土)
 
 
chieさんと、青山プラッサオンゼにてライブ

 chieさんとやるのは、2年ぶり?ぐらいである。昨日やっと時間が取れたので、朝少し予習をしてからリハへ。今までやったことのなかった日本語の曲も入って(これ、なかなか良かった)少なからざる「新曲」数だったのだが、昨日の朝の予習と、午後のリハと、今朝の復習とで、何とか「客前レベル」に到達。小心者の僕には、身の細るスケジュールなのだが。実際のところは、ストレス食いと運動不足で、最近は「身が太」ってしょうがない。

 というワケで、ギリギリの準備で臨んだライブ、ギリギリの準備ならではのスッタモンダは、バンド内的にはいろいろあった。(またもや!)カポタストをつけ忘れて演奏を始めてしまい、別のキーでchieさんとヒットミーに演奏させてしまった(ヒットミーは数年前のアンサリーツアーに次いで二回目)りしたのだが、全体としては、いいライブだったのではなかったかしら??
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7月15日(木)
 
 
コーコーヤレコーディング3日目

 始まったと思ったら、もう終わりである。一昨日6曲、昨日7曲と録って、今日は2曲。最後に、黒川紗恵子渾身?の作、先日亡くなったパウロ・モーラに捧げる超難曲をなんとかまとめて、あとは、一昨日に急いで録ったものの吟味と微修正。でーきーたー。
 このアルバムは、コーコーヤにとって3枚目の作品となるワケだが、回を追う毎に実力が増していくのが、手に取るようにわかる。こういう手応えを感じるのは、やっていて有り難いっす。
 それにしても全15曲(うち13曲がオリジナル)というのは、まあ、沢山ありますわ。聞きながら帰って来たのだが、聞いても聞いても曲が湧いてくるカンジ。ちょっと働きすぎたかな?という気もしてきた。
 今後は、1曲だけゴンチチのゴンザレス三上さんに参加していただいて、録りは終わり。早めにTD作業も済ませて、11月頃には出したいと思っている。
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7月14日(水)
 
 
コーコーヤ新譜レコーディング、2日目

 というワケで、本日は朝9時開始、11時過ぎには何とか岡部洋一との2曲を終了。少し長めの昼休みを取って、「午後の部」へ。残り7曲は3人だけなので、その分、作業時間もかからず、暗くなる頃までには、スルスルと5曲を消化。気がついてみれば、あと2曲まで来てしまった。もう出来たも同然?なので、本日は作業を終了。メンバー及び、スタジオハピネスのHさん、ハピネスレコードのTさんと、近所の飲み屋へ。
 本日はHさんのお誕生日とのことで、スタジオの戻って、ケーキと缶ビールでお祝い。合宿レコーディングもまた楽し。
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7月13日(火)
 
 
コーコーヤ新譜レコーディング、藤沢の合宿スタジオにて

 本当にタイトなスケジュールの中、ついに初日を迎えてしまった、コーコーヤレコーディング。どこまで詰め切れたか、一抹の不安があったのだが、フタを開けてみれば、何とかイメージ通りの展開となり、一安心。
 とは言え、パーカッションの岡部洋一を確保出来たのが今日から明日の朝11時まで、ということで、岡部を必要とする8曲もの曲を、明日の朝11時までにやってしまわねばならない。

 というワケで、随分がんばってみたのだが、今日のところは6曲でギブアップ。明日は9時スタートという、ブラジルレコーディング並のスケジュールになるのだが、取り敢えず職住接近なので8時55分までは寝ていられるのである。
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1279036906.jpeg なんか、態勢がヘン。

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7月11日(日)
 
 
伊香保温泉にて、畠山美由紀さんライブ

 伊香保温泉の老舗旅館(何せ508年前に、飯尾宗祇が泊まったのだそうな)千明仁泉亭(ちぎらじんせんてい)内の「楽水楽山CAFE&BAR」にて、畠山さんのライブ。こぶりな会場が、オールスタンディング満員のお客さんで、ギッシリ。(しかも二まわし)温泉ヨシ、ライブヨシ、食い物ヨシの、極楽仕事。
 そして、この夏は畠山さんとのイベントが仕事が多いので、二人で話し合って、「隠し球」を1曲仕込んでいたのだが、これが、結構大爆発。何をやったかは、今後の会場に来ていただく時のお楽しみ、つうことで。
 伊香保温泉、良い温泉でした。出来れば仕事じゃない時にも来たい。誰か招待して。
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1279036795.jpeg 霧に煙る灯火を眺めつつ、畠山さんは、「ロマンティックですねえ。八墓村みたい」とおっしゃいました。

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7月9日(金)
 
 
プラッサオンゼにて、吉田慶子さんとデュオ

 いやあ、「究極の」ライブでした。これ以上「弱音」な音楽は、なかなか聴けないだろう。音量の小さい方向へのダイナミズムの豊かさを追求する音楽。音は小さいけど、グルーヴは満点。ある意味、我々にとっての理想のサウンドだったかもしれない。
 天候不順&客足不順の中、やっている僕らの自己満足度は大変高かったのだが、お客さんはどう思われただろうか。眠たかった、とか、言われそうだけど。でも、こういうの、我こそは、と思うヒトには、もっと聞いて欲しいなあ、と思う。
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7月6日(火)
 
 
日々ボケまくり

 13日から始まるコーコーヤのレコーディングの準備に追われる日々である。そして同時に、吉田慶子さん(9日プラッサオンゼ)畠山美由紀さん(11日伊香保)とのデュオライブもあり、その準備やリハなども入って来る。

 そんな、時間の無い中、あせりつつレコーディング準備を続けてきたのだが、気がつけば「なかなか」な曲が、お釣りが来る程に集まってきた。こういう時に、ユニットというのは、メンバーの力の総和であることが実感されて、大変よろしい。

 大変よろしいのではあるが、僕は忙しさがある水準を超えると、信じられないボケをかましてしまうことが、しばしばある。ギターが井の頭線独り旅をしたことは先日ご報告したが、今日は、リハをしに電車に乗ろうとして、ホームの上で、家にギターを置いてきたことに気づいた。何をしに行くつもりだったのだろうか。
 
 ところで、黒川紗恵子が自身のブログで僕がギターを忘れてきたことを書いているが、( http://clasaeko.exblog.jp/12909597/ ) その彼女も、その次のリハの時には、クラリネットのリードを家に忘れてきていた。何を吹くつもりだったのだろう。このユニットは大丈夫なのだろうか。
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