2012年3月の日記:[以前の日記]
 
 
3月24日(土)
 
 
山形文翔館にて、畠山美由紀・ジョニ・ミッチェル・ナイト+

 昼前にはベースの織原良次君も山形入り。織原君を加えて、スタジオにたサラっと通しリハをやって、そのまま会場入り。文翔館議場ホールは、僕は既に何度もお世話になっているが、昔県議会が開催されていた所で、レトロな雰囲気のステキな場所。音楽会ように作られたホールではないので、音作りにはてこずったが、本番は申し分ナシ。「会心の」という言葉がピッタリくるような演奏だった。
 肉体労働などの雑作業が続いていて、爪や指の調子は悪いのだが、演奏に際しての「心」の調子は、このところ妙に好調である。指が、日々違うことをやらされているので、たまにギターに触れると、喜んで動き回ってるようなカンジだ。どこでコケるのだろうか。
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3月23日(金)
 
 
仙台に一泊して、仙山線で山形へ。

 畠山さんは、昼にFM出演があったのだが、僕は、「お休み」。ここのところ、家にいる時間の全てにおいて、引っ越し関連で大変な目に遭っていたので、久しぶりに「何もしなくていい」時間を持つのは、実に有り難い。とは言え、山形に到着してからは、そのままスタジオに入って、明日のリハ。
 ジョニ・ミッチェルの曲は、なかなか複雑で、今回の内容のコンサートも、1年半ぶりぐらいだったので、細かい部分の詰めに、思いの外時間がかかった。しかし、曲も、我々がやろうとしていることも、とてもレベルが高いものであり、これらの曲にこういう形で出会うきっかけを与えてくれた畠山さんには、改めて感謝、である。
 リハ終了後、山ブラ会長ご夫妻に初めて連れて行っていただいたお店が、また凄い所で、余りに美味しくて、死亡。
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1332769046.jpeg アボカド、いぶりがっこ、バルサミコ。

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3月22日(木)
 
 
石巻にて、畠山美由紀さんとFM公録。

 石巻のイーオンにて、デートFMの震災関連イベントの公録。石巻イーオンは、東北屈指の大店舗で、内陸にあるので、被災を免れた。ここにいると、石巻が被災地であることを、忘れてしまいそうな賑わいぶりであった。

 デートFMが、3/11から幾分ずらしてこの時期にかかる番組を組んだことには理由があるそうだ。つまり、3/11を中心にいろんな報道がされたけれど、それで、「これにて一件落着」になっては困る、ということ。

 これに関しては、畠山さんも力説し、僕も被災地を見る度に感じることだが、全国報道における震災についての扱いが、「負けない」とか「立ち上がる」とかの言葉で象徴されるような、現地でがんばっている人達についての明るい話に集約されつつあり、実際には殆どの被災地の人々は「立ち上がる」ことすら出来ない程に打ちのめされたままだ、という事実が、そのことで見えにくくなってしまっている、という現実がある。一件落着など何もしてないし、「回復に向かって」いるワケでも、さらさらない。東京以西の人達は原発のことに目が奪われているけれど、それ以外のことも、まだ何も進んでいない、ということは、心の隅に留めておきたい。
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3月20日(火)
 
 
忙しい。
すいません。
何も出来ません。
何でかと言うと、もろもろあり(省略)まして。
なので、最短忘備録でお許しを。

3/13
大船、花いちぜんにて、比屋定篤子さんとデュオライブ。

「花いちぜん」は、何年も前に桑江知子さんとデュオで出させていただいたお店。その後、マスターが那覇に店を出していた時期もあり、その時は、何度かそのお店に飲みに行っていた。夕方の時点では予約が少なかったのだが、ツイッターでSOSつぶやきをやったら(そのせいかどうか知りませんが)、結局満員に。

3/14
プラッサオンゼにて、比屋定篤子さんとデュオライブ。

プラッサでの、久しぶりのデュオライブ。前日に続き、予約少なめで気を揉んだのだが、フタを開けてみたら、満員の盛況。お客様には、感謝の言葉もございやせん。演奏中は、地震があったり、爪が割れるアクシデントがあったりしたが、集中とぎれることなく、終了(だったような覚えが)。

3/17
アートカフェ・フレンズにて、大島花子さんとデュオライブ。

 ほぼ満員御礼。問題の演歌シリーズ、この日は「与作」。どうアレンジするか。ここまでシンプルな曲だと、触りすぎてもイヤラシイ、と思ったんだけど、結局結構遊んでしまいました。

そして、明日は僕の誕生日、というのはどうでもいいのだが、年末に録った金環食DVDの発売日なのでした。文部科学省選定作品になりましたそうです。

http://www.amazon.co.jp/1-400の奇跡~21世紀の皆既日食・金環日食~-DVD-教養/dp/B0070ZZJL8

http://www.ktv.jp/kiseki/
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1332231879.jpeg 1/400の奇跡〜21世紀の皆既日食・金環日食
【音楽】笹子重治
【CG】池下章裕(JAXA公式アーティスト)
【販売元】ポニーキャニオン
【価格】DVD¥4,410(税込)

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3月11日(日)
 
 
畠山美由紀さんと、石巻にてラジオ特番出演→気仙沼にて「3月11日からのヒカリ」点灯式出演。

 東京にいると、つい福島原発関連のニュースに心奪われてしまうが、福島の向こうには(こっちにも、だけど)、気が遠くなるような津波被災地があって、その多くの地域が、復興とはほど遠い状態のまま、1年目を迎えてしまっている。

 昨日夜の新幹線最終で仙台に前泊して、今日は朝から車で、まず石巻入り。被災地のスペースに構えられたNHKスタジオを出て周辺を歩いてみたが、カメラを抱えた報道関係者とおぼしき人達や花束を抱えた地元の方々らしき人々がチラホラしているものの、全体としては、前回訪れた時に比べ、瓦礫が取り除かれキレイになった分だけ、より「荒涼感」が増した感じがした。関西の震災の時の復興状況とつい比べてしまうのだが、こちらの方が、圧倒的に復興出来ていない、というのが、正直な印象。

 昼過ぎの出演を終えて、車でそのまま気仙沼へ向かって移動。途中、登米市の「道の駅」で、地震の起きた時間を迎え、黙祷を済ませて、気仙沼へ。今回出演した「3月11日からのヒカリ」は、気仙沼在住の青年達によって組織された復興支援プロジェクトである。当夜は、被災地からの意志の表現として、気仙沼の街からサーチライトで3本の光を空に向かって立てる、という「点灯式」。会場は、港を見下ろす丘に建つアーバンマリアチャペル。港からもよく見える、気仙沼港の美しさを彩る建物だ。同日に郊外の大きな施設で、大がかりな慰霊祭が催されていたそうだが、港を見渡す高台にあるこの場所での「慰霊」には、特別な意味があったと思う。気仙沼の街並みを遠景に聞く畠山さんの「我が美しき故郷よ」に、目頭を押さえる人達もいたと聞く。点灯式の後は、そのままチャペルにて、畠山さんとデュオライブ。終了後、復興屋台村にて、軽く打ち上げ。ハードな一日、終了。
 
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3月10日(土)
 
 
駒沢公園nicoにて、コーコーヤguiest 比屋定篤子

 駒沢公園に面したカフェnicoは、前からハピネススタジオのHさんから一度ライブをやろうよ、と誘われていた場所だったのだが、今回、やっと実現。ちょうど「レーベルメイト」でもある比屋定さんが上京しているタイミングだったので、久しぶりに比屋定&コーコーヤも、お見せすることとなった。お客さまとの距離感も丁度良く、音響もラクな環境で、気持ちよく演奏させていただいたと思う。比屋定さんとのコラボも楽しかった。ちなみに、比屋定さんとは、13日大船・花いちぜんで、14日青山・プラッサオンゼでデュオライブやります。

 6日のザッハトルテとの対バンライブから始まった今回のコーコーヤと別アーティストとのコラボシリーズ、全てに満足の行く内容になったと思う。コーコーヤと「カフェ」との相性も良い。全国のカフェ関係者の皆様、是非お声をおかけください。
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3月8日(木)
 
 
東大寺にて、演奏と見学

 実は、今回のコーコーヤ関西ツアーのきっかけとなったのが、東大寺二月堂の修二会(いわゆる「お水取り」)の、内側からの見学の機会の機会をいただいたこと。鈴木重子さんのお知り合いのツテで、滅多に見られない、「内側からのお水取り」の見学である。

 まず午後に、東大寺ミュージアムを見学させていただいてその足で、東大寺福祉療育病院にて、闘病療養中の子供達に囲まれての、チャリティライブ。ちなみにこの場所は、光明皇后が施薬院を開いた同じ場所、とのこと。

 夕方からはいよいよ、テレビのニュースなどでお馴染みの、例の大松明の見学へ。あの大松明は、実は修行に籠もる11人のお坊さんを、一人ずつ控え室から二月堂に先導するための松明なのだそうで、あの、火事になるんじゃないかと心配になってしまうような「大松明パフォーマンス」は、実はお坊さんをお堂に送り届けたあとの「付け足し」なのだとか。11度の「火炎パフォーマンス」は、特に決まった所作などは無く、それぞれ思い思いに松明を振る。ハデな人から地味な人まで、いろいろ。

 そして、一度市内に戻ってお蕎麦屋さんで軽く宴会をしてから、深夜、もう一度二月堂へ。既に観光客の姿も殆ど無く、ひっそりとした二月堂の中から、11人の修行僧の読経の声が聞こえる。こちらの方が「修二会」の本番で、長い時間をかけて、読経、声明、木履を響かせて堂内を駆け回る行、五体投地、などが繰り返し繰り返し行われる。1200年以上前から、世間がいかなる状況でも同じやり方を続けてきたとのこと、堂内の隅に同席をお許しいただいての「参観」は、のちのち夢に見そうな程のインパクト。天平時代への、ちょっとしたタイムスリップ経験でした。
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3月7日(水)
 
 
神戸、旧グッゲンハイム邸にて、コーコーヤfaet.鈴木重子

 久しぶりにコーコーヤ「発案」のイベント。鈴木重子さんのおかげ、とは言え、100人にも達する超満員状態には、大変満足。ありがとうございました。

 会場のグッゲンハイム邸は、明治末の洋館建築(いわゆる「異人館」)で、実は、僕の実家も、同時期に建築された異人館だったりする。部屋の仕様の端々には、何だか見たことのあるようなものも、いろいろ。窓から海を見下ろすその途中には、海と平行に電車が走っていて、もっとずーっと西の方に住んでいた黒川さんは、その電車に乗って、東の方、西宮の高校まで通っていたという。「電車では、いつも海ばかり見てたので、山側にこんなステキな家があるとは知りませんでした」そうな。

 異人館に住んでた、というと、どこのおぼっちゃまか、と思われるかもしれないが、僕が小さかった頃の神戸の異人館は、ボロボロでメンテにお金のかかる住みにくい古屋にすぎなかった。一部の絵描きさん等が保存を訴えていたが、多くの人々にとっは「どうでもいい」カンジだった。それが、NHK朝の連ドラで異人館が採り上げられてから、自治体は手のひらを返すように方針転換。おおがかりに保存に乗り出し、観光化して、現在に至ってる。

 というわけで、今日は、バリバリに「故郷」モード。演奏もリラックスできたし、鈴木さんとのコラボも日に日に進化しているカンジ。金賞な一日。
1331392809.jpeg みみみ堂謹製カレーライスの旗1

1331392810.jpeg みみみ堂謹製カレーライスの旗2

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3月6日(火)
 
 

京都、flowing KARASUMAにて「ザッハトルテ/コーコーヤ 早春のほっこり演奏会」

 ザッハトルテというユニットは、かつて、かとうかなこちゃんと出たイベントの対バンで一緒になって、知った。まず音楽的に素晴らしい上に、音楽以外のパフォーマンスにも優れた、「ちょっと勝てない」ユニットだな、という感想を持ったのだったが、数年ぶりに見るザッハは、やっぱり同じ感想を抱かせるユニットだった。

 オマケに向こうが先攻、こっちが後攻、という、更に不利な構成だったワケで、まー、引き分けに持ち込めばいいかな、と思ったんだけど、どうだったかな。メンバー双方の感想を総合すると、妙に緊張して、全然「ほっこり」じゃなかった、ということだったが・・。

 会場は烏丸四条から程近い烏丸通り沿い。むっちゃくちゃオシャレな所で(もと銀行だった建物なんだとか。もと銀行、オシャレな所多し。)ザッハ、コーコーヤにピッタリ、の声も。もちろん僕以外の、ですが。
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3月4日(日)
 
 
桑江知子さんのお仕事で、岩槻「ひなまつり、ふれあいコンサート」出演。

 陸に上がって、江藤さんも加わり、今度は「人形の街」岩槻へ。お雛様の本場、なのだろうか。市民会館いわつきは、うちからは遠いだろうなぁ、昼イベントだから、朝は早いだろなぁ、と思い、つい大宮の前泊。家で寝られない日々が続く。
 1時間弱のショーだったが、毎日音を出し続けていることの強みを、また感じてしまった。音は出すに限る。回数は重ねるに限る、のである。
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