2013年2月の日記:[以前の日記]
 
 
2月28日(木)
 
 
葉山のbスタジオにて、EPOさんのレコーディング

 震災の被災者の遺児が自殺するという事例が、起き始めている、という。本当に痛ましいことだが、なかなか僕らに「出来ること」が、発想出来ない。そんな中、EPOさんは、早速行動を起こすワケで、凄いことだと、心底、思う。で、今日はそれに関するレコーディングのお手伝いで、葉山へ。

 レコーディングは夜の7時から、という珍しく遅いスタートだったのだが、1時間半ほどで終了。EPOさんはそのまま歌入れをする、というので、僕は一足お先に失礼するつもりで、「おなか減ったんだけど、駅前あたりで、どっかいい食堂、知らない?」と聞いたら、「じゃ、歌入れやめてみんなで飲みに行こうっ」と、あっと言う間の方針転換。「ワタシのこういう軽いノリ、好きでしょ?」「好き。」というワケで、エンジニア氏も一緒に、逗子の焼き鳥屋さんへ。連日飲んでるなぁ、と思いながらも、今日も一日終了。
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2月27日(水)
 
 
コーコーヤ、レコーディングのリハ バッハ盗作でボツ

 3月末から始まるコーコーヤのレコーディングのための曲出し。曲のアタマ数はもう十分揃ってきたので、これからあとは、その絞り込みとアレンジに比重を移す、という流れ。随分前から「オオカミと少年」のごとく、レコーディングする、する、と言い続けただけあって、さすがに過去のどのレコーディングの時よりも、早いペースで準備は整ってきているのだが、気分的には、まだまだ時間が足りない、カンジ。

 それにしても、苦心して作った比較的出来の良い曲が、なんとバッハの盗作であったことが判明のには、ガックシ。最初の3小節が同じでは、さすがに使えん。全く知らない曲だったのだが、僕はバッハに限らず人の曲を本当に知らないので、そういう意味では、大変危険な作曲家、なのである。

 盗作というのは、本当にパクろうと思うなら、申し開きの出来る形で、メロディを多少デフォルメして使ったりするのではなかろうか。全く同じ、というのは、むしろ偶然であったり、アタマの奥底に住み着いたメロディが自然に出てきたり、というケースが多いのではないかと思う。

 そもそも、曲というものは、長い音楽文化の中、作曲者のアタマの中に積み重なった先人によるメロディや和声、リズムが化学変化?を起こして生まれるものなので、いかなる楽曲といえども、その人個人の完全なる創作、ということはありえない。

 とは言いつつ、バッハは、やっぱ、やばいよな・・。悔しいので、有名な「知らないで盗作になった曲」の例を、ひとつ。ジョージ・ハリスンの「my sweet lord」は超有名曲だが、60年代初期の、シフォンズの「He's So Fine」という曲と、真ん中ぐらいまでほとんど同じメロディ。そのように始まれば、水が低きに流れるように、誰がつくっても同じメロディに帰結していく、ということもあるのかも・・。
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2月24日(日)
 
 
沼津、MUSIC LA FESTAにて、佐藤正治のイベント「音の泉を覗いてみよう」に、EPOさんと出演

 パーカッションのマサ君の地元での、イベント。MUSIC LA FESTAは、貸しスタと音楽教室が一体化した場、「地域の音楽文化センター」みたいな所。マサ君とは、ショーロクラブが初期にFM横浜でやってたイベントのゲスト出演してくれた時からの、結構長いつきあいであって、今は、EPOさん関連のプロジェクトで、しばしば一緒になる。

 このイベントは、マサ君が講師も務めるこのスタジオで、マサ君の日頃の共演者をゲストに招き、そのパフォーマンスを楽しみ、マサ君とのコラボもやり、更にいろんな質問を受け付ける、という、なかなか内容豊富なもの。そういうイベント、結構有りそうで無いですよね。

 ライブは、「好き勝手」状態。この3人なら相当自由に行ける。限られた時間の中、めいっぱい楽しませてもらった。質問の方も、さすがに「音文化センター」に集う人達だけあって、ある意味、大変根源的なものや専門的なものが多く、答えるのが面白いものが多かった。「あがらないためにはどうすればいいですか?」あがりますってば。人間だもの。
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2月22日(金)
 
 
NUU、娘ちゃん連れて音源作りに来宅

 某テレビコマーシャルをNUUさんが担当することになり、急遽、音源を作らなければいけなくなり、お子様連れで来宅。

 NUUさんは、普段、アタマに浮かぶ曲をアカペラでざざざっと歌って録音、それが「根本資料」となるため、「技術方」としては、それを「解釈」するのに若干時間を要するのだが、その曲をどう扱うのが「正解」なのか、ある時に急に霧が晴れるようにわかる一瞬があり、これはこれでなかなか「醍醐味」なのである。彼女にとっても、自分のアタマの中だけで鳴っていた曲が、完全な形で姿を現すのは、楽しいに違いない。(と思いつつ、作業をしておるのだが。)

 今回はCMの曲なので、音源制作自体は一瞬で終了。あとは娘ちゃんを肴に、雑談。
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2月21日(木)
 
 

青山プラッサオンゼにて桑江知子さんと「月詠み旅Voi.54」

 先日もお伝えしたとおり、いろんな新メニューを模索しつつの、54回目デュオライブ。
 
 今回の「お試し」は、以下。

去年の暮れにたまたま入った店でかかっていた「メキシコ娘」なる西郷輝彦の曲。→ものすごく軽い曲なのだが、ライブ的には「便利」と結論。
松尾和子「誰よりもきみを愛す」→長谷川きよしさんの「別れのサンバ」をやるつもりが、アタマのメロディーとコードが同じこの曲に何故か「シフト」してしまったのだが、アレンジしてみて、「名曲」であることを再確認。
井上陽水「いっそセレナーデ」→水が低きに流れるように自然な展開の曲でした。
「なごり雪」→結局どうあがいても、日本人の感性はどこかでコレを求める。

 ある人から「レパートリーの間口が、360度と言わず480度ぐらい広がってますな」というご指摘を受けたが、取り組んでみると、それぞれにやりがいのある曲が多い。音楽、特に歌については、構造の複雑さや「部品」の多さは、ほとんど関係が無い。音楽は「文化」なのだから、思い入れや偏見があるからおもしろいのだけど、そういうものからは適切な距離感も取っていたい、という思いひとしおな、今日このごろ。いろいろ楽しめた方がいいもんね。
1361529637.jpeg 桑江さん曰く、「わたしはやっぱりアイドルじゃなかった。だって、笑った写真がほとんど無いんだもん。」マルベル堂の、プロマイド復刻トランプ。

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2月20日(水)
 
 
リリース情報一件。
「ONSEN- 朝の時間」
「onaka-ippai」の中から「海に降る雨」が入ってます。
売れると関係者に温泉旅行の特典がつくという未確認情報もあります。是非ご購入を。
以下、「釣書」。

のどかな温泉に旅をしているような気分になれる穏やかな楽曲を集めたアコースティックサウンド。
音楽で日常からのエスケイプ。
心と体が地球のエネルギーに満たされるような、穏やかで美しい奏で。
素晴らしいアーティストによるアコースッティックな音の響き。
日々の喧噪を忘れ、ひとときの癒しの旅に誘います。
年間7万キロ(地球一周半!)移動、日本を中心に世界の温泉を旅する温泉ビューティ研究家の石井宏子監修。

http://store.universal-music.co.jp/fs/artist/uicz8114
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2月17日(日)
 
 
下北沢、「音倉」にて、照屋美穂さんとデュオライブ

 今回は、演歌や歌謡曲のプロデュースに係わる某大手会社のスタッフKさんの、個人プロデュースによるライブハウスイベント。対バン(というか、相方)のつじむらゆみこさんとの出演。
 照屋さんとのライブはちょっと久しぶりで、調子が出るまで数曲かかってしまったけど、最終的には、イイカンジになったのではないかと思う。アンコールの最後の曲は、つじむらさんと3人で。即席でアレンジをしたけど、ウマクイッタ。

 Kさんは、普段は全く「畑違い」の音楽に係わっておられる方だが、仕事でも、「お客様」としてもよくお世話になることがあり、今回は、その、違う「畑」について、いろいろなお話を聞くことが出来た。
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2月14日(木)
 
 
酒田市民会館希望ホールにて、EPOコンサート

 朝夜2公演ということを、昨日初めて知ったのであったが、その「朝」の部は、幼稚園児相手のコンサート。子供と言えば即「かわいい」と思う程、僕はいい性格ではないのだが、ホント、かわいかったなぁ。

 一番おもしろかったのは、EPOさんが最初に「今日のゲストはうさちゃんです」と、コンサートの後半に語りのゲスト宮川雅彦さん(=知る人ぞ知る、通称「うさちゃん」)が登場することを予告。どんな「うさちゃん」が登場するかと期待に胸を膨らませた幼稚園児達の前に、おっさんの「うさちゃん」が登場した時の、子供達の衝撃の表情。場内騒然とする中、「なんでおじさんがうさちゃんなんですか?」「どうしてピンク色じゃないんですか?」など、するどい質問を園児達から受けていた。

 「夜」の部は、一転してシリアスなライブ。ホールの音環境も良く、久しぶりにEPOさんとのガッツリしたデュオを堪能することが出来た。大変満足な2公演でした。
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1360905899.jpeg モテモテ「うさちゃん」

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2月13日(水)
 
 
照屋美穂さんと17日下北沢「音倉」のためのリハ、その足で羽田から庄内空港、酒田へ。

 今年初めての照屋さんとのライブのリハ。忘れる直前ぐらいの、絶妙なるタイミングである。このライブの対バン(というか相方というか)は、つじむらゆみこさん。FM横浜の番組のパーソナリティーもやられている方で、その番組、去年畠山美由紀さんのお供で出演させていただいていた。曲だけでなく、こういうことも忘れることが本当に多くなって、失礼が絶えない。じぶんがコワイ。

 で、そのあと羽田から庄内に飛んで、車で酒田市へ。明日のライブの主催者に案内された小さな料理屋さん、出てくるモノ出てくるモノ、素晴らしすぎ。
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2月12日(火)
 
 
桑江知子さん宅にて、21日プラッサオンゼのためのリハ

桑江さんとのデュオライブシリーズ「月詠み旅」も50回を越え、今後の活動を模索しつつ、いろんな曲を試す、という流れの中にある。今回は、長谷川きよしさんのあの名曲をやる予定だったのが、メロディを確認しつつ連想していくうちに、松尾和子さんの曲をやることに、いつのまにか「変更」。昭和歌謡、強力です。
1360905085.jpeg 客人一杯限定の銘酒を、ルールどおり、一杯だけいただく。

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2月10日(日)
 
 
世田谷の「読書空間みかも」にて、大島花子さんとデュオライブ

 奥沢にある築80年の古民家「読書空間みかも」にて「小さな演奏会」と題したライブ。和洋折衷の、時間が止まったような空間での、ライブ。小さな部屋の中で、まるで「家族演奏会」みたいな雰囲気。会場を見た時、これは生音で十分行けるだろう、と思い、そのように大島さんにも言ってみたのだが、一応用心のためにボーカルマイクは用意。ギターは、マイクの用意はしないことに。

 しかし、結局は大島さんも、半分ぐらいの曲はマイクをはずして、完全生音で歌われていた。音のバランスは絶妙。既に「伝説」となっている幡ヶ谷「たまははき」での生音ライブを、ヴィジュアルなシチュエーションは全く違うけど、思い出しつつ、演奏を楽しむことが出来た。

 この「小さな演奏会」、今後も2ヶ月に一度のペースで続けることになった。生音の歌とギターの「説得力」を、是非体験していただきたい。
1360558191.jpeg 「これが「ステージ」

1360558192.jpeg ダイアル式電話も、「現役」。

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2月9日(土)
 
 
富士市の結婚式場にて、鈴木重子ー遊佐未森のイベント・ライブ。

 先日大阪と東京でやったこのユニットのライブ。その時は、アコーディオンの佐藤芳明君と一緒にサポートしたのだが、本日はスケジュール上の都合で、ぼく一人でサポートすることに。ともかくレパートリーが、オリジナルから、スタンダード、ジョビン、昭和歌謡、果ては学校コーラスの課題曲に至るまで、あらゆるモノで充ち満ちており、さすがに、ギター一本でそれをやるためには、アレンジ、演奏両面にいて、随分「研鑽」を迫られたのであった。

 幸い心に傷が残るような「粗相」もなく、一部を除いては、ほぼ目論見どおりの伴奏が出来た。楽しいライブになったのではないか、と思う。それにしても、重子さんと未森さんの歌う、未森さん作詞による「NOEL」、やっぱりエエわ〜。ぼくの作る曲は歌詞を欲しているノダ、と、改めて認識。
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1360557414.jpeg 重子さん、帰りの車中打ち上げ用のワインとツマミを、ちゃんと来るときに仕込むヒト。尊敬に値する。

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2月3日(日)
 
 
石垣島、ジャズバーすけあくろにて、比屋定篤子さんとデュオライブ

 飛行機を降りたとたん、ギラギラの日差し。那覇は「初夏の陽気」だったが、石垣はすでに「真夏」であった。石垣島は昨年12月以来なので、さすがに「ついこの前来た」気分だが、夏好き島好きな僕としては、年に何回来ても、すぐまた来たくなる。

 夕方4時頃の到着で、あまりゆっくりする暇もなく、会場入り。リハをしてみたが、考えてみれば、比屋定さんとのデュオも昨年末以来で、ほとんど「ブランク」を感じない。早々にリハを終えて、一度ホテルへ。

 いつもそうなのだが、石垣島に着くと、何故かしばらくボーッとしてしまい、「本番」への緊張感が最後まで高まらないのだが、やはりホテルでも、かろうじて眠ることだけは我慢しつつ、ボーッと過ごす。そしてそのままの精神状態でステージに立つと、何故か、いつも、他では出せないようなリラックス感のある演奏が出来るのである。不思議。本日も、全く同様の状態で同様に特別リラックスした演奏をすることが出来た。

 打ち上げでは、マスター!さんが、お約束メンガテーのテビチを大量に用意していださっていて、足3本分は食べたような気が。今回の沖縄では、計一頭半分ぐらいのテビチを食べた。いよいよ、間違いなく来世は食用豚になるしかなさそうである。
1360052237.jpeg 夏っ

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1360052239.jpeg 4日は、竹富島を散歩。

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2月2日(土)
 
 
那覇、桜坂劇場にて、純名里沙さんとデュオライブ、ゲストに比屋定篤子さん

 10月以来、2度目のデュオ。いろいろ「未経験ゾーン」の広い純名さんとのデュオには、まだまだ不安もいっぱいあるのだが、先月のスタジオリハ以降も、昨夜、そして今朝、と、ギリギリまで、僕としては随分マジメに準備を続け、「これでうまくいかなかったら、それは僕に実力が無いのだからしょうがないのだ」と言えるだけのことはした。

 おかげさまで、本番、自分としては、大変納得。いろいろヘンなことがあったのは、いつもと同じだけど、大きい部分では、「ミュージカル」の表現について、自分なりの「指針」を持つことが出来た。純名さんとやるべきことについても、前回よりは随分見えた部分が多かった。実りの多い沖縄ライブだった。

 でもって、僕と共演するからには、もう少し下々の暮らしもご経験いただきたいと考え、打ち上げは、純名姫を究極のテビチ屋Eにご案内。いつのまにかEPOさん夫妻も加わり、明日のライブのことも忘れ、深夜まで大盛り上がり。最後に幻の名曲「ロシアの女」をみんなで合唱して終了(半分脚色入ってます。)
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1359949587.jpeg き〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜み〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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2月1日(金)
 
 
純名里沙さんと、FM沖縄ハッピーアイランド出演

 久しぶりの、ハッピーアイランド出演。ラジオとしてはあり得ないほどの聴取率を誇るこのお昼の番組、出れば、必ず「出てましたね」と、誰彼に言われる、というほどの人気番組である。かつて大島保克さんと出演した時に、ちょうど「沖縄そばの日」で、どこのそば屋が美味い、どこのそば屋の味がどうだ、みたいな話題で盛り上がっていたところに行って「そば、あんまり好きじゃない」と言って場を凍り付かせ、以後しばらく呼ばれなくなった、という、思い出の番組でもある(半分脚色入ってます)。

 今日はそのような失礼なことも無く、あとで、聞いていた比屋定さんに「ゆったりしたいいトークだった」と、お褒めの言葉をいただいた。沖縄は、日中は23℃ぐらい、夜になっても20℃を割らない、という、特に寒い今年の東京から来たものには、「天国」な状態。早くも「帰りたくない」気分に。
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