2014年2月の日記:[以前の日記]
 
 
2月28日(金)
 
 
世田谷、「読書空間みかも」にて、大島花子さんとデュオ

 この「みかも」で始めて1年。隔月で、ちょうど6回目のライブ。いつもは、部屋に入ってそのまた奥の小部屋をそのままステージにしていたのだが、今日は、「お雛様」にステージを占領されていたので、入って右奥の窓際の畳の上をステージとして、あぐらかきつつの演奏。ここでの演奏の一番良いところは、ともかくカジュアルである、というところ。本当に、自分の部屋で演奏しているような気分で、どんな場所よりリラックスできる。

 そんなカンジなので、窓際にあった電話(しかもダイヤル式の黒電話)が、ライブ中にチリリンと鳴っても、当然、自然に花子さんは受話器を取る。そして、みかもに来れずに迷ってしまったお客さんに、一生懸命行き方の説明をするのである。そんな花子さんをニコニコ眺めているお客さん達。げに、「みかも」不思議ナル空間ナリ。
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2月25日(火)
 
 
宜野湾のおにぎり屋さん「めぇみち」にて、純名里沙さんとライブ

 めぇみちの I さんにお会いして、あれ、この人知ってるゾ、と思ったのも道理、実は、僕が那覇で仕事を始めるようになった20年前から、時々ライブにも来て頂いている「お客さん」なのであった。95年前後、毎年のように那覇の商店街主催のストリートミュージックのフェスに参加し、平和通りの「大見屋」さんの前で、通り会の皆さんと夜中まで「自主前夜祭」よろしく泡盛を飲んで盛り上がっていた時、一緒にいた、というから、もう「古いつきあい」である。

 そんな人のお店なので、もうはじめからリラックス。ツアー最後を飾るに相応しい演奏となった。最初はお店にあるPAを使ってマイクで歌っていたのだが、途中でマイクを置いた純名さん、あとは二人、最後までマイクを使うことなく、生音で通したのであった。こういう展開、好きです。

 また、今日は、伊平屋島と純名さんをつないでくださったKさんもみえていた。Kさんと!さんもお知り合い。そして I さんに僕のことを教えてくれた通り会のOさんを僕に紹介してくれた古い友人のH君と、伊平屋島で案内してくださったOさんも、「悩み事を相談される程の」おつきあいだとか。沖縄って、つながるなあ。狭い世界、というだけでなく、やっぱ、「ご縁」があるのでしょう。
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2月24日(月)
 
 
伊平屋島から那覇に移動

伊平屋島から運天港までの航路では、しばしばクジラが出没する、とのこと。操舵室に特別に入れていただいて、昨日は50頭ぐらいいたけどなあ、という船員さんの言葉を頼りに、30分余りねばったが、結局現れず。
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2月23日(日)
 
 
伊平屋島、離島振興総合センター大ホール 『純名里沙 with 笹子重治 ふれあいコンサート in 伊平屋 』

 午後から会場入りまでの時間で、純名さんと、島内を案内していただく。本島よりも北、おおざっぱに言うと与論島の西隣?に位置する。気温も、本島よりも少しだけ低いそうだ。何となくサッパリ感があるのは、そのせいかも。1周30数キロとのことで、200メートル級の山がいくつかある。
 
 あと、神様を祭る祠が多数あるのは他の沖縄の島々と同じだが、北部にある「クマヤ洞窟」は、ちょっと特別の場所だった。「岩戸伝説」最南端の地、とのことだが、入り口の狭い裂け目の通り抜けは、胎内への回帰と再生をシンボライズしてるように見えた。そして入った洞窟の億の広いホールの奥に鎮座されている「ご神体」には、他の島々の神様とは、ちょっと違う雰囲気も。

 それと、海がやっぱりキレイですねー。西端の野甫に渡る野甫大橋から海を見下ろせば、なんとウミガメちゃんが泳いでるじゃないですか。ええなあ。ここに住みたいなぁとつぶやくと、すかさず、じゃ、古い家探しておきます、と、案内いただいたOさん。お金があって仕事が無ければ、すぐにでも実行したい。

 夜は、「ふれあいコンサート」。大昔に波照間島の公民館で、EPOさんとライブをやって以来の、離島でのホールコンサートである。ちょうど千葉県で大きなプレゼンイベントがあって、村長さん並びに「青年部隊主力」が島を空けていた、とのことだが、子供達やお年寄りを中心に、沢山の人に見に来ていただいた。どんな曲が受けるのか、ビクビクものだったが、涙を流されている方もいらした、とのことで、受け入れていただけた模様。終了後、純名さんへの質問コーナー、更に島の子供達による民謡と「現代風組踊り」のパフォーマンスも。終了後の打ち上げでも、役場の皆さんといろいろお話が出来、最後まで充実した一日でした。伊平屋の皆さん、ありがとうございました。また来ます(呼んでください)。
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2月22日(土)
 
 
伊平屋島に移動

 伊平屋村役場のUさんにはるばる那覇まで迎えに来ていただき、伊平屋島へ。名護以北は本当に久しぶり。運天港からの船出は初めて、と、盛りだくさんな小旅行の末、夕方に伊平屋島へ。

 伊平屋島の第一印象を一言で言えば、洗練、というか、何かとってもスッキリした空気感のある島である。「透明感」という言葉で説明する人もいる、とのことだが、全く、そんなカンジ。居て、ラク〜なカンジなのであった。今までいろんな離島を訪れてきたが、この島はちょっと特殊かも。他の沖縄の島々と同様、この島にも沢山の神々がおわしますのだが、天岩戸伝説のある南限の島、と言われるとおり、古神道の気配をどこかに感じる。

 村役場に伊礼副村長を表敬訪問したあと、夕景の中、山の展望台に案内していただき、一日のスケジュール終了。さて、この島で、どんなパフォーマンスをすることになるのか。
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2月21日(金)
 
 

那覇、桜坂劇場で純名里沙コンサート

 寒い東京から、年末以来の那覇へ。今回は、那覇〜伊平屋島〜宜野湾、という、なかなか「味な」流れの沖縄ツアーである。那覇も寒い、というハナシだったが、もちろん「寒い」の意味が根本的に違う。柔らかい日差しにつつまれた那覇は、気持ちの良い風が吹いている。

 前日まで沖縄勢と首都圏でライブをやっていたので、なんだか「沖縄デー」な日々だが、やはり「来て演る」のは、全然違う。ホテルからその足でリハ時間に少し遅れて会場入り。気持ちの切り替えが幾分難しい流れだったが、純名さんとリハをキッチリこなしてきた「成果」が出たようで、なんとか無事「初日」を終えることが出来た。

 思えば、純名さんとライブをするようになって最初の「ワンマン」(比屋定さんに手伝ってもらったけど)が、去年の桜坂ホールだった。1年で、ここまで来れた、ということに、ちょっとした「達成感」を抱きつつ、悦っちゃんのテビチをいただく。
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1393766371.jpeg おまえ普段こんな顔せんやろ的ご指摘、多数。

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2月20日(木)
 
 
大島花子さんと、かん研有明病院ホスピタルコンサート出演。終了後、代官山「山羊に、聞く?」にて、比屋定篤子with TROPICARISM and 笹子重治。

 久々のダブルヘッダー。まずはがん研有明病院。受付のあるおおきなフロアにて、座席をならべてのコンサート。かつて浜松のホスピスで何度か演奏させていただいたことがあったが、それとはまたちょっと違った、「フリーコンサート」風の雰囲気で、対象は入院患者さんやお見舞いに来られた方が中心だったか、と思う。たった40分ほどのパフォーマンスだったが、花子さんの丁寧かつ力のこもったパフォーマンスに、涙されているお客さん多数。印象的でした。
 
 で、終了後、速攻で代官山に移動。リハもサンドチェックも無く、曲目すら知らされぬまま、いきなり本番に臨んだが、そこは比屋定さんとなので、全く平常心なパフォーマンス。一部はデュオ。二部はトロピカリズムのおふたりを加えて、比屋定さんとは本当に久しぶりの「バンド」でのパフォーマンス。楽しかった。

 この3日間、いろいろ新しい出会いなどもあり、最近、少々「蛸壺化」傾向にある我が活動に、久々に「いい風」を送り込んでもらった気持ち。みなさん、ありがとうございました。
1393765542.jpeg 一瞬「場違い感」が。

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2月19日(水)
 
 
青山「青山 月見ル君想フ」にて、比屋定篤子と春節のかりゆし2014 「TROPICALISM祭り」参加。

 「TROPICALISM」は、沖縄を中心に活躍する、ベーシストのドン久保田さん、ギタリスト&パーカッショニストの宮田まことさんによるユニット。TROPICALISMとしての活動だけでなく、いろんなセッションに参加されている。僕も今までEPOさんや比屋定さんとの沖縄でのライブで何度か共演させてもらっているが、今日は、そういう彼等が共演している人達が集まって、全てTROPICALISMがバックにつく、というスタイルのイベント。お二人は、最初から最後まででずっぱりで、ご苦労さんでした。(僕も、時々、そういうことあるけどね。)

 内容は、民謡フレイバーのあるポップスを歌う大山百合香さん、ひや・ささ、ロックンロールなSHYさん、という、相当幅広いものになっていて、それはTROPICALISMの音楽の幅の広さの反映と言うべきであり、そういう意味でも、彼等はいけてるミュージシャン達なのである。

 大山さんは、かつて演奏をさせていただいた那覇のお店のマスターととても親しいそうで、僕のウワサをいっぱい聞いていた、と、ニコニコ顔で話してくれた。SHYさんは、「ロックな人」のパフォーマンスを生で見るのは久しぶり(東京ドームのミックジャガー以来)だったのだが、えらく楽しませてもらった。ロック歌手って、アクターとしての要素も凄く大事、と、再認識。大山さんのバックについていたドラマーの伊藤直樹さんとは、20年近く前に、ザ・ブームの「極東ツアー」でご一緒して以来の再会だったのだが、すっかり演奏と存在感に厚みを増したカンジになっていて、「加齢の功徳」を感じた。僕は、あんなふうにいいカンジに「加齢」出来ているだろうか、と、我が身をふりかえったり。
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2月18日(火)
 
 
逗子、サクラヤマパーラーにて「比屋定篤子with笹子重治〜初めての逗子ライブ」

 逗子駅にて笑顔で出迎えてくれたマスターMさん、僕はワリと人見知りする方なのだが、最初から「百年の知己」モードに。この敷居の低さは、何なんでしょうか。

 サクラヤマパーラーは、逗子から海岸周りで葉山に向かうバス道の途中をちょっと入った所にあり、EPOさん宅でリハをする時なども、いつも通る場所。こんな所にこんないいお店、あったっけ、と思っていたら、移住してお店を作ってまだ4年ほどしか経っていない、とのこと。奥さんのAさんの作る手作りケーキも、神戸北野町出身笹子さん太鼓判のおいしさ。逗子葉山方面に行かれることがある方は、是非お立ち寄りください。
 
 ライブは、ノーマイク・完全生音にちょうどいいくらいの広さ、お客さんも、近隣の方々を中心とした「地元密着型」で、満席。比屋定さんとは年末以来だったのだが、そんなブランクも全く感じない、気持ち良いパフォーマンスが出来た。
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2月16日(日)
 
 
藤沢、カフェパンセにて、コーコーヤライブ

 去年に続き2回目の出演。そしてコーコーヤとして、今年最初のフルサイズのライブ。いろいろヘンなことはあったような気もするけど、やっぱり、コーコーヤは、いい所に来てるぞ、と思わせる内容だった、と、自画自賛しておきます。
 
 御予約いただいた方々の中に「ササゴさんの手が見える席」に、というリクエストが多数あった、と伺ったが、そうですね、僕は手以外、見るところないですもんね、と、ひねくれてみる。
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2月15日(土)
 
 
黒川さん町内会イベントに、コーコーヤで客演

 すっかり積もった雪を見ながら、これは今日は中止だろう、と思ったのだが、首都はウチの付近ほどでは無かったようで、予定通り、と。で、しょうがないので(いやいや、よかったなと思いつつ)、1時間かけて、下のバス道まで雪かきをして、それから出勤。
 コーコーヤの演奏も、随分久しぶりだったが、やはり回数多くやっただけのことはあり、全く問題無い演奏であった。町内会員なので他にも「遺伝子音楽(内容不明)」の演奏がある黒川さんを置いて、日が高いうちに、さっさと帰りましたとさ。
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2月14日(金)
 
 
純名里沙さんと、沖縄ツアー用リハ

 積もり始めた雪を踏みしめつつ、スタジオへ。今回のツアーは、那覇、伊平屋島、宜野湾、という、なかなかめずらしい流れ。30曲近い候補曲を、ざくざくと整理して、準備完了。
 ところが、帰る段になって、雪がたいへんなことに。たいへんな思いをして、取り敢えず家の前までたどり着いてみれば、道路から玄関までの間が、地形の具合によるものか、大雪原のようになっているじゃああ〜りませんか。八甲田山の彷徨よろしく雪をかきわけかきわけ玄関へ。更に玄関のドアにびっしり張り付いた雪を払って、やっと帰宅。
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2月11日(火)
 
 

文化フォーラム春日井・視聴覚ホールにて、畠山美由紀&ショーロクラブコンサート

 ショーロクラブは、ここのところ武満ソングス関連のコンサートばかりで、通常ライブはやらないのですか、という質問を時々いただく。いやいや、そういうことではないのですが、と言っているうちに時間がどんどん経ってしまうのだが、僕らはもうトシを取っているので、あんまり時間が経っている気がしないのだ。

 ・・・、ま、そういうワケで、今年は、徐々にショーロクラブとしての活動を「再起動」するつもりではあるが、取り敢えず今年既に決まっているのは、畠山美由紀さんとのコラボとアンサリーさんとのコラボ(6月と8月です。発表はもう少しあと)。

 というワケで、今日は畠山さんとのコラボ。前半にショーロクラブの単独演奏、途中から畠山さんが参加、という流れ。畠山さんとショーロクラブは、実はレコーディングも多く、ショーロクラブとの共演、ショーロクラブメンバーの誰かの作品への畠山さんの参加、などなど、「ネタ」には事欠かない。それに、畠山さんご自身のレパートリーも加えたラインナップで、たっぷりとした内容のコンサートとなった。

 終了後はアン・サリーさんご親戚の焼き肉屋さんにて、肉宴会。ついにT尿を発したJ.S.さんの悔し涙をものともせずに、肉、食いまくりました。
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2月10日(月)
 
 
青山、プラッサオンゼにて、桑江知子さんと「月詠み旅 vol.58」

 僕は26歳の年にプラッサオンゼにハコバンで入って以来、恐らく700回近くはこのお店に出演しているが、今日「初」をやってしまった。開演時間に「居なかった」。

 言い訳をさせてもらうと、通常営業ではプラッサオンゼの開演時間は8時と決まっていて、僕は当然8時に始まると思って、いつもと同様の行動〜7時50分まで付近を散策、お店に戻ってやおら出陣〜を取ろうとしていたのだが、何故か今日に限って開演時間を30分早く設定していたのであった。そんなん、知〜ら〜ん〜。
 
 お店に入ったら、既にライトを浴びてステージの上に仁王立ち(ということもないけど)の桑江さんと、お客さん全員の刺すような(でもないけど)視線が、こちらに集中。いや〜、オッカナかった〜。ライブ終了まで、ハナシをふられるたびに、ひたすら「すみませんでした」と謝り続けたわたしなのであった。
 

 今日のお店は、普段よりお客さん若干少なめ。なので、レパートリーは、いつもより少しおとなしめなものにしたのだが、実は、桑江さんは、「おとなしめ」の楽曲が、圧倒的に素晴らしいと、僕は思う。
おとなしめ、と言うか、いわゆる「バラード」ですね。バラード多めの本日の選曲は、僕的の「GOOD!」でした。
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2月9日(日)
 
 
世田谷、松本記念音楽迎賓館にて、大島花子さんとライブ

 二子玉川から小田急の成城学園方面に向かっての、環八と多摩川の支流に挟まれたあたりは、昔、世田谷に住んでいた頃には、よく散歩に来ていたものであった。所謂典型的な「お屋敷街」であって、こういう家にいっぺん住んでみたいものである、的な家が建ち並ぶ一帯なのだが、「音楽とお茶と自然を贅沢に楽しむ多目的空間」という、パイオニア創業者松本望氏の建てられた本日の会場、松本記念音楽迎賓館こそは、まさに、「こういう家」の代表のような「家」であった。

 そして、本日の会場になったホールAの音響の良さは・・。ううむ、ここで1ヶ月ほどもギターと一緒に暮らさせてもらったら、どれだけ曲が書けるか、と、あんまり作曲が得意でない僕ですら思えてしまうような、素晴らしさ。自分の持っているギターは、こういう音だったのか、と、新鮮な気持ちで再認識させてもらった。本番もノーマイク完全生音でやったのだが、唄とギターの音のために、本当に良い空間だった。また、是非やらせていただきたい。
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