4月26日(土)
ジョアン・リラ at プラッサ・オンゼ
個人的事情で、年に一度は日本を訪れるようになったジョアン。当然、ライブをやるべい、ということになり、ここ3年、毎年のようにお誘いいただいている。ジョアンとは、87年にブラジルで出会って以来の友人だが、よく考えて見ると、「仕事」を一緒にしたのは、この「3年」のみであり、あとは何をしていたかと言うと、飲んだり、若干は一緒に演奏を楽しんだり、彼がマウリシオ・カヒーリョと凄い練習をしているのを横で口を開けて見てたり、といったところである。
僕が彼と出会った時期は、彼がレシフェからリオに移住してしばらく経った頃であり、彼は、マウリシオ達のサークルの中で着々とショーロの技術を磨いていた。でも、僕にとって圧倒的に印象深かったのは、北東部リズムのグルーヴを彼がギター一本で叩き出している姿の方で、その彼の、より「中心」に位置しているのであろう世界から繰り出される「ノウハウ」には、アラレもなく影響を受けた。
とは言え、今回のジョアンの新譜は、全編「ショーロ」である。彼の師匠筋、カニョット・ダ・パライーバというショーロ系ギタリストがいるが、その音楽が「基本イメージ」にあると思われるところの「難曲」の数々と、「ベランダで美女を横に夕日を見ながら」演奏するようなロマンチックな曲の数々。
今日から始まった一連のライブは、一部は新譜収録のショーロのオンパレード。そして2部は一転、エネルギー全開の北東部音楽大会だ。正直に言えば、僕にとって、一部は、忘れたものを必死になってかき集めてるカンジがしないでもない。二部はゴキゲンだ。ややこしくないところがいい。そして、全体として、3年目になって、少しずつ「大変さ」が薄れてきているところも、ちょっとうれしい。
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30歳(自称)のお誕生日でした。 |
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