2012年10月の日記:[以前の日記]
 
 
10月31日(水)
 
 
津 四天王寺にて、NUUライブ

 津は、安濃津の「津」である(前日と同じ展開)。安濃津は古代から栄えた湊で、京都方面からここまでくれば、あとは伊勢湾を渡って、いっきに尾張三河方面に向かうことが出来る。実は僕は歴史大好き人間であって、こういう古い歴史を持つ地域には、ついいろいろ興味をかきたてられてしまう。ちなみに、今回は28日からずっと津の駅前のホテルに滞在していたので、伊勢神宮の内宮外宮にも行ってきた。ずいぶんノンビリ過ごさせてもらっている。

さて、本日の会場は、津市内の四天王寺本堂。お寺というのは、お坊さんの読経を響かせるための空間でもあるので、概して音響環境がアコースティック向きなのである。本日も、大変音の具合が良く、演奏を楽しむことができた。
 
 ちなみに、特別ゲストに地元在住の尺八奏者、新田みかんさんに来ていただき、即席で数曲ジョイントしたのだが、これがまた素晴らしい出来。新田さんは、普段ジャズなどとも積極的にコラボされているそうで、対応力抜群のミュージシャンでした。
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10月30日(火)
 
 
亀山(関)尾花座にて、NUUライブ

 関の「関」は、鈴鹿の関の「関」である。恐らく歴史は大和朝廷の時代まで遡るのだろう。その後も、東海道の拠点として、栄えたと聞く。会場の尾花座は、その街道筋の宿場町のたたずまいを残す通りの一角にある、趣のある建物。今回のライブで、ここをライブ会場として使うというスタイルは、一応オワリ、だそうで、イキナリ何とももったいないハナシなのであった。

 今回の三重県でのライブツアーを企画してくださったIさんは、地元の大工さん、とのことだが、尾花座のみならず、地元のインディー系の音楽関係者に、ものすごく顔の広い方のようである。そして、同時に「鼻笛」なる楽器の普及に努めておられ、僕もひとついただいたのだが、これが何とも不思議な楽器で・・・。年末には鼻笛で大工ならぬ第九を演奏する会を催されるそうだが、僕も腕を磨いて、いつか参加してみたい、ような気も、ちょっとだけ。
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1353917892.jpeg 鼻笛を奏でる I さん。右は鼻笛の大師匠。

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10月28日(日)
 
 
鈴鹿、山小屋カフェ望仙荘にて、NUUと、米フェス出演

 望仙荘の女将さんは、かつてショーロクラブやNUUとのデュオでお世話になった亀山の「月の庭」でお勤めされていた人で(と、行ってから知った、いつものことながら)、2010年に、70年代に作られたこの山荘に手を入れて、新たに「山小屋カフェ望仙荘」として再生。自分たちで米を作りながら、同時にキャンプサイトも経営している。昨夜は到着した時にすでにマックラだったので、どんな場所かわからなかったのだが、1泊させていただいて朝周囲を見渡せば、山また山に囲まれた、素晴らしい場所なのであった。

 という望仙荘での、本日は「米フェス」とネーミングされた収穫祭。あいにくの雨であったが、朝からいろんな音楽を始めとするイベントが続き、トリがNUUのライブ、という流れ。悪天候にもかかわらず、沢山の人に見ていただき、感謝。オ

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1353901842.jpeg 収穫の秋。

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10月27日(土)
 
 
名古屋、空色曲玉にて、NUUデュオ。

 NUUとのライブは、春以来。今回は、名古屋→三重3カ所、という、ちょっと珍しい流れのツアーである。かつてNUUとは月1〜2回のペースでやっていた時期もあったが、彼女の結婚出産の前後から「年に数度」のペースになっている。しかし、一度作ったコンビネーションは、簡単には壊れないもので、それを再確認しつつ、今回のツアーを過ごすことになると思われる。

 初日の「空色曲玉」は、昔時々演奏させていtだいていた Cfe Duffi に出演した時に、食事を食べに来たお店であることに、着いてから気づく(最近こういうパターンが多い)。ウッディーな、アコースティック向きのスペース。久しぶりのライブだったが、こういう場所でやれば、余計な緊張もすることなく、すっと「元」の「我々」に戻ることが出来るのである。
 
 終了後、市内で夕食をいただいて、その足で、車で三重・鈴鹿の山中へ移動。
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10月26日(金)
 
 
国際ソロプチミスト米沢のチャリティーイベントに、畠山美由紀さんのサポートで、織原良次君と出演

 随分前に何度かお世話になったKさんのご紹介による仕事。米沢は久しぶりだったが、落ち着いた風情は相変わらず。現地の皆さんも、豪雪さえなければ、とてもいい所です、とおっしゃっている。

 国際ソロプチミストは、「実業界で活躍する女性、専門職に従事する女性の国際 ボランティア奉仕組織で、地域社会と世界中で女性と女児の生活を向上させる活動をし ています。」ということで、わかりやすく言えば、「女性版ロータリークラブ」のような団体。特に東北は震災関連での支援が継続的に必要であり、米沢においても福島の被災者が3000人ほど生活されているという状況の中、今日のライブも、支援の一環として企画された、とのこと。

 スケジュールの都合で、畠山さんと僕とは終了後すぐに東京に戻らねばならず、普通は終了後の「晩餐会」となるはずが、到着と同時に「昼食会」にご招待いただいた。でね、そこでごちそうしていただいた牛肉が・・・、凄いんですよ。FBに「飲める程に柔らかい」と書いたけど、こんなに柔らかい牛肉は食べたことがない、という程に、柔らかく、美味でした。

 本番では、久しぶりの織原君との共演も楽しかったし、宴会場なので音響については余り期待していなかったのが、良い方向に裏切られたカンジで、久しぶりに音質にストレス無く、演奏することが出来た。お招き感謝。
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1351300469.jpeg 牛肉の一日、終了。

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10月25日(木)
 
 
コーコーヤと吉田慶子さんのジョイントのリハ


11/5プラッサオンゼ30周年+1のためのリハ。時間の都合で夜リハとなったが、慣れた人、慣れた音楽、というカンジで、やり易きこと、このうえナシ。音量バランスだけ何とかなれば、相当良い内容になると思われます。
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10月20日(土)
 
 
池田綾子さんのレコーディング→大島花子さんとリハ

 池田綾子さんは、もう7年も前(だそうです)に、NUUと出たライブハウスイベントで一緒になったのが、出会いである。いつか是非、というお話をしてそのまま時間が過ぎたのだが、最近になってご連絡をいただくようになり、本日、やっとレコーディングという形で、音を交わすことが出来た。「初共演」の内容は、上々。内容はまだ公表できないのだが、来年の早い時期にはテレビでも聞けるような楽曲・企画である。解禁になったら、ご報告します。

 で、山手通りをずずっと歩いて、今度は大島花子さんと、来月9日の恵比寿でのライブのリハ。今回も、昭和歌謡系新曲がワンサカ。僕はテレビの歌謡番組を殆ど見ないで生きてきたので、昭和育ちなら誰でも知っているような曲を、全く知らない。知らないので、先入観も無く、新鮮な気持ちで、楽曲と向き合うことが出来る。某プロデューサーから「外人みたいなもん」といわれる所以である。
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10月19日(金)
 
 
NUU宅にて、月末の名古屋〜三重のリハ

 3月に玉川学園でやって以来。最近はそういうペースになりつつあるので、あんまり長く会ってないカンジではない。今までの曲のおさらいと、新曲を数曲、というリハだったが、コンビネーションには、当然のことながら、全く問題ナシ。

 ちょうど僕が「onaka-ippai」を制作していた時に、彼女は、肉親の逝去と誕生、という、それまで経験したことの無い、人生の「激震」に遭ったのだが、それを乗り越えて以来、なんだかちょっと「高い」人になったカンジがする。最近の歌詞の世界にもそのことは如実に現れていて、彼女よりも20近くも歳の離れている僕が聞いていても、何だか遥かな気分というか、高僧の説教を聞いているようなシンとした心持ちになる。
 
 リハ中も、ずっとムスメちゃんが傍にいて、時には親子で踊りながら歌を歌う。穏やかで幸せそうで、何より。晩ご飯も、ごちそうに。久しぶりに「飲み屋食」じゃないもの、いただきました。
1350699219.jpeg 10/27 名古屋・空色曲玉
10/28 三重・望仙荘
10/30 三重・尾花座
10/31 三重・四天王寺

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10月18日(木)
 
 
鈴木重子さん、遊佐未森さんとミーティング&リハ

 11月13日ビルボード大阪、12月3日六本木STBで行われる「遊佐未森 & 鈴木重子 〜 Sing-a-ring Forest 〜」のための、ミーティングを兼ねたリハを、拙宅にて。ジョイントする楽曲を具体的にどのようなアレンジにするかを話し合いつつ、形を作ってみた。あらかじめおおまかなアレンジを作っておいたので、短時間で、ほぼ「見える」状態に。で、終了後は、当然のようにワインやらお料理やらが並ぶ宴会に移行。ウチでリハするというのは、要するにそういうことなのです・・・。
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10月17日(水)
 
 
宮城県登米市にて、NHK仙台「花は咲く」コンサート収録

 畠山美由紀さんの出演する番組でのサポート。中村雅俊さんを始めとする東北出身の歌手が、震災について語りつつ歌う、というコンセプトの番組なのだが、同時に、ここのところNHKでずっと流れている「花は咲く」という東北支援曲をメインテーマにした番組でもある。あのプロジェクトでは、畠山さんを含めた多くの歌手・著名人が、この曲をワンフレーズずつ歌い継いでるが、作曲者は菅野よう子さんである。

 菅野さんは、今や音楽界において「別格」的存在だが、信じられないことに、かつては、僕のプロデュースアルバムを手伝ってもらったり、ショーロクラブのアルバムの中でピアノを弾いてくれたり、という、「昔なじみ」でもある。

 当時から、強くて柔らかくて、独特のオーラを持ったミュージシャンだったが、久しぶりに会う菅野さんは、強さも柔らかさも、更にレベルアップしたカンジ。ちょっと眩しいカンジがしないでもなかったけど、久しぶりに会えて、うれしかった。魅力的な人だなぁ、と、改めて感じましたのですわ。

 番組では、「わが美しき故郷よ」他を伴奏させてもらったのみならず、最後のシーンでの、大変NHKらしい演出とも言える「出演者全員で合唱」の部分では、指揮を取る菅野さんのナナメウシロで大口を開けて「花は咲く」を歌ったりもしました。その部分はともかく、我々の演奏も良かったし、番組もなかなか感動的なものでしたので、お時間のある方は、是非、視聴されたし。ON AIRは、東北六県のみ、10/26
NHK19:30〜20:43、だそうです。
1350489411.jpeg 「気仙沼組」

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10月16日(火)
 
 

青山「CAY」にて、「ささごはんvol.5」純名里沙編。


 昨夜、中央林間の駅に戻ってきて、駐輪場で自転車を出そうとしたら、自転車のカギを紛失していることが判明。で、今朝、駅まで近からざる道のりを歩いて行って、カギがかかったままの自転車をずるずる引きずって、自転車屋にカギをこわしてもらいに行った。大事なライブの日の朝は心静かに、ゆったりと過ごしたかったのだが、何だかロクでも無い一日の始まりなのであった。

 そう言えば昨日原因不明の切り傷を指先に発見して、応急処置を取っておいたのだが、自転車屋さんで修理中にバンドエイドをはずして見てみたら、化膿こそ収まっていたものの、大きな切れ目がぱっくりと口を開けていて、結構痛みもある。これ、大丈夫かなあ、と思いつつ、家に帰り、スケジュールの都合で急遽今晩のお宿を東京駅近くに取ることになり、その手続きをしているうちに、もう出る時間に。

 まったく心静かにもゆったりも出来ないまま会場に着いて、ふと、明日の仕事の譜面と今日使う2本のギターのうちの1本を、家に置いてきたことに気づく私なのであった。
 
 長い前置きで恐縮なのだが、ギターの方は、「ささごはん」を制作していただいているT社長に、何と僕の家まで電車で行って取ってきていただく、という「あり得ない」方法で解決し、指の方は「取り敢えず忘れる」こととし、譜面については「明日思い出す」こととし、何とか本番に到達。

 そのような本番だったので、MCも含め、お聞き苦しい点が多々あったのではないかと思うのだが、純名さん、比屋定さんに助けられ、何とか楽しいライブにすることが出来た、と思う。

 考えてみれば、今までの「ささごはん」のゲストの皆さんとは、それなりに共演経験が豊富にあったわけだが、今回の純名さんは、「これが初めて」。しかも純名さんが普段活躍されている世界は、更に僕らとは異質の世界なのであって、僕だけでなく、純名さんにも相当なプレッシャーがあったのではないかと想像する。一生懸命取り組んでくださった純名さんに感謝。そしてせっかく純名さんと時間をかけて「作ったもの」は、是非今後にも、良い形で活かしたい。

 比屋定さんも、今回の「ささごはんvol.4、vol.5」では、今までと違うやり方によって生じてしまったややこしいハモリに、積極的に取り組んでくれた。歌ではいつもこちらがサポートしているワケだが、このイベントに限り、凄く「サポートしてもらっている」気分。特に今回は、本当にお世話になった。皆様のおかげで、僕は今日も生ききて行けます。なむ〜。
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1350489758.jpeg 私がご迷惑をおかけした社長

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10月15日(月)
 
 

EPOレコーディングのあと、純名里沙ー比屋定篤子の合わせリハ。

今回の大阪東京の「ささごはん」では、歌手二人のデュエットパートのハモリ譜を書いてみたのだが、歌のフレーズというのは、楽器と違って、ちゃんと重ねてるつもりでもシックリこなかったり、不協和音があっても、全体的に自然に聞こえたり、ということが多々有り、今更ながら、「お勉強」させていただいている。また、ギターでちょっとひねったコードをつけた場合、ハモリのパートが異常にややこしくなる、ということも、今更ながら気づいたりしている。比屋定さんをはじめ、先日の畠山さん、今回の純名さんと、本当によくおつきあいいただき、感謝の念に絶えない。(と表明しておかないと、あとでいじめられそうな気配が。)

 というワケで、今日は静岡から世田谷のスタジオに直行。EPOさんのレコーディングを、渡辺亮君と1曲お手伝いして、ギターのOKテイクを作ったところで、一足先に失礼して、下北沢のリハスタへ、明日の「ささごはん」の最後のリハ、純名さんと比屋定さんとの「初顔合わせ」のリハでもある。それで、上述のような感想をいだきつつ、なんとか「完成形」にたどり着いて、リハ終了。ちょうど先ほどのレコーディングの全作業を終えたEPOさん達と落ち合い、飲食。純名さんは、「あこがれのエポさん」と初対面。

なお、明日の「ささごはん」ですが、まだ少しお席があるようですよ。
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1350364687.jpeg 初対面

1350364688.jpeg を写す人

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10月14日(日)
 
 
比屋定篤子とデュオで、静岡・LIVING ROOMにてライブ

 年明けの吉田さんとのライブ以来のLIVING ROOM。20人も入れば超満員になりそうな、小ぢんまりしたスペースだが、本格的な音楽好きのIマスターのもと、地元の音楽好きの集う店になりつつあり、東海道をツアーする時には必ず通る場所でもあり、今後、お世話になることが多くなりそうな気配である。

 比屋定さんとは、特に今年はツアーもいろいろあり、事前リハを殆ど必要としない状態が続いている。あと、足りないのは「新曲」だけなのである。ちなみに、今年の僕の最後の仕事は、那覇での比屋定さんとのデュオ(12/28)、ということになりそう。
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10月11日(木)
 
 
JASRAC講座ミュージックジャンクション「ワールドミュージック」第二十七回『ボサノヴァ物語 『太陽・汐・南』 の詩人たち』に、吉田慶子とデュオで出演。

 代々木上原のJASRAC内けやきホールにて、コーディネーター北中正和さん、講師、國安真奈さん、という、錚々たるメンバーとともに、上記講座イベントに出演。「実演の部」を受け持つ。
 
 ボサノヴァの歴史については、断片的には知っているつもりだが、真奈さんの「まとめ」は実に的確で、短時間でコンパクトにその全貌を再確認することが出来た。(ちなみに、全く私事であるが、かつて僕は真奈さんにポル語を習っていたことがあって、その時の月謝は「バーボン」で支払われていた、という事実も、一応書き留めておきたい。)

 で、実演の部なのだが、概ね美しい演奏だったと思うのだが、計10秒ほど、残したくない部分があったことは、正直申告しておく。演奏の内容は、JASRACのサイトで聞けるようにするとのことだが、サイト編集に関わるJASRACスタッフの皆様には、特段の配慮を、伏してお願いしたい。
http://www.jasrac.or.jp/
1350532902.jpeg 名札つきのお弁当をいただいたのは、初めて。

1350532903.jpeg 國安講座、楽屋にて視聴中。

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10月1日(月)
 
 
プラッサオンゼにて、久しぶりのコーコーヤライブ。

 コーコーヤは新譜の制作に入るので、ライブはお休み、というハナシだったのだが、スケジュールがナニで、なかなか作曲活動が進まずにいる。なので、ここはキッパリ諦めて、ライブをやりつつ、例年スケジュールの空く1〜2月で残りの作業を集中して行うこととし、ライブは、ちょくちょくやろう、と、若干の軌道修正をいたしました。と、まあ、そういうことで・・・。

 ちなみに、次のライブは、11月4日の目黒パーシモンホール大ホールでのイベント「ゆったりライヴの旅フェスティバル2012」への出と、翌5日のプラッサオンゼ30周年+1イベントライブの初日、吉田慶子さんとのジョイントである。みなさん、おでかけください、よろしく〜。
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1350533919.jpeg 若干のメンバーチェンジをしてみました。

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