2012年7月の日記:[以前の日記]
 
 
7月29日(日)
 
 
「ふたりのルーツショー」畠山美由紀さん編リハ。

 今年も畠山さんとアン・サリーさんの「ルーツショー」である。去年は、時間は無い、アレンジすべき曲は山ほど、という、もの凄く大変な状況だったのだが、今年は、少しラクチンモードかもしれない。

 メンバーは、レギュラーメンバーの織原良次君の調整がつかなかったので、同じ編成よりは少し違った編成で、と考え、アコーディオンの佐藤芳明君にお願いした。クラリネットの黒川紗恵子と僕との3人のサウンドがどうなるのか、音を出してみるまで、僕もよくわからなかったのだが、持論として「楽器編成よりも人間編成」というのがあって、音楽を良くわかっていて表現できるしかるべき人たちを集めれば、何とかなって行くものよ〜、と考えている。まさにその持論どおりの展開のリハだったかも。
 
 問題のレパートリーだが、去年も畠山さんは「隠し球」みたいな曲があって、なかなか笑えたのだが、今年もありましたよ〜、ようこんな編成でやるわ、みたいな曲が。内容は当日のお楽しみ、つうことで・・・。
 
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7月28日(土)
 
 
軽井沢・大賀ホールにて、「軽井沢ジャズフェスティヴァル」に、chieさんとのデュオで出演

 渡辺貞夫さん、山下洋輔さん、TOKUさん、ジミー・スミスさん、というラインナップを見て、こりゃ今日は相当の「アウェー」だわな、と、ちょっと心配していたのだが、実は、貞夫さんも洋輔さんもTOKUさんも、「決して知らないわけでは無い」。ただ、こういう本格的なジャズメンが集まる音楽祭で、僕なんかが居ていいのかしら?という、不安感はぬぐえなかったのである。

 ところが、会場入りして即chieさんとリハをやり、終了してステージをおりてきたら、リハを聞いていてくださっていたらしき洋輔さんの方から「あいかわらずですね、よかったですよ」と、イキナリ声をかけていただいた。更に楽屋通路では、ジミー・スミスカルテットのピアニスト野本晴美さんに、この前ご一緒しましたね、と、親しく声をかけていただいた。僕は人の顔を覚えられないという、ほとんどビョーキのような特質があるのだが(更に最近は演奏した事実すらしばしば失念する)、実は、この1月、照屋美穂さんと出たライブの対バンで出演されていて、最後に一緒に共演して、お話もしていた模様。全て忘れ去るなど失礼の限りだが、ぼけじじいなので許してくだせい。

 さらに、時々バックステージなどでお会いしてご挨拶をしていたTOKUさんと、初めて少しゆっくりお話してみると、かつて彼がアマチュアだった頃に、アマチュアだった比屋定さんと出会って友達になっていて、比屋定さんが先にプロになって、その時に楽屋に遊びにいって、ササゴサンにもその時お会いしているんですよ、と。う〜む。今日は、実は全然「アウェー」じゃなかったらしい・・。TOKUさんとは、結局本番でも飛び入りしてもらってChieさんと3人で共演することも出来、終わってみれば大変楽しい一日だったのであった。
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7月27日(金)
 
 
プラッサオンゼにて、久々のショーロクラブ単独ライブ

 前にお知らせしたとおり、実に久しぶりの単独ライブ。歌手とのジョイントのライブでは、ショーロクラブ単独での演奏のコーナーは、どうしても「ダイジェスト版」っぽくなってしまう。「最も得意な数曲」を繰り返し演奏することとなり、その結果、他の曲を忘れる。という「悪のスパイラル」に足を踏み入れた状態になりつつあったので、珍しく「奮闘努力」して、やっていなかった曲を、たくさんやってみた・・・。

 そもそもショーロクラブは、計二十数枚のアルバムを出していて、ベスト盤やセルフカヴァーもあるけれど、そのほとんどは、サントラも含め、オリジナル曲を中心に構成されているのである。従って、世に存在しているオリジナル曲の数は、既に200曲近いのではないか。いや〜凄いな〜。ほとんど忘れたけど。

 中には駄曲もあるかもしれないけど、「埋もれた名曲」も、きっとあるはずである。今回の「奮闘努力」が、どのくらい実を結んだかは、聴きにきていただいたお客様にご判断いただくしか無いのだが、こちらも、大いに大変だったが、ちょっと楽しくもあった。今後も、少しずつ続けていきたい。
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7月25日(水)
 
 

岡山、城下公会堂にて、比屋定ー笹子デュオ

 岡山は、去年コーコーヤとEPOさんとで後楽園のイベントに出演させていただいて以来。どうも、東京中心に活動をしていると、大阪・神戸の次は福岡、その先は沖縄、みたいな動きになり勝ちなのだが(これは僕の特殊事情かもしれない、特に「その先は沖縄」の部分に関しては。)その中、着実に一年に一度ぐらいのペースでお世話いただいている岡山は、自分にとっての「中国地方への橋頭堡」みたいなカンジかも。

 オープニングアクトを務めていただく地元のユニット、ポムさんのリハの前に我々のリハをするということで、少し早めの入りとなったが、あっという間にリハ終了。普段は会場のすぐ傍らのホテルに宿泊しているので、出演時間まで部屋でゆっくりする習慣なのだが、今日は終了後尼崎に戻ることになっていて、長い待ち時間を、後楽園の周辺を散歩してつぶす。5連ちゃんの強行ツアーの最終日なのに、なんだかのんびりした気分に。

 そして、本番は、今日も満員のお客様に囲まれての、楽しいものに。例によってリクエストを募ったら、一件も無かった、という、悲しい局面もあったが、全体としては、いいカンジに終わることが出来た。客席に、昨日のみみみ堂Sさんご夫妻の姿を見つけたのには、ちょっとビックリしたけど。

 今回のツアーは、各地で、今までと少し違う新しい「風」を感じる局面が、多々あった。これからアルバムの制作に、徐々に入っていくことになるのだが、来年の前半ぐらいには出る(と信じたい)新譜は、ぜひその「新しい風」に乗せてお届けしたいところである。でも、それまでの間にも、あと何度かのツアーを企画中。そして、比屋定さんとお届けする「ささごはん」のシリーズも、大阪と東京で企画中、である。(どちらも、間もなく正式発表予定。)引き続き、よろしくお願いいたします。
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7月24日(火)
 
 

神戸、みみみ堂にて、比屋定ー笹子デュオ

 兵庫県庁近くのカレー屋さん、「みみみ堂」でのライブ。実は、ある時、たまたま店主Sさんのブログを見る機会があって、神戸にみみみ堂なるお店があり、なおかつ店主のSさんは、どうやら僕のことが好き( [注]音楽ファン、という意味です。念のため。)らしい、ということを知った。その後、いろいろなライブでお会いする機会があり、思い切ってライブの主催をお願いしたのであった。

 神戸は僕の故郷であって、今でも精神的に神戸とは深く繋がっていることを自覚しているが、ライブ会場、という意味では、何カ所かお世話になっている所はあるものの、これまで「ホームグラウンド」と呼べる場所は無かった。みみみ堂さんは、実家から徒歩10分強、バリバリの「圏内」であって、その意味でも、嬉しい「出会い」である。

 40人弱で超満員、というこじんまりしたキャパもステキだが、お客さんとの距離感が絶妙に「近い」。一人一人の個人に取り囲まれ、見守られつつ演奏しているカンジになるところが、すばらしい。今日はその素晴らしい環境の中、笹子家の一族が動員全体の四分の一を占める、という、チョーやりにくい状況でもあったが、それに負けず?楽しいパフォーマンスが出来た、と思う。

 終了後、店内で打ち上げ。美味なるお料理の数々に舌鼓をうちつつ、お店が軌道に乗るまでの貧乏話を伺い、涙を流す。石の上にも3年、という言葉があるが、ちゃんとした方向性を持ってあきらめずに続けることの大事さを、最近、ちゃんとした方向性を持たずにあきらめ勝ちで続かない僕としては、教えていただいた気分もあり。


 ところで、このツアーでは、比屋定さんはipadを持ち歩いていて、頻繁に開いてはメールをしたり、書き込みをしたり、写真を撮ったりしている。何せ比屋定さんは、最近までスケルトンカラーの初期のノートパソコンを使っていた、というIT原始人のような人物なのであって、このままではいかん、と、前のツアーの時に、現代の情報の状況について諄々と説いてお聞かせしたのが効いたのかもしれない。今後は、比屋定さんに関する情報がネットに溢れ、各地のライブはどこも超満員、となればいいのだが。
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7月23日(月)
 
 
大阪、chove chuva にて、比屋定ー笹子デュオ

 私事ではあるが、最近引っ越しをして、現在「本宅」は尼崎にある。本日の会場chove chuva からは、ドアtoドアで40分ぐらい。本宅が関西になったと言っても、結局は「東京単身赴任状態」となっただけなワケで、こういう関西方面の仕事が無いとなかな帰れないのだが、そういうワケで、久しぶりに場所を覚えて間もない「自宅」に戻り、一休みしてから、夕日を浴びつつ、ユルユルと出勤。ツアーも3日目ともなると、リハーサルも音の確認ぐらいで、ほとんど時間を要しない。

 久しぶりの比屋定さんとのchove だったが、初めてのお客様も結構居られた模様。比屋定さんも、実は結構「隠れファン」をお持ちの模様。頻繁にライブをやって、その人たちとの「つながり」を強化できれば、と思う。でも、ここでのライブ、やっぱりノリは、大阪ならでは、なカンジ。「旧関西人」にして「住民票上再関西人」となった僕にとっても、一番落ち着ける場所だったりする。
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7月22日(日)
 
 


名古屋・サンバタウンにて、比屋定ー笹子デュオ

 前回の吉田慶子さんとのデュオ以来のサンバタウンでのライブ。店主ゼジさんの細かい気遣いを感じるこの場所でのライブは、早くも「ホーム」感漂うものとなっている。周囲に手頃に美味しい店があるのも、大変ヨロシイ。「職飲接近」の見本です。

 先月の東京でのライブ以来、「リクエストを取る」ということが、我々の「はやり」になっているのだが、これが、忘れてたりできなかったりばかりで、「ほぼ常にお応え出来ない」というヒドイもの。それでも昨日、今日と、まるでサクラを仕込んだかのように、数少ない「出来る曲」をリクエストしていただき、なんだか美しくコーナーをまとめることが出来た。

 そもそも、この「リクエストを取る」という件は、前回東京でリハをしていて、ふと「そう言えば同じ曲ばかりだよね、最近・・」(今頃気づくなよ、とも言える。)と僕がつぶやいたことから、その場で急遽「別の曲」をみつくろったところに端を発し、レパートリーを広げるためにも、などと言いつつ始めたのだが、次回までには、もう少しぐらいちゃんと「在庫確認」をしておきたい。昔の比屋定さんと小林治郎君の作品は、いっぱいいい曲があるのである。

1343711753.jpeg 10年古酒を凝視するおじさんたち。

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7月21日(土)
 
 
浜松KJホールにて、比屋定篤子さんとライブ

 今日から5日間、比屋定篤子と「怒濤の」ツアーである。休みを空けずに5日間、というツアーは、記憶にある限り(そこが最近おおいに怪しいんだけど)皆無だ。歌手はノドが商売道具なので、一抹の不安が無いでもないが、比屋定さんのノドは、タイプで言えば「ジャンボ鶴田」のような、天然系の強さがあるので、おそらく大丈夫なのである。

 初日のハイライト?は、地元のコーラスグループ「日中パラダイス」との共演。アンコールの最後に、武満の「翼」をやることに、急遽なったのだが、初物に弱く、ハモりに弱い比屋定さんが、目を白黒させつつ奮闘されていたのが、大変印象に残ったのであった。

 浜松も、本当に何度もお世話になっている土地だが、聞けばしばらくブランクがあったとのこと、気を引き締めて、これからも伺う算段を立てたい。

1343585553.jpeg 日中パラダイスのみなさまと。

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7月20日(金)
 
 
EPOレコーディング

 EPOさんが歌&サウンドプロデュースで参加する、既に引退してずいぶん経つ某有名女性シンガーのトリビュートアルバムに、ショーロクラブ+渡辺亮(perc)+佐藤正治(perc)で演奏参加。このメンバーは・・、長い付き合いの人たちで、なんか、スタジオに漂うリラックス感は・・・、尋常でない・・。
 
 この中では、マサ君は、普段余り一緒に活動していない方の人だが、実は90年代前半に、大貫妙子さんをゲストでおよびしたショーロクラブのイベントで、パーカッションを叩いていてくれてたりする、古〜い友人なのである。

 全て終了したあとで、EPOさんが、作ったものの上にピアノを重ねるのを見学する予定だったのだが、「恥ずかしいからみんなが帰るまで入れない」とのことでした。どうなったかな。
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7月17日(火)
 
 

7月17日(火)


7/27ショーロクラブ@プラッサオンゼのためのリハ

暑い中、月末のライブのためのリハへ。前にも述べたとおり、単独のライブはずいぶん久しぶりなのであって、イメージ的には、ある意味、「全部新曲」同然である。どうせなら、この際、10年以上前の曲も積極的にやってみよう、と思い立ち、数曲選んでみたのだが・・。

ホントに「新曲」みたいだった・・。記憶の断片をつなぎ合わせるようにして、何とかリハを進めていくのだが、ううむ、大丈夫かしら、というカンジも。とは言いつつも、2時間半、休みなしに「探求」を続け、何とか「あとは個人の責任」レベルにまでこぎ着けることができた。この集中力は、さすがである。きっとみんな、暑いから早く終わりたかったのだと思う。
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7月13日(金)
 
 
手嶌葵さんのレコーディング

サウンドプロデュース3曲。写真の三人の名人にお手伝いいただき、つつがなく完成。発売は、「多分10月頃」とか。
1342199436.jpeg ぱるちんぴん。

1342199437.jpeg ほんとに誰だかわかんない。

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7月12日(木)
 
 
ショーロクラブ、やりますよ。

全くやっていなかったワケじゃないけど、やっていたのは、武満企画、ディーヴァの皆様とのライブやレコーディング等々で、ワンマンはしばらく(つうか随分)やってなかった。
というワケで、ともかく下記の日にやります。既にいろいろ忘れているので、同じことだから、随分前にやって完全に忘れている曲などもやるつもり。(「予定」とまでは言わないところが・・。)みんないいトシなので、次はモーロクして出来なくなってる可能性もある。見逃す手はありません。


7/27(金) プラッサ・オンゼ
Music charge \3000 + order
Open 19:00
1st stage 20:00〜 2nd stage 21:30〜
ご予約・お問い合わせ:プラッサ・オンゼ03-3405-8015
http://www.praca11.net/
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7月11日(水)
 
 
8月2日、六本木STBでの鈴木重子さん+吉田慶子さんとのリハ。何故かウチでやることとなり、リハ終了とともに宴会開始。いやー、豪勢な宴会だったなぁ。宴会はともかく、リハ内容も、とても良かった。余り時間をかけられなかったアレンジが、うまく機能しそう。そうなんだよね。時間をかければ、イイモノが出来る、ちゅうワケでもない・・。
1342114110.jpeg 大宴会となりぬ。

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7月9日(月)
 
 
恵比寿アートカフェフレンズにて、大島花子さんとデュオライブ

 ここでのライブが、我々のデュオの「デフォルト」ということになると思うが、回を追う毎に、「手応え」を感じる。初めはどうなるか不透明なカンジだったのだが、ここへ来て、いろんな「風景」が見え始めた。
 で、本日は、ギッシリ満員。いろいろモノゴトが動き出しつつある気配。コケないように頑張らねば。。
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7月8日(日)
 
 
いわきSONICにて、畠山美由紀さん、おおはた雄一君とライブ

 で、今日がこのメンバーでのツアーの千秋楽。楽しかったなぁ。今後も、このメンバーでのイベント出演などの予定があるが、是非他地域でもツアーを、とは、マネジメント再度への、3人異口同音のリクエストなのであった。
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7月7日(土)
 
 
水戸、好文カフェにて、畠山美由紀さん、おおはた雄一君とライブ

 先月からのツアーの最終章。本日の会場は、水戸、千波湖畔にある好文カフェ。水戸は今まで一度しか来たことが無く、駅から歩いて行ける程の距離に湖があるとは知らなかった。好文カフェは、その畔の偕楽園に続く緑地の一角に建つ。雨が降ってたのがちょっと残念だったが、晴れていたら、散歩がてら立ち寄るのに最適だろうな、と想像。
 演奏に関しては、もう言うことは無いなぁ。一回一回、どんどん溶けていくカンジ。あとは、毎回楽しむだけ、の気分。
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7月6日(金)
 
 
大島花子さんとリハ、そのあとデモ。


 9日の大島花子さんのライブのリハ。今回、また「演歌」を一曲仕込みました。クセになる・・・。今、それとは別に、1曲クラシック系の難曲にトライしていて、その曲の細かい表現について、いろいろアイディアを出す。こういう詳細なリハは、普段あまりやらない。この曲を出すのは、もう一回先のライブぐらいになるかも。


 そのあと、官邸前デモへ。
「国民的関心事」だと思う(違う?)ので、ご報告と感想を以下に。大事なことははずしてるような気もするので、たいして興味無い人は、飛ばしてください。

 永田町駅の3番出口から日比谷高校裏の細い道を通って、官邸前を通る道路の脇に出たのだが、そのルートは、殆ど人が歩いていない状態で、なんだか奇妙。官邸前の道も完全に警察に封鎖されていていた。

 その後、六本木通りを経由して財務省上の交差点から官邸前に向かう道に入ったら、そこらは逆に、歩道はすし詰め状態。官邸前に行くなら、いろんなルートがあろうに、どうして同じ場所にばかり人が集めるのか不明。警察の誘導があるのだとしたら、ああいう限定の仕方は、かえって狭い所に人を集めていて危険だと思うんだけどなあ。あるいは警備の人出の問題なのか・・。

 来ている人達は、普通のオジサン、オバサン、お姉さん、お兄さん(お姉さんの数が多い気がした)、主催者側のスタッフ、ちょっと不穏なカンジのする人達、メディア関係者、それから警察。でも、圧倒的多数は普通のオジサン、オバサン、お姉さん、お兄さんで、良識ある一般人がマジで怒ってる、という、今までには無かった状況が生じている、ということを、肌で感じることが出来た。

 もう殆ど一歩も進めない中、「再稼働反対」のシュプレヒコールが、途切れなく続く。歩道はそんなカンジで大混乱。将棋倒しの事故が起こりかねない状況なのに、車道は解放されない。人数規制のためという理由で、この道の途中にある国会議事堂前駅が封鎖されていたが、この駅が生きていたら、あの規制の仕方では、完全にキャパオーバーになっていたと思う。
 
 その時、目の前で、「不穏系」と見える誰かが、歩道と車道の間に設置された冊を蹴っ飛ばして、車道に乱入。あっと言う間に、おじさん、おばさん、お姉さん、お兄さん・・も続き、押しとどめようとする警察を、完全シカトしてぬわ〜っと、車道に広がった。普通の人が、あんなに警察の言うことを聞かないのを見るのは初めて。大変新鮮。

 この時に、デモの「秩序」が一瞬ゆらいだため、人と同じ方向に歩くのがキライな僕は、つい、人と違う方向に。ふと気づくと、デモ参加者が入ってはいけない、周囲は私服の警察官と報道関係者しかいない一角に自分が立っていることを発見。警察の人もお互いの顔を知ってるワケじゃないから、余りにもフツーに侵入してきた僕を、誰も咎め立てしない。こらサイワイと、警察のオジサン達に混じって、デモを見守り続けたんだけど、ともかく膨れあがる一方の参加者に対して、交通規制の仕方が、全然理解出来なかった。あんなの、車道を解放すれば、いいだけじゃん、と思ったんだけど、何か深い理由でもあるのだろうか。

 何せ、お国の情勢は再稼働に向けて突っ走っているワケで、「普通の人」の怒りは収まらないだろう。政策が変わらない限り、このままデモが毎週続けば、いずれ「不測の事態」が起きる可能性は高い、と思う。だから、子供は連れて行かない方がいい。安全で統制の取れたデモが実現できるのは、当局に対する信頼感が残っているからなのであって、いよいよ「ダメ」と人々が感じるようになったら、どうなるか、わかりませんよ。

 で、先週と同じように、主催者によって「終了」がアナウンスされた。「見るべきモノは見た」カンジがしたので、その後の状況を確認することなく、さっさと離脱。警備の警察官に赤坂はどっち?と聞いたら、懇切丁寧に教えてくれた。「下々」の人達は、みんな普通でマトモなんだなぁ、と思った。
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7月5日(木)
 
 

横浜伊勢佐木長者町の「FRIDAY」にて、桑江知子さんと「月詠み旅vol52」

 なんだか随分久しぶりの桑江さんとのデュオ。場所は、横浜の老舗のライブハウス「FRIDAY」。30年以上の歴史を持ち、クレイジーケンバンドの「本拠地」とのことで、「横浜感」漂うお店である。というワケで、必ず沖縄ものを入れるといういつものスタイルに変えて、初期の歌謡今日ポップス路線の作品を中心にしたメニューで臨んだ。

 まあしかし、お客さん、元気だったなぁ。最近流行?の「トモチャン、シゲチャン」コールも、バシバシに来てたし。なんだかシゲチャンコールの方がトモチャンコールより大きめだったような気がしたんだけど、気のせいだったに違いない。
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7月1日(日)
 
 
柏、Studio WUUにて、照屋実穂さんとデュオライブ

 本来、昨日のうちに家に帰っていたはずなので、譜面からパンツまで、全て家に置いて来てしまった故、家に帰らないワケにいかず、上田→東京→神奈川→柏、という、大移動をするハメに。帰宅して、短い滞在時間でパンツをかえて譜面を持って、再び東京方面へ。後存知無い方にご説明すると、柏は千葉県の北西の「上の方」に在る。なんだか一日中電車に乗っているような気分の中での、CD発売にちなんだライブ3連発の最終回である。

 照屋さんにとっては、きっとこの3連チャンはひとつの「トライ」だったと思うが、やって良かった。回を追って調子も上向いてきたし、二人のコンビネーション、という意味でも、より深まったと実感。と言いつつ、今後のことはこれから、なのですが。また新たな気持ちでリセット、ちゅうことで。

帰ったら、もう深夜1時前。朝9時半から、リハと本番以外の殆どの時間、電車に乗っていたような気が。
1341329806.jpeg さすがにつかれまいた。

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