2013年8月の日記:[以前の日記]
 
 
8月31日(土)
 
 

読書空間みかもにて大島花子さんとデュオ。移動して、世田谷区ボランティアセンターケアセンターにてイベント出演。

 みかもは、本当に特殊な空間。普通の家屋の居間で、目の前に座っている友人相手に歌を聴いてもらっている、というような雰囲気・音環境である。8月最終日とは言え、この暑さの中では、クーラーをつけても、西日燦々。我々もお客様も少々暑い思いをしながら、ゆく夏を惜しみつつのライブとなった。

 終了後、三軒茶屋に花子さんのご家族の車に乗せていただき、世田谷区ボランティアセンターケアセンターへ。ここで「エテマルシェ」夏の市というイベントに参加。おいしい食べ物あり、ワインあり、DJあり、ライブありの会。

 ここは、高次脳機能障害者のための区立のケアセンター。脳梗塞や交通事故などで、急に大きな障害を持ってしまう、ということは、明日自分に起こらないとは限らない。今まで、音楽が脳に良い刺激を与えることを、いろいろな類似の場所でのライブで経験してきたが、みんなの役に立てたかな。
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1378367705.jpeg こんなカンジになります。

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8月30日(金)
 
 
名古屋ブルーノートにて、純名里沙さん、妹尾武さんとライブ

 2回し目のライブの途中、急に純名さんが、「ちょっと用事が」と言って引っ込んでしまった。バックステージで音響関係の修正をお願いしていたと後になって知ったが、その時は、妹尾さんと二人、顔を見合わせるばかり。
で、妹尾さんが譜面の用意も無い中おもむろに弾きだしたのが、妹尾さんとショーロクラブが初めて出会った時の日本テレビのドラマ「彼女が死んじゃった」のテーマ。一応僕の曲であり、コード進行や構成の詳細などは「キオクの彼方」ではあったものの、妹尾さんのピアノを聞きながら、何とか演奏をまとめることが出来た。そういうことが出来るのも、お互いの「信頼感」のなせるワザである。

 そのサントラを作った段階では、スタッフの気配り?のせいで、妹尾さんとは現場では全く会ったこともなく、ショーロクラブの作った音源にあとから妹尾さんが一人作業で音を足す、みたいな制作の仕方をしていた。ショーロクラブの側の気分としては、自分達の意思とは関係無いところで、知らないピアニストが参加している、というカンジで、その時点では、その後こんなに親しくなるなんて、想像もしていなかった・・。

 19日のみみみ堂から始まった純名さんとの今回のライブシリーズ、今日は2まわしであることを考慮すると、計4回ライブをやったワケだが、素晴らしい「収穫」を得た、と、実感している。みみみ堂で体感したコンビネーションは、それまでのライブとは全く質の違ったものになっていたし、その後の2カ所のライブは、それを確認し、更に広げることの出来たライブであった。そうなるには、普通、結構な場数が必要なのだが、さすがは純名さん、である。ものを作るときは、それが形を表すまで、結構ストレスがかかるものだが、この10日間で、形はもう見えた。あとは更に豊かにしていくだけ、である。苦しいことより、楽しいことの方が、圧倒的に多い(はず)である。佐藤君、妹尾さんという方向性の違う「協力者」も得ることが出来た。今後の展開が楽しみ。

 ところで今回のライブシリーズは「純名里沙&笹子重治 Duo Live」というタイトルになっていたが、これは純名さんが、僕とのコラボについての「気合い」を言葉で表してくださったカンジであって、基本的には、純名さんの歌の世界を、僕の作る土俵の上で見ていただく、という、僕にとっての「いつもの」活動の形と変わることは無い。知名度を考えると、チラシなどを見た人の殆どは「このオッサン誰や?」と思ったに違いない、と、想像する・・・。
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8月26日(月)
 
 
純名里沙さん、妹尾武さんと、30日名古屋のリハ

 30日の純名里沙名古屋ブルーノートのためのリハ。妹尾さんとは、たぶん2年ぶりぐらいはなかろうか。最近はフェースブックなんぞがあって、疎遠になっていても何らかの「気配」は感じられていたりするので、「凄く久しぶり」なカンジではない。

 先日モーションブルーで佐藤芳明君にアコーディオンで入ってもらった「場所」に、そのまま妹尾さんに入ってもらう、というシチュエーションなので、純名さんと僕の側にとっては、とても「作りやすい」流れに中にあり、それはそのまま妹尾さんにとっても「乗り易い」流れだった、と思う。

 実際、ピアノの良さ、妹尾さんのピアニストとしての素晴らしさを随所に感じることの出来たリハであった。終了後も、遅くまで三人で飲食。音楽上の関係も人間関係も良好で、本番が楽しみ。

  ちなみに、妹尾さんとのコラボというと、どうしてもARIAに連想が行ってしまう人達もおられるのは、書き込みからもわかっているのだが、今回は純名さんのライブなので、インスト楽曲は無いのです。ごめんなさい。久しぶりに会うので、ショーロクラブとのコラボの相談、しときます。
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8月24日(土)
 
 
モーション•ブルー•ヨコハマ にて純名里沙&笹子重治 Duo Live ゲスト佐藤芳明

 佐藤芳明君をスペシャルゲストに迎えての、モーションブルーでのライブ。純名さんは今回のコラボが決まったあと、佐藤君の超絶ユニット「佐藤鈴木田中」のライブを、どっか小さいライブハウスで聴いて、もの凄くタマゲて帰って来た。そういうことがあったので、初めての顔合わせであっても、うまくいかないはずが無い。いいカンジに佐藤君の魅力も引き出すことが出来たと思う。今宵は、純名さんのパフォーマーとしての「威力」を楽しめたと同時に、佐藤君のプレイヤーとしての実力も存分の味わうことが出来た、って、まるでお客みたいなこと言ってますが、、。

  今回のもうひとつの僕の楽しみは、NUUの楽曲を3曲も取り上げていること。実は純名さんと初めて出会ったのは、NUUの伴奏をしていた時であって、純名さんはNUUの楽曲については、特別の思い入れがある。作者自身のパフォーマンスによって知り尽くしている曲に、別の優秀なパフォーマーによって、別の「光」が当てられるのを目の当たりにすることが出来た。なーるほどー、あの曲がこうなるのかー、というカンジ。作者のNUUも、今日はライブに駆けつけてくれたのだが、恐らく僕以上に「なーるほどー、あの曲がこうなるのかー」と思ったに違いない。

 そして、ここまでの最大の「収穫」は、この二人でやることの「醍醐味」を、先日の神戸を経て、どうやらつかめた、とお互いに感じていて、今日ステージに立つ前には、そのイメージを共有出来ていたことを、二人で確認することが出来た、という点かも。ややこしい言い方をしてしまったけど、もの凄く平たく言えば、お互い安心して相手によりかかりながら演奏出来るようになった、ということですかね。デュオのパフォーマンスがそこに達するには結構な場数が必要なはずなのだが、やはり豊富なステージ経験を持つ純名さんは「早い」のかも。
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8月23日(金)
 
 
Slow Music Slow Live'13 in 池上本門寺10th anniversary出演

 推定4回目(ごめん、よくわかりません)の出演となる本門寺のイベント。イベント自体は今回でもう10回目だそうで、こういう内容のイベントが長く支持され続けているのは、僕もうれしい。今回は、アン・サリーさんとのデュオ+ゲストに畠山美由紀さん、2部は大貫妙子さんにピアノの中島ノブユキさん率いるユニット(藤本一馬 g 、鈴木崇朗 バンドネオン)という、何だか知っている雰囲気な出演者達で、幾分、お気楽モード。

 本番は、リラックスムードの中、粛々?と進行。途中、ある曲で、間奏に入ったとたん客席がざわざわするので、思わず横を見たら、「ササゴッ、ササゴッ」と叫びながら踊るアンさんが目に入ってしまい、一瞬演奏が飛んでしまったことは、深くお詫びいたします。アンコールでは、アンさん、大貫さんのデュオの伴奏も出来て、伴奏屋として大変オイシイ一夜でした。

 終了後は、近くに飲み屋も無いので、楽屋の食堂で、追い出されるまで飲んでダベった。結構酔っ払って、藤本一馬君に何かエラそうなことを言いたれていたようなイヤな記憶が。
1377764493.jpeg 開場直前まで大雨。スタッフみんなでパンパースに雨水を吸わせてた。

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8月19日(月)
 
 
純名里沙さんと、みみみ堂にてライブ

 純名さんは、ご存知のとおり、宝塚歌劇団のご出身である。宝塚歌劇、というのは、関西ではそれはもう凄い集客力なのであって、大劇場のキャパは2000人、それが昼夜2公演で1ヶ月、全部満員になるそうな・・・。どう考えても、僕の生涯観客動員数の数百倍は、軽く越えているカンジなのだが、おもしろい?のは、そういう経験が「デフォルト」としてある純名さんは、「観客30人」などというシチュエーションには、逆にある種の「恐怖」を感じる、とおっしゃる。

 しかしながら、これから純名さんと一緒につくって行こうとしていることは、観客数十人から、多くとも、せいぜい数百人までが最も適正な動員数になるであろう内容の音楽なのであって、そんなことではイケナイ。と言うワケで、少人数ライブを経験しよう、という趣旨で、このたび、みみみ堂さんでやらせていただく運びとなった。

 やってみて思ったこと。やっぱり客前商売である種の極点に到達した人は凄いなぁ。ライブが始まるまでは、1メートルに満たないお客さんとの距離を、もの凄く気にされていたが、始まってみれば、最前列の善良なお客さん達に絡む絡む。目を見つめ、「うすっぺらいのね・・・」などとのたまう(もちろんこれは歌詞の一部ですが。)純名里沙に面と向かってそんなことを言われたら、普通の男子なら、死亡するであろう。最前列に座った何人かの男子達は、その夜は全員死亡していた、と想像する。
 
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8月14日(水)
 
 
アン・サリーさんとリハ、コーコーヤ「travelogue」発売日

 23日のSlow Music Slow Live'13のリハを、例によって池袋のカラオケ屋で。アンさん、一応リハなので、いきなりお酒は注文しないように。あれもやりたい、これもやりたい、と言い合ってレパートリーを選んでいるうちに、ワンマンショー一晩分の候補曲が出てしまった。どれもいいので、これを半分に絞るのは、断腸ですねえ。

 で、今日はコーコーヤ「travelogue」の発売日でもある。レコード会社からは、店内のディスプレー写真が送られてくる。ショーロクラブで初めてアルバムを出した頃は、自分でショップに見に行ったり買ったり(自分で買ってどうすんねん)したものだが、すっかり慣れっこになってしまった今では、レコ発と言えども、横目でチラ見する程度の気分になってしまった・・。トシはとりたくないね。 

 ちなみに、1日3時から、渋谷タワレコの4Fイベントスペースにて、インストアライブ、やります。
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8月13日(火)
 
 


赤坂TBSの中のスタジオにて、生演奏つきの出演。生放送の中での演奏というのは、テレビほどでは無いにせよ、なかなか神経を使うのだが、今日はパーソナリティーのゲレン大嶋さんの方が、僕らよりも先にあがってしまっていて、その分だけ、僕らはラクに演奏出来たような気が・・・。
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8月8日(木)
 
 
大阪 難波 アナザードリームにて、かとうかなこライブ

かなこちゃんのレコ発参加、第二弾。今回は、ヴァラエティ豊かな出演者が集まり、前回とはまた違う、賑やかなライブとなった。かなこちゃんによれば「誰か空いているかと思って関西移住のレコーディング参加ミュージシャン全員に声をかけたら、全員空いてた」のだそうで、「どうやって構成しよか・・」と、アタマを抱えていたが、フタを開けてみたら、楽しく、でも重量感もあるライブになった。かつて以上に、彼女のソロ演奏に存在感が増したことも、成功の要因であろう。彼女はこの秋は新たな「挑戦」に挑むとか。どうなるのか、人ごとながら、興味津々。
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8月7日(水)
 
 
ジョゼ・ピニェイロ夫妻と会う

ここのところずっと神戸在住のジョゼ夫妻と、久しぶりに会う。彼は最近歌を入り口にしたポルトガル語の教則本を出したところ。経験的にも、言葉が一番入るのは、歌を介した時。これは、役に立つ本ですよ。
神戸がすっかり気に入った、と、ジョゼ夫妻。あんなに「ブラジル一番」の二人が、もうブラジルに帰りたくない、と言っていた。神戸は、そんなにいい街だったのか〜。
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8月3日(土)
 
 


浜松KJホールにて、コーコーヤレコ発ライブツアー初日

 今日から新譜発売ツアー。発売日は14日なのだが、あーらフシギ、私たちの手許には既に売り物の新譜が100枚も。まあそこは「大人の事情」ちうことで、スルーしてください。会場での手売りのみの、先行発売です。

 ところで、本日は8月最初の土曜日ということで、浜松市内はいろいろなイベント目白押し。主催者側には、動員で随分ご苦労をかけてしまった模様だった。とは言え、熱心なお客様に沢山来ていただき、上々のスタートを切らせていただくことが出来た。録画もしました。整ったら順次UPしていきます。
 
 先日も述べたとおり、収録新曲が16曲もあるので、ライブの本編全曲が「新曲」という状況の中、相当緊張しつつの演奏なのだが、既に「レコ発前試運転ライブ」を都内で数度やったせいもあり、指の動きは、台分落ち着いてきた。あとはココロの問題だけである。秋頃には居眠りしながらでも演奏出来るようになっていたいものだ。
1375597842.jpeg 今回のツアー用に、ココロミに作ったiPhone5用のステッカー。目的は金儲けです。

1375597843.jpeg コーコーヤPVのラフミックスを見て爆笑する、シツレイな浜松の面々

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8月2日(金)
 
 
六本木STBにて、鈴木重子さん「ハーブの日」ゲスト大島花子さん

 今まで、STBでの重子さんの、歌手をゲストにしたライブは、3回お手伝いしている。最初がEPOさんで、僕はこの時に初めて重子さんに呼んでいただいた。その後、遊佐未森さん、次が吉田慶子さん。そして今回は大島花子さん。
 
 今回の花子さんとの共演は、当初、重子さんサイドから相談を受けた時は、どうだろうか、と、相性について一抹の不安を感じていたのだが、やってみたら、花子さん、恐らく今までの共演者の中で、一番重子さんと「ベクトル」に共通点の多い人なのだ、ということが理解された。お二人とも、柔らかいイメージがありつつ、同時にしっかりした主張をお持ちで、その部分がブレない。そして、その「主張」についても、いろいろ共通性が多いようだ。

 演奏内容も、お二人のコラボはもちろん、重子さんとのデュオ、花子さんとのデュオ、ともに、ここしばらくの中でも特に完成度の高いものに。実に良い一日でございました。

 ところで全然別件ですが、大分前に「教則動画」の配信のお話をしたが、サイトが立ち上がったそうです。自分はオソロシクて、とても正視出来ない気分もありますが、よかったら覗いてみてください。まだ2パターンしか収録していなくて、次の収録がいつになるかもわからず、どれだけ続くのかもわかりませんがぁぁぁ。「笹子返し」というタイトル名なんですが、これは、どういう意味なんでしょうかぁぁぁ。
https://www.facebook.com/sasagogaeshi
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