2012年1月の日記:[以前の日記]
 
 
1月28日(土)
 
 
吉祥寺Alvoradaにて、コーコーヤのライブ

 こちらでライブをさせていただくのは、5年ぶりだそうである。当時、まだコーコーヤは1枚もCDが出ていなくて、やっとライブ活動が軌道に乗り始めたばかり。「コーコーヤ」というユニット名のアイディアが出たのも、このお店でのことだそうで(知らなかった)、Alvoradaは、ある意味、このユニットの「故郷」のようなものかも。
 
 おかげさまで、満員札止め状態で、ステージから見ても、お客さんがギッチリと詰まっているカンジ。こういう環境でライブをやるのは、ある意味「バンド冥利」に尽きる。ライブの原点を再確認させてもらった気分になる。

 コーコーヤ、東京での次のライブは、3/10駒沢にて。地方は、3/6京都(対バンザッハトルテ)、3/7神戸(feat.鈴木重子さん)。(詳しくはスケジュール欄をごらんください)よろしこぶあるき。
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1月27日(金)
 
 
タワーレコード新宿店にて、畠山美由紀インストアライブ

 渋谷の駅にどっかーんと貼ってある畠山さんのタワレコのポスターをご覧になった方も多いかと思う。本日は、そのタワーレコードでのインストアライブ。インストアイベントは、今まで何度もやっているけれど、音環境など、決してやりやすいワケではないけれど、独特な盛り上がりがあって、結構楽しい。

 とは言え、演奏を始めようとしたらお客さんが数名しかいなかったこともあったし、終了後サイン会の準備をしている間にお客さんが蜘蛛の子を散らすように逃げていくのを目の当たりにしたこともあって、そういう「ココロの傷」を持つ身としては、若干の不安もぬぐえないのであるが、もちろん本日はそんなこともなく、沢山のお客さんに来ていただき、終了後のサイン会にも、長い列が出来ていた。よかったよかった。 
1327808149.jpeg たいへん「いいオンナ」に写っています。
もちろん本物はもっといいオンナですがっっ。

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1月26日(木)
 
 
MANDA-LA2にて、照屋実穂さんライブ

 照屋さんとやる時は、いつも対バンの立つ形になっていて、出不精で他人の演奏を聞くことが少なく、特に若い人達の演奏に接する機会が少ない僕にとって、それは結構な刺激になっている。

 一言で言えば、「みんながんばってるなぁ」という感想になるのだが、それぞれに質の高いことをやっていて、うかうか出来ない気分にもなるし、逆に、そのレベルのことをやっていて、その中でミュージシャンとして残っていく、ということの大変さも思ったりする。もちろんセンスや実力も必要だろうけど、それ以上に多くの「マグレ」やら「運」やらも必要だなあ、というのは、今まで何とか音楽活動を続けることの出来ている僕の実感。

 本日の対バンのnobomusicaさんは、照屋さんのサークル関係の古い友達、とのこと。今までソロでやっていたのを最近バンド編成に変えたとのことで、ドラム、ピアノ、ベース、サックスの入った、重量級(僕にとっては)サウンドだったが、存在感の通ったカンジの方でした。最後の『Just the two of us』のセッション、楽しかった。
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1月25日(水)
 
 
NUUさんと、名古屋郊外某自然食品系大手スーパーの新規開店記念従業員向けライブ

 NUUの友人関係の方がプロジェクトリーダーを務める新規開店店舗の、開店を明日に控えての従業員向けのライブ。従業員の皆さんにライブをプレゼントする、とは、洒落たことをされますなあ。開店前日のあわただしい中での、1時間の「音楽休息」は、皆さんのお役に立てたかしら。

 ところで、この日は日帰り仕事だったのだが、世間のまことしやかなウワサでは、「東海地震が今日来る」とのこと。初めはNUUとは別々に帰る予定だったのだが、名古屋駅で「あの時同じ電車で帰っていれば、アイツは助かったのに」となったらイヤだねえ、という話になって、一緒に帰ることに。考えてみれば、同じ電車に乗ったために、二人とも助からないこともあるワケで、良い判断だったのかどうか迷うところであるが、今後はこういうウワサと日々付き合いながら生きていかねばならないのだろう。お互い、幸運を祈りましょう。
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1月22日(日)
 
 
名古屋、サンバタウンにて、吉田慶子さんと「ささやきのミューズ」→「弱音の世界」

 ツアー二日目。今日は何かとお世話になっているゼジさんのお店「サンバタウン」にて。新規開店以来、ライブは二度目とのことだが、おかげさまで超満員の盛況。音響の具合も良く、今後、更に様々なライブが実現していくことになると思われる。
 
 我々の方も、二日目に入って、いろいろな細かいコンビネーションが、大分「出来上がって」きた。考えて見たら、短期間に5度(来月は大阪→姫路→東京・目黒パーシモンホール)ものライブを吉田さんと続けるのは初めてであり、更に考えてみたら、あれだけ微妙なことをやっていながら、リハもしない、ライブもしない、という今までの姿勢は随分フシギなことでもある。きっとこの5回の間に、我々は、更にいい所に行けるのではないか、と、前向きに考えてみる。次回は4日大阪chove chuva、5日姫路ハンモックカフェです。

 ちなみに、昨日の静岡のお客様に、「ささやきのミューズ」なる美しいキャッチフレーズをご提案いただいたのだが、今日本人にそれを言ったら、「もうミューズなんてトシじゃないしぃ」と、一蹴されてしまった。申し訳ありませんが、やはり「弱音の世界」で行くことに・・・・。
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1月21日(土)
 
 

静岡LIVING ROOMにて、吉田慶子さんと「弱音の世界」→「ささやきのミューズ」

 静岡は、隣県の県庁所在地なのに、何故か余りご縁が無く、残念に思っていた。吉田さんに至っては、ほとんど「東海道に足を踏み入れたことがない」そうで、本日は、そういう意味でも「お初感」いっぱいの気分で、静岡入り。

 会場のLIVING ROOMは、清潔感漂う空間。音環境も良く、マスター(大将?)の I さんにも気持ち良く迎え入れていただき、感謝。吉田さんとは久しぶりだったのっで、息の合わせ方に若干苦労したが(何せ微妙な世界なので)、吉田さんの魅力は、静岡の皆さんにも十分お伝えできたと思う。是非今後もやらせていただきたい場所である(みなさんがイヤでなければ)。なお、弱音」よりも「ささやきのミューズ」の方が、言い回しがいい、というお客様のご意見は、有り難く採用させていただきます。

 
 ところで、昨日のCD話の続きだが、当ダイアリーでまだご紹介していなかった作品があったので、この際ご紹介します。

 「映画eartrip から派生した映像、音楽、イベントの横断プロジェクトの一つであるeatrip.tv で制作された、こだわりの食材と音楽の異色コラボ映像シリーズ“音野菜(おんやさい)”。このために作られたアコースティック楽器によるインストゥルメンタルの書下ろし10 曲(CD用ロング・バージョン含む)に加え、eatrip tv “夢ごはん“番組テーマ曲と映画eatrip から3曲をボーナス・トラックとして収録。」

というワケで、13曲中4曲が、僕の作品です。うち3曲はコーコーヤでの演奏、1曲は、またもや苦手のソロざんす。他のメンバーもパネ君初め、凄い人達。

音野菜CD ~eatrip music marche~
レーベル: ジェマティカ・レコーズ
ASIN: B006ZFY122
1327207686.jpeg 音野菜CD ~eatrip music marche~
レーベル: ジェマティカ・レコーズ
ASIN: B006ZFY122

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1月20日(金)
 
 
青山スパイラルにて、イベント、SPIRAL RECORDS presents 夜の演奏会 Vol.10
畠山美由紀『わが美しき故郷よ』

 CDショップや本屋さんなど、新譜発売に絡んで、いろんな場所で演奏することとなる。暮れに出た畠山さんの『わが美しき故郷よ』関連のイベントも多い。ウワサによれば、なかなか評判も良いようで、関わったモノとしても、大変にウレシイ。

 今夜は、ジャケットのアートワークを手がけられた奥原しんこさん、奥原さんと畠山のコラボの切っ掛けを作られたSWITCHの川口美保さんとの対談を1部に、2部は畠山さんとのデュオライブ、という構成。短い時間だったけど、沢山のお客様の前で、充実のライブでした。

 CDと言えば、昨夏発表したショーロクラブの「武満ソングス」も、なかなか好調、とのことで、重ねて、大変うれしい。こういうご時勢にそういう話を聞くと、気が小さい僕は、大変ホッとするのである。
 
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1月18日(水)
 
 
畠山美由紀さんの伴奏で、「気仙沼復興プロジェクトfrom銀座」イベント参加。

 昨夏、気仙沼にて「気仙沼復活祭」に畠山さんのサポートで参加させてただいて以来の、気仙沼復興関連イベントへの参加。それまで僕は気仙沼にはご縁が無かったのだが、震災以来、畠山さんを通じて、既に「無縁」とは言えない状況となった。

 本日は、「我が美しき故郷よ」と、邦楽楽器のユニット(ごめんなさい、名前失念)とのジョイントによる「故郷」との、2曲のみの演奏だったが、気仙沼市関係者の皆さんの前で、ちゃんと伝わる演奏が出来たのではないかと思う。あっと言う間に終了して、あとは某有名イタリアンのケータリング料理を、欠食児童のようにむさぼり食ってしまった。美味しかった。
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1326989800.jpeg 歌手には、これが好きな人が多い、何故か。

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1月17日(火)
 
 
青山プラッサオンゼにて、tamamix feat. choro club

 ショーロクラブ「武満ソングス」のアルバムは、いろいろ新たな「出会い」を我々にもたらしてくれたのだが、今日も、そんな「果実」をいただいた一日。tamamixは、沢田穣治が発掘?してきた、「極楽ウクレレ弾き語り」女子、である。つい先日、沢田穣治のプロデュースで、デビューアルバムをリリースしたばかり。
 今までのショーロクラブのジョイント相手の歌手と言えば、EPOさん、アンサリーさんや畠山さん、joiceさんなど、体力抜群の「オールラウンドプレイヤー」タイプが圧倒的に多かったのだが、tamamixさんは、敢えて言えば「ぽよよんフォーク系」?とも言うべき、究極に異なったタイプ。一緒に音を出す我々も、今日ばかりはショーロクラブならぬ、「フォークのおじさん達」なカンジ。それはそれで、とてもいい味が出ていたと思う。
 
 彼女のパフォーマンスにおいては、アルバムの中でも、あるいは普段のライブでも、沢田穣治がギターを担当しており、tamamixファンの中には、沢田穣治がベースを弾くのを、今日初めて見る人も多かったのだとか。本日は、沢田さんがギターを演奏した音源を、僕が謹んでコピーして演奏させていただいた。まあ、沢田さんには及びませんでしたがね、はっはっは。
1326958870.jpeg フォーククラブ

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1月15日(日)
 
 
富山市、橙にて、「まちなかサウダージ」二日目。

 昼ご飯に、布上さんイチオシのお寿司やさんへ。富山は、友人が昔こちらの大学の先生をしていた縁もあり、公私含め、何度も訪れているのだが、魚介類の美味しさと安さは特筆モノ。その富山の中でも「イチオシ」と言うだけあって、大変上等なお味でした。本番前なのに、思わず酒飲んじゃいました。

 本番の方は、昨夜同様の内容のライブ。布上さんとのジョイントは、今日の方がずっと良かったかも。やはり経験とは偉大なモノなり。沢山の初めての方々に聞いていただけて、大変に実りの多い二日間であった。富山の皆様、ありがとうございました。
 
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1月14日(土)
 
 
金沢、もっきりやにて、コーコーヤで「まちなかサウダージ」出演。

 金沢と富山でブラジル系の音楽を紹介するという「まちなかサウダージ」イベントの一環として、もっきりやでのコーコーヤライブ。もっきりやさんは既に何度かお世話になっていて、演奏はリラックスしたものに。今回いろいろお世話していただいた歌手の布上智子さんにはゲストで歌っていただき、また二部のアタマには「インタビューコーナー」などもあり、なかなか楽しい一夜になった。

 演奏後に「どんなグループかよく知らないままに来たけど、とても楽しかった」とおっしゃる方が何人も。こういうイベントに呼んでいただけた故の「出会い」であり、まことにありがたいことである。
 終了後、そのままお店で軽く打ち上げ。そのまま車で富山へ。
 
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1月7日(土)
 
 
恵比寿アートカフェフレンズにて、大島花子さんとライブ

 大島さんの「ルーツを探る」シリーズ第二弾は、吉幾三の「雪国」。前回の「北の宿から」も演奏したので、先日の畠山さんのラジオ録りでやった「悲しい酒」と合わせて、年明け以来3曲も演歌を演奏してしまった。

 洋楽ファンというのは、大体演歌を低く見るか無視するか。いずれにせよ、演歌好きな洋楽ファンというのは、余りいないように思うが、正直、やっていて、大変面白い。センチメントの部分では、ファドや昔のある種のサンバカンソンと軌を一にしているし、曲としては、聞いていなかろうが無視をしようが、我々のアタマの片隅に、マチガイ無く住み着いているメロディなのである。

 僕の実家は、バリバリに「洋楽&クラシック優越音楽観」に囚われた家だったので、両親は、演歌がかかると顔をしかめるようなところがあった。オマケに僕自身が、9歳の時に、紅白で「世界は二人のために(相良直美)」を聞きながら「最近全然日本の音楽を聞かなくなったなぁ」と思った覚えがあるというぐらいで、その当時既に洋楽を聴き始めていた。モンキーズとドアーズという、考えて見ればまったく価値感の噛み合わないグループを、ともに愛聴していた。ビートルズの「ヘイジュード」を、リアルタイムで聞いたモノとしては、一番若い部類だと思われる。

 その後、中学になってホセ・フェリシアーノが好き(当時は今と違って、ラテン色の濃い歌と演奏を、おもに自らのガットギターを中心としたシンプルな編成でやっていた。)になって、ロック方面も聞かなくなり(なので、ツェッペリンもディープパープルも、僕にとっては既に聞かなくなった後の知らん音楽なのです。)、そのまま高校生になった頃にはブラジル音楽ヒトスジで聞き始め、20台もそのまま突っ走るという、もーまったく世間の流れとは一切「関わりのない」音楽歴を、僕は持っているワケで、考えてみれば、因業なことである。売れないわけだぁな。

 で、ここへ来て「演歌」である。このダイアリーを見に来てくれる人達の多くは「洋楽ファン」であろうし、そうでなくとも「もう少しマジメに洋楽をやって欲しい」という「圧力」も、日頃感じないではないのだが、でも、「演歌」おもしろい。すいませんなっ。

 とは言え、上記のような音楽遍歴を有するがゆえに、吉幾三の「雪国」も知らなかった。ちょうど今日のライブを見に来てくださっていた佐藤剛さん(今をときめく由紀さおり&ピンクマルティーニのプロデューサー様ですぜ。)に「ササゴさんは外人みたいなもんだから」と言われてしまったが、そういうワケで、演歌をやるに当たっても、演歌の作法もわからず、それを知らないなりに自分のやり方で解釈している。確かに、外人が日本人の心で演歌を我流でやっているに近いかも。

 そして、花子さんがまた、演歌なのに、全然演歌ではない柔らかいアプローチで演歌を歌われる。これは、ちょっと面白い展開ではないか、と思うのだ。「リアレンジ」ということでは無く、何か演歌を「精製」したような、演歌の楽曲としての魅力を、ちょっと違うところから掘り起こせるような形に持って行けるのではないか、という予感がする。ちょっとしばらくこだわってみたいと思う。
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1月5日(木)
 
 
麻布のスタジオにて、畠山美由紀さんの、FM ヨコハマ「Route847」のためのライブレコーディング

明けましておめでとうございます。

 昨年は、特に後半、なんだかジェットコースターに乗ってるような日々だった。演奏のクオリティは大丈夫だったと思うけど、やっぱりシンドイのはイヤなので、今年は「初心」に帰って「少ない仕事で高収入」を目指したい。ムリでしょうけど。

 昨年のことを言えば、やはり震災を機に、この国の仕組みのデタラメさを、イヤになる程に見せつけられ、その上、今年は、世界経済のイヤ〜な雰囲気にも包まれ、大変な1年になりそうだけど、同時に去年は、逆境における「音楽」の持つ効用についても、学ぶところがあった。「高収入」のハナシだけでなく、自分の役目についても、少しは考えつつ、活動を続けていきたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします。

 で、今年の初仕事は、畠山さんとデュオで、ブラジル音楽から演歌まで、いきなりの12曲レコーディング。年末年始の休みで緩んでいた気分も、一気に引き締まった。これらの演奏は、今月毎土曜日に、3曲ずつ、4週に渡って放送されます。少なくともこのうち何曲かは、相当のクオリティの演奏であった、ような気が。レコーディング用スタジオではなく、普通のラジオ収録用スタジオののテーブルを挟んで向かい合いつつの録音。畠山さんの、机に軽く肘を突きつつ、自分の部屋で歌うような感じの軽〜いタッチのアプローチが、大変ヨロシカッタ。

FMヨコハマ Route847 4P.M JAM
毎週土曜日16:16から約20分間 ON AIR。
1/7,1/14,1/21,1/28
1325785470.jpeg 隣の農地に竜巻発生。春から縁起がいいのか悪いのか。

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